鈴木涼美のレビュー一覧

  • ニッポンのおじさん

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    新聞記者とAV女優という2つの経歴を持つだけでただ者でない感がある。

    露悪を気取るが、常人以上の教養、地頭の良さと人生経験に裏付けられた批評は強い説得力を持つ。

    系統は違うがブレイディみかこともある種共通するものを感じる。

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    2021年08月07日
  • ニッポンのおじさん

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    独特な文章に慣れるまで時間がかかったけど、これからもスケベ心を内に秘め、人としてまっとうに生きていきたいと思った。

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    2021年05月30日
  • すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない

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    学歴、不倫、出身地、等たくさんの切り口で、真逆な選択をした女性達の幸福と不幸が描かれている。著者の鋭い分析力と流れるような文章によって、もはや内容なんてどうでもいいからこの文章を読み続けていたいという気にすらなるが、登場する女性達が多様でありながらも、自分自身に重ね合わせたり、そういう人いるいると知人に重ね合わせることができる。
    著者があとがきにも書いているが、女性の人生は抑圧され差別されてきた祖母の時代から、それを一生懸命打ち壊してきた母達の時代を経て、今は差別されながらも多くの選択の自由を与えられている。しかし選択の自由を与えられたからこそ、言い訳ができない苦しさや寂しさがあり、選択の自由

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    2020年06月25日
  • 女がそんなことで喜ぶと思うなよ ~愚男愚女愛憎世間今昔絵巻

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    慶応大→東大院卒→日経新聞勤務かつキャバ嬢&AV女優経験あり、というトンデモエリートな著者による30代女目線のオトコぶった切りコラム。男女関係で落ち込んでる時に読んだら元気出そうな内容でした。面白い。女性同士のお喋りに近いリズムの文章が、ダラダラ女友達としょうもない話をしている時間のようなスッキリ感をくれる。
    ・未知なる女の持ち物事情
    ・アラサー女の真のスッピン
    ・間違いだらけのフェミニズム
    ・女性活躍社会の不都合な真実
    が特によかった。
    女性活躍を本気で後押ししながら嫁には若くてバカでかわいい女を選ぶ、そんな自分に何の矛盾も感じない男性、とかあるあるですね。

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    2019年07月31日
  • オンナの値段

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    ミクロな視点で風俗嬢たちの現実を見てみると、それはとても平凡な女の子たちのリアルな生き方だった。資本主義のスペクタクルにすっかり覆われた彼女たちの視点は時に非常に驚くが、細かい点を除けば、あとはどこにでもいる女の子。生き方とは、自分の価値や居場所をどこに設定するかであって、その選択権はすべての人々に平等に付与されているもの。体を売って生きるという生き方も世の中にはある。女の体は売れるし、若ければ若いほど、クオリティが高ければ高いほど、高額で取引される。自分の価値(値段)をすごく客観的に眺めている彼女たちはタフだなぁと思う。誰だって、自分にはお金では測れない価値があると思いたいじゃない。というか

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    2018年12月26日
  • おじさんメモリアル

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    ときめきメモリアル。。各章のタイトルも映画や漫画をもじったタイトルでツボ。存在は知っているけど詳細は知らない世界が日記調で描写されていて興味深い。若い女体を開発しているつもりだったおじさんに真実が明かされていくくだりの爽快感と言ったら。これからどうなるかわからないけど、とりあえず資本主義世界を生きてきたのだな、とお金のパワフルさを再認識した本でした。

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    2018年01月31日
  • 身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論

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    元AV女優で日経記者でもある鈴木涼美のエッセイ。
    彼女自身の体験に根差したことを書いているので、ノンフィクションのケータイ小説を読んでるみたいで面白かった。

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    2017年11月19日
  • おじさんメモリアル

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    元AV女優で記者で作家の鈴木涼美による一冊。

    内容はタイトル通り、過去に主に仕事で関わった変なおじさんんついて語ったもの。
    これまでのように社会学的な分析を挟みつつ、基本的には買われる女性と買う男性の性の非対称性を嘲笑ったもの。
    “夢を買う”男性からすると必ずしも幸せではないものの、現実を知るには最適かと。

