薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【夏目シリーズ第二弾】
痴漢容疑をかけられた医師の遺体が見つかった。自殺として捜査は進んで行くが、違和感を感じた刑事と検察官。自殺なのか他殺なのか。
それぞれの立場から事実を炙り出す、夏目刑事と志藤検察官の対比が面白かった。見どころは夏目の洞察力と志藤の行動力。
お互い違う事件を追っていたが、やがて事件がひとつに繋がっていく。関係者の証言も二転三転し、新たな証言が出てきたり読んでいるこちらも翻弄された。
面白いのは間違いない。でも何かが足りない感じがした。これまでの様なテーマ性が余り感じられなかったからか…。個人的には一作目の『刑事のまなざし』の方が夏目刑事の魅力が伝わるので好きです。 -
Posted by ブクログ
終盤までかなり楽しめました。
ただ、真犯人が判明すると色々とスッキリしないことがあり、評価を落としました。
〈以外、ネタバレあり〉
まず》
舞が仁と行動を共にする理由が、あまりにも薄い。仁自身が理由を解説してくれるが、全く腑に落ちない。実際、舞は捕まりかけているし、それだけのリスクを負う理由がわからない。
次に》
犯人は足のつかない携帯をいくらでも手配できるのに、犯行時自身の(名義は違うが)携帯を使っていたのかわからない。
3つ目》
軽井沢で神谷は人を迎えに行くとのことだったが、そのくだりはどうなった?(私が理解してないだけ?)
4つ目》
菅原の殺害など、色々とタイミングが良すぎて、ちょっとシラける
犯人判別後に振り返ると、他にもしっくりこない点が感じられて残念でした -
Posted by ブクログ
螺旋プロジェクト、3作目として読んだ。スケールが大きいのに、スっと読める作品。本当に凄い。海族、山族、因縁の争いをずっと仕掛け続けて来たのが終わったのか?と思ったが、その争いはスケールの大きさ問わず、ずっっと続いてることを再起して(個人間での対立や都内での対立のこと。国同士や銃、武器を使わずとも。)、なんとも言えない気持ちになった。山族と海族はやはり一緒に居ることは出来ないのだろうか。鈴も無くなってしまい、灯も帰ってきた瞬間、新太郎はまた争いに出かける。
「対立したい」という気持ちがなくても、一緒に時を過ごせる運命には無いのだろうか。
展開はベタだなと思った。海と山の戦い呑みを背景に書いているからなのだろうけど、そのまんまの海と山の争いだけ。もうひとひねり欲しかったかもという気持ちもあった。
海と山が手助けし合い、国を守るという形になった所もある意味作者の味と捉えた。
薬丸岳さんの作品を初めて読んだ。「明治時代を背景に」だけでここまで練り上げられるのかと感服した。作品内での伏線回収もしっかりされていて凄かった。違う作品も読んでみたいと思った。