橋爪大三郎のレビュー一覧
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①宗教社会学について
②ユダヤ教
③キリスト教
④宗教改革(カトリック、プロテスタント)
⑤イスラム教
⑥初期仏教
⑦大乗仏教
⑧中国と日本の仏教
⑨儒教
⑩尊皇攘夷
という10の講義で編成されている。結構難しい、特に後半。
間にコラムも挟まっていて特に面白かったのが⑧の後にある「戒名なんていらない」というもの。どの仏教の経典にも在家の信徒が死んだら戒名をつけてもらいなさい、なんてものはなく「〇〇院××居士」などとつけるが居士とは「在家の男性」という意味で、こんな名前はつけるだけ無駄。戒名の値段は戦後値上がりした、檀家制度が壊れて経済的に成り立たなくなった寺院が葬式のチャンスに過去何十年分の -
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構造主義は1950年代後半にフランスでブームになった思想で、その産みの親はレヴィ=ストロースと言われている。
本書では彼が構造主義というアイデアに至るまでが説明されており、それはつまり神話や親族関係などの文化には見えない構造が存在しているということらしい。
また著者は構造主義の源泉を「遠近法」と捉え通り、遠近法と構造主義をつなぐものが数学であると言っている。正直この辺りは分かったような分からなかったような…
生成AIに聞くと、SNSでの行動、流行、政治の言説、ジェンダー観などは個人の好みではなく、背景の構造に大きく左右されるとのことらしい。ということは、構造主義の考え方は単なる過去の遺産 -
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水戸光圀が歴史上果たしたオーガナイザーとしての役割には眼を瞠らされる。
市井の学者である下河辺長流に万葉集の註解を依頼したことが、結果として契沖の「万葉代匠記」を生み、その仕事が本居宣長に決定的な影響を与える。
朱舜水を江戸に招聘するのを聞いた伊藤仁斎が、朱舜水に手紙を書き、教えを乞う。
江戸時代を代表する12人の思想家たち一人ひとりの人生と思想の核心の記述も面白かったが、当時の交通事情の中でも彼らが繰り広げる交流のあり方がとても興味深かった。
ただ、この企画の範囲ではないものねだりを承知で言うのだが、思想の記述に深みが足りない。せめて次の読書への道しるべを示してくれていたらと思う。 -
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構造主義の入口の入口。それくらい簡単に読める。
でも、構造主義の奥行きと広がりがデカすぎるので、むしろわからないことが多いことが自覚できる。哲学ってそういうもんだろうと思うし、そこが楽しい。
私なりの構造主義の感触↓
・真なるものはない。唯一あるのはどこからそれを眺めているかの視点の違いとその関係性。 だから、今までの西洋哲学の発展⇔発展途上の図式は間違っている。
・真なるものが無い世界でも、その関係性には共通的なことや分類できることがあり、それが構造主義の言う構造。
・構造に良い悪い、善悪、発展と発展途上というような二元論的かつ一方向の流れは無い。故に、あるがままを肯定する力と、それでも構 -
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おー、橋爪大三郎さんが読書についての新書を出したのかー。橋爪さん、20世紀末頃糸井重里とかとよく深夜テレビに出てたなー。構造主義についての新書、学生時代に読んだなー、じゃあ久しぶりに読んでみっか、程度のノリで手にとった。
内容はいたってまとも。でも別に新たに学ぶことはなかった。かといって、反対したくなるようなことが書いてあるわけでもない。あえていうと、例としてLGBTの話題をあげる箇所があるんだけれど、当事者としてあんまり気持ちいいとりあげ方じゃなかったな。あと、大著者というのは、社会学者の橋爪さんにとってはあの人たち、ってだけであって、各々が自分の専門性や関心に基づいて選べばいいんじゃな -
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なんとなくタイトルの印象だけで読んでみた。人類学方面から構造主義を唱えた第一人者であるレヴィ・ストロース視点の分かりやすい導入から始まる。
もちろん、これをいっぺん読んだだけで私が構造主義を一端に説明できるようになったかと言われたらそういうわけではない。
令和の世の中では、体系立てて物事を考えたり、抽象化して応用したり、それを言語化することがトレンドとして持て囃されている。その素地を作ったのがこの構造主義なのだろう。実際、この本ではソシュールによる言語学についても触れられている。
それらが普遍的な構造(Structure)として、パターン・ルールとして無意識化で成り立っている。かなり納得 -
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きっかけ
面白くて眠れなくなるシリーズに近いやつで寝る時用にいいかなと思って読んだ本
内容
なんとなく当たり前にある言葉について改めて丁寧に説明している
感想
語りが耳元で囁きかけてくるような丁寧さでかつ教えてくれるので今までに読んだことのない感じだった。
おわりにで対象が中高生向けみたいなこと書いてあって語りかけてるのは対象年齢に合わせてなのか〜と腑に落ちた。
憲法、私有財産、宗教の各章はすごいぼんやりと理解できなかったことが説明されていて記憶に残った。
特に上議員と下議員が衆議院参議院で説明されていて、アメリカの方が理解しやすいと思った。
最後と読書案内はより社会学を学びたい人向けのお -
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違和感のある箇所が多い。
「なんで?」という書き込みを多数した。
その根本の原因は、
「人びとが大事にしているものを、価値という。それが大事であるわけを、意味という。…人間が人間らしく生きるのに、不可欠なものである。」
という、著者の人間観・社会観。
「考えるとは、言葉にすること」といった、言語への偏重した愛着。
言語が意味や価値を生み出し、社会を支えているという、言語への過剰な信頼感。
言語文明が崩壊することによって、意味や価値が消え去った後に、それらから自由な、この世の本当の美しさが残るのではないか?
というのが、僕の夢想的な世界認識である。
本当に人間社会は、高度な知的文明なの