薬丸岳のレビュー一覧
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購入済み
考えさせられました
同じような歳の子供を持つ親として、考えさせられました。子供を守れるのはやはり親であり、愛であると痛感します。繊細な心を持つ子が発しているSOSにどうして気付いてあげられなかったのだろうと思わされます。仕事を理由に言い訳している母親の気持ちも理解しがたい。
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やりきれないです、初めから終わりまで。
どうしたら、この世界で子供たちを守れるのでしょうか。
どうしたら、犯罪被害者とその家族を救えるのでしょうか。
私は14歳の娘がおりますので、幼児への性的暴行殺害とは、苦しいですね。
この手の犯罪を犯す人は、極刑に処するべきだと思っています。
趣味趣向ですから、「更生」なんてものは最初から無いと思います。
東野圭吾さんの「さまよう刃」
これ読んだ時は、私も覚悟しました。
もしも、うちの娘や猫ちゃんが、使い捨ての安い玩具のように遊ばれて汚されて壊されてゴミのように捨てられる事にでもなったら、警察や司法に任せるつもりはない、私がやってやろうと。
怒りの感 -
Posted by ブクログ
久しぶりの薬丸作品。
薬丸さんは少年犯罪をテーマにした作品が多いという印象を勝手に持っていましたが、解説を読んで気付きました。
「償いと赦し」が共通するテーマだということに。
本作はある男が刑務所から出所してわずか5日間の出来事を描いた作品です。
これを5章に分けて、それぞれをリンクさせた構成となっています。
主人公はこの男ですが、各章は彼と関係する人物5人の視点によるもの、そして同一のシーンが異なる視点で複数回描かれることによって作品の素晴らしさが高められていると思います。
主人公の片桐達夫が犯罪を繰り返し、人生の半分以上を刑務所で過ごす理由が明らかになる終盤は思わず涙がこぼれ落ちました -
Posted by ブクログ
自分の頃、思い出すけど、そんなに先生のこと何とも思ってなかった…^^;
なので、先生では解決できんとか怒ることも、頼る事もなかったし、自分らで出来る事はやって、アカンかったら先生に言ってみてって感じやった気がする。(遠い昔だし、平和だったのかもしれん。)
先生も全部は見切れんから、生徒も先生見捨てて、自警団なんて言ってないで、双方、協力したらええんとちゃうの?
…って言ったものの、そんなに先生らと仲良しではなかったな…(⌒-⌒; )
本文でもあるけど、生徒を守るのは、先生でも、自警団でもなく、顔の見える友達かもね。
肉体的にキツいより、精神的にキツい方がツラいかもしれん。せめて、分かるというか -
Posted by ブクログ
幼少期に性犯罪者に妹を殺された過去を持つ刑事の長瀬は、幼女殺害事件が起きるたびに性犯罪の前歴者が殺害されるという連続殺人事件を追う。殺人犯は死刑執行人のサンソンを名乗り、捜査本部とマスコミに犯行声明文を送りつける。サンソンの目的は?長瀬の心情は?運命の対峙が描かれた社会派ミステリ。
ブク友・なんなんさんの薬丸岳作品へのレビューが素敵で、感化された私も続こうと積読棚から手に取った。
薬丸岳7作品目。
いやはや、今回も恐れ入った。
薬丸岳は、一体どこまで人間模様や立場の【あちら側】と【こちら側】を追求し続けるおつもりなのであろうか。
そして読者は、毎回突きつけられるテーマに対して各々の答え -
購入済み
自由を求め
自分だったらどうする?
友人が犯罪者だったら…
家族が犯罪者だったら…
過去を忘れず、罪から逃げず、償う。その方法はそれぞれ。
みんな生き方違うから。 -
Posted by ブクログ
「刑事のまなざし」に続く夏目刑事シリーズ第2弾。
前作で夏目刑事の人柄に惹かれファンになり、今回の物語でも行動や想いにブレなく真相を追求する姿が素敵だった。
エリート医師が池袋の一室で遺体で発見された。当初は自殺と考えられたその死を、検事:志藤は些細な疑問点から他殺ではないかと考え始める。
その一方で夏目刑事は、深夜に現場近くで起きた暴行事件を調べていて、別視点から2つの事件の関係性を疑い始める。
志藤検事が夏目刑事をライバル視しているのに対して、夏目刑事は気にせず飄々と我が道を行く感じで捜査をするのが良い。捜査のためとはいえ、女子大学生と友達みたいになれるのも夏目刑事の魅力の1つだと