【感想・ネタバレ】刑事の怒りのレビュー

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夏目信人シリーズ4作品目。
4編の中•短編集の物語、どの作品も現代社会の問題を掘り下げた内容で実際にあった事件を薬丸岳さん独自の視点で描いている。

事件の真実を知る事への執念、夏目刑事の洞察力や犯人への優しさを感じる内容です。

夏目信人シリーズ4作品を読んで思う事は、犯人や関わっている人への思いやりが非常に好感が持てる良い刑事だと思う。
薬丸岳という作家さんの人柄が良く出ている。
これからも応援します。

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2023年12月17日

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夏目刑事シリーズ。
娘さんが回復してきているのが支えになる一方で、娘さんの本当の思いを知ることはできないという苦悩もあり。

社会問題に向き合い、優しく導く夏目刑事を見習いたい。
馴染みのある錦糸町周辺が舞台になったのもうれしい。

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2022年07月31日

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夏目シリーズ第4弾!
相変わらず、洞察力抜群で事件を解決していく短編集4編。
娘さんも植物状態から復帰して、何かええ感じ。
とは言え、事件の方は変わらず悲惨です(T . T)

普通なら、当然、この人が犯人、もしくは、こういう犯行でしょ!と皆んなが思ってるのに疑問を感じる。疑問を感じると納得できるまで捜査する。独りになっても。
鋭い洞察力もそうやけど、相手の行動を、相手になりきって行動を考えるんかな?
今回の4事件もその洞察力を発揮する。
でも、娘さんと同じような状況の人たちが殺されるのには、怒りが!

このシリーズは、いつも一気読み!
ええ感じにできてます。
夏目さん!これからも、頑張ってや!

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2021年12月08日

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夏目刑事シリーズ。

最初に短編集があり、最後は本の題名にもなった刑事の怒りで終わります。

印象に残ったのは、最後の刑事の怒りで、夏目刑事が今までしてきたことは間違いだったのでは?という疑問にぶつかります。

それをどう乗り越えるかが見所だと思います。

個人的には間違えてないと思います

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2021年11月21日

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夏目信人シリーズ4作目。今回は「生贄」と「刑事の怒り」が特に良かった。「生贄」は読んでる間辛くて辛くて・・・。性犯罪は人間の心を殺してしまう犯罪。この罪が被害者に与える被害の大きさに比べて軽く扱われているのは確か、もっと厳罰化されるべきだと改めて思いました。「刑事のー」は夏目の娘の事も重ねさせてしまう事件。解説にもありましたが、やまゆり園の事件を思い起こしました。介護している家族の気持ちは他の人間にはわからない。裕馬はこれからどうなっていくのか。このシリーズまだまだ読みたい。

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2021年05月17日

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『刑事のまなざし』から始まる刑事・夏目信人シリーズ、第4弾。

社会的弱者の苦悩や問題を、丹念に掘り起こし、一つ一つ丁寧に浮かび上がらせる薬丸作品。

今回は、『黄昏』、『生贄』、『異邦人』、『刑事の怒り』の4作品。それぞれ、年金不正受給、性犯罪、外国人留学生、介護の問題。

それぞれ味のある作品ですが、特に、『刑事の怒り』は、被害者が自身の娘・絵美の姿とも重なり、犯人の理不尽な理由に怒りが...
ぜひ一度、読んでみてください。

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2020年06月20日

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夏目刑事シリーズは、外さない。人間ドラマであり、サスペンスであり、薬丸岳の真骨頂躍如たるものがある。

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2020年03月26日

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安定に面白いです。薬丸岳さんの作品は本当に全部好き。
重めのストーリーでも夏目さんのあたたかい人柄に救われる気持ちになれます。

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2023年09月24日

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薬丸岳さんの夏目信人シリーズで今回は黄昏、生贄、異邦人、刑事の怒りの4つの物語で構成されており、どの物語も夏目刑事の慧眼と行動力に感心させられますが、やっぱり彼の人柄ですかね~。犯人を追い詰めないというか、自省の機会を与えるというか。。。ただ、最後の物語である「刑事の怒り」については、彼自身が背負うものと、、、これ以上言わない方が良いですね。兎に角、読んでみて下さい♪

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2023年01月08日

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単行本で一度読んでいた。文庫本で再読。
夏目シリーズ第4弾。錦糸署に異動辞令がでた所から始まる。表題作の『刑事の怒り』は実際にあった事件を思い出しやり切れない思いです。新しい相棒の本上さんもまだ謎を抱えていそうですし、このシリーズはまだまだ読みたいですね。

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2020年05月14日

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ネタバレ

薬丸さんも好きな作家さんのひとり。
薬丸さんのミステリーは、胸が締め付けられるテーマも多いけど…
とても興味深く、惹きつけられます。

この本は、夏目刑事シリーズ。

・刑事のまなざし
・その鏡は嘘をつく
・刑事の約束

に続くシリーズ第3弾。

夏目信人。
一人娘の絵美が通り魔事件の被害者となり、意識不明となる。
当時、法務技官だった夏目は、犯人を捕まえたいとの思いから、警察官となった。

警察小説はちょっと苦手なのですが、このシリーズは別。
夏目の人間的魅力に惹きつけられる。

【刑事の怒り】は4編の連作短編集。

・黄昏
・生贄
・異邦人
・刑事の怒り

どの作品も社会問題をテーマにしている。
表題作である「刑事の怒り」を読みながら、津久井やまゆり園の事件を思い出していた。

夏目の一人娘、絵美も10年もの間、意識不明の状態だった。
表題作はこの重いテーマを描いている。

この作品が描かれたのは、事件のあと。
薬丸さんはこの重いテーマに挑んだことになる。
とても考えさせられた。

刑事・夏目信人シリーズ。
今後も期待!

