薬丸岳のレビュー一覧

  • 神の子(下)

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    分厚い上下巻。
    文庫本は持ち歩きに便利だから買ってるのだけど重い。

    上巻、面白い。ワクワクして下巻に行くと失速っていうか、うーん。ちょっと分散しすぎじゃない?
    もう少し1人の目線をじっくり追いたいのにどんどん変わるからはまりこんで読めない。
    それぞれは面白いのに、盛り上がってきたら変わる。
    そんな絶妙にもやっとした感じが残念。
    ストーリーは好き。最後まで面白かった。

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    2024年11月22日
  • 告解

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    加害者にも被害者にも、どちらの立場にもなる可能性は誰にもある。
    どちらも苦しいと思うが、本書の幾人かの登場人物のように、捉え方も様々となる。
    相手だけでなく自分に赦しを請うことは難しい。

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    2024年11月20日
  • 天使のナイフ 新装版

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    少年による殺人事件と残された遺族の話。妻はなぜ殺されなければならなかったのか。事件の真相を探る中で見えてきた、殺された妻の壮絶な過去。一つの犯罪が次の犯罪を生む怖さと、加害者の少年保護と遺族の感情には深く考えさせられた。妻の想いや残された主人公の言動に感動。

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    2024年11月16日
  • 天使のナイフ 新装版

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    事象を少し盛り込み過ぎ感はしたが、犯罪が連鎖して絡み合う展開は良かった
    更正とか贖罪とか、ほんとに、どうなればそうなれたと言えるのか考えさせられる

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    2024年11月15日
  • 告解

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    "自分を赦す"
    これは容易に出来ない事ですよね。
    読んでいて共感というか、実際に当事者となった時
    近い考え方になってしまうのでは?と思ってしまいます。

    主人公の翔太が自己嫌悪に陥るのも分からなくもないです
    人を撥ねての殺人を犯したのですから
    生きている間は亡霊も視ますし、十字架を背負って
    人生を全うしなければいけない。

    どこかで自分を赦すという事をしないと
    "更生"というレールに入らないかもしれないですね!
    作中では二三久がある意味での共感者がいてこそ
    翔太は少し早く立ち直る事が出来ているハズです。
    勿論、加害者や被害者の家族も支え合っていた。

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    2024年11月03日
  • ブレイクニュース

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    ウルトラマンさんの感想を読んで、直ぐに購入した(*^^*)

    というのも、ネットイジメみたいなものに関心があったので、ウルトラマンさんのレビューが超気になっていた。

    Yahooニュースなんかを読んでいると、コメント欄が結構辛辣。
    そのコメント、面と向かって相手に言える??という内容のものも多く、私はどうもネットで人の投稿に否定的なことを書く人が苦手(-。-;

    この本はとあるYouTubeチャンネルを立ち上げた女性の物語。
    物語は、私が苦手とする連作短編形式だったのだが、全く気にならず、サクサクスイスイ読み進められた。

    女性はある目的を果たす為にYouTubeでニュースチャンネルを配信して

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    2024年11月03日
  • 神の子(下)

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    ネタバレ

    1度読み出すと中々読むのを止められないくらい夢中になりました。他人を拒絶していた町田が優しい周りの人達のおかげであんなに温かい人間に成長したのがすごく感動した。室井との対決が割とあっさりと終わったのは意外だったけど、大勢が死ぬ結末は嫌だったのでこれは満足できたハッピーエンドでした。長編すぎて読むのに時間がかかったけど最後まで読んで良かったと思います

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    2024年11月03日
  • 告解

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    ネタバレ

    薬丸さんのディープな小説は本当に考えさせられる。
    自分が誰かを轢き逃げしてしまった時、冷静に対応出来るだろうか。改めて、車に乗る時は誰かの命を奪うかもしれない。その意識を持つ必要があると感じた。
    犯罪者の更生。確かに大事。それは分かる。でも、今自分が管理者という立場に立っており、採用面接に来た方に前科があったとしたら。
    おそらく怖くて採用出来ないだろう。
    更生は願うが、自分がその責任を負うのは憚られる。
    何かいいシステムがあればなと思わされる作品だった。

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    2024年10月30日
  • 闇の底

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    女児への性犯罪事件が起こる度、女児への性犯罪で捕まったことがある犯罪者が次々に殺害される“犯罪抑止の為の殺人”事件。
    犯人は処刑人『サンソン』と名乗る人物。
    性犯罪の抑止の為の見せつけ殺人は正義なのか。

    深い心理描写と緊張感あふれるストーリー展開が印象的だった。被害者家族の内面の葛藤や、人間の暗い部分を鋭く描いており、読み進めるうちに引き込まれた。
    再犯の可能性が高い犯罪者に対しては、司法が十分に機能していないと感じるが、私刑や自らの手で正義を執行することは、さらなる混乱や暴力を生む可能性が高くなる危険も感じた。

    このテーマは非常に難しい。正義や復讐、倫理的なジレンマが絡み合っていて、感情

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    2024年10月24日
  • ブレイクニュース

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    久しぶりの薬丸岳さん!
    今回のは、ネットニュース絡み。
    いつもよりは、重たくないかも?って言っても軽い訳やない。
    39条とか、少年法の方が重い感じは、するけど、ネットもやっぱり重いかなぁ。

    ネットって、匿名性を立てに、言いたい放題。
    「お前、それ!面と向かって言えるのか!」って言いたい。
    実際は、匿名性は、偽りで、特定できるんやけど、
     実名使わんと、はち切れるのか?
     ただ、あんま何も考えてないのか?


