薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔、世間を震撼させた、酒鬼薔薇聖斗事件のその後を連想させるような、ストーリー。
少年2人を殺し目玉をくり抜いた狂気殺人事件の犯人の少年が、医療刑務所を出所し、名前を変えて過去を隠してシャバで働くお話。
そこで、同期の益田に言われた「お前が死んだら悲しいよ」という一言に救われる。
色々な目線で語られる。
生まれ持った異常な性質は、治るものなのか。
凶悪犯が普通の世界で生きていけるものなのか。
周りがそれを知って、普通に接することが出来るのか。
築き上げた友情は、壊れないか。
凶悪犯は、この世の何処かでちゃんと生きている現実。
難しい題材ながら、うまくまとめてあるなと思った。 -
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昔、世間を震撼させた、酒鬼薔薇聖斗事件のその後を連想させるような、ストーリー。
少年2人を殺し目玉をくり抜いた狂気殺人事件の犯人の少年が、医療刑務所を出所し、名前を変えて過去を隠してシャバで働くお話。
そこで、同期の益田に言われた「お前が死んだら悲しいよ」という一言に救われる。
色々な目線で語られる。
生まれ持った異常な性質は、治るものなのか。
凶悪犯が普通の世界で生きていけるものなのか。
周りがそれを知って、普通に接することが出来るのか。
築き上げた友情は、壊れないか。
凶悪犯は、この世の何処かでちゃんと生きている現実。
難しい題材ながら、うまくまとめてあるなと思った。 -
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教誨師、という言葉を初めて知ったのは、
堀川恵子さんのノンフィクションでだったと思う。
小学校のPTA図書で借りたと記憶しているけど、
記憶違いかも。これほど重い本が並んでるとは思えないし。読後、夜中に目が覚めてしまう程に引きずった覚えがある。
エネルギーの総量が同じであるなら、事件を起こしてからではなく、事件の前に同じくらいに話を聞いてあげられていたなら、悲しい思いをする人がいなかったはずなのに、と思うとやりきれない。
被害者、遺族、加害者、その家族、刑務官、誰もが苦しんで、こちらまで苦しくなる。
聞いてもらえないから悲惨な事件が後を絶たないのだろうけれど。誰でもよかった、分かってもらい -
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深夜、飲酒運転中に轢き逃げ事故を起こしてしまった大学生。一人の老女の命を奪う。
彼は、平常真面目で勤勉。その日は、彼女から無理な呼び出しに応えてしまった。
罪と現実を受け入れられないまま、懲役4年を超える実刑となる。
大切な話があると思わせぶりがすぎた彼女の呼び出しとか、
他の移動手段を選択できなかった大学生とか、
何かを轢いたと思いながら逃げた状況とか
被害者の高齢な夫が、加害者の出所を待って
語る過去の戦争体験とか
ちょっと作り込みではと思いながらも
切なく読み進みました。
私はあまり運転が好きでなくて
バイパスとかですごく乱暴にスピード出して
追い抜かれると、
「きっと奥さんが出産 -
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中学校運営のひとつの形になりえるのか。
赴任した先にガーディアンという名称の自警団が生徒によって組織されているらしい事に気づく一人の教師。
ガーディアンは教師や親が気が付かない、対処できない、いじめに対して制裁を加えている。
学校でのいじめの問題に解決が見出せない状況で問題点があるとしても 対抗する組織力は有効なのではと思う。
ガーディアンは、いじめに全体力で対抗措置を施し、数日の措置の後受容処置に移る
効果的だなと感心する。
解決できない教師や親は、意見できないと思う。
重松さんの小説に多い、ひたすら我慢するよりも建設的かもしれない、と思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレYouTubeで中年の引きこもりやヘイトスピーチ、ネットの誹謗中傷などの社会問題を取り上げる、ノヨリミスズという女性が主人公。過去に看護師をしていた時に病院内での医療過誤を世間に上手く公開できなかったために、恋人を亡くしてしまい、それを知名度を上げた状態で世間に公開するためにYouTube配信を行う。
毅然とした、強い女性かと思っていたが、元は内向的な女性で、目的のために、死にものぐるいで戦う様がとても印象的だった。
社会的問題を一つ一つ解決していく短編集的な構成かと思って、途中で読むのをやめようかと思ったが、事件を通じて主人公の人間が浮き彫りになっていき、面白かった。
最終的に病院 -
Posted by ブクログ
渋谷スクランブル交差点で発生した無差別通り魔事件
犯人の男
大きな怪我を負った女性
女性を庇って亡くなった男性
犯人の少年時代の劣悪な家庭環境を知り
自分との共通点の多さに取材を始めるライター
何人かの視点でこの事件が起こった理由を模索していく
加害者がこの罪を犯すまでの人生
被害者が身体以上に傷ついた心に苦しむその後
亡くなった被害者の男の行動は、自分の罪の償い
薬丸さんは罪と償いをテーマにする事が多いので
重点が罪の裏にあるものに置かれる
それは、被害者側の感情が希薄になりがち
今回は、被害者女性の苦しさと精神のバランスを崩していく様子、その後の立ち直りが描かれて
います
犯人にど -
Posted by ブクログ
YouTubeでニュースチャンネルを運営する主人公の物語。
面白かった点
序盤は主人公の野依美鈴が謎めいているので気になる。
大手メディア(週刊誌)との対比を描いている点も面白い。
オムニバス形式で描写されるが、最後の医療過誤のエピソードについては、それまでの物語で伏線貼られており、回収する内容になっているので読み応えがある。
登場人物は魅力的。
主人公の美鈴が、ストーリーが進むにつれて仲間を増やしていくのですが、社会的に弱者となっていた人たちを仲間にしていく展開なので、面白い。
イマイチだった点
著者のYouTuberへの解像度がやや浅く感じた。
一昔前は炎上させてなんぼ、という感じだ -
Posted by ブクログ
途中ではやめられない。おかげで寝不足。
少年犯罪、少年法という重い題材でありながら、謎の多い展開と事件で一気読みとなってしまう。
少年であるから守られる。たとえそれが殺人であっても犯人が少年であるならば被害者家族には何も教えられない。何も。ひたすら加害者の少年は守られる。その理不尽さ。
更生施設から出た後も更生とはほど遠い生活を送るだけのものもいるかもしれない。
真面目に働いて法に反することはしていません。更生しているのだから過去の過ちに触れるのはやめてほしい。声高に言うものもいるのかもしれない。
けれど一方で幼さゆえに犯してしまった犯罪に苦しみ、何が償いになり得るのかと葛藤し、真の更生に向か