橋爪大三郎のレビュー一覧

  • トウ小平

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    中国共産党の歴史、権力闘争、ロマン主義VS現実主義、それを絶妙に、リアリスティックに、かつタイミングを間違えず大胆にやった鄧小平。すごいですね。この対談の元となった書籍は大部らしいので、その雰囲気だけかもしれませんが、素人の私にはちょうどよい感じでした。

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    2021年06月22日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    「不識塾」のリベラルアーツ講義をまとめたもの。
     ・日本という国の文化、歴史をしっかりと理解すること。自国のことを深く知ること
     ・海外の人たちの価値観、行動原理を、歴史、哲学、宗教の理解をとおしてきちんと把握すること。

    という2つの柱に即してプログラムを組んでいるそう。

    本書は四大文明の基になった宗教を網羅的に説明している。キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、儒教文明の4つである。

    「宗教的とは、人びとが、同じように考え、同じように行動するための装置である」

    何度も、読んでみようと思った。

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    2021年05月16日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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     東京工大の2年性向けの講義を本にしたものなので、とてもわかりやすい。宗教のことは単に歴史を学んでいても分からない。
     ユダヤ教のことや宗教改革のことが学べて良かった。今まで、宗教なんて非科学的で、なぜ敬虔なクリスチャンがノーベル賞を貰うのかわからなかった。ユダヤ人なんて世界に0.2%しかいないのに、ノーベル賞の受賞者のうち20%以上がユダヤ人だという。日本人は無宗教というより、むしろ何も考えてないのだということがよく分かった。

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    2021年05月09日
  • 中国 vs アメリカ 宿命の対決と日本の選択

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    さすがは橋爪大三郎さん。帯にあるように「そもそも」に遡って、米中が対立する根底にあるところからの解説で、ポイントとなる諸点についての根本的な理解を踏まえた上でさらには起こり得る具体的シナリオまで。
    いつもながら興味深く読ませてもらいました。

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    2021年04月27日
  • はじめての聖書

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    少年向けに書かれたものですが、旧約聖書から解き明かして、聖書に疎い大人にとっても勉強になると思います。

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    2021年03月30日
  • 教養としての聖書

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    「聖書」とは具体的に何のことを指すのか、という点から説明してくれます。
    漠然とした◯◯教解説ではなく、あれこれ考えるよりまずテキストを読みましょう、というスタンスに好感が持てました。聖書を読むことを通して、一新教についての理解を深めることができます。

    個人的には、「ユダヤ教からキリスト教が成立する過程」についての解説が特に面白かったです。また日常生活でたまに耳にする「福音」と「福音書」の意味を知ることができたのも良かったです。
    創世記ぐらいは読んでみようかなと思いました。

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    2024年11月11日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    教養とは、これまで人間が考え結論を出してきたことの全て。その中で、歴史の洗礼を受け今に受け継がれてきたものを、私たちは教養として身につけることができる。答えのない問題に直面したときには、この教養がもっとも役に立つ。
    政治や歴史や社会を知っておけば、「いざ」というときに何とかできる人間になる、ということだと思います。

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    2021年03月17日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    仏教以降は難しかった。
    同じ神様を崇めているのに争っている世界、何とかならないものですかね。
    平和な世界になりますように。

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    2021年03月05日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    とてもコンパクトにかつ読んで面白くキーとなる事柄がまとめられておりさすがの内容でした。私も改めて頭の整理になった点多々あり。

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    2021年03月05日
  • フリーメイソン 秘密結社の社会学(小学館新書)

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    陰謀論によく使われるフリーメイソンの実態が解説されている。
    これを読むと某都市伝説番組がバカらしく思えてくる。

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    2021年01月20日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    帯の推薦と、ネットでたまに記事を読んで面白いと思っている人のものだから手に取ってみた。いろんな宗教が死をどのように説明しているか、ということを中学生にも分かるように書いた本とのことで強く興味を持ったので。内容は大雑把に一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)、インド哲学系(ヒンドゥー、仏教)、中国系(儒教、道教)、日本オリジナル(日本の仏教、神道)となっていてそれぞれの宗教の基本的な考え方とそれに基づいて死をどのように説明しているか、ということを解説している。作者に言いたいことは...確かに書きかた、表現こそ分かりやすいけれども内容はやっぱり難しいよ、ということでこれをさらっと理解できる中学

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    2021年01月13日
  • 丸山眞男の憂鬱

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    山本七平のあの『現人神の創作者たち』の文意が初めて分かった。朱子学の本丸(クーデーター肯定)を否定することが尊皇の肝であったとは。忠孝一致は日本で起きた。中国では起きえない。