    作品では「ブレイクニュース」を立ち上げて、今の時代の事件や社会問題を切る!

    テーマは、
     「パパ活」
     「引きこもり」
     「冤罪(嫌疑不十分)」
     「ヘイトスピーチ」
     「暴露」
     「

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    2024年10月17日
  • 闇の底

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    子供に対する性犯罪の加害者と被害者家族どちらにも消すことのできない傷がある。特に被害者家族は救われることのない思いを一生抱えて生きていく。こいつが犯人だとしたらあまりにも分かりやすすぎるし、もしかしたらこの人が、と最後まで犯人が分からず、そして衝撃のラストだった。

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    2024年10月10日
  • 告解

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    僕は…この罪とどうやって
    向き合っていったらいいのだろう_

    いつも少年犯罪を描き続ける薬丸さん
    もし犯罪の加害者になってしまったら…
    あなたならどうするか…

    答えの出ない深〜い問いかけに
    心が揺さぶられました



    飲酒運転中 衝撃に気づきながらも
    恐怖のあまり走りさってしまった大学生の翔太_

    翌日 一人の老女の命を
    奪ってしまったことを知る…

    失うものの大きさに
    罪から目を逸らし続ける翔太に
    待ち受けていたものとは…



    重い十字架をずっっっと背負いながら
    果たして翔太は 誰にも打ち明けていない想いを
    告白することができるのだろうか…

    ラストはうるうるしながら 読みました

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    2024年10月03日
  • 神の子(下)

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    長編読破!!iQは個性であって人の優劣を決めるものではない。人間性とはやはりコニュニケーション能力なのかなあと考えさせられました。

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    2024年09月29日
  • ガーディアン

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    薬丸岳さんには珍しい学校が舞台の作品。
    平穏で晴れやかなラストと思いきや、鳥肌が立つ不穏な4行が待っていた…

    中学校に赴任した秋葉は学校内の雰囲気に違和感を持つ。学校に問題行動を起こす生徒がいない、いじめの兆候も窺えない、平和すぎるのである。 しかし、水面下には生徒たちによる自警団ガーディアンの存在があった。
    正義の名のもとに『悪』を排除するネットワーク。
    ガーディアンは本当に必要なのか、学校に平和をもたらしているのか。

    首謀者を見つけ出すと言うよりも、現代社会の問題を取り上げた作品。ガーディアンの存在は本当は無い方が良いと思うが、個人的には必要悪な存在でもある気がした。教師が抱えるもどか

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    2024年09月21日
  • ブレイクニュース

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    あくまで個人的な感覚ですが、扱うテーマに対してライトな作風だった気がしてます。

    著者なら、よりシリアスにも描くこともできたのかもしれませんが、より広い世代の目に触れるようにするなら、これぐらいの塩梅がいいのかもしれません。

    今作は痴漢の冤罪、顧客の情報漏洩、パパ活など、現代社会で台頭する犯罪を、独自調査をコンテンツとするYouTubeチャンネル「ブレイクニュース」を運営する野依美鈴を焦点に当てた社会派ミステリー。終始、中立な視点で各問題を描き切った内容が好印象でした。

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    2024年09月20日
  • 告解

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    面白かった。
    罪を犯した側と、被害にあった側、そしてその家族。それぞれの立場で物語は進んでいく。
    とても考えさせられる作品だった。
    自分もいつ加害者になるかもしれないし、被害に遭うかもしれない。何事もなく過ごすことの大切さを感じた。

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    2024年09月07日
  • 誓約

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    2024.09.05
    考えさせらた。
    やり直しはどうすれば認められるのか?
    やり直しはどんなレベルの「罪」までは許されるのか?
    おそらく「被害者」はそれを決めるのは被害者だ。と断じるだろう。
    しかし、その基準が知りたいと読み終わって感じてる。

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    2024年09月05日
  • 刑事弁護人

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    読みごたえかあった!なんだかんだと西も面倒みがいい。引きこもりだった匠海が証言のために、一歩前進できたのが良かった。証人尋問前の西からの言葉と、検察官の桧室からの言葉にグッときた。新たな人生を歩んで欲しいと思った。

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    2024年09月04日
  • ブレイクニュース

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    失恋後26作品目
    久々の読書。通勤に電車が使えないと時間がなく捗らない…。
    相変わらずの社会派。短編なので読みやすいし、それぞれのテーマもわかりやすく、読後感も良し。
    自分には、何かを伝えるのに、こんなに一生懸命になったこと…あったかな?と思った。心を動かすには身を削らないとダメなんだな。

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    2024年09月01日
  • 刑事の約束

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    【夏目シリーズ第3弾】
    簡単に思えた事件が夏目の手にかかると、その裏にいろんな思いが隠されている事がわかってくる。関わった人々の心の闇も解決する夏目の優しさが詰まった短編集。

    本書には『刑事のまなざし』の“オムライス”の続編がある。“オムライス”の事件の真相は衝撃的でやるせない気持ちになったが、続編はそれの更に上をいく切なく辛い結末だった。容赦ない結末だったけど、事件で傷ついた心はそう簡単には癒える事はできないと思い知らされた。
    “オムライス”の彼がその後どうなっていくのか夏目刑事と共に見守りたい。

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    2024年08月30日