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    2017年11月11日
  • 愛と子宮に花束を ~夜のオネエサンの母娘論~

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    鈴木涼美さんという著者のことを一切知らずに、ただタイトルでおもしろそうだなーと読んでみた本だったのですがどストライクでした。
    慶應卒で東大の修士ってすごいですね。そして日経新聞社勤務の後にAV女優て。どえらい経歴だ。

    エッセイ中にはセックスとかホス狂いとかデリヘルとかそんな単語が臆面もなく散らばっているのですが、ちっとも下品だったり馬鹿っぽく感じられたりしないのは、著者の筆力と知性ゆえなんだろう。
    地頭がいいと文章のテンポも良くて読みやすくてなにしろとてもおもしろい。
    一種独特なんだろうけど、娘に対して依存するでもなく束縛するでもない著者の母親が素敵だ。
    否定しながら愛し、愛しながら許さない

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    2018年03月05日
  • 愛と子宮に花束を ~夜のオネエサンの母娘論~

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    うまくいかなくても
    利用されても
    嘘をついても
    愛が重くても
    それがその母子

    そんな
    考えさせられる話の間に
    愚かにも思える
    夜の世界の男女模様が
    深く浅く読める 面白かったです

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    2017年07月08日
  • ニッポンのおじさん

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    この著者さんの文は、一文が私には長い…

    ちょっと理解しにくく、読みやすい内容のはずなのに、頭に入ってこない…

    どういう内容だったかなぁと振り返ると、あまり記憶に残っていないのだけれど、
    あとがきで、「ただでさえ黒髪黄色肌が圧倒的に多い光景の中、その他者性に気づくほど異質なものにはなかなか出会わない」とあり、
    そのあたりから、あ、もしかしてそうかも、と思ったのは、この著者さんは、黒髪黄色肌が多いこの国で、多様性を身近に感じられるのは、一般的な水準以上の人とセックス(あるいはその類のこと)しているからこそ、通常に知れる以上の情報を、一人の人間から得ているからか!と。

    (↑必要以上に長文にして

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    2026年01月01日
  • 典雅な調べに色は娘

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    初めての鈴木涼美さんの作品。
    まずはバイブスがめちゃくちゃ合うというのと、1ページあたりの文字数が多いのと夜の街やら性描写やら、あとはワードセンスとかもそうなんだけど、文中でシニカルな例えのようなもので度々脱線してしまうのその思考の寄り道的な部分での例えとかがとても面白くて解像度がめちゃくちゃ上がるような感じ。
    自己正当化しない自己開示であったり被害と加害、純粋と不純、正しいと間違い、そういう二項対立を信用していない感じであったり、清潔であることへの不信のような核みたいな部分が金原ひとみさんととても似ているというか、共通した何かがあるなぁって思いました。
    金原ひとみさんにハマっている最中なので

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    2025年12月30日
  • 典雅な調べに色は娘

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    破天荒で、いつも小ネタ持ってる女友達と、
    飲んで、まずまず酔っ払ってる時に聞くような話!笑

    わたしはカスミみたいな奔放な女の子、好き。
    でも、これ…どうやって最後〆るのかな?と思って読み進めて、最後までダルダルと女友達の
    性近況聞いて終わった感だった。
    描写は面白いけども、スッキリもモヤモヤもない。

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    2025年12月16日
  • ギフテッド/グレイスレス

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    ギフテッド
    歌舞伎町で働き暮らす娘と詩人だった死にゆく母。昔母に火傷させられて刺青を入れている。自殺した友人や風呂屋の友人やホストや母の体を買っていた男。特になにか起きる訳でなく感情の起伏もなかった。
    解説を読んで、母と娘の身体性の一致、死でのその解放、なのだと理解した。
    「(少なくとも私が自分で食べ物を掴めるようになるまで、)私の身体は全て彼女ひとりのものだった」p19〜
    「母が焼きたかったのは自分の肌なのだろうか。むしろ、自分の体内で作り出した私の肌は、母の肌でもあったんだろうか。」p75

