薬丸岳のレビュー一覧

  • アノニマス・コール

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    訳アリで警察を追われた元刑事が、娘を見つけるために別れた妻と奔走する…。
    先日読んだ『果てしなき渇き』を彷彿とさせる設定に、いつ胸糞展開が始まるのかビクビクしながら読んでいたけど、そんな展開はなかった。
    (トラウマになってる…)

    誘拐犯に指示されてあちこち奔走する主人公と元妻。
    ハラハラ展開に息を飲むような気持ちで没頭した。
    段々大きくなる事件に、主人公がこの先どうなってしまうのかとドキドキしたけど、ラストはイマイチかな。
    薬丸岳さん作品って色んなテイストがあるなぁ。

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    2026年09月20日
  • 誓約

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    酷いことをした過去とかヤンチャだった時代とか人は色々な背景があるけれど、
    心の奥にあるちょっとした優しさとか温かさが知れた内容だった。
    ずっと単調な進み方だと感じて飽きてしまったことと、薬丸さんにしてはリアリティがいまいちだった。

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    2026年09月19日
  • 怪物の祈り

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    ネタバレ

    個人的にハマらなかったが良作。
    「娘を殺された牧師が復讐のため、犯人の教誨を行う」という設定は面白かったが、最後の教誨の際、牧師が犯人に対して一種の赦しを与えたのが共感、理解できなかった。

    物語の進行はテンポが良く、牧師・犯人・担当刑務官の三視点で進み、それぞれの感情の動きがそれぞれの登場人物なりの解釈で細かく記されているので、THE・読ませる文章という感じだった。

    面白がる・楽しむテーマではないが、物語を鑑賞する上でのカタルシスがないため、あまり楽しめなかった。

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    2026年09月18日
  • その鏡は嘘をつく

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    2026.09.12 ★3.9

    刑事夏目信人シリーズ

    主役はもちろん夏目だが、検事の志藤がその役を奪いかねない活躍を見せる。
    夏目も志藤もあちこちに飛び回り、靴底を減らして、それぞれの推理を元に捜査を進めていく。

    それぞれの正義を求めて被疑者や関係者に対峙する二人にも、その他の主要な登場人物にも、人間としての魅力を感じた。


    ↓↓↓内容↓↓↓

    鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。その頃、東池袋署の刑事・夏目は同日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていた。鍵を握るのは未来を捨てた少年と予備校女性講師。人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。何度読んでも落涙のベストセラー短編集『刑事のまなざし』に次ぐ「夏目信人」シリーズ、初の長編。

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    2026年09月12日
  • ハードラック

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    ネタバレ

    派遣切りにあい寮を追い出され、ネットカフェから日払いの仕事に通う25歳の仁。
    体調を崩し寝込んだ日に介抱してくれた芝田と意気投合するが、アパートの敷金として有り金全てを騙しとられる。
    自暴自棄になりSNSでの怪しい仕事に足を踏み入れる。そして今度は金の為に自身で仲間を募り、強盗を実行する。 
    集まったメンバーと人は傷つけない約束事を決めたはずなのに、強盗に入った先の夫婦は殺され強盗放火殺人犯として指名手配される仁。
    俺は殺してない。仲間の裏切りか?裏の首謀者をみつける為に逃亡する。真相は・・・。

    今で言う闇バイト。
    毎日のようにニュースを耳にする。
    それも裕福そうな家ばかりじゃなく、最近はごく普通の民家や山あいにあるようなポツンと一軒家が狙われたり、いつ自分が被害者になるともわからない怖い世の中になっている。
    成海の境遇や過去が辛すぎた。
    闇の世界にいる森下みたいな人間とは一生出合いたくないな。
    仁が出所したらすぐに殺されそうな気がする。

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    2026年09月03日
  • 怪物の祈り

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    ネタバレ

    話は面白かった!
    すぐ読めた!

