薬丸岳のレビュー一覧

  • ガーディアン

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    ガーディアンとは保護者・後見人・守護するなどの意味を持ちます。

    今回の舞台は中学校、一見落ち着いて平和に見える学校ですが その裏には匿名生徒による自警団「ガーディアン」なる物が存在し、問題のある生徒らに「制裁」を行っています。

    生徒と教師の学校を良くしたいと思う気持ちは十分に伝わって来ますが、やり方の難しさも痛感しました。

    中盤以降は一気読みでしたが登場人物が多過ぎた事で1人に強く共感する事が出来なかったのは残念でした。

    卒業式の場面で感動したのもつかの間ラストの4行は衝撃的です。

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    2021年05月20日
  • アノニマス・コール

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    ネタバレ

    最初の方で展開は予想できちゃったなあ。逆になぜ被害者家族を疑わなかったのか。
    岸谷くんはもっと悪い子だと思ってました。プリズンブレイク見てたからかな、ティーバッグのイメージ。裏切りがなかったのでキレイなティーバッグでした。

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    2021年04月29日
  • ラストナイト

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    顔面に豹柄の刺青を入れた男、片桐は、30年以上も犯罪を繰り返し、刑務所を出たり入ったりしている。
    それは何故なのか…。
    いつも読む本よりもページ数が少なめなのだが、5人の目線から映し出される主人公の生き様が壮絶で、非常に読み応えがあった。

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    2021年04月27日
  • Aではない君と

    ネタバレ 購入済み

    考えさせられる重たい内容でした

    『物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ』
    という会話での一言があるのですが、すごく自分の心に響いた言葉でした。
    親目線、子供目線、色々な感情で溢れました。
    被害者も加害者もその家族も立場は違えど一生背負って生きていかなければならないのが辛いなぁと思いました。

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    2021年03月26日
  • ラストナイト

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    顔に豹柄の刺青をした男が、32年間刑務所を出たり入ったりしているのは何故か、周囲からは怖れられ、でも、かかわった人からは愛される、不器用な男の人生。

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    2021年03月06日
  • ガーディアン

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    中学生の学園もの
    ある時から長期欠席者が増えていた
    生徒たちの自警団が存在する?
    新任教師が調べ始めて・・・
    登場人物が多すぎて誰が誰だかって感じにもなりましたがまぁまぁ楽しめました
    でもちょっと違和感もありました

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    2021年02月23日
  • 刑事の約束

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    夏目信人シリーズ、第三弾。
    短編集、5話が含まれています。

    どの作品も、表面的には大したことが無いように見えますが、その深層に、人間のある感情が横たわり、その感情を理解するとことで、真相が見えてきます。

    どれも味わい深い作品ですが、特に、表題にもなっている『刑事の約束』では、長い眠りにあった娘の目覚めが描かれており、ウルウルものですね。

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    2021年01月05日
  • ラストナイト

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    久しぶりの薬丸作品。ホワイダニットミステリーの最高峰! モノローグを紡いだ構成は見事! いやぁ、これは完全にやられましたね。無条件に手に取って欲しい一冊。

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    2020年12月08日
  • ラストナイト

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    一途。
    その道を選んだことが正しかったのか間違いだったのかはどうでもいい。
    真っ直ぐ突き通す健気さに胸を打たれた。

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    2020年10月12日
  • ラストナイト

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     全国で犯罪を重ね、服役を繰り返す男の謎に迫るミステリー。その男に関わる5人の人物の視点を時系列で追うことから徐々にスポットを狭めていき核心に迫るという構図が面白い。
     周囲の人間にはなかなか理解できない「執念」「償い」といったものが最後に一気に噴き出してくるように思える。人間というのはかくも不器用なものでかくも真っ直ぐなものなのかと思わされる作品。

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    2020年10月12日
  • ハードラック

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    ネタバレ

    途中から何となく犯人は分かったけれど、犯人の犯罪に至るまでの切ない過去に苦しくなる。
    自分ではどうしようもない環境の中で、どうやったら幸せになれたのだろう。

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    2020年09月19日
  • ガーディアン

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    ある中学校が荒れていたのに、急に大人しくなったという話です。

    裏に生徒の自警団があり、それができてから大人しくなったという事なのですが。

    集団ゆえ犯罪になることをやっていても、犯罪であると認識するのが鈍くなっていくっていうのがあるのかなぁと思いました。

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    2020年09月11日
  • 宮辻薬東宮

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    人気のある作家ばかり集めたゾクっとくるホラーミステリーアンソロジー。ホラー苦手な私でも楽しめる内容で良かった。特に好きなのは「ママ・はは」と「わたし・わたし」。

