橋爪大三郎のレビュー一覧

  • はじめての構造主義

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    同じく構造主義に関する基礎的事項の説明がある『寝ながら学べる構造主義』(内田樹)を最近読んだためどうしてもそちらとの比較論になりがちなわけではあるが, 極力目を瞑ってほしい
    ちなみに結論から言うと解りやすさと話題の広範さについては『はじめての構造主義』が勝ると感じた

    まずは数学, 何よりも数学, 構造主義を論ずるには数学は不可欠なのだ
    本著ではユークリッド幾何学以降のさまざまな幾何学を位相変換の概念なども交えながら, 簡単に紹介しただけではあるが個人的には大変刺激的であった
    対してそのような内容は内田氏の書著では全く触れられておらず, 私自身も数学がこれほど密接に現代思想に関わっているのかと

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    2023年02月25日
  • おどろきのウクライナ

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    タイトルの「おどろきのウクライナ」は、出版社が売るためにつけたと思われ、本書の内容に即していません。本書では西側に対するロシア、中国の内在論理など、もっと広いテーマを扱っています。
    対談はアメリカのアフガン撤退から始まり、ポストウクライナ戦争まで。色々なことを考えさせられる、読み応えのある一冊。
    リベラル資本主義と「反社」である権威的資本主義の戦い。でもやっぱり「資本主義」しかないのね、という思いもあります。日本はリベラル資本主義の一員でありながら、権威的資本主義の仕組みにあこがれているように思えてなりません。

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    2023年02月11日
  • 言語ゲームの練習問題

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    ヴィトゲンシュタインの言語ゲームは普遍的であり、近代が終わった後の社会、機械主義(mechanism)を考えることができるという。刺激的ですね。機械人(humachine)という言葉も初めて知りました。

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    2023年02月06日
  • アメリカの教会~「キリスト教国家」の歴史と本質~

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    アメリカという国家の成り立ちから現代までにおけるプロテスタントをはじめとする様々なキリスト教宗派の伸展の様子、それによりもたらされたアメリカ社会の特性が、ケンブリッジ版『アメリカの宗教の歴史』の記述による”二次創作”で述べられていく。覚えきれない・差異を把握できないほど多様な宗派があること、それでもそれらの基底に流れるものが公定教会から政教分離を導き出したアメリカの人々の行動様式のもとになっていることはなんとなくわかった。最後の巨大ショッピングモールのようなメガ・チャーチの話題や国それぞれの宗教的なものによる統治の方法とアメリカとの差異が面白かった。

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    2023年01月31日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    死についての本というより、キリスト教・仏教・イスラム教・儒教・神道などの各宗教の考え方を教えてくれる本。

    個人的には、合理主義者が合理的に説明できない偶然の空白を埋めるために神を信じるという説明がめちゃくちゃ納得。日本人からすると一神教の考え方ってどうも馴染みがないけど、そう考えるとなんかわかる。

    何かの宗教に入信しよう、とまでいかなくても、死の捉え方含め自分の中の整理を固めておくことが善く生きることに繋がるのだと思った。


    ー自分の死を引き受けるには、どれかひとつの考え方を選択しないといけない
    ひとつの考え方を選択するからほかの選択のことがよりよく理解できる

    ー自分で決めて、そのよう

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    2023年01月28日
  • ふしぎなキリスト教

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    2023.01.24 本にも書いてあるけど、本当に面白かった。傑作だと思う。前提となるこの本のコンセプト(現代社会を生きる上では、キリスト教の理解が必要だ)が、本当に素晴らしいと思う。

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    2023年01月24日
  • ふしぎなキリスト教

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    キリスト教に興味を持ったので読んでみた。
    腑に落ちない部分もあるが、総じて「よくできているな」という印象。特に、西洋でなぜ科学が発達したのか、分かった。
    私は日本人的価値観に染まっているから、まだ一神教の考え方について怖いと思う部分もあるけど、こっちがマジョリティでベーシックなんだな、という位には理解が深まった。

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    2023年01月04日
  • さんすうの本 ナンバーランドのふしぎな冒険

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    主人公のすみれが夢の中でナンバーランドへ行って、天使からがっつり算数の講義を受けるお話。
    物語を読んでるうちになんとなく算数を学べるのかと思ったけど、意外とがっつり算数のお話だった。
    カシワイさんの絵が可愛い。

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    2022年12月16日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    教養をつけたい、というより本を読んだらいいことあるらしいがよく分からん、という人にオススメしたい一冊。

    本との適切な距離感を大事にしながら読書するのがいいですよーみたいな解釈を知れるいいきっかけになりそう。

    全編を通して、細かな表現ゆれや思想の偏りは気になるけども、そこも合わせ飲みつつ読むことが大事。

    なるほど教養とはこういうものなのかと理解が進むきっかけになると思うし、本を読むモチベーションにもつながりそうです(私自身はもともと読書が好きなのでこの本については内容に概ね同意です!という立場でございます)。

    この本を読んで面白いと思った人には「乱読のセレンディピティ」という本も合わせて

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    2022年12月10日
  • おどろきのウクライナ

