橋爪大三郎のレビュー一覧

  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    宗教を、深遠な境地への道とみなすのでもなく、怪しげなオカルトとみなすのでもなく、社会の中で宗教がどのような役割を果たしているのかという観点から、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教について、分かりやすく解説しています。

    「文庫版あとがき」に、著者は次のように言います。「本書について、「簡単すぎる」「知っていることが多い」という評を目にする。/それでよいのである。/本文を繰り返し声に出して読んでほしい。そして、まるごと暗記してほしい。そういう目的で書いたのだから」。宗教を敬して遠ざけるのではなく、セキュラーな立場から位置づけ正しく対処するための基礎的な知識を整理した本と言ってよいのではないかと思

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    2014年11月25日
  • 政治の教室

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    社会学者の著者が、若い世代に向けて分かりやすく政治を語り、政治参加することの意義を説明している本です。

    民主主義は、自分たちが選択をおこなうことによって、自分たちの国家を創造することだという考え方です。しかし、日本では明治以降、近代国家の建設に必要な人民の積極性が十分に認められてこなかったため、「これは自分たちの国だ」という認識が国民の間に育たなかったという見方が示され、そうした状況を変えていくことの大切さが語られています。

    民主主義に「死票」など存在しない、という指摘など、改めて考えさせられることも多く、有益でした。

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    2014年09月19日
  • おどろきの中国

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    橋爪大三郎、大澤真幸、宮台真司の3人が、中国をテーマに語り合った本。

    中国という国のあり方は、ヨーロッパの近代国家を基準にして作られた西洋の社会学の枠組みでは説明しきれないところがあるにも関わらず、文化左翼的な立場からの中国論者たちはポストコロニアル批評などの西洋の現代思想を当てはめることで中国を理解しようとしてきました。本書はそうした一方的な中国への共感を戒め、理論社会学についても独自の思想を展開し、中国の実情にも詳しい橋爪を中心にして、理論と現状分析の双面にわたって中国を分析しています。

    日中の歴史問題や、今後の日中関係についての議論も、たいへん興味深く読みました。ただ、座談会形式とい

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    2014年09月13日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    ちょっと難しいかなあ。。

    辛口コメント、たとえば、「もし日本が儒教国家だったら、万葉集も源氏物語も発禁です」が章の最初によく有る。

    で、ええ、どういうことかなー、とワクワクしながら読むんだけど、その章を、読み終わってもそれに対する答えがモヤモヤしたまま。といことが何度かありました。

    しっかり読み込んで考えないと納得する感じに入ってこない、でした。

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    2014年09月08日
  • 政治の教室

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    政治の本質は何かを決めること。裏を返せば、多くの選択肢を捨てること。決定の仕組みの分類を歴史や宗教と絡めて易しく解説している。

    個人的には良書と思うが政治の知識乏しく、確かな内容か否かは判断できない。もう少し硬めの作品を一冊読もう。

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    2014年04月03日
  • おどろきの中国

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    隣国でもあり分かっているつもりでいるので、積極的に理解しようとしない。実際には知らないことばかり。我々にとって中国とはそんな国なのではないでしょうか。
    三国志は読んだことあるけど、文化大革命についてはよく知らない・・・私もそんな状態でした。

    中華という思想、儒教と文化大革命、国家というよりも共産党の支配、「帮」という集団意識、中台関係、日中関係の歴史などなど
    学者三名の討論を通して多くの事柄が紹介されていきます。

    少し難解なところもありますが、中国関連のニュースに触れた時にこの本の関係箇所を読み返してみたいと思います。

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    2014年03月01日
  • おどろきの中国

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    経済的にも文化的にも大きな関わりを避けられない隣の大国のことを、自分があまりにも知らないので、読みやすそうな本書を買いました。
    政治体制が変わっても中国社会の根底にある人間関係の規範のことが何となくわかったような気がします。

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    2013年10月19日
  • おどろきの中国

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    なかなか。
    三人の中国通対談集。
    中国は本当に国家なのか。毛沢東の間違い。鄧小平について。
    参考になった。
    少々、読み応えが有り過ぎる。

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    2013年09月28日
  • おどろきの中国

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    ネタバレ

    中国は帮(ホウ)の世界だ、三国志の劉備の関羽・張飛の関係だ。 その中に入れば親密で親しいがその外では完全な敵となる

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    2013年09月27日
  • 天皇の戦争責任

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    ネタバレ

    日の丸・君が代から始まった加藤・橋爪の毎日新聞の論争が、司会の竹田を交えた鼎談である本著を生みました。左からの主張ともいうべき国際関係論の加藤は「もし責任があるとすれば、戦後真実を語らなかった責任だとして、家永三郎・井上清・丸山真男ではなく、三島由紀夫こそ、その責任を正しく追及した人だ」と展開する。また、死んだ300万人の日本人たちへの責任はまずアジアで死んだ2000万人への責任に真直ぐに向かうことから始まると。これに対して右からの主張ともいうべき社会学の橋爪はむしろ天皇機関説的な立場から「天皇という場に選択の余地がなく座らされた個人の責任を追及したくない、それは主権者である日本国民としてのプ

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    2013年08月25日
  • はじめての言語ゲーム

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    ネタバレ

    2000年以上にわたり論理学の教科書であり続けるアリストテレスの『オルガノン』p26

    記号論理学
    フレーゲ『概念記法』

    ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』
    「写像理論 picture theory」:世界(出来事の集まり)と言語(命題の集まり)はぴったり一致している。p71

