【感想・ネタバレ】ガーディアンのレビュー

あらすじ

「ようこそ。これであなたはガーディアンの一員です。学校でのあなたの身の安全は保証されます」。教師や親にはその存在を明かしてはならない、生徒による中学の「自警団」、ガーディアン。問題ある生徒に制裁を加え学校の平和を保つ。荒れた学校が一転、平和になった陰には、不登校をしいられる生徒たちがいた。新任教師、秋葉は不登校の生徒の謎を探るうち、その存在に気付くが……。少年犯罪を描いてきた著者の学校ミステリー。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

教師の業務は多岐にわたるな。一生懸命言葉や気を掛けても返ってこない事ばかり。でも子供は子供なりに一生懸命考えている。代償がまだあまりよくわかってないからこそ、残忍で狡猾で複雑なんだと思う。だからこそ簡単に手放すことはせず、きちんと向き合っていかなきゃならないし、教えていかなければならない。先生に限らずいろんな大人がやっていかなきゃなんだよね。一生の課題だ。それにしても八巻は改心したのか?あれだけのことをしてたのに、なんだかあっさりすぎる。

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2021年12月17日

Posted by ブクログ

誰が誰なのか、混乱して、ところどころ、戻って読み直した。メモしとけばよかった。それでも、先へ先へと謎解きしたくなる、さすがの薬丸岳さん。
子供たちって脳が発達途上だから、自分の正義を振りかざすものだよね。学校の先生って大変だなぁとか、しみじみ思った。
そこまでするかとか、思う場面もあったけど、そういうのがあるから、ストーリーが面白く感じるのかも。読書は楽しめた❣️

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

もう子どもではない、けど幼い正義が作り出した自警団によってかりそめの平和を手にした中学校が舞台
たくさんの登場人物が出てきて覚えるのが大変だった
夏目も登場

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2025年07月13日

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ネタバレ

ガーディアンがいることで秩序が保たれる学校。それはいいことなのか、もっと大事なことはあるのではないか、先生の熱さが伝わる話。
読み終わって大事なものは何か、求めることを得ることは何らかの苦労が伴うものだ、と感じました。

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2025年04月09日

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それぞれが抱えている個人の問題を解決していくガーディアン。
それに立ち向かうもしくは協力する教師、どちらも相手を思いやる気持ちが強くとても考え深い一冊でした。

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2025年03月22日

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ネタバレ

登場人物がたくさんで整理するのが前半は大変だった。でもページをめくるごとに『ガーディアン』のナゾが暴かれていくのは面白かった。
学校現場で働いていると思うけど、エスパーじゃないから話してくれないとやっぱりわからない。匿名の相談ほど難しいものはない。
だからこそ、先生たちもガーディアンに強力したわけだが、根本的解決にはならない。その場かぎりの対処法に過ぎないし、さらに被害者を増やしている記述もあった。そこに秋葉が己の芯を曲げることなくガーディアンの必要性について呼びかけていく。最後の文面はどちらとも取れる気がする。結局秋葉は大人だけでは無力としたのか、それともガーディアンから最後の依頼『生徒を守れ』か。
感想書くの難しい話だった!

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2025年03月14日

Posted by ブクログ

天使のナイフがおもしろかったので、こちらの作品もチェック!
数年前まで荒れていた学校が今は何の問題もなく平和になった。
それは生徒しか知らない自警団の存在があるから。
新人の秋葉先生は、平和だけど何かおかしいと調べはじめる

ストーリーもエンディングもおもしろかったけど、登場人物が多すぎてメモっておけばよかったと後悔する場面が結構あった!
学校での問題ってホント難しいだろうなぁ

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2025年03月04日

Posted by ブクログ

薬丸岳さんには珍しい学校が舞台の作品。
平穏で晴れやかなラストと思いきや、鳥肌が立つ不穏な4行が待っていた…

中学校に赴任した秋葉は学校内の雰囲気に違和感を持つ。学校に問題行動を起こす生徒がいない、いじめの兆候も窺えない、平和すぎるのである。 しかし、水面下には生徒たちによる自警団ガーディアンの存在があった。
正義の名のもとに『悪』を排除するネットワーク。
ガーディアンは本当に必要なのか、学校に平和をもたらしているのか。

