薬丸岳のレビュー一覧

  • 闇の底

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    子供目当てで犯罪を犯す輩に制裁(殺人)をするサンソン。ダークヒーロー的なことなのかなーと思ったけど、ストーリーの質は重め
    自分の子供を守るために犯罪者を殺す、、すでに精神的にヤバい気はする
    このままサンソンが捕まってエンディングかと思いきや、そうくるか!!

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    2025年05月20日
  • ラストナイト

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    居酒屋「菊屋」で最初の傷害事件を起こしてから
    32年の間犯罪を繰り返し刑務所を出入りしている男、片桐59歳

    全5章で 各章片桐に関わる人物から彼の人となりと犯罪を連作短編的に
    なぜ彼は顔に刺青まで入れて犯罪を繰り返すのか
    そのミステリの部分は早めにわかってしまったのですが、片桐の態度や言葉の裏には深い想いと
    決心がありました。
    他の方法でも良かったのではと思わずにいられないのですが、小説ですから
    ラストナイトは 片桐の望む夜となりました

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    2025年05月19日
  • 刑事弁護人(上)

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    被疑者の心情とか弁護士の調査の情景からめちゃくちゃ考察してしまう。

    まだ下巻は読んでないけどおもしろいので期待。

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    2025年05月18日
  • 死命

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    ネタバレ

    病が刻一刻と命を蝕んでゆく中、方やその奥底に秘めてきた欲望を開花させ、方やそれを止めるために執念を燃やす。

    余命を知ったことで、愛する人から愛される喜びさえも凌駕するほどに膨れ上がる殺人衝動は、幼少期のトラウマ云々というより、『ジキルとハイド』のハイド的というか、ケモノのよう。そして愛する人の死が、愛する人にだけは本性を知られたくない、というただ一片残った人間性や理性をも奪い去り、怪物へと変貌させる。怪物に変貌を遂げた自分は地獄に落ちる、死んでも恋人と同じ世界に行くことはない、だから彼女に自分の本性を知られることはない、と安心しきっていた榊にとって(ここはなんだかロマンチスト)、蒼井の告げた

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    2025年06月28日
  • 友罪【電子特別版】

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    映画は見てないんですが、このあと見てみようと思います。
    小説を読んでいる間は鈴木寄りの考えになりそうになる。でも毎日のようにNEWSにあがる世間を騒がした事件の犯人Aを思い浮かべれば、現在どんな生活をしているんだろう、どこにいるんだろう、から決して幸せであってくれるなとまで思ってしまう。感情なんて本人との距離によってブレブレになる。

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    2025年05月17日
  • 刑事弁護人(下)

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    ネタバレ

    202503/上下巻まとめて。なかなかの長編だけど気になって一気読み、これまた流石薬丸岳な作品。面白かった。主人公凛子がヒロインとして完成形ではなく成長途中なとこも良いし、弁護士・西が元刑事という経歴が効いてるキャラなのも良い。展開的には都合良いところもあり、納得しがたいとこ(特に、いくらなんでも、涼香が加納の母親を慮って真実を語らなかったってのは…)もあり。なので、薬丸ミステリにしては若干物足りなさはあるけど、謎解きというよりは、弁護を通して描かれるところを味わう作品。「刑事弁護人」、まさしくなタイトル。『被疑者にとって、彼らの話を聞くことができるのは弁護人しかいない』『被疑者にとって誰も味

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    2025年05月16日
  • 刑事弁護人(上)

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    ネタバレ

    202503/上下巻まとめて。なかなかの長編だけど気になって一気読み、これまた流石薬丸岳な作品。面白かった。主人公凛子がヒロインとして完成形ではなく成長途中なとこも良いし、弁護士・西が元刑事という経歴が効いてるキャラなのも良い。展開的には都合良いところもあり、納得しがたいとこ(特に、いくらなんでも、涼香が加納の母親を慮って真実を語らなかったってのは…)もあり。なので、薬丸ミステリにしては若干物足りなさはあるけど、謎解きというよりは、弁護を通して描かれるところを味わう作品。「刑事弁護人」、まさしくなタイトル。『被疑者にとって、彼らの話を聞くことができるのは弁護人しかいない』『被疑者にとって誰も味