    【『論考』のエッセンス】p74
    ①世界は、分析可能である。
    ②言語も、分析可能である。
    ③世界と言語とは、互いに写像関係にある。(同型対応している)
    ④以上、①〜③のほかは、言表不能=思考不能である。
    「世界は、言語があるようにあり、言語は、世界があるようにある」p88

    マタイによる福音書21章42節
    Jesus

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    2013年08月05日
  • 人間にとって法とは何か

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    人間社会から自然に発生したであろう、法という概念。何であるか?と問われ、すぐには回答できそうにない。法が起こる歴史的過程で、宗教とのかかわりが密接である事を知る。ユダヤ教やイスラム教は、教義そのものが法律である。キリスト教は政治に上手に利用された感じがする。仏教では、教義は社会ルールとはならなかったようだ。中国社会では儒教で支配、日本では宗教は全く別物と言う感じがする。法感覚が他民族とずれているのかもしれない。寛容さ、順応性を持ち、場の「空気」により、支配を行っていた。リバタニアリズムは、民主主義における、経済的自由と人格的自由を基軸とする。自由とは?どこまで民営化するか、などの問題を含んでい

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    2013年01月14日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    この本読んで一番最初に感じたことは、高校時代に世界史Bを習ってなかった人には未知語だらけで読み進めるのが大変だろうな、ということ。世界史を習ったことがある人はお馴染みの用語や人名が多いため入りやすいと思った。ビギナーにとって宗教思想に触れるのによい一冊だったと思う。何度も読んだ方が知識が蓄積されそうな一冊。

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    2019年04月25日
  • アメリカの行動原理

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    アメリカを理解するために新大陸とキリスト教を補助線として使って考える。
    話し言葉でわかりやすいんだけど、ちょっとそれはどうかなって議論もあったり。
    でもトクヴィルが出てきたり面白い指摘は多かった。

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    2012年06月22日
  • 政治の教室

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    教室という名の通り、政治の起源から話を始めています。
    国家というのは統治契約に基づくもの、というのが基本スタンスで、憲法がその契約条文である、というもの。

    それはそれで一つの国家観なのですが、まぁ教室というくらいなのでもう少し概括的な内容も期待したかったところです。

    ただ、鳥瞰図ではない代わりにストーリーがきちんとできていたので読み物としては面白いかと。行動する政治学としては成功してるかもしれません。

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    2012年06月05日
  • はじめての言語ゲーム

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    言語ゲームというものを初めて知るという立場からすると何となくのイメージはつかめるが、詳しいところは良くわからない。
    論考の概略説明も、元々が難解なのは仕方ないにしても、単純化しすぎの様に思う。対角線法の説明は1ページ割かれている程度だが、これだけ見ても自分には理解できないと思う(事前の知識があったから何とかわかる)。
    ヴィトゲンシュタインが生きた時代背景を交えて、思想的な側面をさらうことができたのは良かった。

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    2012年05月27日
  • はじめての言語ゲーム

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    文体が割とキツメのトンデモ臭を放っていたので、私にはこの本を正しく評価できないかもしれない。でも、「論考」の「7.語りえぬものについては、沈黙しなければならない」については、別視点から眺められたような気がする。まあ、読んで良かったのかなー。

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    2011年11月14日
  • はじめての言語ゲーム

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    哲学者ヴィトゲンシュタインは、前期と後期で思想が異なるが、後期は言語ゲームに没頭した。本書はヴィトゲンシュタインの思想を解説しながら、世界は「言語ゲーム」で理解することができる。
    また後半では人類が新たな世界観を獲得するのも「言語ゲーム」によるのだという。

    前期ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』と後期ヴィトゲンシュタインの『哲学論考』を対比させながら説明している。また、ヴィトゲンシュタインの生涯をおっていて、親近感がわいてきた。それにしてもユダヤ人の才能はすごい。

    言語ゲーム:規則(ルール)に従った人々のふるまい。

    ・世界は、n人m個の言語ゲーム。
    ・紙幣に価値があるのは皆が共有し

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    2011年11月01日
  • はじめての言語ゲーム

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    前半は快調。やっぱり橋爪大三郎はおもしろい。と思ったが、後半の宗教の話になると俄然眠くなった。夏の暑さのせいか?同じところを何度も繰り返す始末。読みだした動機が、野矢茂樹『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』を読む前に、軽くアウトラインを頭に入れておこうというものだったけれど、この本はタイトル通り、言語ゲームについての話で、私の期待と微妙にずれていた。ウィトゲンシュタインにまつわる話は興味深かった。数学の内容は…。久しぶりに「対角線論法」の文字が懐かしく、でもなんとなく自分の記憶と違って『解析概論』をみたらやっぱり少し違っていた。「論法」としては同じ。

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    2011年08月15日
  • 政治の教室

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    「安保タダ乗り論」:なぜタダ乗りさせてもらえたかというと、冷戦構造のもと、日本が自由主義陣営のショウウインドウになっていたため。ソ連と中国の目と鼻の先で、敗戦のズタボロからみるみる立ち直った。そんな日本が繁栄すればするほど、「ほら、資本主義になればこんなに得するんですよ」とアピールできる。そのためには、日本の安全保障を負担するくらい、アメリカにとってはお安い御用だったのです。p141

    【草の根民主主義の作り方 10箇条】
    ①政党として、活動しよう
    ②どんな意見も、自由に述べよう
    ③何人か集まりグループをつくろう
    ④地域ごとに、政党支部をつくろう
    ⑤政党支部の役員を、選挙しよう
    ⑥予備選の準備

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    2011年05月26日