    でも、なんだろ。
    私はこの犯人のしたことは許せなかったなぁ。
    犯人にどんなバックボーンがあったとしても酌量の余地は無いように思う。

    教誨していく中で信頼関係を築けたのかもしれないけれど、んーーーーー。
    犯人の境遇には同情するけど、他人を巻き込むのは違うんだよなぁ。
    でも、犯人を助けられる人もいなかったっていうのはなんとも言えなくて。

    だから、まだ「第三者感」が残る結末にんー。となってるのかもしれない。
    あくまで小説だから。
    被害者遺族の気持ちはこれがリアルだよって言われたら、こんなもんじゃねーだろっていうのが本音かな。

    少し美しく描きすぎてる。
    捉え方によっては犯罪者を美化してるようにも。

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    2026年08月31日
  • 告解

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    贖罪を題材としたヒューマンドラマ。
    飲酒運転で老女をひき逃げ・死亡させて有罪となった大学生は、贖罪と自己保身の間で揺れ苦しみ続ける。一方、被害者の夫はある思いを抱きながら彼の出所を待ち続けていた・・・

    加害者・被害者とそれにつながる人々が皆不幸になる重大交通事故。その贖罪は非常に重いテーマですね。
    毎年発刊される市原刑務所服役囚の手記集「贖いの日々」を思い起こしました。その生の声にも本作と同じように反省、後悔とともに自己弁護を匂わす言葉が出てきます。人間の弱さを改めて痛感し、それを甘えや言い訳でなく、自分への戒めとしたい。人間は忘れる生き物なので、事故の悲惨さを伝える情報に繰り返し触れて再確認する作業の必要性を再認識しました。
    また、本作では事故の裏にさらにいくつも不幸な設定を重ねて物語に厚みを出していますが、個人的にはあれもこれもという構成には食傷気味で、焦点を絞って深堀りした厚みの方が納得感が増すだろうと思いました。

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    2026年08月31日
  • 神の子(下)

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    上巻はドキドキハラハラで続きが気になり一気読みしたのに比べて、下巻はまさか室井がそうなる〜と思った。
    あんなに無敵だったのに…
    安心できた終わり方だったのが、良かった。

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    2026年08月30日
  • アノニマス・コール

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    あ、だいぶ前に読んだのに書くの忘れてた(;´д`)
    元刑事の娘が誘拐されて、とり戻しに行く話しだったと。
    離婚した妻と協力する事になりハラハラドキドキと話はすすみました。
    元刑事が刑事を辞めた理由、誰が犯人なのか、思いもよらない人でしたね。
    スピード感もあり、面白い作品でした

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    2026年08月27日
  • 罪の境界

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    教誨とシチュエーションが似すぎていて、ちょっと微妙な読み順だったかもしれない。
    グイグイ読み進めさせられる面白さ。もう少し感情移入できるとグッとくるんだろうなという場面も多々あったけど、そこまで入り込めなかった感触。

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    2026年08月26日
  • 死命

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    ネタバレ

    なんか、読んだことあるんだよな~。でも、購入記録がないんだよな~、と思っていたら、文春文庫で購入して読んでました!なんてこったい!

    犯人と警官、それぞれの立ち位置で選ぶものの違いが、対比となって、死まで進んでいくところが面白かったです。最後、犯人の衝動の理由の一部がわかりますが、「だからなのか」とはなりませんでした。

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    2026年08月19日
  • こうふくろう

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    ネタバレ

    3.5
    ナイトの変わりようが凄いな。
    時系列がバラバラでわかりにくかったが、何となく、あれは誰これは誰と予測が出来たのでok。根深いな。
    単純に面白かった、まさか父がそんなことになるとは………だった。なんか最後は事件解決して父娘は和解して終わるのかなと思ったが、あきらかにページ数的にどうなるん?って感じだった。闇深いわ。
    もっと長編で読みたかった。
    薬丸さんの本は初読み、他の本全部が高評価なんだよな、凄い。次は神の子読んでみたいな。

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    2026年08月15日
  • こうふくろう

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    重厚感ある、、、

    思い返すとコロナってほんと世間をめちゃくちゃにしたよね、思い出した
    どうしようもない塞ぎ込んだ気持ちも分かるし
    そんなとこで未成年と悪知恵の働く大人が数人混じったらまぁこんなことになるよなぁ、と

