あらすじ
3年前の事件が原因で警察を辞めた朝倉真志は、妻の奈緒美と離婚、娘の梓と別居し、自暴自棄な生活を送っていた。そんなある日、真志の携帯に無言電話がかかってくる。胸騒ぎがして真志が奈緒美に連絡すると、梓の行方がわからなくなっていた。やがて、娘の誘拐を告げる匿名の電話が奈緒美のもとにかかってきて、真志は過去の事件へと引き戻されていく。一方、真志を信じられない奈緒美は、娘を救うため独自に真相を探り始め――。誘拐犯の正体は? 過去の事件に隠された真実とは? 予想を裏切る展開の連続と、胸を熱くする感涙の結末。社会派ミステリの旗手による超弩級エンタテインメント! 作家生活10周年記念作品。
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Posted by ブクログ
娘の梓が誘拐された。
元警察官であった、真司、離婚した妻の元へ脅迫文のメッセージが無事に娘を取り戻せるか緊迫したスローリーが展開し犯人は誰か真相は?
一気に読み終えた。
Posted by ブクログ
急にミステリーが読みたくなって本棚を漁り好きで以前よく読んでいた薬丸岳さんの本を手にして「これだ!」と、夢中で読んだ!
ページ数はあったけどあっという間に読破。
やっぱり薬丸岳さん、間違いない。
再読だけど途中経過も結末もあやふやだったので充分堪能出来た。
正義のなんたるや!
人それぞれの正義があり、でもその正義を守るだけでは報われないものもある。
そしてその正義が正しいとは限らない。
そもそも正義とはなんぞや!
何度読んでも薬丸岳さんの本は考えさせられる。
そしていつもの事ながら正解は出ない!
日常の忙しさについ流されてしまうけど、こうして本を通じて時折考える事を辞めてはいけないのかもしれません。
Posted by ブクログ
警察とはで、Google先生に聞いてみた。
国民の生命・身体・財産の保護、犯罪の捜査、被疑者の逮捕、公安の維持など、社会秩序を保つため、国家の統治権に基づいて国民に命令・強制する、行政上の作用。また、その仕事を担当する組織。
やってる事ちゃうやん!ほんまに( *`ω´)
自分の組織維持の為に使ってるやん!
部下がかわいいか何か知らんけど。
更に、それを暴こうとしてる人に無実の罪着せて…
そんなんするから、また誘拐とか起こるねん!どうせなら、警察組織維持の為に悪さした人に対してすれば良いのに…
警察辞めさせられた人をターゲットにするんは…なぁ…
で、主人公は警察は信用できん。信用するのが、3日前に知り合った若者と元興信所経営の悪党の2人だけ…とは…
何とか、そのメンツで誘拐犯を!
結構、楽しませて貰いました〜
やはり、身内の為でも悪いもんは悪いねんな。そんな事してたら、そのうち自身に返ってくるからね〜
まだまだ、薬丸さんのはあるので楽しみ〜(^_^)v
でも、こういう悪党がカッコええねんな(^◇^;)
映画「96時間」がキッカケで誘拐もんを作ったみたい。あれも面白かったしな。
誘拐ミステリーとして、とても面白かった。最後までドキドキしながら一気に読み切った。
警察組織がこんな組織でないことを切に願っている。そして信じている。政界は分からないけど。
最後は家族愛や人間愛にたどり着き、ホッとした。
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逮捕をきっかけに離婚し家族と離れ離れになった元刑事
娘が誘拐され救出のために奔走するが、多方面から横槍が入り…
ひととおりの事件の黒幕は想像できたけど、誘拐犯とその動機が意外だった
ハードボイルド系や青臭いほどの正義感が好きな人は好きな作品だと思います
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元警察官の朝倉は3年前に妻と別れ、娘とも離れて暮らしている。その娘が誘拐されてしまったところから物語がスタートする。機械で声を変えて電話をかけてくる誘拐犯。その声を想像しながら、朝倉とともに誘拐犯と真相を追いかけて、読む手が止まらない。少しずつ真相解明されていくのが面白く、さすが薬丸岳!という1冊。
Posted by ブクログ
事実を隠蔽することは、最終的には破綻するのだと総括できる壮大な物語で非常に面白かった.元警察官の夫婦は3年前に分かれたが、夫の朝倉真志への無言電話から話が始まる.元妻の安本奈緒美に事実関係を確認すると娘が行方不明だと判明し、程なく奈緒美に娘を誘拐したという電話がかかる.朝倉は自分を不当逮捕した警察に不信感をもっており、通報するなと奈緒美に言う.奈緒美は犯人から電話で様々な場所への移動を余儀なくされる.朝倉は3年前の交通事故の詳細を調査するなかで荒井俊彦の存在を認識し、彼の周辺を探るうちに、核心となる政治家のスキャンダルを知りそれを警察が隠蔽する過程で例の交通事故が起きたことを確認した.その工作に意外な人物が絡んでいた.驚きの結末だ.
