薬丸岳のレビュー一覧

  • 刑事弁護人(上)

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    現職の女性警察官が殺人容疑で逮捕された。父の遺志を継ぐ女性弁護士凛子と元刑事という異色の弁護士西が弁護を担当することとなったが、証拠と被疑者の供述に食い違いがあり、その周囲を調べはじめる。

    被疑者の人権を守る刑事弁護人。
    被害者側からしてみたら、自分に危害を加えた人物に味方する「敵」。
    下巻も楽しみです!

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    2026年05月03日
  • 刑事の怒り

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    薬丸岳先生の夏目刑事シリーズの第4作目。
    異動になったところから始まるが、はたから見たら気にならない事案も丁寧に「何も無い」を確認するため、少し変わっていると思われているが、そんな所もすごく好感を持てる。

    夏目刑事はいつも物腰が低く、丁寧な話し方なのだが、いつもなにかに憤っていて怒っているような印象がある。
    なぜそう思うのかは分からないが。

    特に日本人以外の国籍の方の話は印象的だった。
    民間人で通訳を頼むことがあるなんて初めて知った。
    お金のために日本に来て、日本人の代わりにされるのは腹が立つなと思った。
    今は少しでも働きやすくなっているといいんだが。

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    2026年05月02日
  • 逃走

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    薬丸岳さんの新しい作品をよく読んでいたから、逃走は比較的古めの作品だった。だからか、社会に問いかけるというより、ミステリーの要素の強い作品だと感じた。最初から伏線が張り巡らされ、それが伏線だという要素も散りばめられ、少しずつ回収されていく。辛い真実だけど、毎度、その事件があったお陰で深まる絆があり、前向きに終わらせてくれる。

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    2026年05月01日
  • 悪党

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    長編かと思っていたが、短編の話が繋がっている形式だったので読みやすかった。
    途中何度が木暮の言い方ややりかたにカチンと来る部分もあったが、結果木暮の手のひらの上だったとわかった時はホッとした。

    姉が殺され、ずっとそれが心の中に燻っていたが、最後には当たる場所もなくなってしまった。
    ボタンが押せなかったのは最後の良心だったのかな。
    DVDの中身は酷すぎて思わず泣いてしまった程だった。

    在り来りな言葉だけと、今ある縁を大事にして欲しいなと思った。

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    2026年04月29日
  • Aではない君と

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    犯罪が起きると、被害者や加害者といった当事者だけでなく、家族も苦しむ。ほかの作品でも描かれるが、今回はその家族が主題だったと思う。人間(日本人?)は言葉を持っているのに、愛を伝えるのが上手じゃない。その末路だったように思う。

    心の殺人と体の殺人、出てこなかったが魂の殺人もある。どれも赦されないことで、被害者の苦しみは計り知れない。
    だけど、身体がある限り、その人を大切だと思う人にとっては関わり続けることができる。苦しみが続く心と魂の殺人は被害者にとってもっと辛いことかもしれないけど、身体の殺人は副次的に心の殺人をいくつも犯している。

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    2026年04月26日
  • 蒼色の大地

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    2つの種族の対立に翻弄される幼馴染の若者たちを描くファンタジー小説。
    8作家が参画した「螺旋プロジェクト」なるものを知りませんでした。海族と山族の対立という仮想の共通要素を様々な時代で書き分けるというもので、本作「蒼色の大地」は明治時代が背景。

    主人公の少年少女が過去のしがらみに苦しみながらも、既成概念に縛られずに自分達の耳目で捉え、考え、歩みを決めようとする姿が、良い意味で青臭く、輝きを放っています。
    結末の締め方は好みの分かれるところで、かなり評価が割れる気がします。

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    2026年04月23日
  • Aではない君と

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    人を殺めては行けない理由。
    心を殺す。身体を殺す。
    どちらの罪がより重いのか。
    痛みとは。
    寄り添うとは。
    護るとは。

    いろいろ考えさせられた。
    保護者視点で痛みを共感できる。

    個人的には、少し綺麗にまとまりすぎたかな⁈と感じ、マイナス星ひとつ。
    ママ友に勧めたい1冊。

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    2026年04月20日
  • 誓約

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    面白かった。ずっとハラハラしてた。最後があんまり好みじゃなかった。罪と贖罪、許しとは?考えさせられた。

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    2026年04月17日
  • 天使のナイフ 新装版

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    終盤の追い込みがエグい。そして主人公を取り巻く環境が地獄過ぎる。そのため、もちろんフィクションであることを前提としつつも、現実の延長線上にある日本社会を舞台にしているからこそ、終盤で明らかになる真相に作りものっぽさを感じてしまいます。流石にこの構図は現実味がなさ過ぎるような。
    但し、被害者と加害者の立場についてはとても考えさせられます。世間を賑わせる幾つもの事件をみていると、どうしても被害者寄りになってしまう方で、「加害者の人権に配慮」という主張にどこか違和感を覚えてしまうのです。しかし、すべての加害者を一括りに論じることはできないのでしょう。そして、犯した過ちに蓋をしてしまうのではなく、これ

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    2026年04月16日
  • ハードラック

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    読む手が止まらなくなり、2時間しか睡眠できず寝不足で仕事に向かうことにしてくれた作品。

    本作もとても面白かった。

    途中大体犯人は分かってしまうけれど、それでも動機など気になることが多く一気読みしてしまった。

    誰しもがそういう危険性を持っていて、環境次第では人の善悪の判断は変わってしまうこと、小さなこれぐらいは良いだろうの積み重ねがそうなってしまうことを再認識した。

    日々のなかで、どんな絶望を感じたとしてもどこかに少なからず光はあるんだと短文だったが感じさせてくれた。

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    2026年04月17日
  • 虚夢

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    薬丸岳先生の作品は少年法のことが多いように感じていたが、39条にも触れていたとは知らず、見識の広さに驚いた。
    また自分も知っていたことは知っていたが、具体的にどう言う事なのかというのは知らず、勉強にもなった。

