鈴木涼美のレビュー一覧

  • すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない

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    色々な女性の考え方が知りたくて購入。キャリア・結婚・子どもを手に入れたA子と、手に入れてないB美を対比させて、短編としてまとめている。結論、成功者には成功者なのりの悩みがあるのだなと。女性は男性と比較して、結婚した後の居住の選択や出産した後の仕事の選択等、1つの選択によって人生が大きく変わるなと思った。また、将来を見据えた賢い決断(若くして結婚等)であっても、どうしたって取り戻せない時間もあることを改めて感じた。独身で過ごした愚かな20代のように大学生のノリは一瞬であることか、今を大事にしようと思う。

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    2021年09月25日
  • すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない

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    色んな人生。
    女の人は特に、仕事はキャリアか否か、結婚してるか否か、子供を産んだか否か、住んでいるのはどこか。
    それらによって人生が変わるということを、薄々感じる年齢に私もなってきたが、
    この本を読んで改めて、そうなんだなと思った。

    爆然と生きるなかで無意識に選択肢を選んでるということは避けたいものだ。
    後で後悔ないように自分の意思で選択をしたいと強く思った。

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    2020年05月06日
  • おじさんメモリアル

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    社会学、と言ってよいかはわからないけど、社会の一側面を見るには面白い教材。
    風俗やキャバクラ、性をお金で買うおじさま達の悲哀が見える。

    私はこういうお店は行かないので気持ちはよくわからないが、性はそれが犯罪でなければ多様性があった方が面白かろう、とは思う。

    ただ、本質的に私はこの業界が好きになれない。
    それは、女性の性を売買してるからではない。あるニーズがあって、それを満たすソリューションがあり、それをお金を出して買う人がいる。ただのビジネス。そこに良し悪しはなく、成立してるなら問題ない。

    しかし、通常のビジネスは、さすがにここまで「お金」だけを中心に回っていない。依頼する/される(お金

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    2020年04月06日
  • すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない

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    多様化する女性のライフスタイル。どれを選ぶかの自由は格段に増えたけれど、気づけば同時に選ばなかった方の人生も降り積もっていた。何を得て、何を失ったのか。
    「学歴」や「結婚」や「出産」、はたまた「旦那のスペック」や「出身地」などのテーマを掲げ、対照的な人生を歩むA子とB美、2人それぞれの言い分に耳を傾ける一冊。

    贅沢な悩み、と言えばそうなのかもしれない。
    隣の芝は青いなんて言葉は昔からあるけれど、2019年を生きる女性は確かに昔には存在しなかったわけで。自由だからこその不自由。選べたけど選ばなかったもう一つの人生が羨ましくみえてしまうことは往々にしてある。私に限って言えば、むしろもう一つの人生

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    2020年02月02日
  • すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない

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    「女だから」と言われて悔しくて手に取った本。

    選択に迫られて選んだ方の道を生きるしかないが、選ばなかった道があるからこそ、過去のことでも悩み、時には落ち込み続けてしまう。

    子育て、結婚、仕事のタイミングで悩んだり、自分にはできないことをしている人と自分を過度に比べたりしてしまうが、どんな選択をしたところでみんなそれぞれ不幸であり、それぞれの幸福がある。

    社会に出て数年は、「女性だから」と言われることもなく仕事に集中してきたが、結婚してから世の中の「女」としての役割を求められることが増えてきて、生きづらさを感じるようになってきた。
    出身や学歴など、変えられない過去をのろうこともある。だが、

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    2019年12月22日
  • 女がそんなことで喜ぶと思うなよ ~愚男愚女愛憎世間今昔絵巻

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    皮肉っぽくて天邪鬼でそのわりに乙女チックな大人の女の習性と、何回言っても若い女の価値を信じて疑わない男の習性を、端的に表した一文。女30代、男からの扱いが大変ザツになる、難しいお年頃。

    男と女のお互いへの認識と幻想とが、これだけずれてたら、結婚しなくなるのも、従って少子化になるのも無理はないなあと思いました。

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    2019年08月24日
  • 女がそんなことで喜ぶと思うなよ ~愚男愚女愛憎世間今昔絵巻