    「道がないのが道である」(本居宣長)に象徴される天皇制のすごみ。

    丸山眞男をどう読むべきか、どう乗り越えるべきかの示唆も得た。今も続く「権力=悪」論、線引き論につながるとは驚きだ。

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    2020年12月23日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    日本人はどうも宗教って聞くと距離を置きがち。
    海外滞在時に感じたのは、行動様式、法令、規則、社会秩序等が宗教に根ざしたものが多い事。
    資本主義も元々はプロテスタントの予定説に起源があり、発展していったもの。
    日本は儒教の思想はあるものの無宗教の中でこういった宗教にルーツがある秩序をうまく取り入れて日本独自のものにアレンジして応用している器用な国だと思う。

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    2020年11月09日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    人は必ず死ぬ。
    誰しも周知の事実だが、死んだらどうなるのか誰にも分からない(何故なら人は生きているから)。
    それを知る一つの踏み台として宗教を用い、死をどのように捉えるかを記述した一冊。
    個人的な思想でいえば、自分はユニタリアン的思想が一番しっくりとくる。
    本書にも書いてある通り、各宗教から一つを選択しどの教えを参考に生きるのかを決めると、自動的にどう死ぬのかが決まってくる。つまり、どう生きるのかを決めるということはどう死ぬかを決めるということと同義なのである。
    いざ死を間近に迎える前に、いつ死んでも良いという心持ちを確保する上で参考になった一冊。

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    2020年11月07日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    世の中の出来事は、偶然なのか、必然なのか。
    科学はある範囲については、
    原因と結果を示せる。
    でも、大事なこと、今ここにいる理由には
    答えられない。

    それを宗教の考え方を踏み台にして、
    どうやって生きていくのかを考えよう、という本。

    世界を作った人なり意思があったとする
    一神教。

    世界は因果関係であるとする
    ヒンドゥー教

    今を生きること、そのために
    政治が大事であるとする儒教。
    リーダーに忠誠を誓う忠と、
    親を敬う孝が成り立つと、国がなりたつ。
    その間をうめ、人は死ぬと、地獄に行くとする
    道教。

    世界は神々が作って、神々も死ぬ。
    死んだら黄泉の国にいくとする神道。


    一神教には、世

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    2020年10月30日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    ・宗教それぞれにおける、人はどう生きてどう死ぬのか、という考え方を、かなりダイジェスト的にまとめた書籍。
    ・語り口調で書かれており、ザッと読める。内容は広く浅くの極みで、まずはいろんな死生観に触れて地図を描きたい人にとっては最適。
    ・出てきた単語を拾って、次に深める方向を見つけられると良いと思う。自分は、儒教と神道に興味が湧いた。
    ・国民柄というか、その国や地方の性格と紐づいてるなーというのが、わかる。この背景理解して色々な世界の人と話せたら面白いだろう(海外の人は宗教が身近、とよく言うが、この感覚が普通だとすると、自己肯定感も高いのがなんとなくわかる)

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    2020年10月25日
  • 正しい本の読み方

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    本を読み始めてからのテクニックだけでなく、数ある中での本の選び方・読書の心構え・複数冊を読む中でどう知識を構築していくかなど、根本的なことが書かれていて、役立つと思いました。

    中でも、

    ・本に思想や意見が書かれているとき、それにはまず前提があり(その前提はその人の価値観に基づいており、価値観は人により違う)その前提はわざわざ書いてない時がある。その前提を読みとくことで理解が深まる

    ・本は他の本との関係性の中で理解することが重要(本にはその本以前にはなかった独自の論点があるはずで、その点を理解することが重要)

    などのことが印象的でした。

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    2020年10月14日
  • パワースピーチ入門

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    聞き手に魅力的なスピーチ(パワースピーチ)を考える本。NY州クオモ知事やメルケル独首相のリーダーのコロナ関連記者発表(スピーチ)はなぜ伝わるのか、日本の記者発表はなぜ伝わらないのか。各スピーチの構成や表現の分析があり、著者の添削例で改善すべき箇所が実感できる。日本語には官公庁言葉である整備文体や企業幹部が楽々挨拶できる定型があるとの解説も興味深い。スピーチが聞き手の心に入らず間延びを感じる場合、たいてい整備文体か楽々挨拶定型であることが気づかされる。

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    2020年10月11日
  • あぶない一神教(小学館新書)

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    タイトルには「あぶない」ってありますが、内容は真摯なユダヤ教、キリスト教、イスラム教についての解説。実証主義からみた場合には、キリスト教の土台が危ういものだという意味で「あぶない」というのは語られていましたが。
    対談形式ですが、途中、ルターの宗教改革を論じるあたりからは白熱し、資本主義とキリスト教の相容れない関係を語ったり、最後は日本の教育論まで、お二人が刺激を与え、受けながら対談をされている様子がヒシヒシと伝わってきました。

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    2020年10月05日
  • 教養としての聖書

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     旧約から三つ、新約から三つ、詳しく解説されている。
     後者、「ローマ人への手紙」に難儀する。これを送り付けられたローマの初期教会の会衆も解釈に窮したことだろう。

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    2020年09月01日