薬丸岳のレビュー一覧
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今となっては早くも「過去」になりつつあるが、コロナのあのい真っ只中では本当にいつ闇が開けるのか、半年後、1年後に一体何がどうなってるのか全く予想できない日々だった。それこそ歴史上の飢饉や富士山噴火や巨大地震の大災害の真っ只中もきっとそんな感じだったんだろう。
そんな先行きの見えない時だからこそ、人とのつながりが希薄になる時期だからこそ、素晴らしいエピソードもクソみたいな輩も暗躍したんだろうなと改めて思う。
血が繋がってはいるものの何の安らぎも信頼も覚えない身内よりも、恋慕や義理や温情でつながった他人の方が家族と思える気持ちも理解できる。
改めて家族の在り方を考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
audible☆再読
1年ぶりの再読でも所々覚えていた!!
それぞれの人物に物語があり、村瀬快彦の心の成長には目が離せなかった。
是非、読んで欲しいと思う☆
そしてaudibleで聴いていると名前の漢字が分からないし聴き取りにくい名前もある。
ChatGPTで調べると名前と人物紹介が出てきてとても便利だった‼︎
快彦と織江の会話
「人と深く接するのがどうしようもなく怖かった。」
「あの時も怖いって言ってたね。」
「人の心に立ち入るのも自分の心に立ち入るのも、そういう性格としか言いようがない。子供の頃からずっとそうやって生きてきたから今更変えられないって。」
織江の目をしっかりと見つめ自分の心 -
Posted by ブクログ
少年法の抱える葛藤をまざまざと描いた作品。自分の罪の重さとその責任を受け止めることができた人と、それらを軽んじて寧ろ被害者かのように生きる人。どんなに悔いても改めることはできない。けどその罪を負い続け、被害者とその家族のために、行為によって傷つけてしまった自分の大切な人のために、自分が生きる社会のために、何ができるのか考え続け動いていくしかない。どんなに恨んでも、罪を犯した人が死んでしまったらその人に罪の意識を持たせ贖罪させることができない。
子供には可塑性があるけど、罪の自覚をもたせる必要がないはずはない。更生保護教育による社会復帰と同時に自分の行いの理解をすることは忘れてはならない。
(無 -
Posted by ブクログ
野依美鈴の本来の目的が隠されたまま、全てを捨てられる覚悟でないと真似できない勢いのメディアの取材と報道が繰り広げられる。ブレイクニュースだからこそ、野依美鈴だからこそ信頼して、情報をリークする人たちも多い。今の日本においてはどのメディアが近しいものとしてあるだろう。
作家として薬丸岳さんもメディアの担い手だが、この本においてはメディアやSNSに対する問題提起が中心だった。メディアとして続くために、その地位を守るために、ビジネスとしてやるために、本来メディアがやるべきこと(求められてること)はなかなか発揮されない。野依美鈴のビジュアルも皮肉だなと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ薬丸岳さんの作品は友罪、Aではない君と、に続く3作目。
どうやらものすごく私好みの作家らしいということがはっきりした。
久々の一気読み。
ニュースなどで殺人犯の精神病歴で罪に問われないことをずっとなんかおかしいんじゃないかと思っていた。もし自分の身内がその被害者になったら、怒りはどこに向ければいいのか。ずっと三上と同じ気持ちで怒りを持って読んでいた。
最後の最後で、松岡の視点、ゆきの過去が明かされて、これまでの自分の思いがはじめて揺らいだ。
専門家がどんなに研究しても統合失調症の視点には立てないし追体験はできない、ということ。
いますぐ「だからなにが正しいのか」を結論づけることはできないが、こ -
Posted by ブクログ
★4.5です。
ネットメディアで活動するジャーナリストを描いた社会派ミステリー。
旧来のマスコミとは一線を画す独自取材で次々と社会問題をニュース発信する人気YouTuber。彼女の追い求める先にあるものとは・・・
数々の社会問題(8050問題、パパ活、冤罪、ヘイトスピーチ、等々)をネットメディアの可能性・リスクとともに作者独自の視点で切り出していて、単純にいろいろと考えさせられて面白いです。
短編連作の形式もテンポ感が小気味良く、それぞれにスパイスの効いた締めがあって上手いですね。短編であまり満足感を得ることがないのですが、本作は楽しめました。