首謀者を見つけ出すと言うよりも、現代社会の問題を取り上げた作品。ガーディアンの存在は本当は無い方が良いと思うが、個人的には必要悪な存在でもある気がした。教師が抱えるもどかしい思いや、友達という存在の大切さが伝わった社会派サスペンス。
夏目刑事の特別出演に緊張感が和らいだ。ここでも良い仕事している笑

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

自分の頃、思い出すけど、そんなに先生のこと何とも思ってなかった…^^;
なので、先生では解決できんとか怒ることも、頼る事もなかったし、自分らで出来る事はやって、アカンかったら先生に言ってみてって感じやった気がする。(遠い昔だし、平和だったのかもしれん。)
先生も全部は見切れんから、生徒も先生見捨てて、自警団なんて言ってないで、双方、協力したらええんとちゃうの?
…って言ったものの、そんなに先生らと仲良しではなかったな…(⌒-⌒; )
本文でもあるけど、生徒を守るのは、先生でも、自警団でもなく、顔の見える友達かもね。
肉体的にキツいより、精神的にキツい方がツラいかもしれん。せめて、分かるというか、寄り添ってくれる友達なり、先生なり、親なりの身近な人がおれば乗り越えていけんかな?
で、生徒も、先生も、身近な人もそれぞれ成長していく…
まっ!理想であって、そんな上手くいかんし、失敗もするけど、信頼関係があれば…
お互いに向き合って行くような感じで、卒業シーンでウルウルしてたのに…

えっ! ラストの4行が!!!
おい!結局…

PS
最近は、テレワークとかで顔見えんし、そんなちょっとした変化なんか、気付かん現状を憂いています〜

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2022年05月22日

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ネタバレ

登場人物が多く、かつ子供たちが被害者になるのだろうなと思って最初は読むのがしんどかった。

けれど、職員会議で泣いてしまった。
そこまで、子供に寄り添わない、子供を抑えつけて教育しようとしているように描かれていた先生達の行動は全て生徒のための努力だった。
理不尽に思われる指導は、生徒に嫌われてでも苦しむ子供を見つけたいという先生の作戦だった。

それは、結局意味がない作戦もあったし、実は子供たちを救っている作戦もあって、敢えて存在感が薄く描かれている同僚の先生達は実は子供のことを考えて戦っていた。

前半が場面転換や登場人物が多く読みにくい分、終盤のカタルシスが気持ち良かった。

そして最後に、ぞわりとさせる結末で流石だなあと。ずっとガーディアンと戦っていた秋葉は、これからどう関わっていくんだろうな。

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2021年09月18日

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ガーディアンとは保護者・後見人・守護するなどの意味を持ちます。

今回の舞台は中学校、一見落ち着いて平和に見える学校ですが その裏には匿名生徒による自警団「ガーディアン」なる物が存在し、問題のある生徒らに「制裁」を行っています。

生徒と教師の学校を良くしたいと思う気持ちは十分に伝わって来ますが、やり方の難しさも痛感しました。

中盤以降は一気読みでしたが登場人物が多過ぎた事で1人に強く共感する事が出来なかったのは残念でした。

卒業式の場面で感動したのもつかの間ラストの4行は衝撃的です。

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2021年05月20日

Posted by ブクログ

中学生の学園もの
ある時から長期欠席者が増えていた
生徒たちの自警団が存在する?
新任教師が調べ始めて・・・
登場人物が多すぎて誰が誰だかって感じにもなりましたがまぁまぁ楽しめました
でもちょっと違和感もありました

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2021年02月23日

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ある中学校が荒れていたのに、急に大人しくなったという話です。

裏に生徒の自警団があり、それができてから大人しくなったという事なのですが。

集団ゆえ犯罪になることをやっていても、犯罪であると認識するのが鈍くなっていくっていうのがあるのかなぁと思いました。

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2020年09月11日

Posted by ブクログ

中学校を舞台にした、社会派サスペンス。自警組織の粛清によって秩序らしきものをもたらそうとする生徒たちと、それに違和感を感じる生徒たち。その組織の存在に気づき実態を暴こうとする主人公の教師と無関心な教師たち。色々な人物が入り乱れ、名前とプロフィールを覚えながら読むのが大変。とは言いつつ、物語に引き込まれて、一気に読み終えてしまった。やるせない思いが積み重なっていくが、最後は薬丸岳スタイルの温かさに包まれる。薬丸作品の中では最も人気が高いと思う「刑事のまなざし」などのシリーズの夏目刑事が脇役的に出てくるが、彼が登場しただけで安心感が広がる。