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    2025年05月16日
  • 友罪

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    職場で出会った同僚が過去に起こった重大事件の犯人だったら?
    もし主人公と同じ立場になったときに自分がどう行動するか分からない。。
    でもきっとそういう可能性はゼロではないんだろうな
    もしそうなったら、自分は神でもなく裁判官でもなければ、事件に関係すらしないと理解したうえで行動発言したいと思う
    考えさせられるストーリーだった

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    2025年05月16日
  • 籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

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    この方の本は前に最後の祈りを読みましたが、人の感情の描写が上手くて、嘘くさくないのがいいなと思いました。なので今回もすぐに入り込めて一気読みでした。現実的にそんなことが、って思うようなストーリーですが、あーよかったなーと思えていい話でした。出てくる地名がご近所なのでそれも身近にかんじたのかもですが。

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    2025年05月14日
  • 神の子(下)

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    上巻で 戸籍も与えられなかった少年が
    自分の知能で生き抜くというテーマなのかなと
    思っていました。
    下巻からは、物語が膨らんで仲間という存在を彼なりに受け入れていくという流れを読みました。
    神に選ばれし子と選ばれなくても懸命に生きる子。IQ知能という側面だけでは、生き抜けない。
    EQ感情知能は、経験と享受で高まることがあるのではと思わせてくれる。
    表現は未熟でも 恩を返すという意識を持ち始める少年。
    少年の冷静さに彼を想う少女の情熱的な行動を対比させてエンタメ感満載。

    闇の組織が中途半端で、悪の頂点の男はもしかしたら小説の始まりからは違うエンドだったかもしれないなと思いました。
    それでも先を

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    2025年05月14日
  • 友罪

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    物凄く重く、そして何が正しいのかを自分自身に問いかけるお話。

    もし自分の身近に、名前や経歴や顔を変えて犯人の少年が暮らしていたら…
    やはり近くにいて欲しくはない。正直な気持ちだ。
    でも、罪を暴いて追い出すことは正しいのか…
    正しいことを貫ける強い気持ちはなかなか持てないものです…

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    2025年05月14日
  • 神の子(上)

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    子供を愛せない愚かな母親の元
    戸籍を作られず、存在の証明さえできない社会からの孤独。
    神から与えられたものは、天才的頭脳。

    小学校さえ行けなかった少年は
    少年院で高い知能指数を記録して学習を学ぶ。
    知識の吸収に反し、対人関係の構築は未熟。

    そんな少年が社会へと戻っていく。
    戸籍と名前を与えられ、身元引受人の町工場で
    仕事を得て、大学に進学する。
    彼の知能は闇組織からも狙われる。

    薬丸さんは、その作品も読みやすく長さを感じません。展開は面白いのですが、下巻までいかないとこのタイトルの真意はわからないです。
    さて、下巻へ

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    2025年05月13日
  • 罪の境界

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    この筆者の話は初めてだったが、面白かった。
    渋谷で起きた通り魔事件。その犯人とそれを追うルポライター、被害者女性とその恋人、もう一人の殺された被害者。それぞれの人生を丁寧に追いながら物語は進む。犯人の虐待による悲惨な子供期など、背景や動機はありきたりだったが、最後の裁判シーンからの結末はなかなか骨太で読ませた。

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    2025年05月12日
  • 悪党

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    ネタバレ

    今回も、被害者遺族がメインで動いているお話。被害者遺族の抱える、加害者への報復を考えてしまう気持ちや、拭えない黒い部分を描きつつ、それでも前を向くために動く人たち、加害者などとの交わりで主人公が葛藤しながら自分の気持ちと向き合っていく。
    加害者はどうしたら許されるのか、許されたいと思ってはいけないのか。被害者遺族の心情だけでなく、加害者側の心情も想像させられる。好きになった人が前科者だったらどうなるのか、知る前のように傍にいることができるかについても少し考えさせられる。
    個人的には、許す許さないではなく、一生背負っていくものではないだろうかと思う。それは加害者と被害者遺族の関係で起きることであ

