【感想・ネタバレ】アメリカの行動原理のレビュー

あらすじ

覇権国家アメリカは、究極的に何を目指しているのか。社会学の視点で〈新大陸〉〈キリスト教国家〉などの成り立ちを捉えれば、「自由の国」の行動原理が浮き彫りになる。財産の相続法や選挙など平等と民主主義を実現する社会の仕組みから、ハンバーガーやジーンズといった便利さを追求する消費文化、そして、ふたつの大戦や冷戦、9・11を経て至った単独行動主義まで、アメリカならではの思考パターンを考察。はたしてその覇権はいつまで続くのか、日本がとるべき道とは……。エッセンスを明快につかみ出した超常識のアメリカ論。 [目次より]アメリカとは何なのか/宗教国家アメリカ/独立戦争のアメリカ/社会科学者の見たアメリカ/トクヴィルの見たアメリカ/アメリカン・カルチャー/サリンジャーのアメリカ/二十世紀という時代/日本とアメリカ/ネオコンのアメリカ/グローバル化とアメリカ

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

アメリカで暮らして8ヶ月間たったが、これほどアメリカのことをうまく書いている本はないと思う。 この本で著者は非常に冷静かつ的確にアメリカという国の歴史や構造を分析している。 日本から見て、アメリカという国はとにかくでかく自由で経済大国だということばかりが目立つがそもそもそうなりえたのか、どういうメカニズムがそこにあるのかということは知って損なことではない。 日本という国のあり方に何か思うところがある人には目からうろこの本だと思う。おすすめ。

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2010年01月24日

Posted by ブクログ

これかなり面白かった!
古い本だけど、今とそんなに変わってないんじゃないかな
アメリカの常識、ていうか、アメリカン人の考え方、3%くらい理解できたような気がする
己を知るため敵を知る
敵を知るため己を知る
アメリカちょっと行ってみたいなって思った
アメリカについての本をもっと読みたい

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2010年11月19日

Posted by ブクログ

「キリスト教」「新大陸」をキーワードにアメリカの行動原理について言及。

事実だけではなく、筆者の想像を混ぜている。
とても読みやすく、歴史に興味がなくても大丈夫。

アメリカの自由ってのは、すべて信仰の自由から派生しているという筆者の見解から思うところは多い。

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2010年06月28日

Posted by ブクログ

「なぜアメリカはアメリカ的なのか」

という疑問にひとつの回答を導いた本。
なぜアメリカ人は簡単に転職するのか?なぜアメリカ人は離婚が多いのか?そんな命題に対しても分かり易く説明されています。
また、そんなアメリカの長所と短所、今後の付き合い方も述べられている。

何かを知ろうと思った時にひとつのソースを絶対的な正とするのは危険ですが、アメリカを知るための手頃な一冊にはなるでしょう。

元々、雑誌BRUTUSの特集で同様の触れ込みで掲載されていた本書。
アメリカ入門書という触れ込み通りです。
たまには毛色の違った本を手にとってみるのも頭の栄養になりますね。

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2010年02月11日

Posted by ブクログ

アメリカがどのような行動原理に基づいているのか、その歴史的背景と今後の展望について、分かりやすく解説しています。

アメリカでは、個人の自由を束縛するような中間集団の力が弱く、個人がそのつど合目的的なアソシエーションを組むことになります。そうしたアメリカの全体を束ねるのは国家しかありえないというのが、著者の示すアメリカの社会像です。また、旧大陸からの伝統を拒否して厳格な個人主義を掲げるアメリカの性格が、ピューリタニズムと深い関わりを持っていることが説明されます。

さらに、トクヴィルをはじめ、パーソンズ、サムエルソン、リースマン、サリンジャーといった人びとの言葉を紹介しつつ、個人主義とピューリタニズムに根ざしたアメリカ社会のあり方についてより詳しい説明が加えられます。その後、今後の世界情勢においてアメリカがどのような位置を占めることになるのかという問題や、今後の日本の対アメリカ戦略について、著者自身の考えが提示されています。

文化的にアメリカを見ようとすると、そのあまりの多様性に幻惑されてしまいがちですが、本書ではアメリカの行動原理をシンプルに提示することがめざされています。

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2015年02月24日

Posted by ブクログ

アメリカを理解するために新大陸とキリスト教を補助線として使って考える。
話し言葉でわかりやすいんだけど、ちょっとそれはどうかなって議論もあったり。
でもトクヴィルが出てきたり面白い指摘は多かった。

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2012年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
覇権国家アメリカは究極的に何を目指しているのか。
社会学の視点で“新大陸”“キリスト教国家”などの成り立ちを捉えれば、「自由の国」の行動原理が浮き彫りになる。
財産の相続法や選挙など平等と民主主義を実現する社会の仕組みから、ハンバーガーやジーンズといった便利さを追求する消費文化、そして冷戦や9・11を経て至った単独行動主義まで、アメリカならではの思考パターンを考察。
はたしてその覇権は続くのか、日本がとるべき道とは…。
エッセンスを明快につかみ出した超常識のアメリカ論。

[ 目次 ]
プロローグ 講義を始めるにあたって
第1部 歴史から見えるアメリカ(アメリカとは何なのか;宗教国家アメリカ;独立戦争のアメリカ ほか)
第2部 文化から見えるアメリカ(トクヴィルの見たアメリカ;アメリカン・カルチャー;サリンジャーのアメリカ)
第3部 国際関係から見えるアメリカ(二十世紀という時代;日本とアメリカ;ネオコンのアメリカ ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月23日

Posted by ブクログ

アメリカの歴史から、今現在どうしてアメリカがそういう行動をとるのかを分析し、説明した本。そういう類の本にしては分かりやすかったし、興味深かった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

日本の取るべき戦略
?なるべく長くアメリカの覇権を維持させる。
?アメリカを含む連合体でのゆるやかな着地を模索する。

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2009年10月04日

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