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    いま起きているロシア、ウクライナ問題をよく知りたくて購入。序盤は中東の戦争の話から入り、中盤からようやくウクライナの話題に。広い範囲の社会学的な論点で今起きている問題を捉えようとしている大澤さん、橋爪さんの対談は無知な自分にとってとても勉強になった。

    特に途中で挙げていた、酒井啓子さん?の「すべての宗教問題は、宗教的な事情からではなく政治的な理由によって起こる。その吐口と理由づけとして宗教が用いられている」というような話に感銘を受けた。まさにその通りだと思った。

    国家間の対立全般例えられることかもしれないが、今回のロシアの抱える大きなルサンチマン、お互いに歩み寄れない西側諸国とロシアの対立

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    2022年12月04日
  • ふしぎなキリスト教

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    宗教、特に「神様を信じる」ということがどういうことなのか理解できないので、初歩的な質問も含んでいるというこの対談本を読んだが、いい意味で自分にはやはり宗教は理解できないと思った。
    聖書は矛盾に満ちていて、遥か昔からそれをどのように解釈するか論争を繰り広げてきたとあったが、その過程で西洋の近代化の手助けのような働きをしていたと考えるところが興味深かった。

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    2022年11月23日
  • 丸山眞男の憂鬱

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    山崎闇斎に関するの丸山真男の論考の混乱に驚かされた著者(丸山ゼミの孫弟子にあたる橋爪大三郎)が、山本七平と小室直樹が語る、浅見絅斎の靖献遺言という本に辿り着いた所から始まる、様々な論考であります。赤穂浪士をどう評価するか、という所から説き起こし、丸山が体験した戦前の超国家主義(超越的な天皇を崇拝する前近代性等)のよって来る所以を論考する本であります。難しいけれど、なるほど、であります。★四つです。

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    2022年11月14日
  • 世界史の分岐点 激変する新世界秩序の読み方

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    地政学のあたりは全くついていけなかったので、もっと勉強が必要だなぁと改めて思う一冊でした。

    また、日本の教育についても(著者ほど深くは考えられていないですが)共感する部分は多かったです。

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    2022年11月11日
  • 正しい本の読み方

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    本といっても小説ではなく、哲学や古典についての読み方が解説されています。本をファッションに例えて、中核となるファッション(古典)が派生していくというのは参考になりました。他にも本は疑って読んではいけないことなんかも為になります。読書をしてみたい方というよりは、読書をしているけど中々効果的な読み方ができない方向けと思いました。

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    2022年09月21日
  • 中国共産党帝国とウイグル

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    ネタバレ

    中国人を妻に持つ中国通の社会学者・橋爪大三郎と、イスラム教に入信したイスラム学者・中田考による、ウイグル問題を端緒とした中国共産党体制をめぐる対談。

    中田氏がカリフ制復興を提唱していること、ヨーロッパ・キリスト教に端を発する価値観やアメリカに対して(歴史的経緯を踏まえたうえで)批判的なのが印象的(特に「あとがき」で爆発している)。


    以下、印象に残った点。

    なぜイスラム諸国がウイグル問題に介入しないのかというのは、イスラム諸国同士で対立していてまとまることができないから。トルコはアメリカやEUとの関係が悪化し、経済状況も厳しくなって、中国への依存が強まっている。そして、現在のムスリムはイ

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    2022年09月21日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    勉強になった。まず本当になにも知らなかった事を痛感した。だからこそ本書を読んだのだが、それでも難しい概念が出て来ると、お手上げ状態になる。キリスト教イスラム教まではなんとかついていけたが、仏教になると難しい。仏教は単語の難しさもあると思うが、東洋哲学と捉えると難解なのも分かる。同時に日本は西洋化が進み、馴染みやすい論理なのかもしれない。偏見を持って接するのではなく、こういう論理で動いていると知っている事が重要なのだと思った。

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    2022年09月21日
  • はじめての聖書

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    聖書に関する書籍を初めて読みました。とてもわかりやすく、著者本人も言っている通り入門編としてはとても良いと感じました。
    少しでも知識のある人には物足りないかもしれませんので、他の書籍を探すと良いと思います。

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    2022年09月18日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    社会学ってなんだろう?と思ったら読む本。社会学が扱うテーマが解説されていて、更に深堀したくなります。巻末に更に知りたい人のための読書案内もあって、わくわくさせてくれる本でした。

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    2022年09月14日
  • 世界史の分岐点 激変する新世界秩序の読み方

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    現代の国家観について非常に冷静に読み解いているように感じた。
    現代においてあらゆる分野は互いに影響を及ぼしあうので分野横断ができることが望ましいと思っているが、ここまで多様な分野について議論できる人がいるのかと驚いた。

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    2022年08月30日
  • いまさら聞けないキリスト教のおバカ質問

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    キリスト教に対する、おバカ質問という根本的な疑問の数々について懇切丁寧に、非キリスト教徒からすれば非論理的に思えても教義的には筋が通っていると思わせる解説が提示されている。宗派の違いや最近の社会問題に起因する話題についても盛り込まれている。

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    2022年08月21日