薬丸岳のレビュー一覧
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薬丸岳さんのほかの作品でもよく取り上げられる社会課題が学校での「いじめ」。いじめの経験がその後の問題や犯罪に繋がっていくことが多いが、今回はそのいじめがメインテーマの一つだった。
いじめで一番辛いのは仲間がいないこと。なのにいじめを無くすために孤立を加速させて、表面上は解決したことになっている。その後、ガーディアンの活動は活発がしている。しかし、当人はそれに感謝しておらず、寧ろ逆効果だったと感じる反応をしている。それが答えだと思った。
もちろん、教師は完璧ではなく力があるわけでもない。だけど無力でもない。学生や生徒のことを想い、見つめ、向き合うことが、解決策にはなっていなくても、学生や生徒にと -
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コロナ禍真っ只中の東京が舞台。
2020年5月、池袋の公園に
「本物の家族」を求め集まる若者たちがいた。
息苦しく閉塞的な日常を過ごす中
少しづつ変わっていく彼らの姿をリアルに描く。
登場人物が多いので、名前、特徴をメモする。
少し広がりすぎたかな、と感じた。
スポットライトは舞台の中心に立つ主人公に当て
周りを固める登場人物も
輪郭がはっきりする程度の光が欲しかった。
薬丸岳さんの書きたいメッセージを
ポンと投げてくれたら。
私も上手に受け止めてキャッチボールができたかな。
(既刊本は全て読破していますので受け止める自信あり)
今までと同じようなストーリー展開を期待してしまうけれど
新し -
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薬丸岳先生の夏目刑事シリーズの第4作目。
異動になったところから始まるが、はたから見たら気にならない事案も丁寧に「何も無い」を確認するため、少し変わっていると思われているが、そんな所もすごく好感を持てる。
夏目刑事はいつも物腰が低く、丁寧な話し方なのだが、いつもなにかに憤っていて怒っているような印象がある。
なぜそう思うのかは分からないが。
特に日本人以外の国籍の方の話は印象的だった。
民間人で通訳を頼むことがあるなんて初めて知った。
お金のために日本に来て、日本人の代わりにされるのは腹が立つなと思った。
今は少しでも働きやすくなっているといいんだが。 -
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終盤の追い込みがエグい。そして主人公を取り巻く環境が地獄過ぎる。そのため、もちろんフィクションであることを前提としつつも、現実の延長線上にある日本社会を舞台にしているからこそ、終盤で明らかになる真相に作りものっぽさを感じてしまいます。流石にこの構図は現実味がなさ過ぎるような。
但し、被害者と加害者の立場についてはとても考えさせられます。世間を賑わせる幾つもの事件をみていると、どうしても被害者寄りになってしまう方で、「加害者の人権に配慮」という主張にどこか違和感を覚えてしまうのです。しかし、すべての加害者を一括りに論じることはできないのでしょう。そして、犯した過ちに蓋をしてしまうのではなく、これ -
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薬丸岳先生の作品は少年法のことが多いように感じていたが、39条にも触れていたとは知らず、見識の広さに驚いた。
また自分も知っていたことは知っていたが、具体的にどう言う事なのかというのは知らず、勉強にもなった。
作中で佐和子が「時限爆弾」と言っていたことが、妙に腑に落ちた。
確かに自分以外の誰かが、自分の心のことを判断するというのは、特に基準も持たないし危険なことだと思った。
佐和子が身を呈して伝えようとしたことは、ここまでしないと伝わらないという絶望でもあった。
自分の不勉強が露見したが、知らないことを知ることが出来たチャンスだと思って再度知る努力をしていこうと思った。