橋爪大三郎のレビュー一覧
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インド本から派生して、「世界63億人の思考法を一気につかむ!」の帯に惹かれて読みました。
四大文明を、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明とし、それぞれに宗教に基づく思考法を解説しています。
以前読んだ同著者の『世界が分かる宗教社会学入門』があまり入ってこなかったので、こちらの方が個人的にはオススメです。
今の自分としてはやはりヒンドゥー教に興味が行くわけですが、カースト制にもメリットがあったという話などはなるほどです。インドでのビジネスの話をもっとしてほしい感はありました。
なお、シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツとのことで、読破しようかとも思いましたが(企業 -
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<目次>
はじめに
【基礎編】
第1章 なぜ本を読むのか
第2章 どんな本を選べばよいのか
第3章 どのように本を読めばよいのか
【応用編】
第4章 本から何を学べばよいのか
《特別付録》必ず読むべき「大著者100人」リスト
第5章 どのように覚えればよいのか
第6章 本はなんの役に立つのか
【実践編】
第7章 どのようにものごとを考えればよいのか
終章 情報が溢れる現代で、まなぶとはどういうことか
おわりに
<内容>
帯にもあるように、「読書」だけではなく、「勉強」のしかたや「学ぶ」意味についても語られる好著だと思う。
読書に関していうと、今までこうした本で語られなかった -
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「神はいるのか?」
この問いを目の前にしたときの日本人の反応はだいたいこんな感じでしょうか。「神?えっ、信じてるの?笑」はい、これで終わり。初詣や合格祈願には行くけれど、神に対してあんまり興味がない。でも、グローバルな場で生きていくには、この問いはけっこう大事だよ、というお話。
「世界は四大文明でできている」の四大文明は、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明の4つ。このうちキリスト教、イスラム教(あとユダヤ教も)は一神教です。神さまは一人。天照大神とか豊受大神とかいっぱいいない。神さまは神さまというわけです。
さて神さまが一人だとどうなるか。まず、神さまと人間の関係 -
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大乗仏教って、なんか大仰だよね〜。
というイメージを代表するのが法華経で、苦手な世界。
このお経は、最高だぞ、と言うばかりで、なにがどうスゴいのか、中身がわからない。
やたらたくさん、菩薩やら人々がでてくるし、地面から菩薩がでるわ、空中に浮かぶわ、とんでもない数の羅列。。。スペクタクルではあるのだけど、で、結局、なにがいいたいの?みたいな印象。
という法華経なのだが、この本を読んで、ようやく意味が分かった、気になった。
要するに法華経は、
・だれもが仏になることができる
・というか、自分のなかにすでに仏はいる
・ブッダも仏であると同時に菩薩でもあって、世の中に仏の教えを伝える存在であっ -
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元気と言えば、「元気ですか~」のあの赤いマフラーをした萌える闘魂が浮かんでくる。とはいっても本書にあの人は登場しない。日本人のルーツと価値観や行動様式はどうなのかと言ったことを探っていくことで「二十一世紀を生きる日本人、元気の源」を見ていこうという趣旨で書いたそうだ。
読んでいくと不思議に思っていたことが次々と出ている。日本の土器は、世界で一番古いのか、大きな古墳が造られたのか、貴族なるものが存在するのか、など。
新書の割には分厚いが、読み進むのに苦労はしない。『歴史上の出来事を、社会学の方法で、日本のいまと関連させるsディかtが出掘り下げた」とあるので、カビの生えた歴史には -
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『ふしぎなキリスト教』でおなじみの橋爪氏・大澤氏の対談。古代から幕末に至る日本史の特色を語りつくす。
興味深い内容が多いが、僕が特に印象に残った点をいくつか列挙したい。
1、武士とは馬を飼い、操る技術に習熟した人々であったという事。そのような人々が荷役や商人の護衛をしつつ実力をつけていった、という説。「馬」という動物を中心にす据えて武士を論じるというのは新しい視点だと感じた。
2、藤原薬子の乱は貴族が武器を取って戦った最後の戦いであること。承久の乱は天皇と武士が真っ向からぶつかった初めての戦いで、武士が勝利したという意味で画期的だった・・・等々。歴史に関する知識を増やすことができた。
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【あくまで論として、自由対談として読まれるのがベターです】
「ふしぎなキリスト教」がベストセラーとなった社会学者の橋爪大三郎氏と大澤真幸氏のタッグが、今回は日本の歴史をテーマに対談形式で論じ合った本です。橋爪氏と大澤氏が、日本の歴史にまつわる18の疑問トピックについて、互いの領域の知識・アイデアを総動員して解剖していきます。話題は縄文・弥生時代から平安・戦国、そして江戸・明治時代までと、広くカバーされています。なぜ大きな古墳が作られたのか?なぜ日本には幕府が存在したか?なぜ信長は安土城を立てたか?など、選ばれているトピックもシンプル明快で、全編通して知的好奇心をくすぐるやりとりが進んでいきます