あらすじ
死んだはずのあの男がいた。小さかった妹とふたりで懸命に生きてきた二一年間はなんだったんだ? 傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感が強い青年。だが罪が重くなるとわかっていて彼は逃げ続ける。なんのために? 誰のために? 渾身の全面改稿、ほぼ書下ろしの秀逸ノンストップ・エンタメ!
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Posted by ブクログ
薬丸岳さんを続けて読んでいます。最初が「神の子」10冊以上、同作家の本を続けて読んでいます。
いつもは、読むのが辛いくらい、重い話なのだが、今回は大丈夫だった。謎解きサスペンスで楽しめた。先へ先へと読みたくなります、さすがです。読書の楽しみは満喫できた。辛い話すぎると、自分の生活の気分がどんよりしてしまうので、今の自分にはちょうどよかった。今、オーディブルに登録してるので、薬丸岳のオーディブルは全部、読みたいです❣️
Posted by ブクログ
これは正解はなんだったのだろう。
あの日に4人で心中すればよかったのか、夫婦が逮捕されるのがよかったのか、もう少し早く妹に真実を話せばよかったのか。。。すごく考えさせられました。わたしが妹なら、本当のことを早く教えて欲しかった。
Posted by ブクログ
兄妹二人、児童養護施設で育った小沢裕輔は、誤ってラーメン店主を殺害してしまう。
しかし、彼は、警察に出頭せず、逃走を図る。
いったい、彼は、何のために逃走を続けるのか?
その目的とは?
序盤から、スリリングな展開が続きますが、やがて見えて来るその目的とは?
そして、兄想いの美恵子が知った驚愕の真相とは...
登場人物の全てが、自分ではなく、人のために行動しているんですね。
後半、美恵子と母・文恵の対面は、盛り上がります。
薬丸作品は、読後に考えることが多いですね。
関係者の今後は、辛いことも多いと思いますが、少しでも幸多かれ、と願います。
Posted by ブクログ
不幸の連鎖とスピード感のある内容で、ページをめくるのがドキドキした。
読み終えて 人は守りたいもののために、これほど強くなれるものなのだろうか……。
と考え深くなってしまった。
Posted by ブクログ
傷害致死で指名手配された主人公の逃走劇
早いうちから捜査の手が主人公に伸び、けっこうハラハラ
話が進むにつれで21年前の事件や家族の秘密が明かされていきます
依存気質で自己保身に走りがちな妹が気になる……いや、でもこんなもんなのか??面白かったです
Posted by ブクログ
タイトル通り疾走感のあるミステリーですぐ読破。
彼はなぜ投降せず、なにかを探し続けているのかという点について探っていく物語。
裏のテーマとして兄と妹(兄弟)との関係かな?
2人のお互いを思う描写に心がほどけたような気がした。
Posted by ブクログ
辛い結末。子供を持つ親の弱みに漬け込んだ詐欺が元凶。どの時代もそういった親心を出しに使う輩が本当に憎い。そしていろんな事情で児童相談所に預けられる子供達。たとえひどい親でもたった一人の親なんだな。文恵をひどい親だと思っていたけど、親心につけ込まれた故だったんだな。なんだか可哀想な一家。せめてこれからは幸せになってほしい、と心から思った。
Posted by ブクログ
あんなに優しいお兄ちゃんが、不可抗力かもしれんけど、人を殺めて逃げるなんて!
それには、深い訳が…
20年以上前の事件の真実が今解き明かされる!
逃げてる訳ではなかった!母親に会うため、真実を知りたいためやった!まぁ、周りからは、逃げてるとしか思えんわな。
しかし、親!何とかならんかったんか?どんな事情があっても、子を手離したらアカンって!
色々言いたいやろうけど、アカン!アカン!
確かに犯罪者の子として生きていくのはツライかもしれんけど。
「たとえどんなツライ真実があったとして目をそらさない」(解説より)
これや!これしかないねん!
目をそむけても、いずれ見えてしまう。でも、自分の意志で見ないと!
最後に母親に会いたい理由は、思ってたのと違ってた(⌒-⌒; )
薬丸さん!いつも、いつと、重たい話ありがとう〜。゚(゚´Д`゚)゚。…今までのよりは少し軽いか…
Posted by ブクログ
傷害致死で指名手配の男の逃走劇
男の妹や友人、刑事など視点は都度、変わり
それぞれの状況や思いが語られる
追う側追われる側の両方から楽しめました
徐々に明らかになる事実そして終盤と
流れに乗って読み進められました
Posted by ブクログ
カテゴリを家族としましたが、家族よりも強い絆があるということがテーマの1つであると思いました。この結末は悲しいと同時に若干の光も射してはいますが、それだけに最初になぜお父さんを殺してしまったのか、そこから何故逃走してしまったのか、100%理解することが難しい。。自分だったら果たしてそういう心境になるのかどうか、まったく予想だできません。今回文庫本で読みましたが、単行本は全く違うようなので、そちらも気になります。
Posted by ブクログ
薬丸さんの作品はいくつか読んできたけれど、この作品はこれまでとは少し違う印象を受けた。
テンポよく読めて決してつまらなくはないのに、どこか物足りなさを感じる。これまでのようにガツンと心を揺さぶられるような衝撃や余韻が、少し薄く感じられた。
「どうしてあんたがここにいるんだ!」その一言から裕輔の人生が一変し、男を殴り死なせてしまう。
20年前に母が父を殺害し、孤児となった兄妹。兄として妹を守り続けてきた裕輔が、なぜ逃亡という道を選ばなければならなかったのか。その理由が明かされたとき、胸の奥に哀しさと虚しさが残った。
これまでの薬丸作品に比べ、社会的テーマに加えて「家族とは何か」に深く踏み込んだ物語。人間の弱さや優しさ、そして絆の形が丁寧に描かれていて、読後には重さの中にも温かさが残る。
解説にあった『単行本から真相が変わっている』という一文も気になり、元の物語にも興味が湧いた。
Posted by ブクログ
切ない系の事件だった
妹を守りたい兄
ここまでは分かるが、それ以外はなにか他に方法があったのではと思うことばかりでスッキリはしなかった
でも飽きることなく最後まで楽しめた
Posted by ブクログ
両親共に不在の中、施設で育ち
幼なかった妹を守りながら生きてきた青年
ラーメン屋の店主を殺害してしまい彼の逃走が始まる
ラーメン店店主と兄妹の関係
刑務所に入っていた母親の行方
逃走する兄の行方を追いながら妹は真実に近づく
逃亡劇は緊張感があり
両親の子を想う気持ちに寂寥感あり
ラストまで読みごたえあります
今回は いつも数冊を併読しているのですが、
「祝福の子供」と重なり
20数年前に死んだはずの父親は誰?
