薬丸岳のレビュー一覧

  • 友罪【電子特別版】
    Free Styleさんが詳しいレポをあげられているが、
    罪人となった後、周りの人の反応について深く考えさせられた。

    14歳のときに犯した殺人の罪を28歳になっても背負っている青年「鈴木」。
    同じように中学生の時に
    表向き親友のようにつきあっていた友人がいじめにあったとき、
    かばってあげる勇気がな...続きを読む
  • 逃走
    ラーメン店で起きた殺人事件。
    ここが謎の事件解明へのスタートとなった。
    21年もの歳月は思春期を挟んだ人間にとっては非常に意味のある時間であり、その間に起きた事実を知った時の心の動揺は計り知れないものがあると思う。
  • 友罪【電子特別版】

    友罪

    これは非常に面白かった。

    加害者側の心理に寄り添う小説は「うーん、、」が多いけど、この作品は大丈夫だった。
  • 罪の境界
    audibleで耳読しました。女性の声の方がすごく上手で、おばあちゃんの声や、年配のおばさんの声、男の子の声と色んな声で、きちんと誰の言葉か聞き分けられました!
    内容も良かったです!あかりが立ち直ってくれて良かった!
    犯人は、可哀想だと思うけど、やっぱりそんなことで殺人を犯してしまうのは違う…でもき...続きを読む
  • 友罪
    自分の身近な人に犯罪者がいたら。
    自分は多分逃げ出すだろうな。昔の事といってもやはり怖い。
    主人公の選択は素晴らしいことなのかもしれないが、正解ではないとも思う(それぞれの考えがあっても良いだろうと)
    ただ一つ言えるのは、従業員のように掌返したように罵るのは絶対にしないでおこうと思った。
  • 罪の境界
    ●面白かった点
    無差別暴行/殺人事件の被害者と加害者、双方の視点で描かれる物語は、読んでいる自分自身の価値観を試されているようで、考えさせられました。
    事件で生き残った被害者が、自分を助けて亡くなった人物について調べていくうちに心が変わっていく描写が、とても心に残りました。

    ▲惜しかった点
    途中、...続きを読む
  • 蒼色の大地
    螺旋プロジェクトを読む中でこの作家さんを初めて読みました。

    山族と海族の対立による若者3人の運命が、最初から最後まで疾走感をもって描かれていてとても面白かった!
    まだ全時代読みきれていないけれど、1番海と山の対立が明確で、その中に葛藤も感じてよかったです。その中にも「そうだったの?」という伏線回収...続きを読む
  • 告解
    失恋11作目。
    罪と向き合うことが出来るまでの過程や、立場が違う人たちの事件に対する思いが込められた本。相変わらず考えさせられる作品。
    自分でどうするか、逃げや嘘はないか、犯罪を起こさずとも、日々の生活でも繋がっているのかもしれない。
    私的なことだが、失恋して一カ月経過。元彼は新しい彼女が出来て幸せ...続きを読む
  • 最後の祈り
    きついなぁ。そんな厳しい状況に自分から飛び込まないわ。人間ができているのだろうか。よく話をしないと誤解を招くということか。
  • 刑事のまなざし
    夏目信人刑事、このキャラクターを生み出したことがこの作品の成功である
    「法務技官、罪を犯した少年に寄り添う心理士」から愛娘に起きた事件を契機に刑事となった異色の経歴
    娘はハンマーで殴られてから十年間植物状態なのだ
    作中の人物は犯人というよりも過酷な運命の被害者である
    短編集だがラストには・・・秀逸で...続きを読む
  • 友罪
    もし自分の身近な人が凶悪な殺人者だったらと考えられる作品。罪にもよるが子供の目をくり抜いて二人を殺す様な人間に更生もくそも無いと思うのは薄情なのだろうか。鈴木には全く感情移入はできなかった。
  • 罪の境界
    テンポよく登場人物それぞれの視点に切り替わるため 退屈なく読みやすい。そして、それぞれの人物に感情移入しながら読んだ。人にはそれぞれ事情があるんだな、ということをひしひしと感じた。
  • 刑事のまなざし
    何年も前に既読。全体を通して非常におもしろかったという記憶はあるものの大筋は忘れてしまったが、「オムライス」の衝撃だけは今も頭に残っている。
  • 宮辻薬東宮
    宮部さんから始まり、他4人の作家さんたちが繋いでいくアンソロジー。どれも、意思を持っているかのように思える無機物に人生を翻弄されてしまった人たちが出てくるところが共通してたように思う。最後の宮内さんの作品だけ違ったかな。辻村さんの「ママ・はは」は「噛み合わない会話と〜」で読んだことがあったのだけど、...続きを読む
  • 最後の祈り
    教誨をして死刑囚がおとなしく
    刑に服するということは
    即ち、死刑を執行しやすくするためでもある…

    なるほど、牧師さんにとったら
    なんともいえないジレンマ。

    死刑ってなんだろう。

    何の反省もなく刑に処されても
    被害者としたら納得はいかないだろうしねぇ。
    やっぱり難しい。
  • 虚夢
    刑法三十九条を題材にした作品。
    通り魔事件により娘を殺された夫婦は、犯人が犯行時に心神喪失であったことから罪に問われることがなかったことに憤りを感じて、その後の人生を送ることになった。
    夫婦の生活は上手く行かなくなり離婚していたが、事件から4年が経ったある日、元妻から犯人の藤崎を見かけたと連絡がある...続きを読む
  • 友罪
    身近にありそうでなんだか生々しい物語だった。鈴木の視点では語られておらず過去が分からない、ラスト誰かが報われる訳でもない、性格が悪い登場人物も一定数いる、どこかで本当にありそうな気がした。
    犯罪者は一生それを背負っていくべきということは分かる。被害者が恨み続けるのも分かる。ただ周りが割り込むのって、...続きを読む
  • 告解
    さすが薬丸先生、おもしろくて一気に読み終わってしまいました。被害者と加害者側の心情を描く作品ってありそうで、なかなか読んだことないなぁ〜と。両者の苦悩がよく描かれてました
  • 友罪【電子特別版】
    自分だったら‥
    どーしてたかと‥
    考えてしまいました。

    鈴木が最後に手紙を読んでどー思うのか‥
    そこも知りたくなりました。
  • 誓約
    面白かったです。
    薬丸岳さんの作品は3作目。『友罪』『Aではない君と』は少年犯罪についての話でした。今作は過去に犯した罪についての話でした。
    顔に醜い痣を持って生まれ、家族にも恵まれず、社会を恨み罪を重ねた男。新しい戸籍を手に入れて生まれ変わったように幸せに暮らしていたが、ある日突然過去に犯した罪が...続きを読む