【感想・ネタバレ】言語ゲームの練習問題のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年08月31日

ヴィトゲンシュタイン入門というより哲学入門としてもいい本だと思う。
生成AI、XR、BMIなど黎明期だが、これらの技術は人類の価値観を転換し「世界」の定義すら変えてしまう可能性があるところがこれまでの革新的技術とは次元の違うものだ。
その意味で、法律や常識の以前の問題として哲学を勉強しておかないとい...続きを読むけないなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年08月14日

 人間の思考が言語で出来ている以上、言語そのものがどのようなものなのかを知らなくてはならない。私たちは言葉で対象をつかむが、掴んだ時にはもう言葉の性質に従っている。哲学の基本が言葉の学問であることを改めて考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2023年02月06日

ヴィトゲンシュタインの言語ゲームは普遍的であり、近代が終わった後の社会、機械主義(mechanism)を考えることができるという。刺激的ですね。機械人(humachine)という言葉も初めて知りました。

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Posted by ブクログ 2023年08月02日

練習問題というか、言語ゲームの入り口を非常に丁寧に説明してくれている
宇宙人は地球の言語を理解できるのか?という入り方は哲学的思考に慣れていない人にも想像しやすいのではないかと感じた

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Posted by ブクログ 2023年05月13日

ヴィトゲンシュタインの言語ゲームの入門編の序、的な一冊。学生時代、言葉が先か、モノが先か、という議論で盛り上がったのを思い出した。言葉で世界を表現しているとふだんは思っているけれど、言葉はそうやって世界を映す鏡ではなく、言葉そのものが出来事だ、という考え方は面白い。ことばは「ふるまい」であり、それが...続きを読むもともと確定した意味を持っているわけではなく、言葉を交わす中で一定のルールが見えてくる、という捉え方。
事実と規範を分け、いったん世界は事実でできている、と基礎固めしてみる。その後を自分の頭で考えていくのは難儀だけれど、それが哲学の面白さなのだと思う。もう少し「分かってみたい」と思わせてくれる本。難解なものを平たい言葉と質問に分解してくれていて読みやすかった。

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Posted by ブクログ 2023年03月02日

ヴィトゲンシュタインの言語ゲームの雰囲気だけでも味わいたかったので、その目的はやんわりだが遂げる事ができた。平易な言葉で解説を挟みながら思考実験の世界に読者を誘う。人類が滅亡する前に、我々の存在を宇宙に示すためには、なんていうスタートは面白い。

言語ゲームそのものの出発点もよく分かる。英語を英語で...続きを読む説明されても、全くその言語を理解しない人には伝わらない。我々は自然と日常生活から日本語を身に付けた。そのプロセスについてを解き明かす。作者と共に思考実験の設問に沿ってあれこれ考える。新鮮な読書体験になった。

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Posted by ブクログ 2023年02月03日

Q&Aで構成されている本書を気楽な読み物として手に取ったが、哲学の深みに導く内容であり読み疲れた。社会の成り立ちにつき、深い思考を積み重ねたヴィトゲンシュタインの論説を準えながら、彼が提唱した言語ゲームなる考え方を紐解いていく。例として、ある椅子を見て、イスという言葉が浮かび、それは細かな定...続きを読む義を超越して人々に共通の理解をもたらす。ここに言語ゲームの本質があり、彼は人々の一致したふるまいに帰着させる。この言語ゲームの思考訓練として練習問題が繰り出されるが、そこに何の意味があるのかいい加減飽きたところに、突然現代の問題、国際法に関する理解の問題が提示される。この部分の掘り下げこそが、言語ゲームの重要性として説明を尽くすべきだと、不完全燃焼で読み終える。
ヴィトゲンシュタインは、8人兄弟の末っ子として生まれるが、長兄から三兄が自殺でなくなっている。突き詰める性格の災いなのか、疑問を感じた。

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