橋爪大三郎のレビュー一覧

  • 中国 vs アメリカ 宿命の対決と日本の選択

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     香港締め付け、台湾侵攻、尖閣主張、南沙軍艦島造成.....全ての説明が着く。
     欧米、日本が今まで中国に対してやったことを念頭において、中国の立場にたって考えるとわかりやすい。

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    2021年04月11日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    宗教をベースに死をとらえる内容。死をテーマに、宗教への興味や理解を得るにはいい内容。だけども、死、というものに向き合って考えを深めるにはちょっとマッチしていない印象。
    じぶんなりのいまいまの死ぬということは、
    生きるも死ぬももともと生物の勝手な思い込みで、すべては、宇宙のいちぶでしかない。生きていようが死んでいようが、宇宙の一部には違いなくて、姿や形がかわるだけ、一時的な状態にしかすぎない。
    という感じにとらえてる、個人的には。

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    2021年03月24日
  • 教養としての聖書

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    題目通り、教養としては聖書の概要を理解出来た気がします。違う文化で育った人の事を理解するためにはまずその宗教を知る事が大事なんだなと感じました☆
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    p37
    日本の学校では、自殺がいけないのは、命を粗末にするから、と教えます。一神教は、そういう考え方ではなく、命より大事なものがあると考えます。命は神に、与えられたもの。命か神か、どちらかを選ぶしか無いなら、神を選ぶのが正しい。そうして殺されてしまえば、殉教です。殉教は、価値がある事とされています。

    p75
    モーセは神に反論してます。抗議しています。神はえらいですけど、理屈があれば、何を言っても良い。「神さま、なん

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    2021年03月18日
  • 教養としての聖書

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    旧約、新約の中から3つずつ選んで内容をざっくり説明してくれる本。
    潔いまでのざっくり感がよい。
    「聖書読んだよ!」ッて偉そうに言っちゃうけど、実は『創世記』、『出エジプト記』、『ヨブ記』と『福音書』しか読んでないので(てへぺろ☆)、手紙とヨハネの黙示録のとこは助かりました。
    ただ、「教養のための」というからには、その内容をどう捉えたらいいのか、クリスチャンはどう理解しているのか、をもう少し解説してくれるといいのにな、と思いました。

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    2021年03月16日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    まず、まえがきを読んで読点が多いなぁという印象。
    橋爪さんの癖なのか、声に出すと渡部陽一さんのような語り方に似ているのかな?なんて、そんな雰囲気を感じる文面。

    割と断定的に「○○は〜である。」と書き連ねていくから、なんでだろう?と思うところもありながら、ちょこちょこ突っ込みながら読むとさらに幅が広がるかなぁ。

    子供になんで勉強するの?と聞かれた時、この本通りの答え方をするならば大人には理解できても、子どもはしっくり来ないかもしれない。だけど、国語、算数、理科、社会それぞれの勉強する意味は橋爪さんの考えに同意する。
    教養の師匠の様な方だからこそ断定できる言い方なんだろうなと節々から感じる。

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    2021年03月10日
  • 正しい本の読み方

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    本を読むにあたっての、向き合い方を認識させてくれた本。
    書いてある文字をただ理解して自分に落とし込むことがとても大変と今まで感じていたが、本は生きていて感情を持っているから、著者が何を伝えたいのか、価値観や思想がどのようなところにあるのかまでイメージしながら読むことにフォーカスしていく必要があることに気付かされた。

    「正しい本の読み方」の全てが正しいかどうか、という懐疑心を持ちながら読むことも、本との会話であり著者の伝えたいことなのかなと思った。

    きっと入門編で読みやすい本なのだろう、だけどこれまで読書と疎遠だった私にとっては、思想とかギリシャ・ヨーロッパの著者の考え方を理解するのが大変だ

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    2021年03月01日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    確かにそうだ。

