薬丸岳のレビュー一覧

  • 蒼色の大地
    螺旋プロジェクト 3作品目
    薬丸岳さんの作品は初めてかも

    海軍と海賊の対立であるが、実は山族と海族の私的な争いだった。親世代と子供の世代でのモノのとらえかた、考え方の違いがあること、最後には海山一緒に別の敵へと向かって行って争いが絶えないことなど世の中で起きていることと何だか繋がっていそうだなあと...続きを読む
  • 刑事弁護人
    考えさせられるテーマ。

    そうだよね、誰かがやらなきゃ、なんだよね〜。
    それにしてもね…難しいテーマではあるよね。

    薬丸さんのリーダビリティをもってしても、読み進めるのがなかなか難しかったわ。
  • 友罪
    こういうのって本当に難しい問題。
    何が正しくて、誰が正しいのか… … 絶対的な正解がないから悩むし、答えがでない。
    (映画鑑賞済み。映画はかなりアレンジされてたんだな、原作の方が断然良いなと感じた)
  • 刑事弁護人
    法律は正しく使われないと、負の連鎖を生む。

    正しく使われていても、立場によっては理不尽なものになる。

    法律って誰のために何のためにあるんだろう。



    筆者の作品は読みやすく、読者の誰もが登場人物の誰かに当てはまりそうな描写で上手いなーといつも思う。
  • ラストナイト
    薬丸さんの本は二冊目だが、前に読んだ「友罪」と同じように、暗い過去を持っていそうな人物が、読み進めていくに従って、とても切なく、こんなような人生がもしかしたら現実にもあるのかと感情移入してしまった。今作は、立場が異なる5人の人物の視点で章ごとに描かれていて、繋がっていく様が秀逸だと感じた。
    他の薬丸...続きを読む
  • 刑事の怒り
    薬丸岳さんの夏目信人シリーズで今回は黄昏、生贄、異邦人、刑事の怒りの4つの物語で構成されており、どの物語も夏目刑事の慧眼と行動力に感心させられますが、やっぱり彼の人柄ですかね~。犯人を追い詰めないというか、自省の機会を与えるというか。。。ただ、最後の物語である「刑事の怒り」については、彼自身が背負う...続きを読む
  • 天使のナイフ 新装版
    少年犯罪と被害者の家族との話。少年法に守られ罪を重ねる少年。本当の更正とはなにか、を考えさせられた1冊。
  • アノニマス・コール
    事実を隠蔽することは、最終的には破綻するのだと総括できる壮大な物語で非常に面白かった.元警察官の夫婦は3年前に分かれたが、夫の朝倉真志への無言電話から話が始まる.元妻の安本奈緒美に事実関係を確認すると娘が行方不明だと判明し、程なく奈緒美に娘を誘拐したという電話がかかる.朝倉は自分を不当逮捕した警察に...続きを読む
  • 蒼色の大地
    中央公論の螺旋プロジェクトの一冊!

    舞台は明治時代の瀬戸内海!

    プロジェクトお馴染みの山族は大日本帝国海軍!
    海族は海賊!?

    これまで読んできたどの作品よりも直球的な対立構造となっている。

    私達が普段目にする対立構造に怨みつらみが混じる時、本当の正義とは存在しないのかもしれない・・・


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  • 蒼色の大地
    壮大なスケールと海族と山族の敵対しながらも明るい未来を築こうとする若者達の想いなど恋愛小説、歴史小説などの側面を持っているように感じた。でも鈴には生きていて欲しかった。
  • 蒼色の大地
    螺旋シリーズの4作品目。他の作品よりオーソドックスでわかりやすくて読みながら展開が気になっていった本でした。結末は強引な感じはしたかな。
  • 宮辻薬東宮
    「人・で・なし」
    宮部みゆき上手いよねえ。
    極めて普通の(もしかしたら宮部自身が遭遇したかもしれない)居酒屋の、よくある話から、「人でなし」のワードを引き出して、ひとつの現代の「怪談噺」が始まる。まあ、やり過ぎ(ありきたり)のオチだったけど。リレー・アンソロジーどうなるんだろ?

    「ママ・はは」
    ...続きを読む
  • ブレイクニュース
    これは…かなり面白いし好き。
    野依美鈴という完全無欠な怖いもの知らずの非現実的なヒロインと見せかけて最後に人間味出すのも動機とかも持ってくるのめちゃくちゃうまい。

    なぜか真柄がずっと毎熊克哉のイメージで脳内再生してた。ドラマ化とかしても面白そう。
  • 刑事弁護人
    常々、残忍な犯罪者の弁護人とはどんな気持ちで行っているのか、何を持ってやりがいを感じているのか疑問に思っていた。
    西さんは刑事の方が向いている。
  • 天使のナイフ 新装版
    解説を読んで、作品名が「天使のナイフ」であったことを思い出し、納得とは少し違う、苦い複雑な思いになった。

    最終盤に向け、登場人物の1人1人が際立っていく感は、自分自身の序盤の浅はかな先読みを超えるもので、それぞれの人間味が色濃く感じられた。

    読み終わった時の、なんとも言えない気持ちのざわつきが、...続きを読む
  • ブレイクニュース
    大好きな薬丸岳さん。
    今時の題材を短編形式で進めていくので、空いた時間に読めてよかったです。どの話も意外性は大きく有りませんが、そこが逆に落ち着いた読めました。
    題材も、今どきで面白かったです。贖罪といえば薬丸先生しかいませんね。
  • 刑事弁護人
    分厚い本だったけど、夢中で読む。
    どんな真実が隠されているのか、それが知りたくて。
    やはりリーガルミステリーは面白い。
    ホストの加納に襲われ酒瓶で頭を殴って殺害した元警察官の垂水涼香、父親も人権派弁護士で犯人を弁護したことによってその被害者の母親から恨みを買い刺殺されるという過去をもつ弁護士の持月凛...続きを読む
  • 刑事弁護人
    長かった。
    久しぶりに読んだ本がこれ。
    でも、読み始めたらどんどん進む。
    真実が徐々に明らかになる。
    複雑な人間ドラマ。
    読み応えあった。
  • ハードラック
    自分が闇サイトで募集した連中に、逆にハメられた
    主人公に同情出来ません!
    首謀者は誰なのか?
    謎が多すぎて満腹です
  • 虚夢
    前々から読みたかった薬丸岳さん
    精神障害者による凄惨な殺傷事件
    加害者と被害者家族と更に別の障害者との関わり
    母親の渾身の芝居が、少しだけ希望を示してくれました