橋爪大三郎のレビュー一覧
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宗教+社会学?がピンとこなくて読んでみた。ユダヤキリストイスラム、あたりは他の本でも読んだことあるなと感じたけど逆に日本における仏教、儒教のことを全く知らなかったことを知った。読みやすいわかりやすい、世界史を勉強する高校生たちの参考書に勧めてあげたい。
世界がわかったかどうかはわからないけどわかりやすくまとめてあるので世界史をつまらんと思ってる高校生にそっとこの本を教えてあげたいと思った。現代とのつながりを見せることができればもっと宗教と社会のつながりとか、世界のすべては手順を踏んで今こうなっているということを教えてあげられるんじゃないかな。わたしはこの本、高校生だったときに出会いたかった。実際高校生のときくらいにちょうど文庫本が出ていたし。 -
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著者としての本に対する付き合い方というものについて書かれています。本との付き合い方は、もっと私的なもので良いということなのかもしれません。本書を読んでそれを感じました。読んで勉強することや覚えることよりも、どう考えるかが大事。そんな当たり前のことを忘れて今まで読んでいたのだと反省させられました。
本を書くということはどういうことで、それに対してどういう読み方をするのか。考え方を持つべきなのか。古典を読む重要性と、そのための方法。いきなりは古典は読めないからどうするのか。そのために本を読む。あんまり本を読んでいない人も、結構乱読じてきた人にもオススメな内容が入っています。 -
Posted by ブクログ
直近に読んだニクソンの「指導者とは」での周恩来、そして今回の鄧小平を読み感じたことは、
毛沢東-周恩来-鄧小平の関係は、
織田信長-豊臣秀吉-徳川家康の関係と対比して考えられるのではないか、ということである。
ざっくりと、毛沢東と織田信長は既存の秩序に対抗し、勢力を拡大して天下を取る強いリーダー。
一方で、周恩来、鄧小平、豊臣秀吉、徳川家康はより実務家としての能力に長けた存在。
周恩来は毛沢東のもとで、豊臣秀吉は織田信長の元で力を認められ出世し、トップまで登り詰めている。
一方、鄧小平と徳川家康は毛沢東、織田信長に力を認められ評価されながらも、完全に服従はせず、自分を脅かすのでないかと恐れられる存在である。
もちろん、3者の性格や関係性、歴史上の役割は共通点よりも異なる点の方が多いだろう。
例えば、周恩来は毛沢東よりも先に死んでおり、真の最高権力者になったわけではないし、鄧小平と徳川家康にしても、一方は改革開放を進め、一方は鎖国を進めている。
そもそも、共産党というイデオロギー支配と、戦国時代の支配は、組織も根拠も異なっている。
しかし、それでもこのように歴史を比較し、共通点、相違点を考えることは有意義であると考える。
自分自身の頭の整理にもなるし、それぞれの時代に必要なリーダーとしての素質、そして凋落の原因などを考えることにつながる。
いずれにせよ両者についてまだまだ理解が不足しているので、鄧小平の本編に是非挑戦するとともに、日本の戦国時代についてと改めて読み直したいと感じた。 -
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著者橋爪大三郎氏の『はじめての構造主義』は、僕が社会人大学院で社会学っぽいものを学ぶことになったきっかけを作ってくれた(しまった?)本で、その橋爪氏の本なのできっと面白いだろうと思ったのだが、やっぱりなかなか面白かった。氏の良いところは、私たちのような一般庶民が理解しやすい言葉と事例で説明してくれることだ。
よくよく読むと、こちらの書籍は中高生向きと書いてある。社会学者橋爪氏の視点で世の中を記述するとこうなるよ、という建てつけだ。よってもって社会学がわかる、というよりは、世の中を社会学的な記述方法で説明してみせた、という言い方の方が良いように思う。
社会学をそれなり学んだ人には少し物足りないかもしれない。実際、最後のページにある参考文献もおおよそ一昔前のものだ。
しかし、氏の爽快なまでに我々目線に合わせた社会学的記述は、それでも得るものがたくさんあるように思う。個人的には高校生ぐらいで読んでおきたかった本ではあるが。多分、社会学をもう少し早く学んで、実生活に活かしていたろうなぁ -
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インド本から派生して、「世界63億人の思考法を一気につかむ!」の帯に惹かれて読みました。
