橋爪大三郎のレビュー一覧

  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    ユダヤ教、イスラム教、キリスト教、初期仏教、大乗仏教、儒教、尊皇思想など世界の主だった宗教とそれに準ずるものを並べて俯瞰する感じでとても勉強になる一冊。ただ、作者の日本の心のあり方に対する評価が若干低いかも? 冷静に尊皇思想周辺の事も書いてあり勉強になった。知ってそうでキチンと知らないこと総ざらいって感じでいい本だと思う。

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    2017年12月18日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    インド本から派生して、「世界63億人の思考法を一気につかむ!」の帯に惹かれて読みました。
    四大文明を、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明とし、それぞれに宗教に基づく思考法を解説しています。
    以前読んだ同著者の『世界が分かる宗教社会学入門』があまり入ってこなかったので、こちらの方が個人的にはオススメです。
    今の自分としてはやはりヒンドゥー教に興味が行くわけですが、カースト制にもメリットがあったという話などはなるほどです。インドでのビジネスの話をもっとしてほしい感はありました。

    なお、シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツとのことで、読破しようかとも思いましたが(企業

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    2017年12月11日
  • 正しい本の読み方

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    <目次>
    はじめに
    【基礎編】
    第1章  なぜ本を読むのか
    第2章  どんな本を選べばよいのか
    第3章  どのように本を読めばよいのか
    【応用編】
    第4章  本から何を学べばよいのか
    《特別付録》必ず読むべき「大著者100人」リスト
    第5章  どのように覚えればよいのか
    第6章  本はなんの役に立つのか
    【実践編】
    第7章  どのようにものごとを考えればよいのか
    終章   情報が溢れる現代で、まなぶとはどういうことか
    おわりに

    <内容>
    帯にもあるように、「読書」だけではなく、「勉強」のしかたや「学ぶ」意味についても語られる好著だと思う。
    読書に関していうと、今までこうした本で語られなかった

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    2017年12月03日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    ユダヤ経、キリスト教、宗教改革やイスラム教など前半部分はふむふむと勉強になりました。後半の仏教以降がとっても駆け足になり、最後が尻切れトンボな印象だったのが少し残念。でも宗教社会学に関心をもてる一冊となりました。

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    2017年11月03日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    「神はいるのか?」
    この問いを目の前にしたときの日本人の反応はだいたいこんな感じでしょうか。「神?えっ、信じてるの?笑」はい、これで終わり。初詣や合格祈願には行くけれど、神に対してあんまり興味がない。でも、グローバルな場で生きていくには、この問いはけっこう大事だよ、というお話。

    「世界は四大文明でできている」の四大文明は、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明の4つ。このうちキリスト教、イスラム教(あとユダヤ教も)は一神教です。神さまは一人。天照大神とか豊受大神とかいっぱいいない。神さまは神さまというわけです。

    さて神さまが一人だとどうなるか。まず、神さまと人間の関係

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    2017年10月15日
  • げんきな日本論

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    碩学の二人の対話は巧みなプレイヤーのジャズのように,お互いのフレーズを巧妙にアレンジしてさらに深い点にのめり込むといった,読んでいてぞくぞくするような場面が続出.例えば,幕藩体制の定義で,戦国時代が平和の裏に伏流している という表現は通常の歴史書には出てこない.さらに幕藩体制の政治原理に朱子学を持ってきたがうまくいかず,儒教と仏教をうまくミックスした という説.江戸時代の武士の正統性を何に求めるか苦労したこと 等々.非常に楽しく読めた.

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    2017年09月03日
  • げんきな日本論

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    二人の非常に知的で好奇心溢れる対談が読むことができた。
    改めて日本という国の特異性が浮き立つ議論だと思った。

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    2017年07月27日
  • げんきな日本論

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    「ふしぎなキリスト教」の社会学者二人が日本の歴史に語り合った内容をまとめた本。
    歴史の流れに従って書かれているけれど、それぞれの時代の中での天皇の位置づけの変遷が興味深い。
    「あさきゆめみし」だとか「世に棲む日日」を最近読んだっていうこともあるけれど。カミの子孫であったり、お飾りであったり、神輿にのせられたり。
    学生の頃、歴史の授業で習った単語が出てくるけど、そういった点を線で結ぶ作業もしないとな。

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    2017年05月22日
  • ほんとうの法華経

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    大乗仏教って、なんか大仰だよね〜。

    というイメージを代表するのが法華経で、苦手な世界。

    このお経は、最高だぞ、と言うばかりで、なにがどうスゴいのか、中身がわからない。
    やたらたくさん、菩薩やら人々がでてくるし、地面から菩薩がでるわ、空中に浮かぶわ、とんでもない数の羅列。。。スペクタクルではあるのだけど、で、結局、なにがいいたいの?みたいな印象。

    という法華経なのだが、この本を読んで、ようやく意味が分かった、気になった。

    要するに法華経は、
    ・だれもが仏になることができる
    ・というか、自分のなかにすでに仏はいる
    ・ブッダも仏であると同時に菩薩でもあって、世の中に仏の教えを伝える存在であっ

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    2017年05月01日
  • トウ小平

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    失脚しても、毛沢東の尻拭いをうまくやってのし上がって言った鄧小平。この薄さでは語りきれないのでしょうが、中々中国人の名前が頭に入らないので、これくらいの分量で助かりました。
    最終章の、鄧小平以降の指導者評が端的で非常に分かりやすかった。