    お父さんいい人だよあんたは

    私は誰よりもナイトが胸糞悪くて嫌い

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    2026年08月14日
  • 刑事弁護人(上)

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    ネタバレ

    持月凛子は現役警察官の垂水涼香がホストを殺害した弁護士。同僚の西大輔は元警官、持月と西は共に親しい人を殺害されている。できすぎ感はある。涼香が弁護士に対して真実を語らない。どうつながるのかわからずページが進まず…外堀を固め下巻へ。

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    2026年08月12日
  • 怪物の祈り

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    殺された娘のために、悔い改めない死刑囚に主人公である教誨師は生きたいと渇望させた上で死刑に処す。その設定自体が面白い。本来見たくない、見てはならない人間の暗闇を覗き込んでしまった。赦される罪などこの世にあるのか、そういう問題を突きつけてくる。加害者が殺人に に至る過程には運悪く辿り着いてしまった生への罪悪感と放棄を抱えていて、同情もした。それでも赦せるのか。その葛藤を教誨師という目線を通して色濃く描いた物語だった。死刑に処される罪、そこに至るまでの同情する過程、殺した事実、それらを無意識下で背負う加害者と向き合い、心を慰め死刑に処されるまでに人間感を取り戻す。死刑に処される頃にはただの普通の人間になっている。それを果たして、生に前向きで罪を贖罪させる良いことだと易々と断定してもいいものなのか。贖罪が悪いとかではなく、人間の生への欲望(今より良くなりたい)はどんな人間の前にも現れてしまうのが切なくて仕方ない。これを読んで、罪を赦しても、またどんな赦しを得ても、いずれにせよ後悔は必ずする。いつかどこかで苦渋を飲むことになる。それが物語全体に重さを与えていた。

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    2026年08月07日
  • 怪物の祈り

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    ニュースで「今日〇〇の死刑が執行されました。」って聞いた事があるけど その日をいろいろな思いでむかえている人がいるんだなと思った。 
    その場に立ち会う刑務官の心情も大変な事なんだと思った。

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    2026年08月01日
  • 罪の境界

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    読み終えてタイトルを改めて見ると沁みる。
    罪の境界を超えてしまうのか、踏みとどまって「人間」のままでいられるのか。
    小野寺の母親がまともに見えてくるから不思議。境界は超えなくても虐待で我が子に消えない傷を負わせているのに。
    なにが正しいのか、考えてしまう。

    通り魔事件の被害者となってしまった明香里の描写がすごくリアルだった。命が助かってもこんなふうに心に傷が残ってしまうのか。わかっているようで全然わかっていなかった。助かったんだからよかったじゃん、なんて軽く言えないな。

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    2026年07月28日
  • 悪党

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    【良かった点】犯罪の加害者と被害者には埋めがたい大きな隔たりがある一方で、その境界はほんの少しの違いで入れ替わり得るのではないかという恐ろしさを強く感じた。その問いを最後までぶれることなく描き切った構成は見事で、読後には静かな希望も残り、重いテーマながら爽やかな余韻があった。【気になった点】文章は非常に読みやすい反面、人物描写や会話はやや淡泊で、もう一歩踏み込んでほしかった。【おすすめ度】★★★☆☆【ミステリーとしての意外性】★★★☆☆派手な展開よりテーマ性が印象に残る作品だった。

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    2026年07月28日
  • アノニマス・コール

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    ネタバレ

    クライマックスの辺りで、かつて仲間だった者の罪を見逃さなかった朝倉と逆に罪を見逃し隠蔽にさえ協力してしまった奈緒美の父との対比が見事だと思った。

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    2026年07月24日
  • 怪物の祈り

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    最初から最後までかなり苦しい読書体験でした。全体を通して、死刑囚に関する話なので執行されるシーンや、被害者が殺される描写などが所々にあり、終始鬱々としながらでした。でも物語全体はとても読みやすかった印象です。
    死んでしまった人は誰かに何も伝えることができない。忘れずにいたいと思います。

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    2026年07月18日