薬丸岳のレビュー一覧

  • こうふくろう

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    ネタバレ

    フィクションとは思えず、読んでいて苦しかった。登場人物一人ひとりのストーリーが現実にある社会問題を表していると思う。種明かしをしていく構成になっていて面白かった。

    確かに救われたメンバーもいて安心したが、まだ黒い種が残り続けてるのは「あぁ…」と思った。やっぱり彼は最終的にコンプレックスに戻るんだ。

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    2026年04月09日
  • 友罪

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    あなたは隣にいる友人が過去に残虐な殺人事件を起こした少年Aだと知ったら、どんな選択をしますか?
    同僚だったら、恋人だったら。今の関係を続けることができますか?

    ジャーナリストを目指していた益田と、住み込みの職場へ同日入社した鈴木。
    入社当時、他を寄せ付けない雰囲気の鈴木はどこか危うさがあり馴染めないでいた。毎晩「ごめんなさい…ごめんなさい…」と酷く魘されている鈴木はどんな過去を抱えているのか。
    そんな鈴木も同僚の介抱や益田の怪我・入院などを経て少しずつ社会へ溶け込めていく。益田のことは親友だと言う。
    だがある日、益田は14年前に地元で起きた残虐な殺人事件「黒蛇神事件」の犯人が鈴木なのではない

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    2026年04月09日
  • 友罪

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    ネタバレ

    ジャーナリストを目指していた益田が、ステンレス工場という職場で出逢い仲を深めた男鈴木は、かつて日本を震撼させた凶悪少年犯罪の犯人だった。
    惨い事件を引き起こした鈴木を憎まねばならない中で、己が死なせてしまったクラスメイトの学に思いを馳せ、鈴木と触れ合って感じたことに向き合う勇気を手に入れる。

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    2026年04月02日
  • 友罪

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    面白かった。最後はイッキ見した。止まらなかった。自分が被害者の親だとしたら、鈴木のことを殺したいと思うだろう。でも益田に感情移入して泣いている自分もいる。鈴木に生きてほしい。少しだけの良いことがあって欲しいと、生きる楽しみも持って欲しいと思う。矛盾する。立場が違うとこんなにも考え方は変わるのか。相手の本心なんていつも分からないけど、自分に見えている相手を信じたいと思うしその人が自分にとって大切な人になっているのであれば死んで欲しくない。難しい。考えさせられる本でしたー。

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    2026年04月01日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    大切な人が殺されて、人生をめちゃくちゃにされて、その犯人を見つけてしまったら、自分の全てをかけてでも追ってしまうのかもしれない。
    その人自身の視点は決してなくて、周りの人視点で物語が描かれることもあり、ラストにならないと顛末が分からない。読み進める手が止まらず、後半は一気読みしてしまう。
    最後まで信じてあげたら、何か変わったのか。それでも止まることはなかったんじゃないかと思う。でも、『信じて寄り添う』ことで違う結果にもなったかもしれない。

    個人的にはチンピラがより嫌いになった

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    2026年03月22日
  • 神の子(下)

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    初めての薬丸岳さん小説でした。めちゃくちゃ大作であるにも関わらず、上の最初から下の最後まで、とにかく先が気になって一気に読んでしまいたくなる。実際にはさすがに数日かけましたが。。。超高いIQ、犯罪組織、少年院、ホームレス、起業、、、と設定も盛り沢山ですが、どこも手抜かりがない感じで入り込めました。

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    2026年03月20日
  • 虚夢

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    ネタバレ

    薬丸岳さんの本人生で2冊目、やっぱり面白い。
    読んでいてずっと引き込まれるし凄く考えさせられる

    前回読んだ罪の境界と同様、被害者側の話が色濃く、事件後のPTSDの表現がリアルで生々しい。本当に辛い。

    最近精神疾患が出てくる小説をあまり読んでいなかったもので、最後も全然予測ができず衝撃的でした。ハンドバッグにナイフを入れた描写がありましたがここに出てくるとは。

    ゆきに、こんなにも展開があると思っていなかったからそれも重ねて驚きました(あくまで脇役で藤崎の彼女なだけかなと思ってた)
    やっぱり薬丸岳さんの小説好き。

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    2026年03月22日
  • Aではない君と

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    自分の子供が加害者や被害者にならない保証なんてない。
    殺人を犯した我が子やその罪、そして被害者遺族とどう向き合うのか、更生するとはどういうことなのか、その先に何が見えるのか、痛いほどに考えさせられる。
    薬丸岳作品を読んだ後は、様々な少年犯罪を思い出し、その後の関係者がどのように暮らしているのかずっとずっと考えてしまい苦しくなる。
    けれど、こうして社会全体で考えてゆくことが大切なのだと改めて思う。

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    2026年03月17日
  • 天使のナイフ 新装版

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    少年犯罪に巻き込まれた被害者遺族の心情が、これでもかと突き刺さって抜けない。
    そして真の更生とは、贖罪とは何なのか、改めて考えている。

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    2026年03月14日
  • 友罪

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    凄惨な事件の犯人が隣にいる人だったなら───
    そんな誰しも一度は考えることが、誰の想いもこぼさずに実に深く描かれている。
    罪と、人と、どうやって向き合っていくのが正解なのかはわからないが、罪の大きさや過去の姿だけで判断するのではなく、“その人の現在の姿”と真摯に向き合ってくれる人が居たなら、救われるのかもしれない。
    そんな救いから、真の贖罪が生まれる世の中であってほしいと心から願う。

