面白くて眠れなくなる江戸思想

面白くて眠れなくなる江戸思想

1,500円 (税込)

7pt

3.5

なぜ日本は急速に近代化し、奇蹟のような発展を成し遂げたのか。私は思う。江戸時代の人びとは、自分なりの思索を深め、やがて訪れる新しい時代に備えていた。でもそれは、誰が主役かという話ではない。日本全体がチームとして頑張っていた。日本にしかできないやり方で、世界に通用する、大事な課題と格闘していた。これをひとまとめにして、「江戸思想」と呼ぼう。(中略)江戸時代、志があっても不遇な、健気な若者たちがいた。彼らのおかげで、いまの時代の土台が築かれた。そのことをどうしても伝えたくて、若い世代の人びと(特に中高生のみなさん)に向けて、江戸思想の「入門書」を書かねばと思った。(本書「おわりに」より)徳川光圀、藤原惺窩、林羅山、中江藤樹、熊沢蕃山、契沖、伊藤仁斎、荻生徂徠、富永仲基、賀茂真淵、本居宣長、上田秋成の12人が織り成す、江戸思想のワンダーランドへ。

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面白くて眠れなくなる江戸思想 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    明治維新の基盤は江戸時代にできていたよねと、そのバックボーンになった思想家たち12人を軽妙な語り口でわかりやすく解説する。江戸時代は今まで関心があまりなかったので、これはありがたい。
    朱子学の導入ということも思想家たちに影響を与えていると思うので、家康もいう存在のデカさも書かれてないけど感じた。

    0
    2025年01月07日

    Posted by ブクログ

    江戸思想の豊かさを掘り起こす。朱子学、国学、陽明学、仏教、儒教、民間信仰など、江戸期に花開いた多様な思想を扱いながら、それらが当時の社会秩序や人間観にどう結びついていたかを紐解く。本書の魅力は、単なる思想史の解説にとどまらず、江戸の思想家たちが「人間はいかに生きるべきか」「社会はどうあるべきか」と真

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    水戸光圀が歴史上果たしたオーガナイザーとしての役割には眼を瞠らされる。
    市井の学者である下河辺長流に万葉集の註解を依頼したことが、結果として契沖の「万葉代匠記」を生み、その仕事が本居宣長に決定的な影響を与える。
    朱舜水を江戸に招聘するのを聞いた伊藤仁斎が、朱舜水に手紙を書き、教えを乞う。
    江戸時代を

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    江戸時代の思想史をうすーく述べたもの。仏教から別れるようにして儒学が育まれ、儒学のアプローチを転用して国学が醸成される知のリレーは読んでいて面白かった。一方、古事記や万葉集の読み解きがなぜ困難なのか、みたいな前提の説明が薄く、ちょっとなあという感じ。

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    朱子学、国学の思想家の生い立ちの紹介。儒学を金にならないながらも藤原惺窩、中江藤樹、熊沢蕃山らは武士だったり、在野だったりと追及してきた林羅山のように幕府お抱えになったのはごく一部であり、まさに有志。
    水戸光圀が、大日本史の編纂をおこない国学の元をつくり、契沖、賀茂真淵が、万葉集、古事記、特に、本居

    0
    2024年11月17日

    Posted by ブクログ

    本書は仏教、儒教、朱子学、古文学など一般以上の知識が無いと「面白い」とは言えないが、徳川光圀がツッパリでヤンキーだったこと、歴史を古代の歴史書(六国史等)を鵜呑みにせず正しく理解し「大日本史」を完成、子孫に残した偉業は素晴らしい。何故歴史に興味を持ち「大日本史」を作成し始めたのか、それは出会いである

    0
    2024年11月11日

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