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薬丸岳さんの作品は社会性の強いミステリーなんですが、当作品は元警察官の元夫婦の一人娘が何者かに誘拐されてしまい、元夫婦の二人が娘を取り戻すべく奮闘するというストーリー。「薬丸さんは読者を混乱させようとしているのか」って思う位、怪しい人物が何人も登場し、テンポも速いので結構集中して読まないと混乱しちゃうかも。
結論は、良い作品なので是非、読んで下さい♪
Posted by ブクログ
おもしろくて一気読みしたんです。
でも、読み終わった後、
要所要所に「ん?」と思う点があり、
沸き起こる違和感に、
しばらく自問自答していました(笑)
妻(私)の立場からの視点なんですが、
こんなにも娘への愛情に溢れた夫なのだから、
そもそもの逮捕劇は何かの間違いだと、
妻の立場なら信じ続けるんではないかと。
たとえ、ひどいことを言われ、
突き放されたとしても。
10年連れ添えば、嘘の違和感はわかるような気がしてならなくて・・・。
となるとこの設定に無理があるような気がしてきたのでした。
とはいえ、私自身一気読みした訳で、
展開にドキドキしながら読破しました!
Posted by ブクログ
最初の方で展開は予想できちゃったなあ。逆になぜ被害者家族を疑わなかったのか。
岸谷くんはもっと悪い子だと思ってました。プリズンブレイク見てたからかな、ティーバッグのイメージ。裏切りがなかったのでキレイなティーバッグでした。
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おもしろかった!
前半は馬鹿丁寧にだらだら進むな〜と感じていたのですが後半は一気読みですね。
済し崩しに真相が明らかになっていくのが楽しい。
ただひとつ、朝倉の今後が気になってしまってやや消化不良。これぐらいが潔いのかもしれないけど、いや、まだ結構な壁が立ち塞がってるぞ…どうなる朝倉…
Posted by ブクログ
元警官の朝倉のもとに娘からと思われる不審な電話を受け、元妻の奈緒美に電話する。暫くして奈緒美のところに娘の梓を誘拐したとの電話が入る。3年前の事件で警察を追われた朝倉は警察が信用できないために自力で誘拐犯に立ち向かうことを決意する。誘拐事件の影には3年前の事件が大きく拘わっていることが明らかになり、朝倉は3年前の事件の真相を探るとともに誘拐犯と警察と同時に対峙する。携帯電話を駆使して誘拐犯が朝倉と奈緒美を誘導し、朝倉と奈緒美は携帯を利用して協力者と連絡を取ろうとする、携帯をうまく話の中で活用している。最後にすべてが明らかになり、ハッとさせられるとともに大きく感動する素晴らしい小説。
Posted by ブクログ
『決して警察を信用してはいけない、俺と自分だけを信じろ!』
少年犯罪や冤罪などの社会派ミステリー作家の色が強い薬丸氏にしては、珍しい誘拐ミステリー。
三年前のある事件で、警察を辞めた主人公・朝倉 真司。
妻とも別れ、冴えない一人暮らし。
そんな彼に、娘・梓を誘拐したとの電話が...
犯人はだれか、なぜ娘を誘拐したのか?
全ては、三年前の事件が、発端なのか?
誘拐にまつわるハラハラドキドキは、もちろん、登場人物の心理のすれ違いも垣間見え、読む方もドキドキします。
朝倉のバディは、一癖も二癖もある人物ばかり。
果たして、彼は、真実を掴み、娘を取り戻すことが出来るのか?