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2020年06月19日

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ネタバレ

面白かった。
平和な中学校には、平和を維持するために実は自警団が存在した。
自警団は、本当に必要なのか?
「臭いものには蓋をする」ではないけれど、根本を解決せず上辺だけきれいにする。
一時的には生徒みんなに安心と平穏をもたらすけど、本質的には何も解決はしていない。
まだ未熟な中学生にはそれで平和に卒業できれば何も問題はないと考えるのは当然の事。
秋葉先生が、それに必死に立ち向かい、生徒一人一人に向かい合う姿はとても感動した。
それなのに。。。。最後の一文。
えっ?!今までの感動は?
世の中、綺麗ごとだけでは平和は維持できないということか。

でも、友情とか先生の熱い思いとか、とても良かった。
コロナでヒマヒマしている息子におすすめしました♪

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2020年03月10日

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平和な中学校生活を送るために、SNSを使った、生徒達による自警団は必要なのか。

中学時代は、友達間のいざこざや、学校でのトラブルは、つきもの。

ガーディアンと呼ばれる自警団が、加害者や問題児を色んな手段で、不登校に追い込むので、この学校は一見平和です。

赴任したばかりの秋葉先生は、その妙な雰囲気に違和感を覚え、真相を調べ始めます。

こんな組織が、必要なのか、不要なのか。
それは、ガーディアンのおかげで、直接的な被害を受けなくなった生徒の言葉にあると思います。物語の要なので、その言葉は言えないけど、心に響く、深い言葉でした。

大人になっても、人間関係のトラブルはなくなりません。

どうやって、そこを乗り越えたり、交わしたりすればいいのか、何があればいいのか、そんなことを考えられる本でした。


 






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2020年01月27日

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ネタバレ

やっぱ好きだわ薬丸岳さん!

〜不良のいない平和な学校、しかしその学校は『ガーディアン』に支配されていた〜

現代の学校問題に切り込んだ社会派ミステリーって感じでしょうか

最後の一文、すごく素敵な終わり方だわ〜

それにしてもこんだけ共働き世帯が増えて、今まで家庭で教えてきたことさえも学校に押し付けられる
学校の先生って大変だ( ˆ꒳​ˆ; )


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2019年07月23日

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ネタバレ

学生の持つ、想像以上に大人びた部分やまだ残る幼い部分が創るアンバランスで脆い世界が垣間見れて面白かった。ただ、結末部分のどんでん返し?というか展開がこじつけのように感じられてしまった。

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2025年11月16日

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「いじめにあうこと」よりも「ひとりぼっちだと感じること」の方がつらい。本当にそうだと思う。
誰か一人でも自分のことを分かってくれている人がいれば。目を合わせてちょっと笑ってくれるだけでも救われるんだ。

ガーディアンが正義の味方のように感じてしまう場面もあったが、やっぱりこのやり方は間違っていると思う。
でも、じゃあどうするのか。
先生に届かない声って、現実でもあるだろうな。
現役の中学校の先生はどんな感想を持つだろう。

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2025年10月22日

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中学校運営のひとつの形になりえるのか。

赴任した先にガーディアンという名称の自警団が生徒によって組織されているらしい事に気づく一人の教師。
ガーディアンは教師や親が気が付かない、対処できない、いじめに対して制裁を加えている。
学校でのいじめの問題に解決が見出せない状況で問題点があるとしても 対抗する組織力は有効なのではと思う。
ガーディアンは、いじめに全体力で対抗措置を施し、数日の措置の後受容処置に移る
効果的だなと感心する。
解決できない教師や親は、意見できないと思う。
重松さんの小説に多い、ひたすら我慢するよりも建設的かもしれない、と思いました。

