薬丸岳のレビュー一覧

  • その鏡は嘘をつく

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    夏目シリーズの第2作目の長編。これは好みの問題だが、この後もシリーズは第3、4と続くが短編集の方が面白いと思う。
    この作品は夏目ともう一人志藤検事が主人公のようなもの。最終的には夏目の深い洞察により真実が明らかになるが、志藤の思い込みもミスディレクションの伏線というには物足りなく、かといって痛快な終わり方でもなく、全体に普通の作品で纏まった感じだ。

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    2023年04月04日
  • 闇の底

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    妹を性犯罪者に殺害された過去を持つ刑事が主人公。
    性犯罪で殺害された子供の事件を追うが、並行して過去に性犯罪で逮捕された男が殺害される事件が起きる。その犯人はサンソンと名乗り、警察やマスコミに殺害現場のビデオを送るのだが…。

    という粗筋。
    「天使のナイフ」の次の作品らしい。ストーリーが入り組んでいることに加え、登場人物が多いため、なかなか全体像が理解できずに何となく読み進めてしまった。構成にひねりを加えようとして煩雑になってしまった感じがする。

    しかし、それでも現在の法制度への憤りや犯罪被害者の悔しさなど、作者の思いが伝わってくる。この作者の作人にはソウルがある気がする。「これが書きたくて

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    2023年03月23日
  • アノニマス・コール

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    誘拐モノ。会話主体でテンポよく話が進むのでスイスイ読める。誘拐モノということで、犯人、被害者、警察が登場するが、信用できるはずの人に不審な点があったり、怪しげな人が手助けしてくれそうだったりして一筋縄ではいかない。

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    2023年02月25日
  • 刑事弁護人

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    前半は展開が動かず退屈やったけど、後半から面白くなってきた。ただ、絶賛できるかと言われたらそうでもないかな。重厚な内容ではあったけど。
    弁護士ってそんな綺麗事で動いてないよな。
    真実を明らかにする為に動いてくれたり、被告に耳を傾けて反省を促せる弁護士がおれば、再犯はもっと減るんやと思うけど、そうでもないんやろうな。
    商売としてやってるとしか思えない。
    本を絶賛できないのは凛子に感情移入できなかったのが要因かな。
    綺麗事ばかりで動いてて好きになれなかった。

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    2023年02月22日
  • 神の子(下)

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    現実的に見てしまうとIQ161の描写がちょっと期待はずれで、上下合わせて1100ページもあるのに起承転結の結の部分がちょっと薄い。
    上下に別れてるから上巻を読んで一区切りしてしまい、下巻への期待感は相当高くなって、失速感を感じてしまうのかも。
    1冊として読んだら違う感想になるのかもしれない。
    今まで読んだ本の中でも面白い部類に入るだけにちょい残念。
    読み終わった他の人の感想を読んでみたけど、下巻が弱い感想の理由はすごくよくわかる。
    いや、けど、一気に読めてしまうから良い作品なのかもしれない。

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    2023年02月06日
  • 蒼色の大地

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    螺旋シリーズ4冊目
    海と山の対立が明治という時代背景もあいまって、読みやすかった。いつの時代も、海と山は対立し、一部は惹かれ合う。憎しみと愛情は背中合わせなのか?
    一緒に育ったら、対立しないのか?理解し合えるのか?
    蒼目の海賊と耳の大きい海軍の戦いが鬼仙島周辺で、一般人を巻き込んで、始まろうとしている。

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    2023年02月04日
  • 蒼色の大地

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    螺旋プロジェクト4冊目。
    現状、基本的には文庫の刊行順に読んでいこうかなという方向性。編集者側が何かを意図してこの順で出してるんだろうなと思いつつ。

    この作品は本筋のストーリーが分かりやすかったのでサクサク読めた。

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    2023年02月03日
  • 蒼色の大地

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    螺旋シリーズ4冊目
    今まで読んだ螺旋シリーズの中では一番構成がしっかりしていて、読みやすかった。
    一定のルールに無理やり合わせている感もなく、
    初めて希望を残してのラスト。
    螺旋シリーズの本来のテーマはこの作品中の「手をつないでみる」であってほしいな、と感じました。

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    2023年02月02日
  • 蒼色の大地

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    螺旋プロジェクト(私の中で)3冊目。

    これまでの2冊(死にがいを求めて生きてるの、ウナノハテノガタ)と比べて、非常に分かりやすい作品。海と山の対立がハッキリしていて読み進めやすい。
    映画とかゲームにしやすそうなストーリーでベタな展開ではあるが、それが逆に安心して読める要素かも。
    もう少し心の機微みたいなのをしっかり描いてあると良いなと思ったが、このプロジェクトが当初は連載物だったと知って、それならこのスピード感も納得。さて次はどの螺旋プロジェクトを読もうか。

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    2023年02月01日
  • 悪党

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     犯罪被害者遺族のための犯罪加害者の追跡調査とその後の展開を描く衝撃作。息子を殺された父親、弟を育児放棄という形で失った兄、身内が犯罪加害者になってしまったために苦しみぬいた母娘などなど。どこまで行ってもぬぐい切れない思いがある。
     そんな人たちが犯罪加害者の居場所を知ったとしたらどうなるのか。それが本作のテーマ。初めは連作小説のような展開だが、徐々に主人公である元警察官、今は探偵事務所で探偵をしている佐伯修一が自分自身が巻き込まれた犯罪加害者との対峙という展開に集約されていく。
     本作を読んでいると、加害者を守ることは、被害者遺族が犯罪を犯さないためのある意味での抑止力にもなっているのではな

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    2023年01月31日
  • 誓約

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    初めての、薬丸氏の作品。
    現代社会で、この主人公の様に戸籍を、変える。乗っ取る。事は、良く起こり得ているのだろうか。数々の、小説やドラマででてくる手法だが。
    そこで、この主人公に対して、共感することが、出来なかったな!

