薬丸岳のレビュー一覧

  • 友罪

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    4.5/5.0

    人生のどん底の渦中で出会った友人がかつて凄惨な方法で命を奪った殺人犯だった。

    益田と鈴木の友情に胸が熱くなったり、孤独を共有した鈴木と美代子の愛情に心がじんわりとする度に頭の中に警鐘が響く。
    「鈴木はかつて全く罪のない人の命を奪っている」

    鈴木は法律上は償いを終えたことになっている。ただ、それはあくまで形式上の話であって、被害者遺族含め周りの人々がそれを認めないのは当然だと感じる。
    自分自身も正直益田の行動に疑問を感じてしまった。人の命を故意に奪ったものに人権などあるのだろうか。幸せや楽しみを感じる資格などあるのだろうか…
    これが今の自分の正直な感想。

    明確な答えなど到

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    2025年07月17日
  • 刑事弁護人

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    事件の真相が二転三転してどうなる事かと思ったが、最後は予想通りの結末だった。最終結末は予想できたが、被告人の知人、友人何よりも子供への愛によってこちらの気持ちは揺さぶられ、次の展開にを知るためにページは進んだ。

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    2025年07月14日
  • 罪の境界

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    薬丸岳さん、2作品目。
    前回は少年法の話。今回は無差別殺人の話。
    裁判や刑事事件のことを詳しく分かりやすく書いてくれるので勉強になる。


    タイトル「罪の境界」とは……

    結婚を意識している彼から誕生日のデートをドタキャンされた「浜村明日香」
    彼女の不幸はそこで終わりではなかった。
    ドタキャンの腹いせにスイーツでも買って帰ろうと進路を変えスクランブル交差点を渡っていると、突然、斧を持った通り魔に襲われる。
    全身17箇所の傷をおい、1週間意識不明、死の窮地をさ迷った明日香。彼女が生きていられたのは斧を持った通り魔から彼女を守ってくれた男性がいたから………その男性は明日香に最後の言葉を託した「…約

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    2025年07月12日
  • Aではない君と

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    子供が勇気を出して小さな声をあげる。そのSOSに気付くことができるのだろうか。

    ページ数は多かったけどスラスラ読めた。
    加害者側にフォーカスをあてた難しいテーマを題材にしている作品はすごく好き。

    しかし、しんどかったな…。所々泣いてしまった。

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    2025年07月12日
  • 刑事のまなざし

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    ネタバレ

    短編で夏目刑事の断片が少しずつ開示され、
    娘の犯人に辿り着く。名作!
    少年犯罪関連の小説はNo.1です。

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    2025年07月06日
  • 罪の境界

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    物語は、26歳の明香里が渋谷のスクランブル交差点で通り魔に襲われるという衝撃的な事件から始まる。明香里とその恋人・航平、そして事件に関心を持つライター・省吾の3人の視点を通して、被害の痛みや加害者への向き合い方が描かれていく。

    重傷を負った明香里は、通りすがりの男性に命を救われるが、その男性は「約束は守った…伝えてほしい」という言葉を残して亡くなる。その“約束”の意味が、物語を読み進める鍵となる。柚月裕子さんの『教誨』を少し前に読んでいたこともあり、「約束」というキーワードが印象的に重なった。

    省吾は犯人の過去を取材する中で、彼の幼少期が自分自身と重なるような、虐待やネグレクトにまみれた過

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    2025年07月05日
  • 神の子(上)

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    面白い。 テンポがよくて読みやすい。映像が目に浮かぶようだ。

    後半 工場の徳山さんが町田と飲んだ時口にした「痛みっていうのは…自分がある程度幸せでなけりゃ感じられねえものなのかもしれねえなあ。……」という言葉には なんだか深く納得した。

    下巻に向けて気になる人間ばかりだ。雨宮、小杉はもちろんのこと 晶子もクサい。そしてやっぱり室井だ。町田への執着は彼の頭脳だけが目的だとも思えない。
    すべては下巻。

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    2025年07月04日
  • 悪党

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    薬丸岳さん著「悪党」
    今回の作品は軸が一本しっかりと通った連作短編集になるのだが、その軸の核がかなり著者作品特有の独自性を伴っている上、著者の筆圧の力も相まって読後の感想としては一本の長編小説に近い印象を受ける。

    今回の作品、被害者遺族の視点から描かれていく物語。姉がレイプ事件の被害にあい殺されてしまった被害者遺族の未来が描かれている。
    贖罪の気持ちを持たない加害者達に対しての怒り、加害者達の出所後の人生の放漫さや噛み砕き方に対しての赦し難い気持ち。
    それらを各短編ごと、上手い具合に他の犯罪等をもを引用とし、比較対象させながらの物語展開は圧巻だった。

    凄いなと感じさせられた台詞があった。

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    2025年07月06日
  • Aではない君と

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    むちゃくちゃ感動した。次は『天使のナイフ』読みたいです。でも重かったから池上彰さんでちょっと勉強してから。

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    2025年06月27日
  • 籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