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

中学時代って子供以上大人未満の微妙な時期だったなあ。また幼稚であり、残酷なことも平気でやれる時期だった…

小説の主人公は中学教師。赴任した中学校は今までの学校とどこか違うことに気がつく。いじめもなく、不良もいない…やがて生徒たちの中に『ガーディアン』という自警団がいることを耳にする…そのガーディアンのメンバーたちは、問題のある生徒らに次々に「制裁」を行っていた…そしてガーディアンについて調べていると、教師である自分に対しても制裁(生徒全員から無視され、根も葉もない噂が立てられる)が加えられる…なかなか現代の教育現場に一石を投じるような内容でした。

難点としては学校ものなので、視点人物(物語の語り手となる人物)だけで13人出てくる。苗字だけだから中学生なのか教師なのか親なのか頭を整理しないとよくわからない。(メモに登場人物を書こうかと思ったくらい)

金八先生がテレビで人気あった頃、影響されやすい僕は『教師が向いているかも』と思い込んだことがあり、大学でも教職の資格は取ったが、やはり教員という職業はほんとに大変だなぁと思う。この小説を読むと、『大変だなあ』という感情が『嫌だなぁ』に変化した。

やっぱり、絶対自分には無理だったなあ。それが結論です…

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2025年02月27日

Posted by ブクログ

石原中に赴任した教師・秋葉は、問題を起こす生徒は殆どいないが、長期欠席をする生徒が多いという独特な雰囲気が、今迄赴任した学校と"何か違う"と感じたのも束の間、演劇部に所属していた生徒が突如欠席をするという事を機に、学校内外を調査し始める。調査の中で「ガーディアン」という石原中内の自警団が存在する事を耳にするのだが、その「ガーディアン」の正体とは!?

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2022年10月02日

Posted by ブクログ

面白かった
薬丸岳版、学園ミステリー
教師は子供たちを本当の意味で救うことができるのか?

ストーリとしては、
中学に赴任してきた秋葉。
いじめも少なく、問題を起こす生徒も少ない学校に違和感を持ちます。
そして、そこには、ガーディアンと呼ばれる生徒による「自警団」の存在が..。
背後で支配するガーディアン
ガーディアンは誰なのか?
起きている事件は解決できるのか?
ガーディアンのやり方は正なのか?
そして、教師はガーディアンを超えることができるのか?

といった展開です。

本書で、何がつらいかって、登場人物がいっぱいできてきてわけわからん状態になること(笑)
子供たちが、名字だったり名前だったりで出てきて、よくわからんし、その人間関係がどうだとか、とてもじゃないけど、メモリが少ないおじさんには覚えられない(笑)

それはおいといて、本書でぐっとくるシーンが職員会議。
先生たちは決してあきらめていたわけでもなく、無能なわけでもなかった。それぞれが、子供たちのことを思って行動していたこと。

そして、ガーディアンに対する筆者の想いは
「ガーディアンがなくなったって先生たちが生徒を守るって言いたいんですか?」
「もちろん先生たちも生徒を守りたいが、本当に守ってくれるのはもっと違う存在なんじゃないかな」
「どんな....]
「顔の見える友達.. だと、先生は思う」


「そうじゃなくて、お前に助けてほしかったんだ」
「八巻たちにいじめられてすごくつらかったけど、本当に苦しかったのは、自分がひとりぼっちだったってことだ。ガーディアンはたしかにいじめをなくせるかもしれないけど、代わりにおれたちみんなをひとりぼっちにするんだ、おれも、おまえも、三宅も..」

お勧め

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2022年03月19日

Posted by ブクログ

かつては荒れていた学校が、いつの頃からか一見平和な学校に。一方で、長期にわたって登校出来ない生徒が急増。
そこでガーディアンと言う組織があるのではないかと・・・

結末がアッサリし過ぎな感はあるが、次に続くと思われるラスト。

あの先生が、昔懐かしいチャールズ・ブロンソンのポール・カージーみたくなると面白いかも。
あれだ、ブルース・ウィリスのデス・ウィッシュ。
まぁその為には、あの先生がもっと酷い目にあわないとだけど。

