薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日雇いでネットカフェに寝泊まりしながら、その日暮らしをしていた主人公。ルームシェアを持ちかけられた男に裏切られ、わずかな財産も全て失ってしまう。仕事もお金もなくなった主人公は闇掲示板で集った仲間と強盗に押し入った。最中、主人公は何者かに殴られ意識を失う。気付いたときには屋敷は燃やされ、中からは3人の遺体が見つかる。主人公は身に覚えのない放火と殺人の容疑をかけられ、警察から逃亡しながら真犯人を探すことになる。
主人公がどん底と呼ばれるところまで堕ちていくのが、とてもリアルだった。しかし、真犯人の絶望や悲しみは想像を絶するものだった。それで人を殺していいとはならないが、だったらどうやって彼は幸せ -
ネタバレ 購入済み
よかった。
犯罪者遺族の苦悩が色々な立場から描かれていて、読んでいて辛くなりました。
でも、人はこうであってほしいというラストにたどり着けて、よかったです。 -
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「刑事のまなざし」で良くも悪くも印象的だった「オムライス」がまさか絡んでくるとは。
表題作以外は、暗い気持ちだけじゃない、ほのかなあたたかさや希望や愛が見えて、一作目とは雰囲気が違うな~しみじみと良いな~と思ったけど(不惑はそういう話じゃないけど、なんとも言えない面白さがあった)。表題作が苦しくて苦しくてしょうがない、大人の身勝手な欲望と期待がこどもの心と人生を壊すんだなあと痛感。このレベルではなくてもこういう子はたくさんいるとも思う。
この子が復讐を叶えたこと、悲しいけど私は肯定したい。もしかしたら数十年後には許せるかもしれないけど、大人にされたことを子どもの間に許せ、というのはエゴでしかな -
Posted by ブクログ
2016年の藥丸岳作品。
三十二年間、刑務所を出たり入ったりする男・片桐を中心とする物語。ただ、片桐の観点で物語が語られることは無く、片桐の兄貴分のような男、片桐を弁護した青年弁護士、生き別れの片桐の娘、片桐の真の目的のために利用される女、片桐の真の目的を知る男、という五人それぞれの観点で、片桐の人物像が読者に示されるという展開になっています。
この片桐という男、顔面に豹柄の刺青を入れているというなかなか突飛な設定なので、どうも真面目な気分で読みづらく、その変な感じは最後までありました。それにもかかわらず感動的なラストには、泣かされましたけど。
片桐の兄貴分のような男・菊池の観点の第一章での、 -
Posted by ブクログ
平凡な男・片桐達夫がある男・梶原史郎と関わったがために
人生を狂わされ、復讐鬼となる物語。
すでにまーちさんがレポでも書いているが、
主人公片桐の執念と意志の強さに驚かされる。
決意表明ともいうべき、片桐の顔の入れ墨。
復讐を忘れないためか、人相を替えるためか、
突然、顔中にヒョウ柄の入れ墨を入れるという
行為そのものに度肝を抜かれた。
・菊池正弘 片桐の恩人でもある菊屋のマスター目線
・中村尚 主人公を救いたい一心の若手弁護士の目線
・松田ひかり 主人公の愛する一人娘の目線
・森口絢子 主人公の仇のヤクザの情婦の目線
・荒木誠二 片桐が身代わりとなって罪をかぶってやった男の目