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    2026年03月14日
  • 刑事弁護人(上)

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    薬丸岳が徹底的な取材を元に構想17年を費やした渾身の法廷リーガルミステリ。
    それにしても刑事弁護人とは割に合わないというか過酷な仕事だと思う。ニュースなどで残虐な殺人事件が報道された際に「何でこんな鬼畜の刑を軽くしようとするんだよ!」と弁護士に対する反感を持ったことは一度や二度ではない。まして被害者遺族にしてみれば犯人の肩を持つ共犯者と同じような人間に見えるのだろう。作中でかつて主人公・持月凜子の父親を殺害した犯人である被害者の母親が「殺されて当然」と言った言葉は背筋を凍らせる。刑事弁護人の存在意義とは何か、本作の主要なテーマの一つだ。
    犯人がなぜ罪を犯さざるをえなかったのかという点を詳細に描

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    2026年03月13日
  • 死命

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    ネタバレ

    オーディブルで。最初は、犯人の、異常な性癖が
    嫌な話の印象が強かったが、死命をかけた犯人と刑事の執念の闘いがすごい。事前に病院で会っていた伏線など、本当に素晴らしい。

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    2026年03月13日
  • こうふくろう

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    岳さんも言うように、これまでで一番ダークな内容だったと思います。
    手を止めて休憩を挟みたくなるほどの心地悪さの中で読み進めながら、最後は少しでも心が晴れるような結末を願っていました。

    コロナによって全世界の人が苦しみ、拘束され、不自由な生活を強いられたと思います。その中には登場人物のように家族の関係を疑い、大きく変化させてしまった人もいたはずです。そう考えると、単なるフィクションと言い切るにはどこか納まりが悪く感じました。孤独や寂しさ、頼れる人もいない状況、そして劣悪な環境から逃げ出した人々のことを思うと、なんとも苦い気持ちになります。

    ストーリー展開をあれこれと考えながら楽しむ一方で、そ

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    2026年03月04日
  • 罪の境界

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    無差別通り魔事件にあい生死をさまよった明香里は、自分を助けて命を落とした男性の最期の言葉を伝えるべく、恋人の航平と男性のルーツを辿る
    一方、生い立ちが自分と似ていることで犯人の小野寺に興味を持ったライターの省吾は、小野寺の生涯を記事にすることで自分たちを虐待した母親への復讐を企てる

    なぜ「罪の境界」を越えてしまうのか、反対になぜ越えないのか
    大切な人がいる人は強いのだと思う

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    2026年03月03日
  • 刑事弁護人

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    500ページ以上ある長編だったけどスラスラと一気に読めた。刑事弁護人という存在を知らなかったのでとても勉強になったが、ここまで熱心に被告人に寄り添ってくれる弁護人ははたして存在するのかと思った。ただ、ラストは薬丸岳さんらしいストーリーで泣かされた。

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    2026年02月27日
  • 友罪【電子特別版】

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    過去に背負った罪が露呈する緊迫感と後悔とが迫ってきて読んでて苦しかった。罪の形も様々でどうするのが正解か分からない、それでも後悔せず生きてほしいと思う。

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    2026年02月18日
  • 最後の祈り

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    ネタバレ

    真里亜のことは最初から最後まで苦手だった
    宗佑の立場しかできない方法だとしてもあまりにも他力本願すぎる
    石原についてはどうしようもなくクズだったけど途中から人の心を取り戻してきて彼に待ち受けている最期を思うと切なくなってきた
    もし私が被害者遺族の立場なら石原のことは何があっても許すことができないからこそ宗佑が石原のことを許すラストで私の心も救われた気がした

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    2026年02月15日
  • 告解

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    自分は何を選択するのか。
    目の前の取り繕いを取るのか、贖罪を取るのか。
    罪を自責し続けるのか、全てを無きことにするのか。

    ことが大きくなればなるほど、人の顔が浮べば浮かぶほど間違える選択。

    そのやりきれない、報われることのない状況をすべて自分の弱さ(選択)であると嘆く。

    一つの作品として構成も素晴らしかった。なによりも、ここまで感情が揺れ動くほどのリアリティと取材力に感服した。

    "お父さんはひとつ気づいたことがあった。
    笑うことができなくなった。
    そうなんだ。逃げ続けているかぎり、人は心から笑えなくなるんだと思う。
    罪を犯した息子にこんなことを求めたら、被害者のご遺族に

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    2026年02月12日
  • 最後の祈り

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    薬丸岳さん著「最後の祈り」
    自分にとって著者の作品はこれで16作品目となる。完全に薬丸中毒に陥っている…

    今回の作品は凄くよかった。死刑囚に対しての教誨師の物語。
    この物語は倫理的にかなり奥妙で途中何度も罪を負った死刑囚の人間としての心理を窺われていく。
    刑が確定し極刑を待つだけの毎日を送る死刑囚達にどんな教誨をすべきなのだろう?
    それにどんな意味があるのだろう?

    彼らも罪人とはいえ人間であり、その命がある限り人間として生きている。見方によってはその命を奪わないといけない刑務官達。罪は存在しないにせよ、人としての倫理観には絶対的に引っ掛かってくるだろう。
    死刑執行、言葉以上に重たい行為…

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    2026年02月11日
  • 罪の境界

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    胸が詰まって言葉が出なくなる。地獄のような現実の中で真っ当に生きようとする人々の姿に感動しました。どんなに傷つけ、傷つけられても心の奥底では求めてしまう母と子の心情描写が素晴らしかったです。

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    2026年02月02日