鈴木涼美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
赤坂憲雄『ナウシカ考』を読んだのが2019年。
まさかの、宮崎駿と鈴木敏夫がこの本を読んでいて、「こんなこと考えて描いていない」「けれども、この本はおもしろい」と感想を述べている。
漫画版ナウシカが取り上げられるのは、扱っているテーマと今の状況に重なりがあるから。
でもって、ナウシカが行った最後の選択が、サラッと読むだけでは「よく分からない」からかもしれない。
「人類全体にとって重要な決断を、ナウシカ一人の直感で決めてしまってよいのか。」と長沼毅は語っている。
「シュワの墓所の科学力をうまく活用して、人間にとって劣悪な環境を改善し、人間性を向上させていくという物語の展開だったらよかったのに -
Posted by ブクログ
慶應義塾大学在学中にAV女優したり、その後東大院にいったりホステスしたりマスコミで働いたり。そんなインテリと性的サービス業を往来してきた元文学少女で現在アラフォーという、プロフィール濃すぎる著者の文学談。
文章表現が面白いとオススメされて読んだ本ですが確かに絶妙な表現が多くて楽しめました。取り上げられてる本(山田詠美とかサガンとか)も4冊くらいは既読のものでした。
以下一部引用
「人はお金を払うことで矛盾を補えるという錯覚を持つため、幾らか迂闊になりやすい」
「本当は、無意味の自由こそ最も大切にするべきことだったはずなのに、大人はそれを自ら手放してしまうのです」
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Posted by ブクログ
社会学、と言ってよいかはわからないけど、社会の一側面を見るには面白い教材。
風俗やキャバクラ、性をお金で買うおじさま達の悲哀が見える。
私はこういうお店は行かないので気持ちはよくわからないが、性はそれが犯罪でなければ多様性があった方が面白かろう、とは思う。
ただ、本質的に私はこの業界が好きになれない。
それは、女性の性を売買してるからではない。あるニーズがあって、それを満たすソリューションがあり、それをお金を出して買う人がいる。ただのビジネス。そこに良し悪しはなく、成立してるなら問題ない。
しかし、通常のビジネスは、さすがにここまで「お金」だけを中心に回っていない。依頼する/される(お金 -
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多様化する女性のライフスタイル。どれを選ぶかの自由は格段に増えたけれど、気づけば同時に選ばなかった方の人生も降り積もっていた。何を得て、何を失ったのか。
「学歴」や「結婚」や「出産」、はたまた「旦那のスペック」や「出身地」などのテーマを掲げ、対照的な人生を歩むA子とB美、2人それぞれの言い分に耳を傾ける一冊。
贅沢な悩み、と言えばそうなのかもしれない。
隣の芝は青いなんて言葉は昔からあるけれど、2019年を生きる女性は確かに昔には存在しなかったわけで。自由だからこその不自由。選べたけど選ばなかったもう一つの人生が羨ましくみえてしまうことは往々にしてある。私に限って言えば、むしろもう一つの人生 -
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「女だから」と言われて悔しくて手に取った本。
選択に迫られて選んだ方の道を生きるしかないが、選ばなかった道があるからこそ、過去のことでも悩み、時には落ち込み続けてしまう。
子育て、結婚、仕事のタイミングで悩んだり、自分にはできないことをしている人と自分を過度に比べたりしてしまうが、どんな選択をしたところでみんなそれぞれ不幸であり、それぞれの幸福がある。
社会に出て数年は、「女性だから」と言われることもなく仕事に集中してきたが、結婚してから世の中の「女」としての役割を求められることが増えてきて、生きづらさを感じるようになってきた。
出身や学歴など、変えられない過去をのろうこともある。だが、 -
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相変わらずの鈴木涼美さんも36歳。独身のままアラフォーに片足を突っ込んだゆえか、これまでとは打って変わって自虐的なコメントも多くてなんだか驚き、新鮮だった。
まわりくどい翻訳小説のような言い回しが目立つが、それでも学歴経歴に裏打ちされた切れ味鋭い文章は読んでいてスカッとする。
まったく関係ないところに自撮りがわんさか載せられてるのもイタイの分かってやってるようで逆に清々しい。
私がそうして鈴木涼美さんに憧れてやまないのは、いくら老いを嘆いて自虐的なことを書いていようが、彼女はきっとこれっぽっちも悲観していないからだ。若さの恩恵も散々受けてきて、第一線を退いたオトナの余裕をびんびんに感じる。女友