薬丸岳のレビュー一覧

  • 虚夢
    『この社会の中に、人の目に触れることもなく、社会で議論されることもなく、闇の中に葬られていく事件や被害者の悲しみがいったいどれだけあるのでしょうか。』

    通り魔事件によって娘の命は奪われた。だが犯人は「心神喪失」状態であったとされ、罪に問われることはなかった。心に大きな傷を負った男は妻とも別れてしま...続きを読む
  • 神の子(下)
    文体はあまり好きなものではなかったけれど、とにかく続きが気になってどんどん読み進めていった1200頁弱だった。
    終始この中の誰かにわたしは騙されているのではないか?という感覚が抜けず、知りたいがタメに読んでいる感覚。
    書評を読むとこれはミステリーカテゴリーではないと書いてあって、え?これミステリーじ...続きを読む
  • 悪党
    読みたいと思っている本はたくさんあるのに、今まで読んだことがなかった薬丸岳。フォローさせて頂いている方のレビューが胸を打ったので、読んでみることにしました。


    佐伯修一、29歳。ホープ探偵事務所に勤めている。
    元々は警察官だったが、あることが原因で懲戒免職になってしまう。無職になった彼に声をかけた...続きを読む
  • ハードラック
     私の苦手な闇金ウシジマくんの登場人物のような、社会の底辺に堕ちてしまった25歳の主人公。一度でもつまずくと坂を転がり落ちるようにどんどん堕ちていく様が見ていられない。闇の犯罪組織のトップにそう簡単に気に入られるかとか、トップとするとあまりにも自分の身の危険を顧みていないとか、色々と思うことはあれど...続きを読む
  • ガーディアン
    自分の頃、思い出すけど、そんなに先生のこと何とも思ってなかった…^^;
    なので、先生では解決できんとか怒ることも、頼る事もなかったし、自分らで出来る事はやって、アカンかったら先生に言ってみてって感じやった気がする。(遠い昔だし、平和だったのかもしれん。)
    先生も全部は見切れんから、生徒も先生見捨てて...続きを読む
  • 闇の底
    幼少期に性犯罪者に妹を殺された過去を持つ刑事の長瀬は、幼女殺害事件が起きるたびに性犯罪の前歴者が殺害されるという連続殺人事件を追う。殺人犯は死刑執行人のサンソンを名乗り、捜査本部とマスコミに犯行声明文を送りつける。サンソンの目的は?長瀬の心情は?運命の対峙が描かれた社会派ミステリ。

    ブク友・なんな...続きを読む
  • 闇の底
     社会問題について深く考えさせられるのが特徴の薬丸作品。今作は性犯罪者の更生について。サムソンの正体は早めに想像がついた。
     日本も早くアメリカのように出所後も追跡できるようなシステムにしてほしいが、整備されないのだろう。更生の考え方は大事とは思うが、性的嗜好や衝動はどうしても変えられないのでは?女...続きを読む
  • ラストナイト
    数時間でイッキ読みでした。
    ラストは涙が止まらなくて、、胸が苦しかった。。
    そのために何度も服役してたなんて、左手も、、すごい執念。。
    荒木さんがいてくれたことにちょっとだけ救われた。
    こういうのを書かせたら薬丸さんはほんとヤバイと思った。
  • 友罪

    自由を求め

    自分だったらどうする?
    友人が犯罪者だったら…
    家族が犯罪者だったら…
    過去を忘れず、罪から逃げず、償う。その方法はそれぞれ。
    みんな生き方違うから。
  • ブレイクニュース
    大きな組織にいると庇護されるけど不正を大きな権力に握り潰されることもある。叩き潰された不正を衆目に晒すためにネットニュースがあるが、これも真実よりも過激で人の目を惹くものが喜ばれるのが確かだ。身近な話題でもあるYouTubeのネットニュースに関する小説。小説内でも9割敵みたいな書き方されてるのがリア...続きを読む
  • 友罪【電子特別版】
    もし、近くに犯罪者がいたら。
    気づかないでいるのも怖いし、気づいてしまった時も怖い。
    いくら今、友達として一緒にいるとしても、一緒に居たくなくなってしまうと思う。
    益田の気持ちもわかるし、結局裏切られたと思われるなら、自分の手で原稿を書いた方が良かったのではないかと思う。
  • その鏡は嘘をつく
    「刑事のまなざし」に続く夏目刑事シリーズ第2弾。
    前作で夏目刑事の人柄に惹かれファンになり、今回の物語でも行動や想いにブレなく真相を追求する姿が素敵だった。

     エリート医師が池袋の一室で遺体で発見された。当初は自殺と考えられたその死を、検事:志藤は些細な疑問点から他殺ではないかと考え始める。
    その...続きを読む
  • 闇の底
    サンソンは誰だろう?って考えながら読んでました。
    長瀬の父親なんじゃないか?
    いや、小池なんじゃないか?
    って最後の最後まで分からなかった。

    でもまさか小池を長瀬が殺すとは思わなかった。
    彼は一線を越えちゃったんだね。
    それはサンソンを引き継いだって事なのかな?

  • 死命
    夏目信人シリーズとはまた一味違った重厚な作品だが、信一、澄乃、蒼井、矢部の視点の切り替えがテンポ良く、読む手が止まらない。信一の過去が明らかになってからの展開は圧巻。ラストは救いがあって好み。矢部を主人公にして続編如何でしょうか?
  • 神の子(下)
    うまく作られた話
    ワクワクしながら読めた。

    頭脳と体 ふたつ揃うことに意味があるってことなのか。最後の展開は、

    何度か出てくる、お互いに足りないものを補って生きる。
    と共に

    そして仲間
  • ラストナイト
    顔面に刺青そして義手
    壮絶な過去救いようのない人間かと
    思えばただただ愛した元妻の為に
    復讐心がここまで貫き通すのかと
    思いました。
    梶原は私的にもっと不幸にあった
    終わり方であってほしかった
  • ハードラック

    こんなに一気読みした作品久しぶり!
    というくらい面白かった。

    森下が仁に協力してあげていて少しは人間味があるところが見えたかと思ったらやっぱり自分のために協力していただけで騙された!と思った。
  • 刑事の約束
    前半は色々な事情でやむを得ないという感じ。でも中には同情を使い、自分の真の目的を果たしたいという邪な動機もあり、表面だけではわかりづらい犯罪もあるんだなと思った。最後の章は本当に切なかった。見守るって言葉、簡単に使ってはいけないんだなとも思わされた。
  • 誓約
    読みやすいけど読み応えがあった。
    復讐したい感情ってどうやって向き合うのが正解なんだろう。
    こういう内容の本を読むといつもそう思う。
  • ハードラック
    少ない手がかりからよく最後まで続いたなという感想。最後の方になってやっと少しずつ犯人像が浮かび上がり、わかった途端読み終わってしまった。大したことないと思っていたことが相手にとっては重大なこととなる。全然亡くならない闇の仕事。苦しくて手を出しそうになる人に読んでもらいたい一冊。心配させたくない、迷惑...続きを読む