薬丸岳のレビュー一覧

  • ラストナイト

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    ネタバレ

    各章で主役が替わる。
    話の軸は一緒だけど、目線が替わり少しずつ軸が明確になっていく物語。
    なんで?って思いながら、続きが気になって一気読みしちゃいました。
    なんとも切ないお話。
    エピローグで泣けた。
    いつか伝わって欲しいと思って。
    それだけが救い。

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    2019年05月07日
  • ラストナイト

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    2016年の藥丸岳作品。
    三十二年間、刑務所を出たり入ったりする男・片桐を中心とする物語。ただ、片桐の観点で物語が語られることは無く、片桐の兄貴分のような男、片桐を弁護した青年弁護士、生き別れの片桐の娘、片桐の真の目的のために利用される女、片桐の真の目的を知る男、という五人それぞれの観点で、片桐の人物像が読者に示されるという展開になっています。
    この片桐という男、顔面に豹柄の刺青を入れているというなかなか突飛な設定なので、どうも真面目な気分で読みづらく、その変な感じは最後までありました。それにもかかわらず感動的なラストには、泣かされましたけど。
    片桐の兄貴分のような男・菊池の観点の第一章での、

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    2019年04月22日
  • アノニマス・コール

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    ネタバレ

    いったいっどこが犯人なのか、主人公と一緒に考えていくのが面白かったです。結果的には身内のもめ事。なんともお粗末な結果が、反対に怖いです。

    全然話と関係ありませんが、この本3冊買ってた……。

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    2019年01月20日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    *顔には刺青、左手は義手。菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、古い友人で刑務所を出所したばかりの片桐達夫が現れた。かつてこの店で傷害事件を起こしてから、自身の妻とも離婚し、32年もの間に何度も犯罪に手を染めてきた男だ。
    獣のような雰囲気は人を怯えさせ、刺青に隠された表情からは本心が全くつかめない――。何故、彼は罪を重ねるのか?*

    壮絶、の一言。よくもこんなストーリーを思い付き、まとめ上げられたこと…すごいとしか言いようがない。

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    2019年05月13日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    復讐というには余りにも悲しい結末。荒木がひかりに本当の事を話す日がくれば少しは報われるのかと思ったけど、片桐にはそれも必要ないんだろうな。
    菊屋での事件がなければ梶原に会わなければと思ってやるせない。

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    2018年05月28日
  • 逃走

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    ネタバレ

    カテゴリを家族としましたが、家族よりも強い絆があるということがテーマの1つであると思いました。この結末は悲しいと同時に若干の光も射してはいますが、それだけに最初になぜお父さんを殺してしまったのか、そこから何故逃走してしまったのか、100%理解することが難しい。。自分だったら果たしてそういう心境になるのかどうか、まったく予想だできません。今回文庫本で読みましたが、単行本は全く違うようなので、そちらも気になります。

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    2018年05月28日
  • ラストナイト

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    悲しすぎる。
    語り手を変えて同じ時間の話が違う目線で書かれていて面白い。
    梶原がもっと痛い目にあって終わって欲しかった。

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    2018年04月20日
  • 友罪

    購入済み

    考えたことがなかった側面

    考えさせられた。登場人物がみな訳ありだった。

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    2018年03月12日
  • 刑事の約束

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    夏目信人シリーズ3作目。
    前作の事件関係者が出て来るので、1から読むことをオススメします。やっぱり短編が良いですね。

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    2018年03月09日
  • 刑事の約束

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    前回読んだシリーズ第1作と比べて、今回は格段に良かった。どの話も深層には悲しい事実が隠されており、特に表題作は救いようのない絶望感が最後まで解消されなかった。一旦犯した罪は犯人が死んでも償われることはないと思うが、そうだとしてもせめて悔い改めてもらいたい。そうでない悪人がでかい顔をしてのさばっているのがこの国の現実だとしても。

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    2018年01月27日
  • 刑事の約束

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    ネタバレ

    シリーズ3作目。
    表題作がやはり印象的。ついに、といった感じ。ということはシリーズ終わりなのかな。夏目は今後どうするのだろう。

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    2017年12月06日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    薬丸さんらしい重いテーマ。章ごとに別の視点から構成されているので、同じシーンを別の見方ができて面白かった。でも、当の片桐さんの視点はないんだな。そこがよくできているよね。

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    2017年10月19日
  • ラストナイト

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    平凡な男・片桐達夫がある男・梶原史郎と関わったがために
    人生を狂わされ、復讐鬼となる物語。

