薬丸岳のレビュー一覧

  • こうふくろう

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    薬丸岳さん著「こうふくろう」
    著者の作家デビュー20周年記念作品として描かれたクライム巨編とのこと。
    今現在、著者の最新作にあたる作品。
    昨年夏頃までは薬丸作品をかなり立て続けに読んでいたので、約半年振りの今作品に
    久方ぶりを感じる。

    物語の舞台はコロナ禍の池袋。
    コロナで制限された環境下、様々な理由で登場人物達の行き場のない不都合や不自由が描かれていく。
    その状況下で引かれ合うように集っていく仲間達。本物の絆を目指して、家族として仲間として誰よりも身近な存在でとお互いを意識しながら。

    面白かった。
    「こうふくろう」というグループが結成されていき、数人のペアレントと呼ばれる幹部達の温度差やその組織の在り方の捉え方等が違うため見ている未来が多種多様。それらを多視点で描いているため複雑で重みのあるクライムミステリーに仕上がっている。

    弱冠、展開が読めてしまい想像の範疇での物語進行だったのが残念ではあるが…
    若者達の心の不安定さやその心情が生む「心の隙」みたいな物が上手に描かれていて、それらが物語を深く重く厚くしていく。

    「後味最凶」と唱われていたがそれはそこまで感じなかった。読者によっては感情移入して「最凶」と感じる方もいるだろうが自分はそこまで感じなかった。

    ここ数年の著者の作品は作風が少し変わってきたような気がしている。
    傾向として物語がきれい、スッキリしている。「神の子」辺りが分岐点だったのかな?
    読者を答えのない中で考えさせていくような窮屈で重たい読み物は減ってきている。自分はどちらかというとそういう物が読みたいのだが。

    4月に新作予定とのこと。
    その前に数年積んでしまった著者の人気作「最期の祈り」を読んでいく予定。

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    2026年02月04日
  • ブレイクニュース

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    視聴回数1000万を超えるYouTubeの人気チャンネル「ブレイクニュース」
    賛否両論を受けながらも社会問題を取り上げるレポーターの野依美鈴には、YouTubeを発信する理由があった

    児童虐待、冤罪、8050問題、パパ活、ネットリンチ、医療過誤などなど最近の社会問題を満遍なく題材にし、重い題材でも苦なく読み進められました

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    2026年02月03日
  • その鏡は嘘をつく

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    面白かった。
    検事と夏目の二人主人公。
    キャラクターの内面が明らかになっていくのが相変わらず面白い。

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    2026年01月28日
  • 神の子(下)

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    言いたい事はいろいろある。ムロイにどんな魅力があるとのかわからない。楓と晶子は上巻と下巻でイメージがだいぶ変わった。
    根幹にテーマは、優生思想でいいのかな?

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    2026年01月26日
  • ラストナイト

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    顔に刺青をいれ、犯罪と刑務所生活を繰り返す片桐
    もともと家族を愛する優しい男だったのに、なぜ?
    ひとつの場面を、居酒屋の店主、弁護士、片桐の娘、覚醒剤常習者の娼婦、片桐を助けたい男、のそれぞれの視点で物語が紡がれているため、真相が明らかになっていくにつれて同じ場面でも印象がだいぶ異なるようになっています
    ラストは目頭が熱くなった

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    2026年01月20日
  • 刑事弁護人(上)

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    初めて薬丸さんの作品を。事件そのものはシンプルだけど、その背後や関係人物には複雑なドラマがあって惹き込まれます。下巻でどう展開していくのか楽しみ。人間ドラマがしっかりあって素晴らしい~!

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    2026年01月19日
  • 籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

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    弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るい亮介と交流することで人として成長していく。だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、自身の出生に関わる衝撃の秘密を知る。二人は全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか――。著者史上もっともハートフルな物語が誕生。最後に芽生える真の友情に、あたたかい涙が止まらない!

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    2026年01月14日
  • 罪の境界

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    社会の底辺で育ったそして今もそうである人々の荒んだ心や暮らしを、一つの事件を通して描く小説。タイトルの意味は最後の方で分かる。テーマは辛いテーマを扱うが徹頭徹尾暗い話ばかりというわけではない。貧困という言葉がこの日本でも珍しくない社会問題となっているが、それが多くの犯罪の温床になって無差別で凶悪な犯罪は今後ますます増えていくと思うと何ともやるせない気持ちになる。自分としては、どこを罪の境界とするかは人や内容によって異なると思った。また最後の方で、ある作家が事件の背景を調べて書いた本の出版を諦めた理由がいまいち分からなかったので星4。

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    2026年01月11日
  • 神の子(下)

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    上巻ではノワール小説かと思っていたが、下巻になると物語の方向性が変わってきた。話の展開が変わったとはいえ、息をも尽かせぬ面白さは変わらない。上下巻合わせて1000ページにも及ぶ大作ながらほぼ一気に読んでしまいました。

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    2026年01月11日
  • ラストナイト

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    ただ、ただ虚無感に包まれる。
    読後、片桐に関わる人達の、それぞれの想い、そして片桐自身の想い、全ての想いが今、ひとつに繋がった瞬間、身震いした。
    友人として、何と言えばよかったのか。
    人生の一端に関わった者として、何をすればよかったのか。
    子供として、どんな感情で接すればよかったのか。
    お節介な変なやつだとして、何を信じればよかったのか。
    恩人として、何が出来たのか。
    感情が移入し過ぎて、呆然としている。

