薬丸岳のレビュー一覧
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これは飲酒運転での引き逃げからの、主人公の気持ちの葛藤。主人公の、家族、友達、恋人、それぞれの気持ちも、描かれていて、引き込まれる作品。ひき逃げで被害者となった、おばあちゃんの家族の葛藤。ずっと、残虐な犯罪からみの、薬丸作品を読んできたので、ほんの少し、自分には物足りなかったような気もするけれど、ラストはなかなか、感動的です。不注意や、ちょっとしたことからの交通事故と、怖くて逃げてしまったこと。ひき逃げ事件のニュースを、テレビで見たりするけれど、加害者も被害者もそれぞれの家族もつらいね。気が重くなった。でも、読むのをやめられない、薬丸岳さん。
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小学生の時に母親を亡くして以来、大人になっても愛する人にさえ心を開ききれない快彦の元に現れた弁護士。20年以上も会っていない従兄弟の亮介が服役中で仮釈放の身元引受人に自分を指定してきたという。
そんな義理はないと思いつつも、亮介のペースにのまれ、同居することとなる。
亮介に不信感を抱いていた快彦は、一緒に暮らすうちに少しずつ頑なな心がほどけていく様子に期待しますが、次第に暗雲がたちこめます。
誰かを守りたいという強い気持ちを場面場面で感じました。
過去の出来事が歯車を狂わせて色んな所に波及していきますが、1つづつ紐解きをし、前に進んでいく様子に心が打たれます。
実際にこんなことが起 -
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「法は罪を裁く。でも、心の痛みは誰が癒すのか。」
犯人は13歳の少年だった——。
娘の目の前で妻を殺された桧山貴志。加害者が少年であったため罪に問われず、4年後、今度はその少年のひとりが殺され、桧山が容疑者となる……。
薬丸岳さんは中山七里さんと並び、社会問題を真正面から描く作風が印象的な作家です。本作もまた、少年犯罪という重いテーマを通して「法」と「正義」のあり方を問う物語でした。デビュー作とは思えない完成度で、読みながら何度も胸を締めつけられます。
少年犯罪という現実の痛ましさだけでなく、「被害者の視点」から見た感情の行き場のなさ、そして“赦し”とは何かという深い問いが心に残ります。 -
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おもしろかった。
エンタメ超大作。
これは映像化したらおもしろいだろうなぁ。
ただし丁寧に登場人物も設定も変更不可で。
となると、映画の大作はだいたい3時間前後だから…無理だね。
2クール以上か、season4?5??それ以上???でドラマ?
てことは民放は(コケた時のダメージを考えると)なかなか厳しそう。
NHKか、制作委員会スタイルのテレ東か、WOWOWかNetflix?アマプラ??
ストーリーとしては、ムロイの生い立ちや人生をもっと深堀りしてほしかった。
人を助けるのはやっぱり人なんだね。
とはいえ、やっぱり頭はいい方が人生充実するね。
頭の良さも才能だから。
映像化 -
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ネタバレ考えさせられる話だし、元刑事の弁護士という設定が面白い。
ただ、ストーリー上、伝えたいが故の作意と思われる点に違和感があり引っ掛かった。
犯行の一部始終を録画したレコーダーを公にするのに反対する理由として、被害者加納の母を気遣う点。地獄に落ちろと思う位の男の母にそこまで思いを馳せるかなと。
もう1点、加納の実家は地元の名家で、逮捕後は保身の為家から出させるような家庭で、母はしつけに厳しくヒステリック。息子から死ねと思われる様な母親。そんな母親が裁判に傍聴に来るかな、そして無罪になった被告人に刃物で切り掛かるかなと。
以上はあるが、刑事弁護士の次作があれば読みたい。 -
Posted by ブクログ
薬丸岳という人は
複雑な生い立ちとか
メンタルが不安定とか
ちょっと境遇に恵まれない若い人の描写が本当に秀逸。
特殊能力と言っていい頭脳を持つ町田、
本当はとても姉思いの雨宮、
大切な人を守りたかった磯貝、
大企業の御曹司の為井
反抗期の町工場の娘、楓。
恵まれた時間を過ごしてきた人も、少年院に入ったりたそうでない人も、必死に生きているのは動かし難い事実。
女子大生の晶子は自分がちょっとウザい。
美形で男子にチヤホヤされて、でも誰にでも親切でちょっと意識高い系を全てわかってやっている、的な?(自分も性格悪いなー。)
特殊詐欺のてっぺん(と思われる)である室井。
非道で冷徹で恐ろし