橋爪大三郎のレビュー一覧
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あたりまえながら、日本は、江戸時代、明治維新、明治憲法、昭和憲法と、いろいろな政治体制の変革を通じて、現在民主主義の体制をとっているが、国民が王様とかを倒して、その代表からなる議会に法律を定めさせて、残った王様なり、その代わりの大統領や首相を縛るという意識がない。
なんとなく、アメリカがもってきた議院内閣制と現行憲法そして、日米安保条約をうけいれざるをえず、それが長続きしているから、別に法律など官僚が勝手につくって勝手に運用しているとうい意識になる。
それを利用して、官僚とか行政府側の政治家が脱法的な行為を平気でやる、こういう構造なのがよくわかった。別に先生はそこに重点をいれているわ -
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Posted by ブクログ
学部の時から、橋爪先生の授業は結構好きだった。橋爪先生が書いているから、という理由だけで読み始めたのだけど、予想以上に良い内容だった。
小学生だけでなく、中高生が読んでも十分価値があると思うし、大人も子どもに聞かれて答えられない質問というのは多いので、その回答例として非常に優れているように思う。
第五章「大人はずるい?」にあった、「みなさんも子どもをやるのは初めてだと思うけど、親も親をやるのは初めてだからね」みたいな、なだめ方はうまいなぁと思った。
その他、宗教学者らしく「神さまは本当にいるのか?」という問に対する回答なども勉強になる。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
世界のあらゆるふるまいを説明しつくそうとしたヴィトゲンシュタインの言語ゲーム論は、いかに生まれ、どんな思想なのか?
きわめて平易で刺激的な哲学入門。
[ 目次 ]
第1章 ヴィトゲンシュタインのウィーン
第2章 数学の基礎
第3章 ケンブリッジの日々
第4章 『論理哲学論考』
第5章 放浪の果てに
第6章 言語ゲーム
第7章 ルール懐疑主義
第8章 1次ルールと2次ルール
第9章 覚りの言語ゲーム
第10章 本居宣長の言語ゲーム
第11章 これからの言語ゲーム
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリ -
Posted by ブクログ
「なぜアメリカはアメリカ的なのか」
という疑問にひとつの回答を導いた本。
なぜアメリカ人は簡単に転職するのか?なぜアメリカ人は離婚が多いのか?そんな命題に対しても分かり易く説明されています。
また、そんなアメリカの長所と短所、今後の付き合い方も述べられている。
何かを知ろうと思った時にひとつのソースを絶対的な正とするのは危険ですが、アメリカを知るための手頃な一冊にはなるでしょう。
元々、雑誌BRUTUSの特集で同様の触れ込みで掲載されていた本書。
アメリカ入門書という触れ込み通りです。
たまには毛色の違った本を手にとってみるのも頭の栄養になりますね。 -
Posted by ブクログ
言語ゲームは、ルール(規則)に従う人々の「ふるまい」を観察するゲームです。
「ふるまい」という目に見えるものを観察することが言語ゲームの特徴であり、そのゲームに参加している人たちの「ふるまい」の一致や相違から意味や価値を探るということです。
あらゆるルールが言語ゲームということになりますが、言語ゲームを記述する言語ゲームも存在することになります。
つまり、いまだ言語化されていない状態の責務のルールを1次ルールと呼び、そのルールに言及するものが2次ルール(承認、裁定、変更)ということになります。
言語ゲームは、その法則性(ルール)、階層性(構造)、そして観察(フィールドワーク)という点か -
Posted by ブクログ
構造主義は1950年代後半にフランスでブームになった思想で、その産みの親はレヴィ=ストロースと言われている。
本書では彼が構造主義というアイデアに至るまでが説明されており、それはつまり神話や親族関係などの文化には見えない構造が存在しているということらしい。
また著者は構造主義の源泉を「遠近法」と捉え通り、遠近法と構造主義をつなぐものが数学であると言っている。正直この辺りは分かったような分からなかったような…
生成AIに聞くと、SNSでの行動、流行、政治の言説、ジェンダー観などは個人の好みではなく、背景の構造に大きく左右されるとのことらしい。ということは、構造主義の考え方は単なる過去の遺産