薬丸岳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻で、自分では、この事件については、なんとなくわかった感じのまま、下巻では、あとは細部が明かされていきました。大きなどんでん返しみたいなのはなかったけれども、(予想通り的な、私にはそう感じられた)どうして、そうなったのか、心情だとか、深く語られていて、読み進めるのが面白かったです。弁護人2人のことも、それぞれ、深く描かれてました。オーディブルで読める薬丸岳さんを22冊くらい?全部読みました。重く、苦しく、きつい感情などで、読むのがキツかったり、悪夢見たりしたけど、読むのがやめられず、本当に楽しませていただきました。薬丸岳さん、ありがとう❣️
-
Posted by ブクログ
ネタバレ少しのボタンの掛け違い、僅かな意見や感覚の相違、現在自分が置かれている状況のみや、物事を一方向からしか見ることが出来ない精神の未熟さ等からとんでもない事態を引き起こす可能性があるかもしれないということをこの作品を通して学んだ気がします。
この作品は、離婚により元妻と一緒に暮らす中学生の息子がある日突然学校の同級生を殺害してしまったことが端緒となり、それまで自分が如何に息子のことを考えていたつもりになっていたのかに気が付いた父親が、何故息子がそんな事件を引き起こしてしまったのか、息子が発していたSOSに何故自分は気が付けなかったのか苦悩し、また警察に捕まってしまってから一切事件について話をしよ -
Posted by ブクログ
短編集。刑事のまなざしの、オムライスの続編として、ラストの短編の刑事の約束が良かったです。母と息子の関係が、またまた、やりきれなくて、重くて、悲しかったけれど。傷を負ってしまったら、もう、どこにも行けないのか、やりきれないですね。
最近思うけれど、人の思いを受け止めるより、自分の思いを受け止めてほしい気持ちが強いから、さらに傷ついたり、違う方向へ行くのではないか。
殺傷事件まで行かなくても、些細なこと、不平、不満、愚痴、泣き言、悪口、文句、
そんなことの一つ一つが大きくなると、自分が生きるために、他は抹殺しないと、という方向へ流れていくのかも。
今まで平凡に生きて来れたことに、感謝します -
Posted by ブクログ
重くて、キツイ気分になるので、薬丸岳さん、しばらく休憩しようと思ったのだが、やはり、読んでしまった。
医者になるための大学受験、予備校からの入学の不正、脅迫、嫌がらせなど、絡んでいく。知らない世界なので、面白かった。ちょっと残虐な内容もあり、読むのがきつかった。物語は、さすが、薬丸岳さん、読ませます。次へ次へと読み進めてしまいます。謎解きミステリー要素あるけれど、いろんな人たちの心情に迫っていて、増愛がえぐい。だけど、奥の奥には愛があると思う。裏の裏の裏側?どうなってるの?いつも、重いテーマで、読むと、悲しくて、やりきれなくて、疲れるけれど、ついつい、また、読んでしまいます。薬丸岳ファンです。 -
Posted by ブクログ
面白かった、そしてまた、重くて、やりきれない思いが、疲れた。短編で読みやすかった。一つ一つの話が長編にできそうかも?と思った。一つ一つの事件を通して、夏目刑事のこと、描かれていた。ラストの刑事のまなざしでは、通り魔の犠牲者となりチューブに繋がれ意識のない娘さん、そして真相、犯人とのやりとり。謎解きでミステリー要素があるので楽しめます。いろんな重い、つらい感情も描かれているので、結構、疲れます。彼の作品には、深いところに愛のようなものがあるのて、ずっと、薬丸岳さんにはまって、多分16冊ほど、読んできたが、ちょっと休憩タイムに入ろうと思った。重さとつらさが上回り、いっぱいいっぱいになってしまった❣
-
Posted by ブクログ
薬丸岳さん、さすが。どんどん、読み進めてしまいます。刑事と犯人の二人の目線から、物語は進んでいきます。二人とも余命わずかの重い病気と宣告されてからのことが物語の中心になっています。読書の楽しみが味わえます。謎解きのむかって、進んでいきます。家族、友人、仲間も絡み合って、面白く読み進めることができます。
今、海外ドラマのロー&オーダーのSVU編(性犯罪系)を見ているので、重なる部分もある。人格形成の時、虐待されたり、誰にも愛されなかったりすると、人は、他人をモノとしてみてしまうのかな。私の想像枠を超えてしまうので、本やドラマでしかしらないけれど。だからと言って、他人に暴行したり、殺した -
Posted by ブクログ
読むのがつらかった。オーディブルなので、耳から、感情を揺さぶる感じ。ひどい、聞きたくない、少し飛ばそうかなと思ったりもしたけれど、聞きました。被害者の家族もいろいろ出てきて、時々、人物の人間関係が?に、なったけれど。
薬丸岳さんのファンで、続けて読んでいる。いつもテーマが重いので、疲れるけれど、奥の方には、人間の温かい想いがあるから、次々と読んでしまいます。
復讐に燃えている探偵の目線から、描かれている。彼の周りの人々の様々な思いも、優しいモノだった。
大切な人がいない、誰にも大切に思われないと、心はすさんでいくかもそれないね。人との関わりは、小さなこと、一つ一つが、大切だなと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の子供が人を殺してしまったら という考えうる最悪の展開の一つのストーリー
薬丸先生の何作目かの作品
自分の子供が同級生を殺してしまった父親が主人公
あの時電話をとっていれば防げたかもしれない。
この文章とシーンが描写されるたびに、日常の何でもないと思っていたことが大きな分岐点になるんだなと実感した。
この本のテーマだと思われる、自分の子供が殺人を犯してしまったら?という主題の裏テーマの一つでは?と思った。
薬丸先生はそれぞれの本のテーマに対して、それがどんなに重苦しいものであってもしっかり真正面から向き合って書いていくのは一貫しており、この作品でもそれを感じたのでとても信頼感があ