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    2026年01月10日
  • 天使のナイフ 新装版

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    十数年ぶりに読みたくなり、オーディブルで新装版を聴いた。
    あとがきで著者ご本人が「声変わりをする前の自分の声を聞かされているかのよう」と語っているが、
    私自身も、当時「可塑性」という言葉を初めて知り少年犯罪について考えさせられたこと、深く感動したを懐かしく感じた。
    今読むには物足りない点はあるが、テーマとしては素晴らしい作品だと思う。

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    2026年01月05日
  • 友罪

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    とても重くて複雑なテーマのお話でした。
    作家さんの力で読み進めることができましたが、なかなか辛かったです。
    結末はどのようになるのだろうと思いましたが、なるほどなあ。

    ほっこりするお話も好きですが、こういう身を削られるようなお話は読みごたえがあって良かったです。

    この作家さんの作品をいくつか読んでみたくなりました。

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    2026年01月04日
  • 刑事弁護人(下)

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    ストーリーとしては、大どんでん返しはなかったという感想。ただ、涼香の供述に焦点が当てられ、真実はどこにあるのか考えさせられたという点で読み応えはあった。刑事弁護はしみじみと奥が深い。

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    2026年01月03日
  • 友罪

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    ネタバレ

    Audible聴了。
    薬丸岳の少年犯罪のその後を描いた作品の内、一番重い作品。(「読者に「その過去を知っても友達でいられるか?」と問いかける衝撃的な内容」)。
    埼玉の小さな町工場に就職した益田は、同日に入社した鈴木と出会う。無口で陰のある鈴木だったが、同い年の二人は次第に打ち解けてゆく。しかし、あるとき益田は、鈴木が十四年前、連続児童殺傷で日本中を震え上がらせた「黒蛇神事件」の犯人ではないかと疑惑を抱くようになり、実際そうであることを知ってしまう。また元AV女優(彼氏に騙されその道に入らされた)が元カレや世間の中傷から逃れて同じ工場で働き、しつこく付きまとう最低の元カレから救ったことで鈴木と親しくなるシチュエーションもつらい。
    最後に益田から鈴木に宛てた手紙で終わるが、何かすっきりしない終わり方でやりきれなかった。

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    2026年01月03日
  • 刑事弁護人

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    面白かった。子供を殺されてしまった母親、犯人を弁護する弁護士、複雑に絡み合った感情が、どのように着地するのか知りたくて、一気に読んだ。

    理不尽に子供の命を奪われてしまった母親は、殺人犯に対して極刑を望むのは当たり前だ。しかし、殺人犯の母親はどんな気持ちなのだろう?殺人犯を弁護する人たちは、どういう気持ちで弁護するのだろう。

    どぉんと重いテーマだった。

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    2025年12月21日
  • 刑事の怒り

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    錦糸署へ異動となった夏目刑事の相棒は、裁判所の事務官からの転職組である本上刑事。過去に性犯罪の被害にあった影響なのか、かなり頑なな性格です。
    いつものように容疑者に真摯に対応する夏目刑事への一言、あなたの思いは万人には響かない、はそんな彼女だからこそ口にできる至言です。
    短編集ながら内容はいつもの通りとても良いです。

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    2025年12月20日
  • その鏡は嘘をつく

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    夏目刑事シリーズ
    痴漢で不起訴処分になったエリート外科医が鏡に囲まれて自殺
    他殺を疑う志藤検事と、近くでの暴行事件と予備校生の疾走を調べていた夏目刑事が協力し合い、真実を暴いていく
    早いうちから犯人は絞られるけど、動機の解明や証言の食い違いなどでけっこう頭を使う物語でした

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    2025年12月18日
  • 神の子(下)

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    何が起こるか分からないドキドキの上巻から続く第2章の謎のホームレス小杉と雨宮の流れは読みきれなくて驚き。急に5年後に飛ぶ第3章は話がでかくなりすぎて、緊張感が少し薄れちゃった感あり、ラストも長いページ数かけた割にはインパクト薄めだなあというのが正直なところ。とはいえ、仲間に囲まれた町田が描かれるエピローグはちょびっと感動。彼らがこの先の将来が気になるラストでした。

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    2025年12月06日
  • ラストナイト

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    どこかのサイトで紹介されてたのを見て買った一冊。

    執念を貫いた男の話し

    いろんな人の目線で話が進むのは分かりやすく良かった。

    いろんな場面を違った角度から知ることができ、なにが起こっていたかよく知れる。

    内容は予想外の話だった

    男が更生して行く話かと思ったが、執念の話
    あっという間に読み終えた。

    この後どうなったか?
    周りの人達は理解してくれたのか?
    その辺りをもう少し読んでみたかった小説でした。

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    2025年12月03日
  • 刑事弁護人(上)

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    上巻で、私なりの予想で、核心に近づいた気がしたんだけど、これからまた、下巻が始まるのね。だいぶ秘密は暴かれた気がするんだけど、これからまた、どんな秘密が暴かれるの?下巻の出だしを読み始めました。オーディブルで読める薬丸岳さん、読み尽くして最後の本なので、味わいながら、ゆっくり読みたい。でも、きっと、ついつい、急いで、先に進みそうです。

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    2025年11月30日