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    相変わらずの鈴木涼美さんも36歳。独身のままアラフォーに片足を突っ込んだゆえか、これまでとは打って変わって自虐的なコメントも多くてなんだか驚き、新鮮だった。
    まわりくどい翻訳小説のような言い回しが目立つが、それでも学歴経歴に裏打ちされた切れ味鋭い文章は読んでいてスカッとする。
    まったく関係ないところに自撮りがわんさか載せられてるのもイタイの分かってやってるようで逆に清々しい。
    私がそうして鈴木涼美さんに憧れてやまないのは、いくら老いを嘆いて自虐的なことを書いていようが、彼女はきっとこれっぽっちも悲観していないからだ。若さの恩恵も散々受けてきて、第一線を退いたオトナの余裕をびんびんに感じる。女友

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    2019年08月24日
  • おじさんメモリアル

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    覗き見たい世界だったけれど、読んでみたらお腹いっぱいになりました。

    おじさん。
    おじさんがそこまで好きでないのと、自分も老いに逆らえないのと。
    普通の女の子だった私にもメモリアルなおじさんがいることを思い出して、なんだか疲れてしまった。

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    2019年07月02日
  • おじさんメモリアル

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    -結局、よく間近で見てみれば、凹凸で非対称でありながら、背負う悲哀の数は同じであった-

    あとがきにあるこの一文の存在が、軽佻浮薄を装っている本書が実は冷静な分析の書であることを明かしている、のだろう。

    性のやり取りを行うそちらの道の加熱した在り様を、女性側から見たおじさん観察の書。

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    2019年06月11日
  • オンナの値段

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    気鋭の文筆家・鈴木涼美による「オンナの現代資本主義論」ということで。
    エッセイではなく本当に社会学論文みたいな風情がありましたね。
    女として生きているだけでそこに「お金」という価値が生まれてしまうのはたしかに得だが罪深い。
    今時、キャバクラも風俗もなんてことのないお小遣い稼ぎ感覚ではじめてしまう女の子も実際多いと思うし。

    深く納得させられたのはp203「高額な自尊心」。
    謎な貨幣価値がまかり通るホストに毎日通う彼女たちは、支払っている代償に対してどれだけのものを得ているのか?
    800万円のワインにはしかし800万円の価値があり、それを景気よく開けてするドヤ顔と言われるお礼は800万円のワイン

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    2019年08月14日
  • おじさんメモリアル

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    鈴木涼美さんがこれまで出会ってきたおじさんたち。まさにおじさんメモリアルな一冊。
    おじさんって本当滑稽でイタくておもろいなあなんて思っちゃいます。おじさん、っていう一種の生物だよね。
    それにしてもこれだけたくさんのエピソードが書けるのすごい。
    特にAV女子大生編が良かった。
    人間というのはポイント制だっていう発想も好き。財力、美しさ、学力、性格、筋力、コミュ力、たしかにその総ポイント数がモテ度つながる。総ポイント数が高ければその内訳なんてどれだっていいじゃん?ってこった。
    ああ、おじさんってみんなそれぞれ華々しい若かりし頃があったはずだろうにどうして等しくみんなおじさんになってしまうんだろうな

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    2017年09月30日
  • 愛と子宮に花束を ~夜のオネエサンの母娘論~

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    母でもなく娘でもなく愛もなく子宮もない。そんな風に遠巻きして読むと…。
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    念のため述べておくが、エロ本と間違えたのではなくて、献本を戴いたものだ。自分でお願いした献本だが、もちろんエロ本と間違えたのではない。

    著者を語るときには元AV女優で元日経記者、東大大学院、ということに触れないと行けないのだろうか。ヒトを肩書で見るなよなーと思いながらも、そういう肩書がついていなければ気が付かれないこともあるかもしれないので(僕もそうだ)、それはよしとしましょう。

    さて、本書は、「テロをやってもかばうけど、AVに出たから味方をしない」という母と本人の、愛憎いりまじったというか母娘論、と

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    2022年06月01日