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2020年04月13日

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夏目刑事シリーズ第4弾。
2話目からは、東池袋署から錦糸署へ異動。初日から遭遇した事件でコンビを組むのは、女性刑事本上。何やらいわくありげな相棒で、今後のコンビぶりに興味あり。
短編4編はそれぞれ、年金やレイプ、外国人労働者と、現代日本の社会問題を取り上げながら、ミステリーとしての面白さも満たしてくれる。
表題作では、夏目の娘絵美とシンクロする、身体活動や知的活動ができない患者への対応の問題を扱う。医療過誤か自死か、あるいは事件か、夏目の怒りは著者の怒りでもある。
ただ、娘絵美が作品ごとに回復しているのを見るのは、次回作への楽しみとなる。

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2020年04月09日

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ネタバレ

重い…いつにも増して重い…。休日に読んでいて、重苦しい気分になって、キリのいいところで一時中断した程に。
連作4篇からなる中編集。なかでも表題作「刑事の怒り」は、サリン事件の被害者が亡くなった直後だけに、彼女のことを考えずにはいられなかった。自分がその立場になった時、それが寝たきりになる側であったら、介護する側であったら。どう願うだろうか、想像もつかない。でも夏目さんが、「生きていたいと思わせてあげられない自分を責める」と考えていたことに、夏目さんの強さを感じた。

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2020年03月20日

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「刑事のまなざし」「その鏡は嘘をつく」「刑事の約束」に続く夏目シリーズ第四段。
4編からなる短編集です。
これまた、重いストーリばかり。しかし、この手の話は大好きです。

■黄昏
第70回日本推理作家協会賞受賞作品。
母親の死体をスーツケースに隠してもっていた娘。
母親の死を届けなかった理由とは?
年金詐欺 ?

■生贄
これは辛い物語。
公園のトイレで起きた殺人事件。
レイプから身を守ったと主張する女性。
しかし、その女性の過去、そして、その真相とは..
最後、もうひとひねりあったところがすごい。

■異邦人
ベトナム人による強盗致傷事件発生。
しかし、その事件の真相とは?
外国人労働者に対する社会の「目」がポイント

■刑事の怒り
「生きる」ということを思い直させる物語。
眼しか動かすことができない状態で、誰かの介護なしに生きることしかできな状態で、「生きること」とは?
そのような状態に置かれた家族の想いとは?

「ドクターデスの遺産」を思い出しました、
しかし、事件の真相は別なところにありました。

ということで、とってもお勧め。

過去の事件、登場人物が出てくるので、過去作品と時間を離れず読むことをお勧めします。
ほとんど忘れてた(笑)

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2022年12月24日

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ネタバレ

刑事・夏目信人シリーズ
自分の娘を通り魔に刺され、娘の意識は戻らない。重度障害者になった娘の事件の犯人に何度も会いに行く…
まず普通の人にはできないであろう。

それでも、刑事を続ける夏目。
こんな刑事がいたら…と思う。

容疑者はレイプから身を守ったと主張する、生贄という短編。
このメッセージはとても伝わる。レイプされた後の自分は死んだまま生きていた。
男性にはわからない感覚かもしれない。



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2022年08月23日

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『こんなに怒りにうち震えても、まだ、人の心を取り戻して欲しいと望まずにはいられない。』

   
刑事 夏目シリーズの第4作目。
この作品も社会問題を扱った事件の短編集でどの話も興味深かった。

表題になっている“刑事の怒り”は、寝たきりの若者が急に亡くなり事件か事故かの両方で捜査するのだが、高齢化社会の昨今、考えさせられるテーマだった。

介護をする家族や恋人。意思疎通がままならない患者。誰かの手助けがなければ生きられない人の存在価値を、自らも娘が寝たきりである主人公に突きつけることで読者も一緒に考えさせられる。

“娘がもし死を望んでいたとしたら自分はどうするか“

この問いに対する主人公の答えを是非読んでみてほしい。


こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ
・社会派ミステリーが好きなひと
・スキマ時間で読みたいひと
・刑事ものが好きなひと
・考えさせられる話が好きなひと

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2022年06月28日

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夏目信人シリーズの第4弾! 今回も4つの社会問題・テーマに全力で向き合う良作が並ぶ。仕事上で出会うことが多かったパラサイト問題を扱った“黄昏”、職場にいる技能実習生のことを考えさせられた“異邦人”が特に引き付けられた。このシリーズは引き続き追いかけていきたい。ただ、著者の不勉強な面が出てしまうのが玉に瑕。ケアマネジャーは直接口腔ケアはしませんよ~。編集、校閲さんもチェックしましょうね!

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2020年09月20日

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罪と戦う刑事夏目シリーズ。短編4作。優しさとこだわりと人柄が自身の教えになるミステリ。色々なことを考えさせられるのが薬丸岳作品。面白いよ。

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2020年04月27日

Posted by ブクログ

夏目シリーズの第4弾。4編からなる連作短編。亡き母の想いに胸を締め付けられた”黄昏”,強姦事件の傷が招いた悲しい悲劇”生贄”,出稼ぎ外国労働者のやりきれない境遇”異邦人”,そして相模原障害施設殺傷事件の嫌な記憶がよみがえる表題作の”刑事の怒り”。どれも心揺さぶられる良作でした。
あらすじ(背表紙より)
スーツケースに入った高齢女性の遺体。隠していたのは娘だった。母の死を届け出なかった本当の理由とは(「黄昏」)。公園のトイレで起きた殺人。容疑者はレイプから身を守ったというが(「生贄」)。犯罪者自身が抱える壊された心、それでも許されない罪の重み。現在をまっすぐ見つめる刑事・夏目の傑作ミステリー。

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2020年04月16日

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