橋爪大三郎のレビュー一覧
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社会学者の橋爪大三郎とイスラム学者の中田考の対談。
共産党支配は実は科挙・官僚政治の相似形であるとか、共産党支配の正統性担保のために中華民族を作り出したら今度は非漢民族を中華民族化しなくてはいけなくなってチベット・東トルキスタン・内モンゴルなどなどで民族浄化せざるを得ないとか、なるほどと腑に落ちる分析であった。
著者はどちらも学術の泰斗であり世俗の嫌中・媚中などは超絶した方々と見受けたが、今の共産党の政策は中国的伝統に照らしてさえ異端ないしは畸形であり危ういと見ている。中国の良いところをたくさん知り愛する方々から見てさえ、である。
現代中国情勢に興味のある方なら読むべき本。 -
Posted by ブクログ
上司が貸してくれた本。「認知症政界の歩き方」を貸したお返し?に、この本を貸してくれたんだけど、この本であることに深い意味はなさそうです。
言語のページ。脳みその裏っかわをこちょこちょされるような感じがした。名詞をつけることで、みなが同じものをイメージする。音楽でも似た現象があって、楽譜があることで、みなが同じ曲を演奏できる。だけど、楽譜も完璧じゃなくって、楽譜に記録できる表現には限りがある。同じ楽譜なら、みなが同じような曲になるけど完全に同じじゃない。楽譜では表せない部分がたくさんある。
言語にも同じことが言えそうだと感じました。
憲法。中学あたりの授業を思い出した。もう一回勉強しなおしたい気 -
Posted by ブクログ
近代化とは西洋文明化とも言える。近代的とは西洋的ともいえる。そこで近代化を達成した我々日本人は、近代つまり西洋の世界とは何かを考える必要がある。西洋世界=キリスト教世界であるため、近代社会の問題点を見つけるにはキリスト教への理解が不可欠なのだ。本書はキリスト教の概要にとどまらずキリスト教が現在の我々の社会に与えた影響について語られているため、現在の社会問題を考えるにあたり非常に参考になる点も多い。キリスト教という宗教は一見我々の暮らしには無関係に思えるが、科学技術や資本主義など近代社会の根幹をなす部分で深い影響を受けているのだ。その近代社会に生きる我々はキリスト教を知ることで現在の社会問題をよ
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