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    2023年01月25日
  • 蒼色の大地

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    螺旋プロジェクト。
    私が読んだ順番では3つ目。

    まさかその前に読んでいたものが伏線になるだなんて…
    歴史、時代小説ばかり読んできた私にとっては新たな作家との出会い。これがこのプロジェクトの凄さと実感。

    物語は対立という軸は残しつつも差別という視点が加わった。考えてみればその前の時代も差別だったものが差別という描かれ方をしてなかったが故に気が付かなかったのかもしれない。そして、それが時代の変化なのかもしれない。

    螺旋プロジェクトの次の時代を買いました。

    ※評価はすべて3にしています

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    2023年01月24日
  • 刑事の怒り

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    「刑事のまなざし」「その鏡は嘘をつく」「刑事の約束」に続く夏目シリーズ第四段。
    4編からなる短編集です。
    これまた、重いストーリばかり。しかし、この手の話は大好きです。

    ■黄昏
    第70回日本推理作家協会賞受賞作品。
    母親の死体をスーツケースに隠してもっていた娘。
    母親の死を届けなかった理由とは?
    年金詐欺 ?

    ■生贄
    これは辛い物語。
    公園のトイレで起きた殺人事件。
    レイプから身を守ったと主張する女性。
    しかし、その女性の過去、そして、その真相とは..
    最後、もうひとひねりあったところがすごい。

    ■異邦人
    ベトナム人による強盗致傷事件発生。
    しかし、その事件の真相とは?
    外国人労働者に対

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    2022年12月24日
  • 誓約

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    大切な人ができてから、過去の自分を捨てて、必死に守ろうとする、って当たり前のようですごく難しいことなんだなぁ。そう思わずにはいられなかった。

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    2022年12月19日
  • 闇の底

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    【どうやったら子供たちを守れるだろうか】


    子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。卑劣な犯行を、殺人で抑止しようとする処刑人・サンソン。犯人を追う埼玉県警の刑事・長瀬。そして、過去のある事件が2人を結びつけ、前代未聞の劇場型犯罪は新たなる局面を迎える。


    作者の作品は、少年犯罪がテーマのものしか読んでいなかったので、大人の性犯罪をどう裁くかがテーマのこの作品は新鮮で興味深く読んだ。

    大人が子供たちを自らの欲のために利用する。
    あまりにも理不尽な理由に巻き込まれた幼い子供たちを守る為にはどうしたらいいのだろう。
    性犯罪者の刑期の短かさと再犯率の高さに驚いた

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    2022年12月19日
  • ラストナイト

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    面白かった。面白かったけど、こんな風にしかできないものなのかな

    生き方が変われば、許せるのか?

    どうなんだろう…。とても難しい問いに感じる。やったことは変わらないし、傷つきもする。でも本当に改心してまるっと生き方が変わればとも思うけど、それが本当にできるのかな、とも思う。自分が自分の生き方をなかなか変えられないからこそ、そう思ってしまう

    やっぱりそれには、自分だけじゃなく、誰かの力が必要だとも思う
    一人じゃ無理

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    2022年11月15日
  • 誓約

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     オーナーの落合とレストランバーを共同経営し、愛する妻と娘と幸せな人生を歩んでいた向井聡の元にある日、「あの男たちは刑務所から出ています」という手紙が届く。差出人の名前は坂本伸子。今はもうこの世に存在しない人物からの手紙、そしてあの日してしまった約束を思い出した向井は慄く。

     娘の復讐を代わりに果たすという約束でお金を譲り受けたにも関わらず、相手が癌で死んだことをいいことに、その約束を記憶の彼方に追いやって新しい人生を歩んできた主人公。脅しているのは誰なのかを最後まで追い続けることになるが、正体についてはそんな偶然あるか、という思いが無いわけではない。主人公についても結構ひどいことをやらかし

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    2022年10月23日
  • 闇の底

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    子どもへの性犯罪は、まさしく闇の底。加害者を決して許せないけど、加害者自身もそういう自分が許せず、自らが恐ろしいということなのでしょう。被害者だけでなく、加害者の心理の奥深くまでを感じます。終わり方がはっきりとした描写があるような、無いような。伏線の回収がしきれていない(読み取れていないだけかも)ところも、『闇の底』はまだまだ継続しているというメッセージのように感じます。素早くて、無駄のない展開で、一気に読んでしまいました。

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    2023年02月22日
  • ガーディアン

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    石原中に赴任した教師・秋葉は、問題を起こす生徒は殆どいないが、長期欠席をする生徒が多いという独特な雰囲気が、今迄赴任した学校と"何か違う"と感じたのも束の間、演劇部に所属していた生徒が突如欠席をするという事を機に、学校内外を調査し始める。調査の中で「ガーディアン」という石原中内の自警団が存在する事を耳にするのだが、その「ガーディアン」の正体とは!?

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    2022年10月02日
  • 友罪【電子特別版】

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    ミミの身に何か良からぬことが起こるのでは(達也に傷つけられる、大家にバレて追い出される、など)、とハラハラしながら読みましたが、無事で良かった。

    担当の精神科医のパートは息子に対してオドオドし過ぎなのではと読んでてイライラした。仕事に誇りを持っているけど、あなたのことは何よりも大切に思ってるって伝えて堂々としてろよと。あんなビクビク接してこられたら、私が智也でもかなりイラついちゃうと思う。

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    2022年09月25日