という設定が同じでちょっろと混乱してしまいた
Posted by ブクログ
この本は、期待して手に取ったがやはり面白かった。祐輔と美恵子の兄妹の愛が素晴らしいだけでなくともかく色々なことがストーリーの進行とともにわかってくる。サクサクと読んでいける。祐輔は妹にも仲間にも恵まれているね。しかし残念なのは途中で最後の結末は想像できた。ちょっとその辺が勿体無いかも。しかし、妹少しだけウザい感じかな。
祐輔も、途中までは、なぜ逃げんだよとイライラしながら読んでいた。それにしても、この兄妹は羨ましいくらい信頼しあっている。素晴らしい。素直にそう思った。
Posted by ブクログ
大好きな薬丸岳さんの作品なんだけど
いまいち入り込めなかった。なんでだろ?
でも、兄が妹を思う気持ち、妹が兄を思う気持ちが
尊くて。幼かった2人は支え合って心の拠り所にして生きて来たのだなあと。
Posted by ブクログ
新聞連載から単行本、そして文庫に至るまでに改稿を繰り返してきたという本作品。
母親が殺人を犯したことから、児童養護施設で育った兄の裕輔と妹の美恵子。
そんな2人は大人になり、普通の暮らしを送っていた。
そんな最中、裕輔がラーメン屋の店主を殺害して逃走した。
一体、兄に何があったのか、何故逃げなければならないのか…美恵子は兄の行動がわからず、動揺する。
裕輔が罪が重くなるかもしれない逃走してまでしなくてはいけないこととはなんなのか。
薬丸さんの作品の中では、読後がスッキリした感じがする。
2024.7.7
Posted by ブクログ
ラーメン屋を訪れ、店主を殴り殺してしまった犯人が逃走する。
逃走中に少しずつ明らかになっていく犯人を取り巻く人たちの過去…
背景はややベタな感じはするが、複雑に絡み合った真実は読み応えがあった。
Posted by ブクログ
薬丸岳先生の作品が大好きです。
刑事のまなざしは今でも10選に入れるほどで、どの作品も人間の原罪について深く考えさせられる作風が本当に大好きです。
この作品もいろいろ考えさせられました。
良作だと思います。
しかし!ヒロインが!!
私の大嫌いなタイプだった!!!!笑
守られることを当たり前だと思い込んでいる上に、それを無自覚に享受している甘えったれの女。
この期に及んで自分が傷つくことを恐れて逃げるのか!と何度もイライラしました。
とにかく精神年齢が幼すぎる。
20代でその思考?は?赤ちゃんでは????
ってなりました。辛辣ですみません。
ヒロインが嫌いなタイプすぎて集中して読めませんでした。
個人的な好みの問題です。
作品は良作です!!(2回目)
Posted by ブクログ
なんか登場人物みんなが可哀想すぎる。
個人的には篤史が一番可哀想だった。スノードームをお土産に持って帰った時の衝撃。その後身寄りもないし、美恵子にも頼られないし、脇役だし、なんだろう、可哀想すぎる。
Posted by ブクログ
家族という最小の幸福追求単位が崩壊しつつある、否、崩壊しているところもある日本において、家族の絆を問う本作。登場人物、それぞれのモノローグ移行フェーズがスピード感を生み出し、どんどん引き込まれる。ただ、始まりは所有欲求なんだよなぁ。存在欲求が満たされることで幸せを希求する世の中に移行するには何が必要なのか...。慎ましやかに生きようよ。
Posted by ブクログ
タイトルにも惹かれるし、最初の方の展開はワクワクさせられた。徐々に謎が解明されるが、何故逃げるのか、妹に隠す必要あるのか、など共感できないところ多々あり。惜しいなぁって感じ。
Posted by ブクログ
評価は3.
内容(BOOKデーターベース)
死んだはずのあの男がいた。小さかった妹とふたりで懸命に生きてきた21年間はなんだったんだ?傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感が強い青年。だが罪が重くなるとわかっていても彼は逃げ続ける。なんのために?誰のために?渾身の全面大改稿、ほぼ書下ろしの秀逸ノンストップ・エンタメ!
流石の自分でも謎解きは容易に出来た・・読みやすいが全体的に薄い内容であった。もう少し誰かにスポットを当てて個性を出しても良かったのでは?全員特に印象に残らず。残念。