真実の裏の裏から見えてきた遺族の悲しみとともに、最後に、家族の暖かさが見られました。
ただ、犯人(実行犯)の心情は理解できるものの、なぜ?と言った動機とプロセスの繋がりに、若干の疑問を感じました。
もちろん、ノンストップ・アクションのストーリー(流れ)は、素晴らしく、映像化されても面白いか...と思います。
Posted by ブクログ
いったいっどこが犯人なのか、主人公と一緒に考えていくのが面白かったです。結果的には身内のもめ事。なんともお粗末な結果が、反対に怖いです。
全然話と関係ありませんが、この本3冊買ってた……。
Posted by ブクログ
薬丸岳さん作家10周年記念作品のようでした
主人公の元刑事は、警察の理不尽な陰謀の標的となり、辞職して離婚、小学生の娘とも音信不通の生活
そこに娘が誘拐されたらしいという電話が
警察を信じられない男は協力者を得て
自分で誘拐犯に挑む
警察の闇、政治家の圧力等興味深く読みました
現場を移動しながら展開もスピードがあり
緊張感が続きます
クライムサスペンスという範疇でしょうか
タイトルをアノニマスとしたところがポイントかと思います
犯人像としては多少無理があるかなと感じました
Posted by ブクログ
薬丸岳の長編。
3年前の出来事で失職した元警察官が、ある電話をきっかけに娘の失踪を知る。やがて身代金1千万円を要求する匿名電話(アノニマス・コール)が届き…。
警察もので誘拐サスペンスというのは王道であるが、警察内部の隠蔽体質や闇を描いたという点ではこれまでのものとは少し違う。また身代金の受け渡しのため、犯人からの指示通りに、大森、新橋、池袋、高田馬場…あちこち東京中を移動するさまが妙にリアルでした。前半はやや展開が遅かったが、中盤から終盤にかけての目まぐるしい展開がなかなかスリル満載でした。
アノニマス・コールとは非通知電話のこと。最後まで犯人がわからずにやきもきしたが、最後はネタが明かされパズルが解けるようにホッとした。
いつもの薬丸作品は、読み終えた後にずっしりと余韻が来るのだが、この作品はそれほどでもなかったなあ…
Posted by ブクログ
あることをきっかけに警察をやめた朝倉真志は、できるだけ人と関わらないように暮らしてきた。ある日、自分の携帯にかかってきた電話からかすかに娘の声が聴こえたような気がしたため、ずっと連絡をとっていなかった、同じく元警察官の妻・奈緒美に連絡をする。友達と出かけているはずだと思い込んでいた奈緒美だったが、連絡をしてみると娘は友達とは一緒におらず、本当に誘拐されていることが判明する。
警察に頼れない(頼りたくない)ばかりに、昔自分が逮捕した情報屋の男や、知り合って日の浅い青年の力をかりながら、自らの手で誘拐犯に挑むことになる真志。本当の退職の理由を知らずにいまだに真志に敵意をむける奈緒美も実際に取引に参加し、なんとか犯人に辿り着こうとする。展開は確かに予測不能な部分も多くそれなりにハラハラはするけど、真相を知ってから考えると、いや、そのメンバーでこんな手の込んだことは無理では?とちょっと納得いかず。動機もまわりくどくないかなぁ。
Posted by ブクログ
警察側のあんまりにも自己保身のためにここまでする!?感と、
無実の罪で追われてる主人公も、さすがに他の件で逮捕されちゃう…と思ってしまうやりすぎ感、
痛そうなシーンに若干ついていけず。
Posted by ブクログ
誘拐モノ。会話主体でテンポよく話が進むのでスイスイ読める。誘拐モノということで、犯人、被害者、警察が登場するが、信用できるはずの人に不審な点があったり、怪しげな人が手助けしてくれそうだったりして一筋縄ではいかない。
Posted by ブクログ
元警察官の主人公が誘拐された娘を救うために奔走する物語。
そこまで深く考えずサラッと読める本だった。
元警察官なのに警察に頼らず解決しようとする背景には何が関係しているのか。
警察不祥事や政治家不祥事などたまにニュースになるけど、大きい組織の幹部や有識者の不正が起きたときにすぐに発覚するのではなくて、隠蔽工作されてて後から明るみに出ることもあるって残念。(これ書いてるときでいうと、日大理事による背任とか。)その行為によってどれだけの人が被害を受けたか。
