薬丸岳のレビュー一覧

  • アノニマス・コール

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    薬丸岳の長編。
    3年前の出来事で失職した元警察官が、ある電話をきっかけに娘の失踪を知る。やがて身代金1千万円を要求する匿名電話(アノニマス・コール)が届き…。

    警察もので誘拐サスペンスというのは王道であるが、警察内部の隠蔽体質や闇を描いたという点ではこれまでのものとは少し違う。また身代金の受け渡しのため、犯人からの指示通りに、大森、新橋、池袋、高田馬場…あちこち東京中を移動するさまが妙にリアルでした。前半はやや展開が遅かったが、中盤から終盤にかけての目まぐるしい展開がなかなかスリル満載でした。

    アノニマス・コールとは非通知電話のこと。最後まで犯人がわからずにやきもきしたが、最後はネタが明か

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    2025年03月07日
  • 闇の底

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    重いテーマで、主人公の移ろう心情が気になりました。
    犯人の目星も付けていたが、まんまと騙されました。

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    2025年03月03日
  • 死命

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    ネタバレ

    こういう快楽系の殺人事件は、女として読んでいてほんとに胸糞わるくなる。
    しかも、どうして犯人がそういう事件を起こすことになった過去を知ったとしても、全く納得も出来ないし、許す事なんて1ミリも出来ない。
    それに加えて、犯人の彼に殺されかけた事があるにも関わらず、彼のことを思いつづける澄乃にも全く共感できなかった。で、最後の最後でようやく彼の本性を知り絶望の中で、彼の子供を身ごもりながら事故で亡くなる澄乃…
    救いが無さすぎる展開の中、最後蒼井が犯人を捕まえ、子供達に看取られながら、妻の元へ旅立てたのだけが唯一の救いだった。

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    2025年03月02日
  • ガーディアン

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    中学時代って子供以上大人未満の微妙な時期だったなあ。また幼稚であり、残酷なことも平気でやれる時期だった…

    小説の主人公は中学教師。赴任した中学校は今までの学校とどこか違うことに気がつく。いじめもなく、不良もいない…やがて生徒たちの中に『ガーディアン』という自警団がいることを耳にする…そのガーディアンのメンバーたちは、問題のある生徒らに次々に「制裁」を行っていた…そしてガーディアンについて調べていると、教師である自分に対しても制裁(生徒全員から無視され、根も葉もない噂が立てられる)が加えられる…なかなか現代の教育現場に一石を投じるような内容でした。

    難点としては学校ものなので、視点人物(物語

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    2025年02月27日
  • ラストナイト

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    薬丸さんらしく、読み易い物語でした。5人の登場人物の視点がそれぞれクロスオーバーしていく展開は新鮮でしたね。ただ、他の薬丸さんの著書と比べると、少しテーマに深みが足りないような気がしました。片桐は不器用過ぎるというか、もう少しやりようがあったのではないかと思ってしまいます。

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    2025年02月16日
  • 逃走

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    なぜ加害者は逃げているのか、と気になりながら一気読みした。薬丸岳さんの作品は読みやすく、好きだなぁと思う。

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    2025年02月15日
  • アノニマス・コール

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     あることをきっかけに警察をやめた朝倉真志は、できるだけ人と関わらないように暮らしてきた。ある日、自分の携帯にかかってきた電話からかすかに娘の声が聴こえたような気がしたため、ずっと連絡をとっていなかった、同じく元警察官の妻・奈緒美に連絡をする。友達と出かけているはずだと思い込んでいた奈緒美だったが、連絡をしてみると娘は友達とは一緒におらず、本当に誘拐されていることが判明する。

     警察に頼れない(頼りたくない)ばかりに、昔自分が逮捕した情報屋の男や、知り合って日の浅い青年の力をかりながら、自らの手で誘拐犯に挑むことになる真志。本当の退職の理由を知らずにいまだに真志に敵意をむける奈緒美も実際に取

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    2025年01月31日
  • 闇の底

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    幼い少女を狙った性犯罪が起こり、埼玉県警の長瀬はその捜査に乗り出す。
    長瀬には過去に妹を殺された過去があり、同様の事件が起こる度に怒りを覚える日々だった。
    そんな時、卑劣な犯行を殺人で阻止するという処刑人サンソンという人物が現れ、過去に子どもへの性犯罪を行ったことのある人物たちを次々に殺めていく。
    警察としては黙って見ているわけにはいかない。
    過去に犯罪歴があったとしても、彼らを守らなければならない。
    しかし、長瀬は過去のこともあり、サンソンに共感していることを隠すことが出来なかった。
    そして、サンソンと長瀬は徐々に引き付けあっていくことに。
    話の流れが、サンソンという人物の影をちらつかせ、も

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    2025年01月30日
  • 死命

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    うーん、快楽殺人者がそれを追う刑事が共に胃がんの末期で最後はふたりとも死んでしまう。
    澄乃が信一に扼殺されなくて良かったけど、主役のひとりなのに交通事故であっけなく死んでしまうなんて。
    幼なじみでお互い両思いだったのにふたりの間にいったい何があったのか澄乃が二度も裏切ったってなんなのか、そこが知りたくて最後まで読んだけど、なんとも下世話な内容だった。
    いくら水商売でも尻軽でもあんな殺され方はない。
    それは親からの生育歴の問題のように書いてあったけど、それは信一の先天的な性癖なんだろうと思う。
    読んでいて胸くそ悪くなった。

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    2025年01月21日
  • その鏡は嘘をつく