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    2020年08月08日
  • 刑事の約束

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    面白かった
    「刑事のまなざし」「その鏡は嘘をつく」に続く夏目シリーズ第三段
    5編からなる短編集です。
    今までの物語同様、単純な謎解きではなく、人の心の複雑さをあぶりだす人間ドラマとなっています。この手の作品は大好き。
    しかし、第一作、第二作に関連している人物が出てきているようですが、ほぼほぼ前作の内容を覚えておらず、その辺は楽しみ半減でした。残念。

    ■無縁
    DVD販売店で万引きをした少年の物語。
    少年は得体のしれない女性と暮らす戸籍のない子供。
    黙秘を貫く子供の正体は?
    なぜ戸籍がないのか?
    家族とは?深い...

    ■不惑
    ホテルで結婚式のビデオ制作する男の物語。
    同じ場所で開かれた高校の同

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    2020年08月02日
  • ガーディアン

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    中学校を舞台にした、社会派サスペンス。自警組織の粛清によって秩序らしきものをもたらそうとする生徒たちと、それに違和感を感じる生徒たち。その組織の存在に気づき実態を暴こうとする主人公の教師と無関心な教師たち。色々な人物が入り乱れ、名前とプロフィールを覚えながら読むのが大変。とは言いつつ、物語に引き込まれて、一気に読み終えてしまった。やるせない思いが積み重なっていくが、最後は薬丸岳スタイルの温かさに包まれる。薬丸作品の中では最も人気が高いと思う「刑事のまなざし」などのシリーズの夏目刑事が脇役的に出てくるが、彼が登場しただけで安心感が広がる。

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    2020年06月19日
  • ハードラック

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    ネタバレ

    切ないラスト。
    ミステリとしてもミスリードが参考になる。
    詳しく書くとネタばんれになるのでかけぬ。
    貧困、犯罪描写のリアリティがすごくある。
    反社の描写も説得力あった。

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    2020年06月01日
  • 刑事の怒り

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    単行本で一度読んでいた。文庫本で再読。
    夏目シリーズ第4弾。錦糸署に異動辞令がでた所から始まる。表題作の『刑事の怒り』は実際にあった事件を思い出しやり切れない思いです。新しい相棒の本上さんもまだ謎を抱えていそうですし、このシリーズはまだまだ読みたいですね。

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    2020年05月14日
  • アノニマス・コール

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    クライマックスは読みごたえ抜群。その時、床屋で順番待ちだったが、奈緒美の言葉に人目も憚らずに号泣。やっぱり『薬丸印』。傑作。

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    2020年04月26日
  • 刑事の怒り

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    ネタバレ

    薬丸さんも好きな作家さんのひとり。
    薬丸さんのミステリーは、胸が締め付けられるテーマも多いけど…
    とても興味深く、惹きつけられます。

    この本は、夏目刑事シリーズ。

    ・刑事のまなざし
    ・その鏡は嘘をつく
    ・刑事の約束

    に続くシリーズ第3弾。

    夏目信人。
    一人娘の絵美が通り魔事件の被害者となり、意識不明となる。
    当時、法務技官だった夏目は、犯人を捕まえたいとの思いから、警察官となった。

    警察小説はちょっと苦手なのですが、このシリーズは別。
    夏目の人間的魅力に惹きつけられる。

    【刑事の怒り】は4編の連作短編集。

    ・黄昏
    ・生贄
    ・異邦人
    ・刑事の怒り

    どの作品も社会問題をテーマにして

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    2020年04月13日
  • 刑事の怒り

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    夏目刑事シリーズ第4弾。
    2話目からは、東池袋署から錦糸署へ異動。初日から遭遇した事件でコンビを組むのは、女性刑事本上。何やらいわくありげな相棒で、今後のコンビぶりに興味あり。
    短編4編はそれぞれ、年金やレイプ、外国人労働者と、現代日本の社会問題を取り上げながら、ミステリーとしての面白さも満たしてくれる。
    表題作では、夏目の娘絵美とシンクロする、身体活動や知的活動ができない患者への対応の問題を扱う。医療過誤か自死か、あるいは事件か、夏目の怒りは著者の怒りでもある。
    ただ、娘絵美が作品ごとに回復しているのを見るのは、次回作への楽しみとなる。

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    2020年04月09日