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    2017年05月01日
  • おどろきの中国

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    日中戦争とは奇妙な戦争である。仮想敵国はロシアで、仮想友好国の中国。が、いつのまにか友好国を攻めて、いつのまにか泥沼。誰もその意思決定をしていない。
    すると、戦後、何に責任を取ればいいのかわからない。何に謝罪すればいいのかが、誰もわからない。だから終わらない。

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    2017年03月22日
  • げんきな日本論

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     元気と言えば、「元気ですか~」のあの赤いマフラーをした萌える闘魂が浮かんでくる。とはいっても本書にあの人は登場しない。日本人のルーツと価値観や行動様式はどうなのかと言ったことを探っていくことで「二十一世紀を生きる日本人、元気の源」を見ていこうという趣旨で書いたそうだ。



     読んでいくと不思議に思っていたことが次々と出ている。日本の土器は、世界で一番古いのか、大きな古墳が造られたのか、貴族なるものが存在するのか、など。



     新書の割には分厚いが、読み進むのに苦労はしない。『歴史上の出来事を、社会学の方法で、日本のいまと関連させるsディかtが出掘り下げた」とあるので、カビの生えた歴史には

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    2017年02月18日
  • げんきな日本論

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    不思議なキリスト教と同じようなスタイルの本。正統性の確保にいかに腐心してきたかという観点が一貫して底流に流れている。基本的には長く続いているものに依拠するのが日本で、唯一その文脈から外れるのが織田信長。信長が天下をとった日本をみてみたい。

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    2016年12月23日
  • げんきな日本論

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    『ふしぎなキリスト教』でおなじみの橋爪氏・大澤氏の対談。古代から幕末に至る日本史の特色を語りつくす。
    興味深い内容が多いが、僕が特に印象に残った点をいくつか列挙したい。

    1、武士とは馬を飼い、操る技術に習熟した人々であったという事。そのような人々が荷役や商人の護衛をしつつ実力をつけていった、という説。「馬」という動物を中心にす据えて武士を論じるというのは新しい視点だと感じた。

    2、藤原薬子の乱は貴族が武器を取って戦った最後の戦いであること。承久の乱は天皇と武士が真っ向からぶつかった初めての戦いで、武士が勝利したという意味で画期的だった・・・等々。歴史に関する知識を増やすことができた。

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    2016年12月17日
  • げんきな日本論

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    グローバル化が進む世の中で、日本ってそもそもどういうものか?を考えた時に参考になると思います。
    縄文~明治維新まで、日本のガラパゴスっぷりがよくわかる対談でした。

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    2016年11月26日
  • げんきな日本論

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    【あくまで論として、自由対談として読まれるのがベターです】
    「ふしぎなキリスト教」がベストセラーとなった社会学者の橋爪大三郎氏と大澤真幸氏のタッグが、今回は日本の歴史をテーマに対談形式で論じ合った本です。橋爪氏と大澤氏が、日本の歴史にまつわる18の疑問トピックについて、互いの領域の知識・アイデアを総動員して解剖していきます。話題は縄文・弥生時代から平安・戦国、そして江戸・明治時代までと、広くカバーされています。なぜ大きな古墳が作られたのか?なぜ日本には幕府が存在したか?なぜ信長は安土城を立てたか?など、選ばれているトピックもシンプル明快で、全編通して知的好奇心をくすぐるやりとりが進んでいきます

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    2016年10月30日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    とっかかりとしてオススメです。宗教と聞いて拒否反応が出てしまう人は少なからずいると思います。私もその一人。ただ、国際社会を生きていくなら、かじっておいた方が良いと思い、手にとってみました。入門と題してあるように、主要な思想ごとに簡潔にまとまっていて(若干、説明が雑な気もしますが、細かすぎて眠くなるよりは。。。)良いと思います。

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    2016年10月08日
  • トウ小平

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    不倒翁とも言われる鄧小平。
    3度失脚してる。中国共産党では稀有の人物だ。
    中国を資本主義国家に変貌させちゃうんだものなぁ。しかも政治は共産党独裁のままで。したたかさは、さすがだよね。
    天安門事件で誠実に対応しようとした趙紫陽を失脚させ、体制強化のために学生から死者が出てもいいと考えた。国家のためなら目の前の犠牲も厭わない。特に中国のような大国のリーダーにはこの資質が不可欠なんだろうけど、そして実際にその後の数十年うまく国家運営できたんだろうけど、あの事件を忘れちゃいけないと思う。

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    2016年06月19日
  • ほんとうの法華経

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    法華経のサンスクリットの原典が1837年に発見された.これまでは中国の鳩摩羅什が漢訳したものを我が国では使ってきた.分厚い解説書なので,気になったところを読んだが,難しい.方便品に「輪廻」が出てくる(p96)が,単なる「生まれ変わり」ではないという解説がある.地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の六つの生存領域(六道)で生死を繰り返すこと,迷いの領域を抜け出せないでいること だそうです.こんな具合に語句の仏教的な解釈が一般に漢字から感じる意味と異なっている事例が多すぎる.何とかしてほしい.

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    2016年05月02日
  • 教養としての聖書

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    聖書を独自に読むことは難しくてもこういった本ならとっつきやすいかな、と思って手にとった本。う〜ん、私はこれでもまだついていけないところがある。
    説明もわかりやすく、内容に言及されていても右から左へ流れてしまうところがあった。もう一度読み直して再度考え直したい

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    2016年02月25日