あらすじ
女の生き方に正解なし!
恋愛、結婚、キャリア、子作り、不倫……。
どっちの道を進んでも、どっちも案外つらいもの。
生き抜くためのヒントが見つかる、
女たちのリアルな本音対決、15本勝負!
永遠に答の出ない、女の人生の裏と表を、
するどく描く痛快エッセイ!
A子とB美、どっちがしあわせ?
感情タグBEST3
アラサーにおすすめ
アラサーは結婚、仕事、趣味など色々忙しい。
どんな生き方をしても自分に自信を持ちたいと思えるような一冊
Posted by ブクログ
鈴木涼美さんの小気味のいい語り口というか、書き方が好きだ。
彼女の周りの女性たちはそれなりに派手だし、かなりモテる部類だろうし、自分には関係のない話だと思って読まないのはもったいない。
対岸の火事というか、そっち側の様子を覗くのはそれなりに楽しい。
色々な土俵(結婚、子供、地方、夫のスペック、学歴など)の上で繰り広げられるA子とB美の話は直接対決することはない。
それぞれが憤っているのは確かで、みんな必死。
Posted by ブクログ
学歴、不倫、出身地、等たくさんの切り口で、真逆な選択をした女性達の幸福と不幸が描かれている。著者の鋭い分析力と流れるような文章によって、もはや内容なんてどうでもいいからこの文章を読み続けていたいという気にすらなるが、登場する女性達が多様でありながらも、自分自身に重ね合わせたり、そういう人いるいると知人に重ね合わせることができる。
著者があとがきにも書いているが、女性の人生は抑圧され差別されてきた祖母の時代から、それを一生懸命打ち壊してきた母達の時代を経て、今は差別されながらも多くの選択の自由を与えられている。しかし選択の自由を与えられたからこそ、言い訳ができない苦しさや寂しさがあり、選択の自由を与えられてもなお、女しか子を産むことができず、それも35歳までじゃないと安全じゃなかったり妊娠しづらかったりする。未だに女性であることで縛られる部分や、選択を男性ほど自由に組み立てることができない不自由さがある。そんな苦しさや、あの時にこうしていれば自分はもっと幸せだったんじゃ…と誰しもが考えてしまう隣の芝生を、実際覗いてみたらどの芝生も青くなんかなかったと著者が教えてくれる。
Posted by ブクログ
独特の視点(笑)
女性の生き方を並べ、どっちが幸せか対決!
恋愛、結婚、キャリア、子作り、不倫……
巷で繰り広げられる論争ですが、彼女の持つ独特の視点で、描かれており、これもあり⁉︎だなぁって思えることもwww
正直、どっちを選んでも、案外辛いこと多し
では、15本勝負!スタート!
A子とB美、あなたはどっち?
Posted by ブクログ
どのA子もどのB美も華やかで、自分や周りと等身大って感じではなかったけど、イメージだけで人を見ててもしょうがないな、って思えてちょっと救われた。
この女友達に囲まれてるって、筆者何者?って興味が湧きます。
Posted by ブクログ
色々な女性の考え方が知りたくて購入。キャリア・結婚・子どもを手に入れたA子と、手に入れてないB美を対比させて、短編としてまとめている。結論、成功者には成功者なのりの悩みがあるのだなと。女性は男性と比較して、結婚した後の居住の選択や出産した後の仕事の選択等、1つの選択によって人生が大きく変わるなと思った。また、将来を見据えた賢い決断(若くして結婚等)であっても、どうしたって取り戻せない時間もあることを改めて感じた。独身で過ごした愚かな20代のように大学生のノリは一瞬であることか、今を大事にしようと思う。
Posted by ブクログ
色んな人生。
女の人は特に、仕事はキャリアか否か、結婚してるか否か、子供を産んだか否か、住んでいるのはどこか。
それらによって人生が変わるということを、薄々感じる年齢に私もなってきたが、
この本を読んで改めて、そうなんだなと思った。
爆然と生きるなかで無意識に選択肢を選んでるということは避けたいものだ。
後で後悔ないように自分の意思で選択をしたいと強く思った。
Posted by ブクログ
多様化する女性のライフスタイル。どれを選ぶかの自由は格段に増えたけれど、気づけば同時に選ばなかった方の人生も降り積もっていた。何を得て、何を失ったのか。
「学歴」や「結婚」や「出産」、はたまた「旦那のスペック」や「出身地」などのテーマを掲げ、対照的な人生を歩むA子とB美、2人それぞれの言い分に耳を傾ける一冊。
贅沢な悩み、と言えばそうなのかもしれない。
隣の芝は青いなんて言葉は昔からあるけれど、2019年を生きる女性は確かに昔には存在しなかったわけで。自由だからこその不自由。選べたけど選ばなかったもう一つの人生が羨ましくみえてしまうことは往々にしてある。私に限って言えば、むしろもう一つの人生ばかり夢想して、今の人生を蔑ろにしている感すらある。
この本に出てくる女の子たちは、今の生活に大まかに満足はしているけどちょっと不満がある、という程度だが、まぁそこのところは私とは土俵が違う。
どうせ田舎で生まれたし、離婚した両親には頼れないし高卒だしキャリアもないし非正規雇用だし、若くして出産して遊んだこともないし、旦那は普通のサラリーマンだし賃貸住まいだし、特売のチラシは毎日チェックするし。
美人と言われて得したことなら結構あって、娘たちもよく似てると言われて可愛くて、とりあえずみんな健康だ。
それを差し引いてもどうだろう、ここまでの20何年間、恵まれた人生だったとはちょっと言い難い気がする。
けれど自分で選択してきた結果なんだよな。どうしてこんなに選ばされたみたいな気持ちになってしまうんだろう。
この人生を生きる今の私がA子だとしたら、B美はどんな人生だろう。岐路はどこにあったんだろう。
分からないし、分かることは生涯無いけれど、結局言えることは、すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない。同じなんだ。
Posted by ブクログ
「女だから」と言われて悔しくて手に取った本。
選択に迫られて選んだ方の道を生きるしかないが、選ばなかった道があるからこそ、過去のことでも悩み、時には落ち込み続けてしまう。
子育て、結婚、仕事のタイミングで悩んだり、自分にはできないことをしている人と自分を過度に比べたりしてしまうが、どんな選択をしたところでみんなそれぞれ不幸であり、それぞれの幸福がある。
社会に出て数年は、「女性だから」と言われることもなく仕事に集中してきたが、結婚してから世の中の「女」としての役割を求められることが増えてきて、生きづらさを感じるようになってきた。
出身や学歴など、変えられない過去をのろうこともある。だが、どんな選択をしても、捨ててきた選択肢の中にもそれなりの幸福はあったはずで、自分の選ばなかった選択肢を味わうことはもうできない。
ふと振り返って「こんなことがしたかったのか」と選ばなかった選択肢が恋しくなったり、自分が生まれ持たなかった素質を妬ましく思ったりもするが、他者との比較ではなく幸福を感じられるよう今を生きるしかない。