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    弁護士の村瀬快彦は小学校の時に母親が自殺した事により、他人との距離を取るようになった。父親が病死して、看病を手伝ってくれていた彼女に距離感から別れを切り出される。
    そこに現れたのが、傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人になる事。人と関わることが嫌な村瀬だが、何とか条件付きで引き受ける。蓮見は村瀬の父親に生前、息子を心配のあまり籠にこもった息子を助け出すよう頼んでいた。
    最初は推理小説では無い青春小説のような展開だったのが、蓮見の生き別れた父親(伯父)の登場により一気にきな臭くなってくる。
    母親の自殺、伯父の逃亡、蓮見の事件等の原因探しの村瀬の旅が始まる。最後に辿り着いた真相が悲惨

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    2025年06月26日
  • 虚夢

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    通り魔事件が起き、娘の命は奪われた。
    しかし、犯人は精神障害で心神喪失と認められ、罪には問われなかった。
    その後、三上孝一は妻と離婚し、無力感に苛まれながら数年を過ごす。
    だがある日、元妻は再び娘の命を奪った犯人を目撃する。
    三上たちは、その男に近付いていく。


    通り魔事件の加害者は心身喪失で無罪となったことに強い違和感を覚えた。
    人を殺したのに何の罪にも問われないことは、本当に正しいことなのか。
    悪いことをすれば罰せられる。
    それは犯罪者を更生させるため、悪事を働かせないための抑止力の機能をするものだが、被害者のための償いという側面もあるはずだ。
    そのため、被害者は自分の大切な存在を失った

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    2025年06月27日
  • 死命

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    初めて薬丸岳さんのお話を読んだ。
    他の作品も読んでみたいと思わせるような作品。

    なおオーディブルでは吉田剛太郎さんが朗読している。
    演技は素晴らしいがプロの声優さんではないので少し滑舌に難はある印象。

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    2025年06月22日
  • Aではない君と

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    ネタバレ

    翼が言った一言がとても心にずしんと重く残った
    心を殺すのは許されることなのに、からだを殺すことは許されないのはなんで?
    とても難しい問だと思う
    2つとも許されることはできない
    ただ、やはりからだを殺すことはその人の生を奪ってしまうことでもあるので、良くはないのだろう
    最後は少し希望を持って終わるので救われた気がした

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    2025年06月22日
  • 友罪【電子特別版】

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    主人公、益田は、ジャーナリストの夢を諦めきれないままステンレス加工の会社で寮生活しながら働く。実際に起きた神戸の事件とそっくりな事件を物語にしているので臨場感ハンパない。実話に基づいていると言われても納得の描写でした。一緒に働く鈴木が神戸の事件の犯人ではないかと疑い始めた益田は鈴木に親友だと言われたことが引っかかっていた。親友を取るのかジャーナリストへの道を取るのか動けずにいた。一気読みでした。

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    2025年06月20日
  • 籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

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    弁護士、村瀬は傷害致死事件を起こした従兄弟の亮介の身元引受人となり、釈放後に二人で暮らし始める。小6で母が自殺して以来、人と深く関わる事を避けてきたが明るい亮介と交流することで人として成長していく。二人は全ての過去を受け入れ本当の友達になれた。温かい涙が溢れて止まらなかった。

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    2025年06月20日
  • 籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

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    涙が止まらない。人の思いやりと愛情の深さに震えるほど感動する。小学6年生の時に母親が自殺して以降、人と深く関わることができない男と傷害致死事件を犯し仮釈放中の従兄弟がそれぞれの殻を打ち破り新たな人生を歩み始めるまでの物語。

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    2025年06月17日
  • ラストナイト

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    薬丸作品にしては珍しく短めだが、テーマは実に薬丸さんらしい。
    顔に豹柄の刺青を入れた男・片桐の数奇な人生が、複数の視点から語られていく構成。出所しては再び罪を犯し、何度も服役を繰り返す彼はなぜ、そうまでして犯罪に手を染めるのか。

    物語は同じ5日間を別々の立場から追いかける巧みな構成で進んでいく。片桐への思い、彼の事件によって狂わされた人生、そして彼に自らの人生を重ねる人々の視線が絡み合い、先が気になって一気に読まされる。
    大筋に裏切りはないが、ラストにはかなりの衝撃が待っている。片桐の人生の執念、そしてそれが導いた結末は、きっと彼なりの「愛」の形なのだろう。だが、それでもなお胸に残るのは、ど

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    2025年06月09日
  • 罪の境界

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    ネタバレ

    罪を犯してしまう人と犯さず踏みとどまる人の境界を考えさせられる話。
    罪を犯してしまっても社会で再度生きようとする飯山さんの過去を考えると、境界を越えてしまったらそれで終わりと言うことはできないのかと思った。
    罪の境界を越えない人と越える人ととの違いは、人と関わって大切な人ができていくことが大事なのだと考えると、そういう機会を与えなかった親の責任はすごく大きいと思った。
    母親に母親の考えや遠慮があったのかもしれないけど、子どもを突き放してしまうような最後は苦しかった。

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    2025年06月08日
  • ブレイクニュース

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    先を読みたくなる物語。時事問題を上手に扱いながら、主人公の目的を達成しようとするドラマを描いている。痛快だね〜

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    2025年06月04日
  • 友罪【電子特別版】

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    皆それぞれ過去の苦悩をもち、今とこれからを生きていかなければなりません。その苦悩を理解できる人はいない。それでも人を信用したいという思いを感じる作品でした。

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    2025年06月03日