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    今まで読んだ薬丸作品とは違うテイストの作品だった気がする。最初のうちはストーリーが今ひとつ掴めなくて中弛みな感じだった。でも、事件が解決に向かって出口が見えてくると盛り上がってきて納得の面白さだった。
    検事と刑事の両方で事件解決に向けて同時進行していくのも面白かった。

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    2025年01月21日
  • 刑事弁護人

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    大事な局面で誤った選択をしてしまった事で、周囲の人が傷つきどんどんこんがらがってしまった。涼香の一見相手を思っての行動が、ことごとく悪い方を選んでしまっている事に、読んでて不快感を感じてしまった。
    真実をねじ曲げるのはやはり良くないんだろうな。たとえ真実が明るみになって傷つく人がいたとしても、それは真実として受け止めないといけない、辛いけど…
    西弁護士に共感。
    でも自分だったら、相手の気持ちに寄り添わなきゃと思ってしまう。

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    2025年01月18日
  • 誓約

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    なかなか無理な感じの設定だなぁ、って。
    途中、先に進まない、展開が同じような、みたいな状況で少しダラける。
    犯人はやっぱりかぁ、と思ったけど、そこまでするかと。共感できないわー。M氏が気の毒だったなぁ。
    面白くないわけではないけど、現実離れした感じと、展開のダラダラ加減が残念だった。

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    2025年01月17日
  • その鏡は嘘をつく

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    シリーズ第二弾は長編。
    対照的なキャラクターである夏目刑事と志藤検事の描写が交互に入れ替わる事によって、2人のアプローチの違いや少しの共通点がより明確に感じられる。
    事件の真相に関しては、幾度となく仮説を立てては否定される繰り返しで、最後まで想像できずに読者の関心を失わない。但し、イマイチ被害者も犯人もリアリティに欠けるかな。

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    2025年01月16日
  • 虚夢

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    札幌にある街なかの公園で無差別通り魔事件が起こるが、犯人は憲法第39条により不起訴になる。
    目の前で娘を殺傷され自身も重体に陥った母親。徐々に壊れていく母親を支えきれなくて別れてしまった夫。
    母親の執念をみました。

    道内での話しで知ってる場所がたくさん出てきたのですが、昔の職場が登場した時は、おぉーっとなりました。

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    2025年01月13日
  • 死命

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    末期癌で余命わずかと宣告された、榊信一。それを機にある欲望が…
    女性連続殺人事件の幕開けだった…

    捜査にあたる捜査1課・蒼井。
    蒼井もまた末期癌で余命わずかと宣告される…
    なんとか生きているうちに犯人を捕まえようとする蒼井と、自らの欲望を満たそうとする榊…

    結局は親の虐待によるトラウマだったのか…

    しかし、澄乃がかわいそうすぎる…
    最後には交通事故で死んでしまうなんて…
    悔いが残るよな、澄乃は…

    でも蒼井はよかったよ、ちゃんと瑞希とわかりあえて…

    自分も死を前にすると、どうなるのだろう…
    取り乱すのだろうか…
    なるようにしかならないとやれることをやる、と生きたいが…
    実際、どうだろう

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    2025年01月03日
  • 誓約

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    容姿の問題で悪事を働いてしまった過去
    現在では凄くいい人の印象だけに昔の約束に追い詰められていく姿には先を読み進めるには躊躇するものがあった

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    2024年11月17日
  • 誓約

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    最初から最後まで酷い話。
    忘れかけてた15年前の約束。それを結構するべく亡くなったはずの依頼者から催促の手紙が届く、、、
    でもね最後の最後物語がぐるんぐるんする訳なんですが、よう15年も普通に生活しとったわい!ってツッコんでしまう。どう考えても無理があるって!
    私には家族も今の幸せもあるんだ!バラさないでくれー的な過去と言えども罪は罪。悪く言えばバレんかったらいい、自分の周りのこと世間体を気にして過去の罪に対して贖罪の気持ちってあるのかな?って思えました。まぁ顔がモンスターだったのは同情するが、顔変えたからって中身は変わらない。酷い話やでまったく

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    2024年11月12日
  • 蒼色の大地

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    螺旋プロジェクトで読みました。初めて読む作家さん。文章が途切れる感じがして、あまりのめり込めなかったなあ。セリフもちょっとぎこちない感じがする。若い人なのかな。

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    2024年09月26日
  • 誓約

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    誓約:必ず守ると約束すること。またその約束。

    向井と坂本伸子との誓約一点に注目してしまいがちだけれど、この本随所に誓約が隠されているなと思った。

    え、そんなのありえる?って思うシーンがいくつかあったけれど、最後の最後で私の中の犯人が二転三転する盛り上がりがなかなか面白かったポイント。

    主人公で散々な目に遭う向井だけれど、
    心の奥底で自業自得ではとも思ってしまった。

    オーディブルで聞いたけれど、
    ナレーションの声が渋くて聞き惚れました笑
    役の使い分けもばっちりでのめり込めました。

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    2024年08月28日
  • その鏡は嘘をつく

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    【夏目シリーズ第二弾】
    痴漢容疑をかけられた医師の遺体が見つかった。自殺として捜査は進んで行くが、違和感を感じた刑事と検察官。自殺なのか他殺なのか。

    それぞれの立場から事実を炙り出す、夏目刑事と志藤検察官の対比が面白かった。見どころは夏目の洞察力と志藤の行動力。
    お互い違う事件を追っていたが、やがて事件がひとつに繋がっていく。関係者の証言も二転三転し、新たな証言が出てきたり読んでいるこちらも翻弄された。

    面白いのは間違いない。でも何かが足りない感じがした。これまでの様なテーマ性が余り感じられなかったからか…。個人的には一作目の『刑事のまなざし』の方が夏目刑事の魅力が伝わるので好きです。

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    2024年08月27日