鈴木涼美のレビュー一覧

  • YUKARI

    Posted by ブクログ

    夫と出会い、ようやく幸せを手に入れられたのに、夜の世界や学生時代に恋をした先生が忘れられず、手紙を出す女。自分を保つために男に媚びを売って、近況と、相手を慮る言葉を投げかけるところが、キャバクラに居そうな女という印象を受けた。かつて恋をした先生に妻がいると知りながら、手紙を出す神経がよく分からず、液体をかけられるのもまぁ、自業自得だろうなといったところ。夜の世界は、お金で動いているということがよく分かった。人間の心理を上手く利用し、大金を注ぎ込ませており、楽しむつもりが、楽しまされているという怖い世界だと思った。コンカフェに興味を持ったことがあるが、アイドルのように、20代前半までしかちやほや

    0
    2025年06月20日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    2025/03/08予約 110
    少し思っていた内容と違った。
    性被害の経験を語る人が多かった。自分の体の特性を認め生きていく事は自分自身が楽に生きていくために必要だ。でもそれが難しい。

    0
    2025年06月14日
  • 身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論

    Posted by ブクログ

    同世代だからか懐かしさや親近感は湧くが、長過ぎる一文に読みにくさを感じた。
    夜の仕事というよりは人間関係についてのエピソードが多い。
    その中でもお母様との話は非常に印象深いので「母娘論」「ギフテッド」などに繋がる経緯が分かった。
    大勢の人が少し欲しいかな程度で済ませるようなことについて、全力で手に入れようとする努力とも執着とも呼べそうなエネルギーが凄まじい。
    その性格は羨ましくもあるが、疲れそうかなとも思う。

    0
    2025年04月12日
  • すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない

    Posted by ブクログ

    独特の視点(笑)
    女性の生き方を並べ、どっちが幸せか対決!

    恋愛、結婚、キャリア、子作り、不倫……
    巷で繰り広げられる論争ですが、彼女の持つ独特の視点で、描かれており、これもあり⁉︎だなぁって思えることもwww

    正直、どっちを選んでも、案外辛いこと多し

    では、15本勝負!スタート!
    A子とB美、あなたはどっち?

    0
    2025年02月16日
  • 不倫論

    Posted by ブクログ

    不倫について、こんなに考えた事はありませんでした。男女関係について、いろいろ考えさせられました。また、一夫一妻制は今後も続いていくだろうか?変わるならどう変わるだろうか?などの疑問が湧いてきました。

    0
    2025年01月08日
  • 不倫論

    Posted by ブクログ

    鈴木涼美さんだからこその見解というか、不倫を断罪も美化もしないスタンスがかっこいい。
    現実であったさまざまな不倫ゴシップから、読み継がれてきた不倫の名著、話題になったドラマや映画も振り返りつつの「不倫とはなんたるか」について、そうしたトピックやコンテンツにやや下世話ながらも興味が湧いたし、色々と思うところもあった。
    目が覚めるような新たな発見や学びは少なかったけれど、不倫について深く多面的に考える機会はなかなか意義があることですね。窒息するような生活と、息継ぎとしての不倫。

    そしてあとがきに書かれていた通り、鈴木涼美さんが出版までの間にご結婚されたとのことで、こりゃシンプルにめでたいです。結

    0
    2024年11月12日
  • 身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論

    Posted by ブクログ

    崇拝する鈴木先生の作品だけどこれは微妙かも。
    世間ではこの本における文体が好まれてないようだけど、私はそこは同じくらいの女性として問題なく読めたけど、それよりタイトルの「身体を売ったらサヨウナラ」に全く内容があってなかったことの方が気になった。
    この本は昼職でプロフェッショナル、かつ夜職も経験したことある女性しか理解できない内容だろうから読者層は限られるだろうな。

    0
    2024年11月06日
  • 娼婦の本棚

    Posted by ブクログ

    エッセイをメインに構成されている1冊。なかなか共感できなかったが、母に対する考えをみて、仲がいいだけではないんだなと思った。性と夜に溺れそうな人に。

    0
    2024年05月26日
  • トラディション

    Posted by ブクログ

    「」の会話文が少なく句点が多いからなのか、読み易くはなかったです。ホストクラブの店内や人の外見、様子ははっきりと描写されていますが、それ以外の状況や心理などの説明がヴェールに包まれたようにぼんやりとしていて、私には主人公の彼女が無気力でそこでなんとなく暮らしてるということしか理解できませんでした。

    0
    2024年03月23日
  • 浮き身

    Posted by ブクログ

    冷たく乾いた筆致で性風俗界隈に蠢く女性を描き出す鈴木さんの作品は、嫌いじゃないんだが受け止め方がよくわからない。
    本作は、外資系企業で働くアラフォー女性が、男と別れた直後に19年前の出来事を回想する。マンションの一室でデリヘル開業準備中の男女がひしめく中、部外者であるにも関わらず出入りを黙認されている彼女は、そんな彼らを冷静に観察している。酒や煙草だけではなく薬物もありの環境で、ぶっ飛んだあげくにやられてしまったりもする。
    タイトルの「浮き身」とは水泳用語だろうか?

