薬丸岳のレビュー一覧

  • 告解
    飲酒運転で信号無視で轢き逃げの結果、老女の命を奪った籬翔太は約5年の刑期を終えて出所。翔太は、家族崩壊と自信を襲う亡霊によって心が休まる日が無く、遺族・法輪昌輝も母・君子を失った深い悲しみと同時に犯人である籬翔太をどうしても許す事が出来なかった。一方、君子の夫であり父でもある二三久は死ぬ前に何とか籬...続きを読む
  • Aではない君と
    初の薬丸岳です。
    自分の子供が殺人犯になったら……
    重くて深い題材にもかかわらず、読みやすくてページを、捲る手が止まりません。
    第3章は涙が止まりませんでした。
  • Aではない君と
    読み終わった後にタイトルの秀逸さに痺れる。世間で「少年A」と言われ続けたとしても、「Aではない君と」生きていこうとする父親の強い意志、責任、愛を感じた。

    それにしても親としての度量って子どもの人格形成にこんなに影響するのか‥‥

    一日一日の心情描写がとても丁寧だったから、思わず親になった気分で読み...続きを読む
  • 天使のナイフ 新装版
    文庫新装版の「少年犯罪小説の金字塔!」は伊達じゃない。
    骨太にして哀しく切ない極上のミステリー。
    罪とは、贖罪とは。
    その時、被害者は。
    考えさせる名作。
  • 罪の境界
    重いテーマながらもテンポがよくサクサク読んでいた。
    2人の視点を交互に繰り返すので、あとちょっとだけ・・・ってついつい長く読んでしまう。

    罪の境界か・・・
    境界がここのラインでいいのかはさておき、一度超えたらどんなに後悔しても戻りたくても戻れない一線なんだな。

    約束は・・・これは泣ける。約束を守...続きを読む
  • 友罪
    ふと主人公と自分を重ねてしまったが最後
    人間のもつ黒い部分がお互いに引っ張りあって、読者諸共地獄に堕としていく
  • 罪の境界
    謎解き部分に関しては予想通り。ストーリー構成、展開、人物描写はさすが薬丸さんらしく引き込まれました。ラストの問題提起のまとめ方、被害者が段々と成長していく姿も良かったです。
  • 天使のナイフ 新装版
    初めての薬丸さんでした。
    面白かったです!
    最後の最後まで、めくるめく展開で読む手が止まりませんでした。
  • 告解
    自分や家族がいつでも加害者になり、また被害者になるということを改めて考えさせてくれる作品。薬丸作品はいつも一気読みになります笑
  • ラストナイト
    またまたやってしまいました。大好きな作家、薬丸岳さん、今度はなんと5人の視点から見た表現方法で何度も同じ場面が出てきます。これはなんて新鮮な試みなんでしょう。読んでいて興奮冷めやらなかったです。復讐のために32年間、罪を犯してまでも刑務所に出たり入ったり、こんなことがあっていいんでしょうか?くわしく...続きを読む
  • 友罪
    友人または恋人が殺人者であったことを知ったときに、今までの関係を続けられるかという重いテーマであったが、文章は読みやすく一気に読み進められた。
    このテーマは、自分には非現実的であるが、日本の中で誰かが経験するであろう事である。
    加害者でも幸せに人生を過ごすことが許されるのか?
    出所後に罪悪感もなく自...続きを読む
  • Aではない君と
    子を持つ親は必読。素晴らしい人間描写に引き込まれ、最後まで一気読み。自分の立場に置き換えて考えさせられる作品です。
  • Aではない君と
    我が子が殺人犯になってしまった親の物語。薬丸岳の小説は他人事ではなく本当に心に沁みますね。翼も吉永もこれからをしっかり生きてほしいな。人を殺すってどういうことなのか親世代だけじゃなく、子供世代にも読んでほしい作品でした。
  • 悪党
    読みやすく面白い

    探偵 佐伯修一の元に入る依頼を1章の区切りとして展開していくため短編が集まったような構成
    ただ短編と言いつつも話が大きく変わるわけではなく佐伯が向き合い続けている姉の事件への誘導になっており、結末の説得力があった

    服役を終えた人間のどんな姿を見て『赦す』とするのか
    善良な人間と...続きを読む
  • 告解
    読んでいて
    こいつは反省していないのか?被害者になんの贖罪もないのか?
    とイライラしながら進めたけど
    結局、亡霊を見ていたということはそうではなく
    自分自身に言い訳というか嫌なことから逃げながら生きてきたったってことか。

    素晴らしい周りの人達に恵ませて、結局は幸せ者だな。
    最後まで母親と元カノは大...続きを読む
  • 神の子(下)
    とてもいい話だった。

    主要な登場人物がみんな幸せになったのが良かった。
    人は変われる。
    変われるのはお金ではなく環境ではなく
    やはり人との関わりなんだと思う。

    話が面白くても後味が悪かったり
    最後「ええ!」と驚くような結末より
    ハッピーエンドが1番いいわ。

    楓のお母さん、病気かと思ったけど
    ...続きを読む
  • 蒼色の大地
    面白かった。悲しい話だが、物語に引き込まれた。幼馴染の3人がたどる数奇な物語だ。螺旋プロジェクトと言われる、連作の中の一つ。次の作品は昭和の時代に移るようだ。明日書店で購入しよう。『コイコワレ』乾ルカさんの作品。
    この後、伊坂幸太郎さんの『シーソーモンスター』につながる。
    まだまだ楽しみが続く。
  • 刑事のまなざし
    大分前に椎名桔平さん主演のドラマを観て以来、原作を読みたいと思っていた。
    謎解きとしてはシンプルだが、その分、濃厚で切ない人間ドラマが展開される。
    主人公の夏目の人物像も過去の刑事モノと違うオリジナリティが感じられる。
  • Aではない君と
    どこかのおすすめドラマ小説サイトで紹介されてたので買った一冊。

    少年犯罪の話

    重たい内容だった。

    14歳にもなれば命の大切さはわかりそうだけど、被害者も加害者もわかっていないような気がした。

    少年の更生が目的とはいえ、殺人を犯した少年が2年で世の中に出てくるというのはどうだろうと思う。

    ...続きを読む
  • 蒼色の大地
    螺旋プロジェクト4作目。この物語の転機になりそうなストーリー。悲しく哀しい争いを続けてきた族同士が初めて交わる。
    哀しくも温かいストーリー。
    それでも、この争いは続くのか。