薬丸岳のレビュー一覧

  • 刑事のまなざし

    Posted by ブクログ

    色々とミステリーを読んでいるが、また新たなキャラクターを好きになった夏目信人だ
    彼の言葉の端々から優しさや柔和な表情などが伝わってくる

    そんな彼だが鋭いところも多く事件を解決していく
    事件も単純なものではなく複雑な人間関係が絡み合っていてとても面白かった
    シリーズで出ているとのことなので、最新作まで全部追ってみたいと思う

    0
    2025年08月30日
  • 誓約

    Posted by ブクログ

    犯罪というのは必ず誰が傷ついている人がいる
    そんなことを改めて気付かされた

    彼は辛い約束のせいで自分の過去の犯罪と向き合うそして償いとはなんなのか
    自分は知らないうちに誰かを傷つけてきたんだと考えることができたともいえるだろう

    ただ復讐というのは本当に何も生まないと思う。
    復讐したからといって心の霧が晴れるわけではないのだから

    0
    2025年08月28日
  • 最後の祈り

    Posted by ブクログ

    特に何も考えず、薬丸さんの他の作品も読んで見ようと手にしたのだが、やはり重厚だった。
    牧師であり教誨師でもあった保坂が娘を暴力的に奪われる。しかも娘を奪った犯人には全く反省の色が見られない。
    訳有りの親子だった為に保坂の苦しみは増すばかりだ。
    赦しを選ぶのか、復讐を選ぶのか、だが復讐を選んだとしても出来る事は限られる。

    相変わらず登場人物の心理描写が非常に丁寧なので読んでいるこちらも心を掻き乱される。ただ保坂がどういう結末を選ぶか見守るだけだ。

    その決断に大きな衝撃を受けた。
    だが、これは別の視点から考えてみると犯人は救われた事になるのかも知れない。読み手に寄っては色々な解釈も出来るだろう

    0
    2025年08月27日
  • 友罪

    Posted by ブクログ

    重い気分になるが読んで良かった。友達が犯罪をしてることはこれまで自分の経験にはないのでどう思うか想像しながら読めた。

    0
    2025年08月24日
  • 天使のナイフ 新装版

    Posted by ブクログ

    子どもの可塑性、少年法など、社会的な側面から未成年犯罪者の人生について考えさせられる一冊だった。真の更生とは何か。被害者家族の思いや自身の罪を生涯心に留め、目を背けることなく、向き合いながら生き続けることなのかもしれない。

    0
    2025年08月23日
  • 友罪【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    薬丸さんの作品、初めて読みました!ほんとに考えさせられる本でした。マスやんの心の葛藤、自分の中にある苦しみとそれに向き合う姿、いじめや少年犯罪をテーマにしつつも、人間の善の心と悪の心、うまくいえないけど、揺れ動く人間らしさが表れている作品やったなぁと思いました。他の作品も読んでみたいと思いました。

    0
    2025年08月20日
  • ハードラック

    匿名

    購入済み

    闇バイトの恐ろしさと悲しみ。高額なお金を手に入れるけれど、その悪行により必ず誰かを不幸にさせている。そんな事も気づかずに闇バイトに手を出している人達は多いんだろう。ジンも決して悪い人間ではないが、考え方がとても甘くて、本当の絶望を味わってる人間からしたら憎むべき人間になってしまう。悪い人間ばかりで壊された彼の心を思うと切なく悲しい。

    #ダーク #タメになる #萌え

    0
    2025年08月16日
  • 天使のナイフ 新装版

    Posted by ブクログ

    14歳未満の少年は刑罰法令に触れる行為をしても逮捕されるのではなく補導される、殺人も非行とみなされ少年を更正させる方向に向かう。妻を殺された主人公の犯人に対する怒りや憎悪、やりきれなさが胸を打ちます。でも、諦めるのではなく自分が納得するまで突き詰めようとする主人公(桧山貴志)と一緒になって小説の最後まで一気に読めました。

    0
    2025年08月12日
  • ブレイクニュース

    Posted by ブクログ

    実にスカッとする社会派ストーリーです。
    現在ではSNS情報は必要不可欠で一人あたりのスマホ使用時間が7時間以上の方もザラに存在し更に海外ではある年齢未満は使用不可にした法案や国自体で情報操作したりと世界的にその使用方法が改善される程必要不可欠なモノになり、その使い方次第で大きな影響力を生み出す、そんな今の時代ならではの現象を上手く物語にし完結に纏めたストーリーになってます。
    物語はYouTubeの申し子…とまで囁かれる女性が動画アップしながらも取材で奮闘する流れを…テキパキとこなす一流記者の如き立ち振る舞いで視聴数を上げていく流れを…スピード感ある描写で描かれてますが、その活躍も、ある目的の為

    0
    2025年08月12日
  • 友罪【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    初、薬丸岳さん。
    ココの住人さんたちが(少なくともオイラなんかをフォローしていただいている方々)、多く手に取られている作家さんだ。

    恥ずかしながらオイラは、薬丸さんのお名前すら存じ上げなかった。

    ココに出会わない=薬丸さんとも出会わない。

    ご縁って本当に不思議だ。

    まず薬丸岳さんのつづる文章のリズムと、オイラの薬丸さんの文章を読むリズムが、とてもここちよかった。

    また大好きな作家さんが、お一人増えた。

    ココの住人さんのおかげ!