四大文明を、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明とし、それぞれに宗教に基づく思考法を解説しています。
以前読んだ同著者の『世界が分かる宗教社会学入門』があまり入ってこなかったので、こちらの方が個人的にはオススメです。
今の自分としてはやはりヒンドゥー教に興味が行くわけですが、カースト制にもメリットがあったという話などはなるほどです。インドでのビジネスの話をもっとしてほしい感はありました。
なお、シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツとのことで、読破しようかとも思いましたが(企業トップじゃないけど)この本が1冊目でまだあまり出ていない模様。 -
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「神はいるのか?」
この問いを目の前にしたときの日本人の反応はだいたいこんな感じでしょうか。「神?えっ、信じてるの?笑」はい、これで終わり。初詣や合格祈願には行くけれど、神に対してあんまり興味がない。でも、グローバルな場で生きていくには、この問いはけっこう大事だよ、というお話。
「世界は四大文明でできている」の四大文明は、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明の4つ。このうちキリスト教、イスラム教(あとユダヤ教も)は一神教です。神さまは一人。天照大神とか豊受大神とかいっぱいいない。神さまは神さまというわけです。
さて神さまが一人だとどうなるか。まず、神さまと人間の関係が全く異なります。「多神教では、たとえば神道では、神さまと人間は友だちのようなもの。一緒に食事をしたり、お酒を飲んだり、お祭りを楽しんだりします。それに対して、一神教では、神様が主人で、人間は僕(しもべ)。僕とは、家来を通り越して、奴隷のことです。」(p.41)一神教の場合、人間は全知全能の神が創造したもので、その人がいつ死ぬか、いつ病気になるか、選挙で当選するか、はたまたギャンブルで当たるかまで全て神の思うがままです。人間には価値がありません。でも、一神教を信じる人たちは、価値がないはずなのに自信たっぷりだったりする。これは、人間に価値があるかどうかは神が決めるので、神が自分を支えていると思っている人は自信たっぷりになる。少なくとも目の前にいる人間には左右されないよ、ということです。キリスト教圏、イスラム圏が個人主義なのは、こういう考え方に根ざしているわけですね。
日本は四大文明のどれにも根ざしていないわけで、どの文明の考え方もあんまりしっくりこない。でもグローバル社会においては、他の文明の人たちと交流があるわけで、その人たちがどういう考え方をしているか、その根本にあるものを理解しておくのは極めて重要だと思います。日本は宗教教育がほとんどされてないですが、こういうことを知らない人ばかりというのは、どうなんでしょうね。「神はいるのか?」という問いは、グローバル化した現代において笑ってスルーするような話ではない、いつまでもこういった話から避けていると世界から取り残されやしないか、ということです。 -
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大乗仏教って、なんか大仰だよね〜。
というイメージを代表するのが法華経で、苦手な世界。
このお経は、最高だぞ、と言うばかりで、なにがどうスゴいのか、中身がわからない。
やたらたくさん、菩薩やら人々がでてくるし、地面から菩薩がでるわ、空中に浮かぶわ、とんでもない数の羅列。。。スペクタクルではあるのだけど、で、結局、なにがいいたいの?みたいな印象。
という法華経なのだが、この本を読んで、ようやく意味が分かった、気になった。
要するに法華経は、
・だれもが仏になることができる
・というか、自分のなかにすでに仏はいる
・ブッダも仏であると同時に菩薩でもあって、世の中に仏の教えを伝える存在であった
ということらしい。
誰でも、仏になれる日本では、だからどうしたという感じだけど、人は幾ら頑張っても仏にも菩薩にもなれず、阿羅漢どまり、ということになっていた当時の仏教界では、革命的な思想だったみたい。
とはいうものの、後で、いろいろな御都合主義的な別の教典が入り込んでいて、全体としては一貫した考えにはなってないようです。
ということを、橋爪さんが、ガンガン、「ここ、おかしい」「ここは矛盾している」と責め立て、植木さんが解説しつつ、ときどき「これはおかしいですね。きっと、あとから追加されたものでしょう」という感じ。
実にストレートな対話で、長年のモヤモヤがすっきりとなくなりました。