あらすじ
彼らが女を商品のようにしか扱えないのと同じで、私は彼らを子供を産ませる男か身体を買う男に峻別することしかできなかった――。十九年前の、デリヘル開業前夜の彼らとの記憶に導かれ、私はかつて暮らした歓楽街へ赴く。酷い匂いの青春はやがて、もうすぐ子供が産めなくなる私の、未来への祈りとなる。新たな代表作!
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Posted by ブクログ
冷たく乾いた筆致で性風俗界隈に蠢く女性を描き出す鈴木さんの作品は、嫌いじゃないんだが受け止め方がよくわからない。
本作は、外資系企業で働くアラフォー女性が、男と別れた直後に19年前の出来事を回想する。マンションの一室でデリヘル開業準備中の男女がひしめく中、部外者であるにも関わらず出入りを黙認されている彼女は、そんな彼らを冷静に観察している。酒や煙草だけではなく薬物もありの環境で、ぶっ飛んだあげくにやられてしまったりもする。
タイトルの「浮き身」とは水泳用語だろうか?