自分の欲からくる行動ではなくて正義や使命、人を思いやる心から行動できる人を尊敬するし見習いたい。
主人公や元妻と共に犯人によって奔走させられるが、最後あたたかい気持ちになるのはやっぱり薬丸岳さんの作品だからかなと思う。
Posted by ブクログ
最初はテンポよく読めてたんだけど、途中から勢い止まって中だるみ~。
真相も腑に落ちない点が満載でいろいろ書きたいけど、ネタバレになるのでやめとく。
薬丸岳さん好きなんだけど、本作はイマイチだった。
Posted by ブクログ
何故誘拐が発生してしまったのかというところから話が始まります。練り上げられた誘拐事件がそういう結末になるのかという感じです。最後は綺麗にまとまりましたが、不正を働いた悪党立場どうなった!?と気になるところです。
Posted by ブクログ
元刑事の朝倉はある事件がきっかけで、
家族と離縁し、派遣社員として働いている。
そんな彼の元に娘から電話があり、誘拐事件が発覚する。
「警察を信用するな」と妻に告げ、犯人を捜す捜査を始める。
まぁまぁ面白かったけど、ちょっと物足りないかな。人間関係のもっと深いところをついて欲しかった気がします。
Posted by ブクログ
現代の社会派ミステリーの旗手が放つ渾身のストーリー。フーダニットとホワイダニットを巧みに織り交ぜつつ、スピード感のある展開。400頁をはるかに超える紙面ながらも一気読みさせる展開は見事!根底に流れるテーマは不変。読ませるなぁ...。
Posted by ブクログ
面白かった
薬丸岳のハードボイルドミステリー!
こんなエンターテイメントストーリも書くのかとびっくり!
ストーリとしては、
3年前の事件が原因で警察を辞めた主人公朝倉。
家族ともわかれて、自暴自棄の生活を送っています。
そんなとき、別れた娘が誘拐されてしまいます。
娘を救うべく奔走する朝倉
警察に知らせることなく誘拐犯と敵対します。
誘拐犯に翻弄される朝倉
娘は無事なのか?
そして、誘拐犯の真の目的とは?
3年前の事件の真相とは?
といった展開です。
いろいろと怪しい人物が出て来て、楽しめます(笑)
社会派ミステリの薬丸岳がこの様な話を描ということで、ちょっと違和感がありました。
しかし、表向きは誘拐ミステリーですが、その背景には、「家族愛」
朝倉の家族愛、さらに、3年前の事件の加害者側、被害者側の心情が語られています。
映画とかで見てみたい
お勧め!
Posted by ブクログ
薬丸岳さんの本は好きでほとんど読んでます。が、この本は本当に薬丸さんの本なのか?と思うほど今までのものとは趣向が違っていたように思います。
少年犯罪がテーマになることが多く、それに関する法律だったりが主軸に据えられて、家族愛などが絡んでくるものとは異なり、ハードボイルドな主人公が仲間と犯人に迫るという今までにはない世界観でした。でも何か薬丸さんらしさとかが少なかったように思います。
読んでる途中で誰の本を読んでるのか忘れてしまうことが何度かありました。
Posted by ブクログ
社会派ミステリという点がピックアップされがちな著者。本作も裏表紙に「社会派ミステリの旗手による〜」とあるので、そちら方面の内容を期待したのですが、あまり社会派ミステリ感はなくて肩透かしを食らったような感があります。
内容に関してもオーソドックス感が強くて…… 例えば真犯人。こうしたエンタメ作品では一番犯人らしくない人が黒幕だったりしますが、本作はまさにそれ。意外性があまり感じられず、全体的に「普通」という印象を受けてしまいます。
また、主人公の相棒となる岸谷が協力する理由に、もっと説得力のある設定がほしかったかも。序盤、朝倉が岸谷を雇う理由に(岸谷の立場からすると)胡散臭さが感じられるので、現実的に考えると話に乗らないかな、と。なので、ここは「協力せざるを得ない」と思う強烈な理由がほしいところでした。
初めて読む作家の作品だったら「まあまあ面白いじゃん」となったかもですが、これまで読んだ著作の品質を考えると、このくらいでは満足できなく……
Posted by ブクログ
終わり4/1くらいから一気読み。でもその前の件は長いなって感じかなあ。
タイトル、誘拐を題材にしたら全部こうなっちゃいますけど、、。