薬丸岳のレビュー一覧

  • 蒼色の大地
    今まで争いしかなかった海族と山族の話にやっと変化が!
    これがこの話の先まで続いていくんだろうか…。
    続きが楽しみです。
  • アノニマス・コール
    急にミステリーが読みたくなって本棚を漁り好きで以前よく読んでいた薬丸岳さんの本を手にして「これだ!」と、夢中で読んだ!
    ページ数はあったけどあっという間に読破。
    やっぱり薬丸岳さん、間違いない。
    再読だけど途中経過も結末もあやふやだったので充分堪能出来た。

    正義のなんたるや!
    人それぞれの正義があ...続きを読む
  • 蒼色の大地
    螺旋プロジェクトの第4弾。

    明治時代の話。

    鯨という名前が出てきたり、海老沼という地名が出てきたり。名前以上の意味はなかったように思いますが、螺旋プロジェクトのつながりを感じることが出来て、感動しました。また、源三さんが「もののふの国」のあの人やってビックリ。そういえば、そうだったな、と思いまし...続きを読む
  • 刑事弁護人
    長い話しだったけれど読み入ってしまいました。
    最後は感動しました。
    映像化しても面白いなって
    その場合、凛子は西は誰がいいかな?
    西弁護士は小手伸也さんかな
  • 友罪
    約600ページで厚め。ただあっという間に読み終わった。
    世間を震わす事件を起こした犯人。もし自分の周りの人が、、と考えながら読んだ。
    物語に出てくる彼の人柄は決して凶悪犯とは思えない。彼の優しさに触れるシーンは数多くある。
    でも過去の事実を知ってしまうと安心して隣に入れなくなる気もする。
    過去に縛ら...続きを読む
  • 天使のナイフ 新装版
    更生するとはどういうことなのか。

    愛する人を殺害されたら、きっと私は犯人を一生許せない。もちろん犯人には反省してほしいが、更生したので社会復帰しましたと言われればやるせない怒りが沸き起こるだろう。では愛する人が殺人犯になったら?更生して普通の生活を送ってほしいと願うに違いない。

    本書は、こんな矛...続きを読む
  • 刑事弁護人
    圧巻。
    長年抱いて来た弁護士という職業に対する疑問に対し明確な回答を得た思いだ。

    女性警察官が起こしたホスト殺害事件。
    弁護をする事になったのは弁護士の父を逆恨みにより殺された過去を持つ持月凛子。

    被疑者の二転三転する供述に翻弄されながらも真実を追い求めていく凛子と共に事件の真相を追い続けた。
    ...続きを読む
  • 誓約
    約束を果たす様次々に迫ってくる犯人からの脅迫。近くにいる人物を疑ってしまうが坂下との関係性は全く見えない。誰なんだ?この連続だった。
    号泣のラスト!と帯にあり、どのようなラストかと思いながら読み続けたが、そう言うことか、、、
    今いる家族を愛して大切にする者と、大切にしていた者を奪われた者と、赦された...続きを読む
  • 虚夢
    著者の作品は2作目。完全にファンになった。
    社会はミステリーでは良く読んできた少年法や刑法39条についてのミステリー。というだけでは終わらない。
    いくつものサプライズが後半にかけて降りかかってきて時間も忘れて読んでしまった。
    少年法について、刑法39条に関しては色々と考えさせられるが、彼の作品を読ん...続きを読む
  • 蒼色の大地
    螺旋プロジェクト3冊目
    明治時代の海族と山族の争いは、時代背景もあって正に戦いだった。
    当時の社会状況もしっかり描かれていて、単体としてのエンタメ性もしっかりあった。
    本能から拒絶する異なる種族の愛と友情が、これまでの3冊の中で一番色濃い作品だった
    残りの作品も楽しみ
  • 告解
    終始苦しかったのが、最後に全員が何らかの形で救われてよかったです。