    すでにまーちさんがレポでも書いているが、
    主人公片桐の執念と意志の強さに驚かされる。
    決意表明ともいうべき、片桐の顔の入れ墨。
    復讐を忘れないためか、人相を替えるためか、
    突然、顔中にヒョウ柄の入れ墨を入れるという
    行為そのものに度肝を抜かれた。

    ・菊池正弘  片桐の恩人でもある菊屋のマスター目線 
    ・中村尚  主人公を救いたい一心の若手弁護士の目線 
    ・松田ひかり 主人公の愛する一人娘の目線 
    ・森口絢子 主人公の仇のヤクザの情婦の目線 
    ・荒木誠二 片桐が身代わりとなって罪をかぶってやった男の目

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    2017年11月09日
  • ラストナイト

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    居酒屋「菊屋」を営む菊池のもとに、古くからの友人片桐が突然あらわれた。
    片桐は32年間、妻子と別れ、繰り返し罪を犯し、刑務所を出たり入ったり。
    その風貌は異様。
    顔中に入れ墨、左手は義手。
    片桐が店を訪ねてくるとを常連客は嫌っているが、菊池には拒まない。
    片桐と菊池の関係は…
    片桐はなぜ顔中に入れ墨をいれたのか…
    刑務所を出入りするわけとは…
    切ないラスト。

    薬丸さんのミステリーは面白い。

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    2017年07月26日
  • ラストナイト

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    非常に切ないストーリー。

    著者の作品は少年法に関わるストーリーを書かれますが、今回は初老の男性。
    彼の深層心理が読みきれないままに、関係者の視点を章ごとに切り替えて物語が進む。
    そのせいだけではないだろうが、どんどんと惹き込まれていき一気読み。

    犯罪者、前科者というとそれだけで人は避けて通る。
    そんな彼らにも人生があり、様々な選択肢がある中で判断をしながら人生を歩んでいく。
    その判断をどうこういうのは難しい。それが良かったのか?ということは判断してからでないとどうかはわからない。
    社会通念上とか世間体とかをベースに判断するとこちらのほうが良かったのでは?ということをアドバイスや指導する人の

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    2017年05月30日
  • 友罪

    ネタバレ 購入済み

    加害者の人生って?

    どうして殺人を犯したのか知りたかった。
    そこが本文になかったのが残念。
    しかし内容はすごく考えさせられた。
    犯罪が蔓延する中、隣の人が前科者なんてこともありうる。どう接する?接する事ができる?自問自答しながら読んだ。
    でも最後私はスッキリした。
    やはり人間と人間の付き合いってもんは愛がなきゃと思った。

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    2016年06月20日
  • ハードラック

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    薬丸さんの本はテンポがよく
    内容が面白い!!
    最後まで、犯人が分からず…
    まさか、この人が!!って感じでした。
    二転三転し、真相に。。。
    一気に読み終えた1冊。

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    まさかまさかの
    二度目(笑)
    最後の最後まで
    犯人がわかりませんでした
    さすが!!
    薬丸岳さま

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    2023年03月17日
  • 刑事のまなざし

    読み終えるのが惜しい傑作!

    本当に丁寧に人間を描く著者の、優しさが詰まった傑作です。これまで少年犯罪の被害者など、つらい境遇が最初から最後まで重苦しく包む作品が多かったのに対して、同じく哀しい過去を抱きながらも、主人公が温かい言葉で事件を解決していく姿を、彼の過去を知った読者は涙なしには追いかけられないでしょう・・・。

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    2013年10月07日
  • Aではない君と

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    ネタバレ

    未成年による事件をテーマにした、父親と息子の親子のやり直しの物語だと思いました。加害者の親となったことで、吉永が息子と真剣に向き合うきっかけを得たのだと思うと皮肉だなと感じます。勿論殺人事件を起こすなんて許されないことですが、この両親の息子への関わり方が違っていれば、起こらなかった事件なのではと思ってしまいます。加害者側ではありますが、SOSを出していたのに両親どちらにも気にかけてもらえなかった翼の境遇に同情してしまいます…。母親の存在が薄いのは、吉永と元妻の関係性の薄さの表れなのかなと思いました。

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    2025年12月22日
  • こうふくろう

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    他人に弱みをみせたら、碌なことにならないということか。最初は理想があったんだろうに、集団になると歯止めがかからず悪い方へと流れていく。勢いがついたら止められないのかもしれない。

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    2025年11月29日