薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終わってはいない。半分の半分の半分くらい読んで、なかすーっと飛ばし最終章の5頁くらい読んで終わりとした。
ちょこちょこ読みだからこの登場人物だれだっけ?となってまた戻ってを繰り返していたら面倒くさくなって…
小堀颯太のいじめの描写に辟易したのも一因。
なんとなくまとめるとコロナ禍で行き場を無くした若者たちが池袋の中池袋公園に救いを求めて集まってきて、西島がリーダーでこの辺はすっ飛ばしたからよくわかんないけど、
犯罪に加担して逮捕されナイトこと颯太は逃亡中。
口元がオランウータンぽいからオランと呼ばれコンプレックスだったらしい。
日雇いの仕事でお金を貯めて口元を整形して逃げ続けるらしいとこで -
Posted by ブクログ
被害者遺族の宗佑が教誨師(もともと牧師ではあるので強引すぎる設定ではないとは思うが。)になり、犯人への復讐を企てる。
非常に重く苦しいストーリーだが、そもそも宗佑が牧師になるための理由が取ってつけた感があり、被害者の育ての母なる人物も自分本位すぎて共感できなかった。
作中において主役ではないが、重要なポジションである刑務官の仕事は同等以上だと思う。
執行の立ち会い勤務を経験すると打ちのめされたメンタルからの回復が思うようにできない人も珍しくないだろう。
刑務官の描写に苦しくなる。
執行される時の場所の雰囲気、立ち会いの雰囲気、死刑囚がどのようにうながされ最後の瞬間を迎えるまで(物理的に -
Posted by ブクログ
とりあえず、コロナ落ち着いて良かったなって改めて思った。
終わったわけじゃないけど、
ちゃんと生活できてる。
あの頃本当につらかったな…
この小説の子たちは、孤独を感じ、公園に行ってみる、ってことができたけど
わたし何もできなかった
逃げるには、かかえてるものが多すぎて
逃げるわけにもいかないし
でも希望を持って生きるには孤独すぎた
辛かったなぁ
あのころ、自分がコロナにかかるのも怖かったし、うつるのも怖かったし、うつしてたらと思ったら怖かったし
でも、この話の中の人たちは、孤独はあれど、コロナの感染についてそこまで気をつけてなかった気がして
まぁ、孤独感にスポットあててたから仕方な -
Posted by ブクログ
被告人涼香の気持ちは今ひとつ理解できない。心の奥には子供を殺した犯人を憎む気持ちが大きくあることは最後にわかったが、私なら心の奥ではなく全面でお前は死んで当然だ!とでも叫びそうだ。犯人の母親の気持ちなんて考える余裕などない。涼香は人間が出来すぎてる。子供を失った母親の気持ちを思う気持ちは理解できるが、それが息子を死に至らしめた男の母親の気持ちなら、、、到底思いやる気持ちは生まれなそうだ。母親に罪はないかもしれないが、そんな息子に育てた母親のあなたも同罪だとだから苦しめと、思ってしまいそう。
今ひとつ理解はできないとはいえ、内容的にとても面白かった。
弁護人西の冷静で犯罪に対して真摯である姿勢に -
Posted by ブクログ
「後味最凶」の言葉通り、なんとも後味の悪い作品。
血が繋がっていなくても、強い絆で結ばれた家族を作りたいという思いから生まれた「こうふくろう」。
理想郷のように思えた「こうふくろう」がどんどん恐ろしい犯罪の場となっていくのが苦しかった。
コロナ禍で生きづらかった時期とはいえ、こんな怪しげなグループに入ってしまう?
性的虐待を受けたり過去の犯罪歴があるという場合はともかく、普通に少し閉塞感を感じていたくらいでこんな集団に入ってしまったら…
実際にありそうな感じに、恐怖心を抱かせられた。
500P強の大作。時期が前後しながら話が進んでいくので、日付を見て頭の整理が必要で、読むのに時間がかかってしま