    読みすすめていく中で何度もうなずいた。

    誰にとっても一度きり(しかも未経験で突然起こる)の死について、考えておくこと。死んだらどうなるかを自分で選択すること。そうすることで今をより良く生きることができる。

    ゆっくりと咀嚼して考えていきたい。
    納得感も得られる良本。

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    2020年12月25日
  • おどろきの中国

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    序盤は中国社会、中盤は日本との関係、終盤は将来についてが書かれている。
    序盤では、宗教観についてが印象に残った。

    儒教が伝統的に強いというのは知っていたが、それが権力者が統治するのに都合が良く、科挙を突破できるようなエリート向けなのに対して、イマイチどういったものか掴めなかった道教が、科挙を突破できなかったような敗者を救うもので、「裏儒教」といっていたのは今後、道教を理解するきっかけになるものと感じた。

    中盤の日本との関係では、第二次世界大戦付近の話が中心だった。
    例え話も含めて分かりやすかったが、耳が痛い話が多かったので、読むのが辛かった。
    納得する話ではあった。

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    2020年10月21日
  • パワースピーチ入門

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    書かれていることは、きわめて真っ当。
    だから、意外性や発見感は少ない。

    安倍晋三前首相のスピーチの
    分析が一番面白い。
    不要なことを捨てると半分以下になるし。

    しかし、これで「平均点かそれ以上」という
    評価になる日本の政界っていったい??

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    2020年09月22日
  • フリーメイソン 秘密結社の社会学(小学館新書)

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    「都市伝説」は本当か。世界最古で、最大の友愛組織、フリーメイソン。その「謎」を理解すれば、世界がわかる。■いつできたのですか。■どんな儀礼をしますか。■宗教団体なのですか。■陰謀集団なのですか。■日本人は入れますか。■なぜアメリカに、多いのですか。23のQ&Aで解き明かす、入門書にして決定版。
    イギリス好きで以前から気になっていたフリーメイソン。その成り立ちや目的が簡潔に書かれているので入門書にはちょうどいい感じ。ただかなり閉ざされた組織なのは間違いないので、実際今はどんな活動をしているのか、会合では何を話すのか気になる点は多い。もう一歩突っ込んだ中身が知りたい。いろんな本からの抜粋がとても多

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    2020年08月22日
  • 4行でわかる世界の文明

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    《複雑な世界をシンプルに理解するための4行モデル》
    キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教、日本社会を対象に、それぞれの文化圏に属する人々の行動様式をモデル化している。
    世界各国の文明の概要を知るには、非常によいモデルだと思います。

    《4行モデルで国際社会を読み解く》
    後半部では上記のモデルを使い、対話形式で米中衝突等、国際社会での文明の対立について解説しています。
    前半部とは異なり、やや議論が浅い箇所がありました。

    前半部のみ読み、より複雑な事象については他の書物で補うくらいでよいと思います。

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    2020年07月16日
  • 4行でわかる世界の文明

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    キリスト教的価値観、イスラム教的価値観、といった日本人が理解しづらい外国人の思考をわかりやすくまとめている。
    ざっくりと大枠を理解するのには十分。
    細かく米中の覇権だの、歴史的な解釈だのに突っ込むと質は落ちる印象。対談形式でわかりづらい点も含め。
    結論:前半部分だけ読めばいい

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    2020年05月22日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    世界の宗教について、宗教社会学の観点から、
    わかりやすく平易な言葉で解説してくれています。
    これでもかというくらいわかりやすく説明してるにも関わらず、
    多分3割くらいしか理解できなかった気がする…。

    でも、高校時代の三年間の聖書の授業よりも、
    この本読んだ方がよっぽどキリスト教について理解がすすむ!笑

    大学時代、こういう講義を聞きたかったです。

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    2020年05月13日
  • 正しい本の読み方

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    本の内容をもっと捉えられないものかと思って拝読。大きく想定外の事はなく、確認のような感じになった。経済学や哲学の方は全く事前知識はなかったのだが、例に出される事で少し学べた気がする。