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2022年01月21日

Posted by ブクログ

英語教師の秋葉が赴任した学校は、いじめも少ない平和な学校。しかし元気だった生徒が突然不登校になったことから、秋葉は学校に対して違和感を覚え、耳に挟んだガーディアンという存在について調べ始める。
学校小説ということもあり、登場人物の多さは確かに感じるが主要な人物はきちんとキャラ立ちしていたし、そこまで覚えるのに苦労はなかった。
生徒を襲うさまざまな問題に教師は無力なのか、見守ることしかできないのか、生徒を救うにはガーディアンがやるような犯罪まがいの方法しかないのか。ガーディアンのやり方は嫌いなのに、そう思わせる文章力はさすがだなと思った。

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2021年06月29日

Posted by ブクログ

初めての⁉️学校が舞台。登場人物が多くて、ちょっとわかりにくかった。
今の子どもは、携帯があるから、縛られてかわいそうだと思う。
夏目刑事が出てきたのが、嬉しい。

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2021年03月16日

Posted by ブクログ

学校はある意味社会から隔離された空間である。その中では時として独自の価値観が生まれる。たまに話題に上る不思議な校則もその一つなのだろう。今作はそんな学校のありえそうな進化の物語。薬丸作品なので,あっと驚く結末を期待していたが,現実に起こりそうな結末に,少し落胆してしまった。常々思う。大人と子供の境界線は何なのかと。
あらすじ(背表紙より)
中学教師、秋葉が赴任した学校は、いじめも少なく問題を起こす生徒もいないが、長期欠席の生徒数が増え続けていた。元気だった演劇部員の一人が急に不登校になったことに違和感をおぼえる秋葉は、背後に生徒の「自警団」がいると耳にする。姿は見えず絶大な力を持つ、そのグループの実態と真意に、秋葉は迫れるか。衝撃の学校小説。

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2020年03月14日

Posted by ブクログ

うーーん。って感じかな

最後の4行でよくわからなくなってしまった。
薬丸さんの新しい試みではあったけど今回はあまり肌に合わない感じがしました

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2019年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

また薬丸岳さん読みました。今後は中学校を舞台にしているもの。なので、ちょっと「それはないなぁ」と、感じる部分が多かった。
私の感覚では、中学生のスマホの所有率が上がりつつあるとはいっても、地方ではそこまでではない。スマホを与えるときには、まともな親ならもう少し注意を払うし、学校に持って行かせたりしないし、使用を制限したり、メールをチェックしたりする。全校生徒がある組織からのメールの指示に一斉に従うなんてことは無理かな。数百人単位の中学生が、全員大人に対して秘密を守るなんてことも、まぁ、無理かな。
教師像や職員室像も、私の身近の中学校の実態とはかけ離れている。でも、そういうところはちゃんと編集者やらが調べたり裏付けとっているのだろうから、東京と地方の違いなのかもしれない。
夏目刑事がチラッと出てくるのが良かった。そして、読みながら「教師集団ってこういうのじゃないけど(イラッ)」と思っていたのが、終盤に覆されて良かった。
教師は万能じゃない。日々苦しんでいる。中学生は難しい。答えは見つからない。苦しんでも苦しんでも、悩んでも悩んでも、どうにもならないことが多すぎる。子どもは日々、変化する。成長している。何が正しいのか、中学生も悩んでいる。強く生きたい。正しく生きたい。でも正しいと思うことを貫くって、どうしてこんなに大変なんだろう。いじめられている友達を助けるのが、どうしてこんなに難しくなってしまうのだろう。少し切ない。
サスペンスとしても、青春期を描いた物語としても、まぁまぁ良かったです。

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2019年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先生は何もしてくれない、何も出来ない。。。
教師に失望した生徒が学内に自警団を作る。
『ガーディアン』彼らの存在を知るのは生徒のみ。
だが彼らの素性を知る者はいない。

ガーディアンのとった行動は、いき過ぎているところもあって、見方をかえれば、ガーディアンが集団イジメの音頭を取っているようにも見える
だが彼らによって救われた生徒が居たことも事実。
そう思うとガーディアンの存在を否定できない自分がいる。

いじめ作品の多くは、いじめられる側が排除される。
「いじめる側を排除する」という考え方の作品は新鮮であり、希望が見えた。

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2019年08月22日

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