    作中で佐和子が「時限爆弾」と言っていたことが、妙に腑に落ちた。
    確かに自分以外の誰かが、自分の心のことを判断するというのは、特に基準も持たないし危険なことだと思った。
    佐和子が身を呈して伝えようとしたことは、ここまでしないと伝わらないという絶望でもあった。

    自分の不勉強が露見したが、知らないことを知ることが出来たチャンスだと思って再度知る努力をしていこうと思った。

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    2026年04月13日
  • Aではない君と

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    辛いけど、親という立場になったら年に一度読むべき話だと思いました。命について、子供にどのように尊さを伝えるか大変勉強になりました。
    炒飯のシーンでは涙が止まりません。

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    2026年04月13日
  • ラストナイト

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    顔にヒョウの入墨の男カタギリ。この時点で私の読む話かなと思ったのですが、展開がそれぞれの人たちに光をあてていくので読みやすいなと思い直しました。
    菊池さんは本当にいい人。
    中村弁護士は驚くほどの正義の人。
    松田ひかりはそういう風に思って当然。
    森口絢子は気の毒な人。
    荒木さんはやり直せた、いや、やり直し中の上恩返しに必死になる人。
    もっとそれぞれの人に思うことはあるけれど要約したらこんな感じです。
    終盤、なぜ三十年からのながい年月、服役を繰り返したかが分かります。
    どんな悪い人なんやと思わせての本当は真逆の人。
    方法は正当ではないが、それしか出来なかった人。
    人生をかけた復讐を遂げて奥さんのと

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    2026年04月10日
  • ラストナイト

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    最初は片桐のことを「ただのチンピラじゃん」と思いながら読んでいたのに、読み進めるうちに少しずつ印象が変わっていって、最後にはすっかり好きになっていました。人ってこんなふうに見え方が変わるんだなと感じさせられます。

    そして何より伏線回収が本当に見事で、「そういうことだったのか…!」と何度も驚かされて、一気に読んでしまいました。

    最後は悲しい結末だけど、復習果たせて良かったし、天国で会えていますように。

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    2026年04月08日
  • 天使のナイフ 新装版

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    未成年が起こした犯罪の被害者家族の苦しみが詳細に語られ胸に迫るものがあった。
    少年法をテーマに
    更生や贖罪について考えさせられる。

    それでいて二転三転するミステリー要素も素晴らしく、読み応えがあった。

    主人公の桧山の誠実さに感動した。

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    2026年04月05日
  • 刑事のまなざし

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    ネタバレ

    夏目刑事の強さに敬服。それまでの犯人たちに対する夏目刑事の思いやりの深さを知っていても、娘さんの事件の犯人とその理由を聞いた時は流石に強い怒りを示すかと思っていましたが。どんな風に考え抜いたらあんな境地に行けるのでしょう。
    短編はあまり好まないのですが、1話1話に重みがあり楽しめました。ただ、ほぼ全ての話で女性が使われていて不快感を覚えました。犯罪に直接的にも間接的にも絡んでくることが多いということなのかも知れませんが。

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    2026年04月04日
  • 虚夢

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    初めて読む作者の本であまり期待せずに読みました。

    最初から中盤までは読みやすいものの特筆して面白くもなかったが、終盤に入ってからどんでん返し感と一気に謎が解けていく爽快感があった。
    ただ、個人的に藤崎の過去の深掘りをもう少しして欲しかった。

    小説としての完成度は非常に高く
    よく纏まっていて読みやすいので、あまり本を読まない人にも勧めたい一冊。
    これを機に薬丸さんの他の作品も読んでみたいと思う。

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    2026年03月31日
  • 誓約

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    逃亡資金を用立てる代わりに、娘を殺した犯人が出所したら復讐してほしい…。16年前、ヤクザに追われる向井に復讐を依頼した、当時余命わずかだった女性から「あの男たちは刑務所から出ています」と手紙が届いた。
    家族と引替えに復讐を強いられる向井。向井を唆すのはいったい誰なのか。

    読み進めるにつれて緊迫感が加速していく。一気読みした!

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    2026年03月29日
  • こうふくろう

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    緊急事態宣言、三密など大変だったコロナ禍の時を思い出しました。運良くコロナにはかかりませんでしたがコロナで人生が変わった人はたくさんいたと思います。

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    2026年03月28日
  • その鏡は嘘をつく

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    何度読んでも落涙のベストセラー短編集『刑事のまなざし』に次ぐ「夏目信人」シリーズ、初の長編。

    浅川幹夫、予備校生、いとこ水森沙紀、塾友、星野ゆかり、兄洋、須賀邦治: 外科医、妻美智代、義父である松下康則、夏目刑事のパートナー安達涼子、「長峰さん、夏目サン、園部真理、須賀の痴漢被害者、志藤検事の上司、福沢検事正、佐藤次席検事、検事事務官、笹本、刑事課強行犯、菊池係長、安達涼子、夏目信人、福森、医学部専門の予備校の講師峯岸彩子、5年前当時須賀と同じ外科医、被害者夏目サンは、峯岸講師の生徒、岡本美香、須賀の部屋に入った若い女性。弁護士の中尾、峯岸さんの弁護士、いとこ上野さん

    「峰岸さんは五年前ま

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    2026年03月31日