    0
    2024年02月25日
  • 浮き身

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分の意思で読んでいるはずなのに、街で見かける風景くらいの解像度で通り過ぎていく。ある意味それくらいどこかの街の一部分を切り取ったようなリアリティがあるとも言えるのかもしれない。
    帯にフェミニズムの文字があったけれど、この作品のどの部分を指すものだったんだろう。同様に帯に「産むことにも売ることにも稚拙に抵抗しながら」とあったけど、性風俗はしてなくても自分の性を代償に居場所を手に入れていたらそれは"売った"ことにはならないんだろうか…

    0
    2023年12月02日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

    Posted by ブクログ

    教養がないと読み切れない対談集、難しい内容だと感じる本だった。これほどの知識人、文化人がその立場や専門分野から様々な考察がされる。宮崎駿作品ならではのことだろうと思う。それこそ20年以上前に、ナウシカの漫画本を途中までだか、読んだ記憶はあるのだが、自説を語れるほどの読者ではないので、偉そうなことは何も言えない立場ではある。

    0
    2023年07月23日
  • 非・絶滅男女図鑑 男はホントに話を聞かないし、女も頑固に地図は読まない

    Posted by ブクログ

    バカ男とダメ女の列伝。著者さんのかつての自己紹介エピソードが良い(イニシャルSMとか鈴木ムネオとか)
    各話の冒頭に小さなスナップ写真がついているのですが、同一人物とは思えないバリエーション。さすがは女優さんだなあ。

    0
    2023年05月03日
  • 8cmヒールのニュースショー

    Posted by ブクログ

    ・鈴木涼美さんの文体は好き。当初は何となく読み辛くあったけど、慣れた。
    ・近々の時事ネタが多いので割と生っぽい印象を持った。特にコロナの頃。あぁあの時自分はこうしていた…等。同じ時、著者が何をしていて何を考えていたか。ずっとそんなトレースをしながら読んでいた。
    ・何というかコロナの時期皆んな何を考えていた?というのを知りたい欲、自分は強い気がする。他の人にもあるか。程度の差はあれ。

    0
    2023年02月15日
  • 娼婦の本棚

    Posted by ブクログ

    『娼婦の本棚』というタイトルが好き。
    鈴木涼美さんは、さんざん夜遊びを繰り返す不良娘だったそうだが、その時にも傍らには本があった。
    読書の習慣がある、あるいはすぐに本が手に取れる家庭環境で育ってきているというのは、やはり後々まで影響を及ぼすのだとお墨付きをもらったような気持ち。
    私も、痺れる一文と出会うために今も本を読み続けている。
    そうして手に入れた言葉は、ナイフやフォークのように世界を咀嚼するための道具になる。

    0
    2023年01月16日
  • 娼婦の本棚

    Posted by ブクログ

    慶應義塾大学在学中にAV女優したり、その後東大院にいったりホステスしたりマスコミで働いたり。そんなインテリと性的サービス業を往来してきた元文学少女で現在アラフォーという、プロフィール濃すぎる著者の文学談。

    文章表現が面白いとオススメされて読んだ本ですが確かに絶妙な表現が多くて楽しめました。取り上げられてる本(山田詠美とかサガンとか)も4冊くらいは既読のものでした。

    以下一部引用
    「人はお金を払うことで矛盾を補えるという錯覚を持つため、幾らか迂闊になりやすい」

    「本当は、無意味の自由こそ最も大切にするべきことだったはずなのに、大人はそれを自ら手放してしまうのです」

    0
    2022年07月12日
  • JJとその時代~女のコは雑誌に何を夢見たのか~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    流行や新商品を紹介し、着こなしや使い方を例示したり、おしゃれな人をロールモデルとして紹介する
    というカタログ的な要素はもう戻らないのかもしれない。

    ただ、雑誌の発売日を把握して、教科書の代わりにバッグに忍ばせていた文化や、シロガネーゼや森ガールなど雑誌が提示した価値や生き方に賛同し、自分のアイデンティティとして取り込み、自分の生き方やライフスタイルを形成してきた証があるというのは確かにと思った。

    消費社会で雑誌をブランド的に、自分がどんな女であるかを把握し、提示していくというのはまだ可能性があるのかなと思いました。

    0
    2022年06月12日
  • JJとその時代~女のコは雑誌に何を夢見たのか~

    Posted by ブクログ

    鈴木凉美先生のまじめな(?)面の出たもの。卒論とかの下敷によいかもしれない。でもまあ女性雑誌の時代っていうのは遠くなった感じもある。

    0
    2022年04月25日
  • すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない

    Posted by ブクログ

    どのA子もどのB美も華やかで、自分や周りと等身大って感じではなかったけど、イメージだけで人を見ててもしょうがないな、って思えてちょっと救われた。
    この女友達に囲まれてるって、筆者何者?って興味が湧きます。

    0
    2022年04月02日
  • JJとその時代~女のコは雑誌に何を夢見たのか~

    Posted by ブクログ

    ファッション雑誌は紙か電子か、これからどちらがより読まれるのか、もしくはファッション雑誌自体もうあまり読まれなくなってくるのか。

    …そんなテーマを女性(特に若い人)の社会的立ち位置っていうベクトルで読んでいくと面白いかも?

    ただそもそも、読む雑誌で決まる、女の子たちの"レベル"という価値観が、個人的にふわっとしかピンと来なくて、ファッション雑誌と「女の子」の関係をそんなものか〜と感じながら読んでた。

    わりと狭い範囲の女の子たちの話なような気がしてしまった。。。

    でも、社会背景からファッション雑誌を見るのはおもしろかった!

    0
    2022年02月12日