    グレイスレス
    祖母との田舎の家での暮らしと、AVメイク師としての仕事。こちらもあまり何も起きずに終

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    2025年12月22日
  • 私の身体を生きる

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    「汚してみたくて仕方なかった」鈴木涼美
    売春が無くならないのは、男側の問題の方が大きいけど、自分に値打ちが付くことに依存する女側の問題もあるのかもしれないと思った。女は性処理として利用されてきた時代が長く続いたせいもあり、完全に無くすことは難しいのだと悟った。

    「トイレとハムレット」宇佐見りん
    面白かった、、!確かに腹痛と苦悩のポーズは似ている。舞台が好きな理由として「シンプルだから」っていうのはすごく腑に落ちた。たった一つの物語、感情を演じているだけだもんな。現実の方が感情ごちゃ混ぜで騒がしいもの。

    「私の三分の一なる軛」児玉雨子
    生物は毎日ちょっと死んでおかないと生きられないって興味深

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    2025年11月22日
  • 典雅な調べに色は娘

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    ネタバレ

    20前半ならまだわからなかった。
    20後半になってきたからこそ、この生々しいリアリティのあるお話がスッと読めるようになったと思います。
    カスミの潔さ、ばさばさしているように見えるけど「やっちゃった〜」とでも言っていそうな雰囲気にみるみる惹かれてしまいました。
    恋敵としては絶対に嫌だけど、友達だったら超仲良くなりたいタイプです。
    10代に比べると歳をとったはずなのに、
    まだまだ悩むことが多い。けれどカスミを見ているとなんとかなりそうにも思えて、前を向ける作品だと思いました。

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    2025年11月16日
  • 不倫論

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    身近な会話と有名人の事例、小説やドラマを例に、不倫とは、そしてそれぞれの立ち位置と相互の考えや受け止めについて考える。息をするように自然に、そして窮屈な生活の息抜きとして、痛罵され理想化される不倫とは何なのか。
    後半、男は本命と遊び相手を同じ生き物だと思っていないという記述があったが、そこはお互い様では無いか。オジは人間扱いされてるか?

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    2025年11月03日
  • 私の身体を生きる

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     身体や性についてのエッセイ集。この中で柴崎友香さんが呈示していた疑問「なぜ書き手の性別を限っているのか」、私もこれと同じことを思った。もう、このフェーズは終わっていないか。いま、同じテーマで、男性やその他の性の人の語ることも聞きたいし、それらが同じひとつの場所に並べられているところを見たい。
     どのエッセイもそれぞれ興味深かったし、色んな方向に心動かされたが、上記の意味で、柴崎さんが「このような疑問を私が持っていることを編集者と共有できたので、書くと返答した」という経緯を書いてくれていたことが、いちばん嬉しかった。もちろん、疑問の詳細は私が書いたこととは違ったけれど。

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    2025年11月02日
  • 私の身体を生きる

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    どんなことをどんな風に語るかは自由なはずなのに、不思議と受ける印象が近い方も多い。圧倒されたのは、自身の自慰について複数名の方が赤裸々に書かれていたこと。もちろん秘めておくべきかどうかは個人の自由だが、同じことを目の前の男性に言われたらきっと眉間にシワを寄せてしまうと思うので、(こんな性差を感じてどうかとも思うが)そうならないのを織り込み済みの、女性性を逆手に取った表現ような気もする。私のお気に入りはセブンルールで見たことのある藤原麻里菜さん。「もし、技術が発達して、アバターを作って仮想空間で生きれるとしたら、私は女の身体を選ばず、カービィみたいなピンク色の球体を選ぶだろうと思うのだ。そうした

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    2025年10月05日
  • 私の身体を生きる

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    テーマはとても興味深い。
    面白いかと言われれば分からない。
    人の隠しておく部分を覗き見したような気持ちになった。「隠しておく」部分ではないのである、もっとオープンに話そうよ、自分の身体のことなんだから、がメッセージか?

    年を経ると病気の「身体」のことをしょっちゅう話すようになるのに、この本読んで「隠しておく」部分と感じたのは何故なのだろうか? 社会による刷り込みか?

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    2025年09月18日