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    2025年05月12日
  • 友罪

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    大好きな薬丸作品。
    600ページ近くある分厚い文庫本なのに、あっという間に読んでしまった。
    でも内容は重たかった。
    自分を親友と言ってくれる友人が日本を震撼させた大事件の犯人だったら…
    小説として客観的に読んでいるのと実際に自分がその立場になったのとではきっと違う。
    読者の立場だと犯人だった友人のいいところも優しいところも見えるから、葛藤はあるにせよ友達として付き合えそうにもちょっと思えたけど、現実にそうなったら、どう思うのか想像出来ない。
    普段は人を先入観で見ちゃいけないと思ってるけど、実際にそうなってそんな綺麗事が言えるのか…。
    …どう思うのかではなくてどうすべきなのか。
    きっと私には一生

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    2025年05月11日
  • 罪の境界

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    罪の境界という意味を知ったとき腑に落ちた。
    私は、ダメなことかもしれないけど一人一人に感情移入してしまって感情が忙しかった。圭一にも恵子にも省吾にも晃弘にもこれまでの人生があって苦しみや思いがあったことに。もちろんもう1人の被害者の女性やトムの母親にも違う苦しみや思いがあっただろうなと想像した。
    刑務所にいた方がマシな生活を送ってきた圭一。虐待、育児放棄、万引き。そんな生活を送ってきた子供時代と重なるトム。トムみたいな子が本当に存在するんだよなぁと考えたら悲しくなった。
    誰かに優しくされたという記憶が残って大人になった時に思い出してほしいという明香里の゙気持ちがすごいよくわかった。本当にそう思

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    2025年05月10日
  • 罪の境界

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    ジャンルはミステリーとなっていますが、私は無差別通り魔事件の被害者となった明香里が、苦しみもがきながら、見ず知らずの明香里を守るために犠牲になった飯山の最後の言葉を伝えるべき人を探すことで、少しずつ再生していく物語として読みました。
    途中痛々しすぎて、何度も苦しくなりますが読む手は止まりませんでした。
    最後は、犯人の小野寺への判決は明香里にとって納得のいくものではなかったけれども、航平との人生に希望が持てる終わり方なので良かったです。

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    2025年05月06日
  • 刑事弁護人(下)

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    『刑事弁護人 下』。

    ホスト・加納怜治を殺害した被疑者として、逮捕された、元刑事・垂水涼香。
    涼香の弁護人、持月凛子と西大輔は、涼香の供述に虚偽があることに気付く。
    その理由に4年前の涼香の息子・響の死が関わっていることに…

    子どもを殺された親がその加害者を一生許すことはないだろう。
    一方で、怜治が犯した罪は一生消えない。
    怜治から受けた心の傷がまだ消えていない匠海のように。
    怜治の母親はこれをどう思うのか…
    匠海の苦しみは棚に上げて、怜治の死の責任のみを涼香に問うのか…
    もとは響の死に怜治がかかわっていた可能性があることだし、幼い子どもを虐待していたことにあるにもかかわらず…
    結局、因果

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    2025年05月04日
  • 刑事弁護人(上)

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    『刑事弁護人 上』。

    マンションの1室で、ホスト・加納怜治の撲殺死体が発見される。容疑者として、現職の警官・垂水涼香が逮捕された。涼香は怜治のホストクラブの客だった。

    持月凛子は、同僚の西大輔とともに、涼香の弁護人となるが、涼香の供述に綻びが…

    凛子にも西にも過去が…
    西は元刑事だった、なぜ弁護士に…

    涼香と怜治の過去につながりがありそうな…
    涼香の息子・響の死に怜治がかかわっているのか…
    怜治の児童虐待の過去は…

    涼香は怜治を本当に殺害したのか…

    まだまだ⁇が多い。
    どうなっていくのか…
    下巻に続く。

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    2025年05月03日
  • Aではない君と

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    初作家さん。

    主人公はバツイチの「吉永」
    ある日、雑木林で少年が殺害されているのが見つかる。警察は行方不明届けが出されている中学生二年男児とみて捜査中…とのニュース。
    別れた妻と暮らす自分の息子の「翼」と同い年だなぁ…なんて思っていた吉永。
    そんな吉永は事件が起こった日、翼からの着信があった。飲み会だったのですぐに出ず、後でかけ直したが翼は出ず…留守電を残したが、その後の返事はなし。大したことない内容だったのだと気に求めずにいたが……
    元嫁からの電話…「翼が逮捕された」

    そう、翼はクラスメイトを呼び出しナイフで殺害していた。
    弁護士にも父親にも母親にも心を開かず、殺人の経緯、動機…何も話さ

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    2025年05月03日