    最初の衝撃的な事故から、加害者の行動と心の揺れが、ダイレクトに伝わってきて、緊張しながら読み進みました。事故を起こしたという真実をいつどんなタイミングで話すのだろう、それとも、最悪の形でばれてしまうのだろうかなど、次から次へを選択...続きを読む
  • 虚夢
    統合失調症(旧「精神分裂症」)により、幻覚によって通り魔殺人事件を起こした藤崎。
    そして藤崎によって娘を殺された三上。
    三上の妻は事件のショックで精神を病むようになり、「藤崎が自分を殺そうと追いかけてくる」という幻覚を訴えるようになります。

    最愛の娘を殺した犯人が「心神耗弱により不起訴」となり絶望...続きを読む
  • 神の子(上)
    頭の良い登場人物がいる作品が好きで、伊坂幸太郎のマリアビートルや甲斐谷忍のONEOUTSの様に頭の良い登場人物が出てくる作品は実際に作家が頭良くないと書けないと思う。
    で、この作品を読んでみたけど直接的に頭の良いと感じる描写は無くて考えさせられる事はほぼ無く少し残念に思ったけど、ストーリーが相当面白...続きを読む
  • 天使のナイフ 新装版
    少年犯罪というテーマは本当に重い。
    更生って何だろう。何を以てして更生と言えるんだろう。そんなことを考えさせられる。
    悲しみと憎しみの連鎖って止まらないんだな。
    途中からの急展開に最後は引きこまれて一気読みしてしまった。
  • 刑事弁護人
    常々思っていたのだが、
    何故弁護士は凶悪事件の犯人を擁護し弁護するのだろう。
    その答えがこの小説にあったが
    それでも私には理解できなかった。

    誰かがしなければいけない。それが自分なだけだ。

    私は嫌だ。
    絶対嫌だ!

    いろいろ想像しながら読み進めたが
    予測できない展開に本当に引き寄せられ楽しい時間...続きを読む
  • 告解
    あなたは、犯罪の加害者になったらどうするか。
    被害者になることは考えるが、加害者ならばどうやって罪を償うのか。
    償った後どう生きていくか。いつになれば赦されるのか。罪は償えるのか。

    司法ではどうにもならない心の罪悪感が恐ろしく彷徨う。

    籬くんの供述や行動をとても理解してしまう…
    保身のための供...続きを読む
  • 天使のナイフ 新装版
    終盤は泣きながら読んだ。
    少年犯罪という重いテーマながら、グイグイ引き込まれページを捲る手がとまらず一気に読んでしまった。

    それぞれの親がどのように受け止めていくのかその後が気になる。
  • 刑事弁護人
    出てくるエピソードが繋がるのだろうと思っていたけど、それがどう繋がっていくのかが予測できず。だからこそ最後まで興味を持って読めました。さすが薬丸さん。
    被害者が加害者に、と言う負の連鎖。それを断ち切るにはどうしたら良いのだろう。全てが垂水のようにその先の被害者になるかもしれない人まで思いを馳せること...続きを読む
  • 告解
    久しぶりの薬丸さん、ずっしり。

    何があろうと心から笑えるようになってほしいと願う親心。
    しかし、そうなるためにはきちんと現実に身を向けて、逃げてはいけないこと。

    偽り続ける限り、心の中の亡霊に苦しめられる。
    “心の問題なんだよ”と
    妻と娘の命を奪ったのは、
    自分であると悔いる二三久先生。

    2人...続きを読む
  • ラストナイト
    大変良いです!薬丸岳さんの作品は本当に外れが無く、テンポ良く進むストーリーと複数の伏線回収は御見事です♪
    肝心なストーリーなのですが、再犯を繰返す顔中刺青だらけの片桐は馴染みの居酒屋・菊屋を訪ね、周りの客は片桐の様相にドン引きする中、大将の菊池との昔話に花を咲かせる。
    菊池は変わり果てる前の優しい片...続きを読む