橋爪大三郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
俺の中での賢人2人の対談。今後の読書へのヒントが沢山あった。しかし2人は博識で、なんでも知っている。良くまあこんなに知ってるなと思うし、橋爪さんなんかはまたそれをどう分かりやすく伝えるかという点に注力しているようで、流石と思った。核融合発電や中国の宇宙での優位性、宇宙法の話、色々な分野で幅広く勉強していかないと将来を予測する事なんて出来ないよな。外務省が極右勢力というのは面白かったし、なるほどなと思った。しかし世界で活躍する外交官は本当にスーパー能力者なんだろうし、海外の外交官ともやり合わないといけないし、磨かれるんだろうな。2人が教育に力を入れて、主張しているところが印象的だった。今の教育は
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Posted by ブクログ
教養とは「今まで人間が考えてきたことのすべて」だ、と言い切って、「教養」に触れることへの意義付けや誘いを行っている。よいところもあるが、引っかかるところもある。
【よいところ】
教養とはどういうものであるのかについて、著者の考えをいろいろな角度からまとめている。
・学校の勉強は答えのある問題に対して、早く解答を見つけ出す訓練であり、教養はそうではなく問題を見つけ出すものである。
・教養は教えてもらうのではなく、獲得するものである。
・すべてのものには「バイアス」がかかっていることを意識することが大事である。
・教養は、学ぶことそのものが目的になってもよい。
・本というものは、自分がどう読むか -
Posted by ブクログ
教養とはなんぞ?
と悩んでいたところに出会った一冊。
ざっくり読んだ後の感想は
教養とはこの社会に対してバランスよく知識を持ち、自分なりの考えを持てることなのかなと。
このバランスよく、というのが難しい。
教養を身につけようと、古典作品の解説書を読んだとて、解説者が偏った知識や考え方を持っていると、必然的に古典作品の解釈も偏ってくるわけで、それに気づけないと、自分も古典作品本来の主旨ではない、偏った解説を「正しい」知識として受け取ってしまう。
それを防ぐために、良書に出会うこと(できれば原作を読む)、そして偏った知識に出会った時に自分で判断出来ることが大切。
学生時代にちょっと相談し -
Posted by ブクログ
社会学者の著者が教養について、成り立ちや必要性や身につけ方などを読書や辞書など自身の経験などをもとに書いた一冊。
欧州で主に発展した教養について答えのない問題を解決するためのヒントを得るために小さな問題を解決することを学ぶ学校の勉強の意味や古典や辞書の読み方など様々なことが書かれており勉強になりました。
バイアスを知ることで多角的な視点を得ることができ思い込みで判断しなくなることや様々な教養を得ることで人生の質が向上することなども知ることができました。
そんな本書の中でも文学や歴史に触れることで得られるものや暗記のすることの意味や外国語を学ぶ意味やネットでの情報の取捨選択などについては印象 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学生でもわかるように書いたとだけあって、難しいことはなく、読みやすかった。
以下読書メモ
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・大条教は、社会を丸ごと呑みこんで、文明につくり変えました。そうした文明は現在も大きな勢力を保っています。
・死ぬということは、ものを考える「このわたし」が、存在しなくなることだ
・存在するものは、経験できる
・「このわたし」は、経験によって世界を確かめつつ、生きている。そのことは、経験的な事実である。でもその始まり(誕)と、終わり(死)は、超経験的な事実である。ふたつの超経験的な事実に挟まれて、「このわたし」は存在している。
・世界は、まったく無秩序なわけではなく、一定の法則に -
Posted by ブクログ
うーん、思った程ではなかったかな。
でも、ユダヤ、キリストそしてイスラムの一神教、政治を重んじた儒学、そしてインドのヒンドゥー、仏教、日本に入って念仏宗、日蓮宗、そして道元の禅宗、神道…世界を見渡せば、いや、日本に限って見たって数え切れないほどの宗教が乱立し、混ざったり分離したりして、本当に訳がわからんというのが自分の感覚。
でもその中で、どの宗教でも良いから、選択して決めよう。さすれば良く生きられるというのだが。
仏陀のように本当に覚るには数億年という途方もない年月がかかるものを、どんどん省略して、最後には座禅していればもう、仏というとあるのには笑ってしまう思いがしたが、それほど人は必死に覚