    そしてこの作品は「葛藤の連続」だと感じた。
    「あー。もー。」と何回も、オイラ自身も葛藤しながら読み進めた。

    そして「どうしても非情になりきれない登場人物

    0
    2025年08月01日
  • 最後の祈り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間模様がすごくよかった。刑務官の人の心の動きなども丁寧に表現されていた。途中からマリアの描写が少なくなったのが残念。最後の言葉がないのか?!と思ったら、エピローグのオチも良かった!

    0
    2025年07月31日
  • 天使のナイフ 新装版

    Posted by ブクログ

    Audible聴了。
    自分の妻が生まれたばかりの赤ちゃんの前で殺されるも、犯人が13歳の中学生3人組ということで少年法により罰せられず、しかもその身元/処遇も全く明かされないという忸怩たる思いの主人公(実際「犯人を殺してやりたい」発言)。その犯人の一人が殺され(主人公が疑われる)、続いて一人は運よく助かるが、またもう一人が最後に殺される。
    犯人は誰なのか、何故妻は殺されたのか、非常に良く練られしかもテンポよく進むストーリーは、第1作目とは思えない「江戸川乱歩賞」受賞作。
    先に『籠の中のふたり』を聴いたが、薬丸岳はこれからも読んでいきたい。

    0
    2025年07月28日
  • 最後の祈り

    Posted by ブクログ

    とんでもな設定だし、なんか先わかるし、北斗の拳かよってかんじだし、主人公もあんま共感できないけど、ラスト泣いてしまった。どっちかっていうと自分は死刑囚の方に自分を重ねてしまった。

    0
    2025年07月25日
  • 友罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    600ページ近くある大作だが、薬丸岳さんの本はとても読みやすく、すぐに読み終わってしまう。今回は友達が殺人を犯した過去があると知った時、どう行動するのか、という視点で話が書かれていた。苦しみながら生きていてほしい、そして一緒に償いを探していく、ということが、主人公が導き出した友情の証だった。難しいことを曖昧に終わらせず、結論を出してくれるところも、私が薬丸岳さんがすきなところの1つでもある。他にも、恋人が殺人を犯していたら?自分の息子が子どもを堕ろすと言ってきたら?自分がいじめに加担したせいで、友人が自殺してしまったら?たくさんの考えさせられる視点があって、読み終わった後は本当に複雑な気分にな

    0
    2025年07月25日
  • Aではない君と

    Posted by ブクログ

    すごい。
    一気に読んでしまった。

    離婚して子どもと別々に暮らした父の目線で物語はすすむ。
    この本を読むと、いつか自分が親になったときにどれほど子どもと向き合えるのだろうか考えさせられる。

    0
    2025年07月19日
  • 友罪

    Posted by ブクログ

    4.5/5.0

    人生のどん底の渦中で出会った友人がかつて凄惨な方法で命を奪った殺人犯だった。

    益田と鈴木の友情に胸が熱くなったり、孤独を共有した鈴木と美代子の愛情に心がじんわりとする度に頭の中に警鐘が響く。
    「鈴木はかつて全く罪のない人の命を奪っている」

    鈴木は法律上は償いを終えたことになっている。ただ、それはあくまで形式上の話であって、被害者遺族含め周りの人々がそれを認めないのは当然だと感じる。
    自分自身も正直益田の行動に疑問を感じてしまった。人の命を故意に奪ったものに人権などあるのだろうか。幸せや楽しみを感じる資格などあるのだろうか…
    これが今の自分の正直な感想。

    明確な答えなど到

    0
    2025年07月17日
  • 刑事弁護人

    Posted by ブクログ

    事件の真相が二転三転してどうなる事かと思ったが、最後は予想通りの結末だった。最終結末は予想できたが、被告人の知人、友人何よりも子供への愛によってこちらの気持ちは揺さぶられ、次の展開にを知るためにページは進んだ。

    0
    2025年07月14日
  • 罪の境界

    Posted by ブクログ

    薬丸岳さん、2作品目。
    前回は少年法の話。今回は無差別殺人の話。
    裁判や刑事事件のことを詳しく分かりやすく書いてくれるので勉強になる。


    タイトル「罪の境界」とは……

    結婚を意識している彼から誕生日のデートをドタキャンされた「浜村明日香」
    彼女の不幸はそこで終わりではなかった。
    ドタキャンの腹いせにスイーツでも買って帰ろうと進路を変えスクランブル交差点を渡っていると、突然、斧を持った通り魔に襲われる。
    全身17箇所の傷をおい、1週間意識不明、死の窮地をさ迷った明日香。彼女が生きていられたのは斧を持った通り魔から彼女を守ってくれた男性がいたから………その男性は明日香に最後の言葉を託した「…約

    0
    2025年07月12日
  • Aではない君と

    Posted by ブクログ

    子供が勇気を出して小さな声をあげる。そのSOSに気付くことができるのだろうか。

    ページ数は多かったけどスラスラ読めた。
    加害者側にフォーカスをあてた難しいテーマを題材にしている作品はすごく好き。

    しかし、しんどかったな…。所々泣いてしまった。

    0
    2025年07月12日
  • 刑事のまなざし

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編で夏目刑事の断片が少しずつ開示され、
    娘の犯人に辿り着く。名作!
    少年犯罪関連の小説はNo.1です。

    0
    2025年07月06日