    作者同士のつながりや、時代背景などを踏まえて文外に前提としているその時々の世の常識的なことも押さえておくべきなんだろうなと新しく思えたことが収穫だったかもしれない。作者が影響を受けた作者をたどる。

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    2020年04月20日
  • 正しい本の読み方

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    読書法の本。読書は本を読んで考えた事が大事であり、細かいところは記憶しなくても良い。でも本の内容は覚えなくても、参照できるように在り処を知ることは必要と言う。
    確かにそうだが、人と話す時は本の内容を覚えていないと話せない。でも著者が言うのはそういうレベルではないのかな。

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    2020年03月01日
  • 正しい本の読み方

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    ネタバレ

    2020/01/19-2020/01/30
    前回読んだ本に、正しい本の読み方はないと書かれていた時に、このタイトルを見かけた。
    読点が多いなというのが第一印象だった。読点の多い人には近づいちゃいけないと、ネットでは言われる。しかし、読み進めていくうちに、著者が語りかけているような感じがしてきた。
    素直に読む、というのが印象に残った。1箇所、素直に読めなかった所があったが、そこは理解するのに時間が掛かった。
    著者の背景として、学者だというのが滲み出ていた。
    教育論について語る部分も多い。
    割とハウツー本ではない。読書術の記載もあるが、私には真似できないと感じた。
    著者が何を思って本を書いているか

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    2020年01月30日
  • だれが決めたの?社会の不思議

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    どうやって人間は生まれたの〜?
    神様と仏様ってどう違うの〜?
    オスメスと男女の違いは?
    どうして結婚する必要があるの?



    子供に聞かれたらどう答えよう?
    著者はこう答えるのか、なるほど!と思いながら読んだ。

    親は子育て初心者だから失敗することもあるんだよ。

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    2020年01月28日
  • 4行でわかる世界の文明

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    キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教に加えて、日本の特徴と問題点を、本当に4行のキーワードに基づいて比較してるのは、面白いし判りやすかった。

    が、後半の、じゃあ実際に現在の世界情勢に合わせて対談?ぽい構成になってから突然説得力を(ぼくにとっては)失った。口実筆記のせいか、言葉のつながりが分かり辛くなったせいかもしれないのだけど。

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    2020年01月07日
  • 日本逆植民地計画

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    ネタバレ

    21世紀になって20年が経ったけれど、タケコプターもどこでもドアーも生まれなかった。インターネットは発達したが、生活は思ったほどには変わらず、ドラえもんの時代にあった未来に対する熱はすっかり冷めてしまった。いまや日本の未来は暗く貧しいものでしかない。

    ここで橋爪大三郎が日本再生に向けて提案するのは、「ダブル都市」「百年マンション」「太陽熱発電」「どこでもトーク」「無人自動車」「潜水商船隊」「新食糧」「日本逆植民地計画」の8本。最初の3本くらいまでは、政策としてもそれなりに議論されたものだが、ちょいちょいドラえもんが思い返された。ポテンシャルとしては可能なのに、思ったほどには実現されていない。

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    2019年11月18日
  • 小林秀雄の悲哀

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    小林秀雄の晩年の代表作である『本居宣長』を読み解き、さらに宣長の『古事記伝』がじっさいにはなにを問題としていたのかを明らかにすることで、小林がなにをめざしたのかということを考察し、さらにその限界を指摘しています。

    前半は、小林の『本居宣長』から数多くの引用をおこない、小林自身に語らせるというスタイルをとっています。もちろん思想史的事実についての解説はくわえられているのですが、著者自身が小林の議論のスタイルに大きな不満をもっており、小林の問題意識を内側からとらえることを避けているために、このような議論のしかたがえらばれたのではないかという気がします。

    後半は、宣長の『古事記伝』についての解説

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    2019年10月18日