薬丸岳のレビュー一覧

  • 闇の底

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    読んでて辛くなる物語。
    社会的問題を描く薬丸岳さんの作品を読むたびに深く深く考えさせられる。自分ならどうするだろうって。
    ラストには賛否両論あるだろうけど、個人的にはここまで警察官としてよく頑張ったなって思ってしまった。

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    2024年05月08日
  • 誓約

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     過去に罪を犯した者は、終生その罪から逃れることはできないのか。
     本作の主人公は、葬り去ったはずの過去によって、今の順風な生活が壊れ、その過去と強制的に向き合わなければならなくなる。誰が何のために、そんな過去を持ち出したのか。過去の悪事をひた隠しにしてきた上で今の生活があるので、家族にも警察にも相談できず一人苦悩し、向き合う決意をするが…。一気読みのノンストップサスペンス。

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    2024年05月06日
  • 天使のナイフ 新装版

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    著者の薬丸岳が江戸川乱歩賞を受賞したのが本作品。
    この著者の本は初めて読んだ。
    少年犯罪という、重いテーマを扱った本作に興味を持ち、読んでみた。
    読み終わって感じたのは、主人公の桧山の周りにいる人物が少年犯罪に関わっている。そのプロットが「ちょっと、出来過ぎなんじゃないの?」と思った。
    複雑に組み合わされたプロットと、ミステリーには付き物の、お決まりのドンデン返しは、「なるほど乱歩賞を受賞するだけのことはある」と思った。

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    2024年04月30日
  • 友罪【電子特別版】

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    仲良くなった職場の同僚が、過去に凶悪犯罪を犯していたらどうする?今の彼をみて関係を続ける?それとも今をどんなに真摯に生きていても関係を絶つ?
    まあまあ難しい問題で、自分だったらどうするか考えちゃいますよね。

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    2024年04月26日
  • ラストナイト

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    サラッと読める本ないかなーと手に取った友罪以来の薬丸さん作品。サラッと読み進めてみたけど、そんなサラッと読むものではなかった。もっと時間をかけてじっくりと考えて読む必要がある。片桐の想いがあまりにも強くて汲み取れないから。

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    2024年04月20日
  • 悪党

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     被害者遺族と加害者の問題。赦しとは、更生とは何か。犯罪者は何をすれば赦してもらえるのか。その答えは簡単に出ないが、ここから『Aではない君と』で更生への1つの道標が示されたと思うとグッとくるものがある。仕事として犯罪者の弁護を引き受け量刑を軽くするために闘ってきた弁護士が、自らの娘が被害者となったことで過去に担当した犯罪者に贖罪の気持ちを芽生えさせようとするくだりに様々な思いが浮かぶ。加害者が自らに課した罰と、その罰を否定することで贖罪へ向かわせようとする弁護士の行動はどちらが良いとも言い切れない。

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    2024年04月18日
  • 闇の底

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    女性や子どもが性被害にあう話は本当に吐き気がする
    この世から男はいなくなった方がいいんじゃないかと思う
    被害者家族なら性犯罪者を殺してくれる犯人が捕まらなければいいと思ってしまうかもしれない

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    2024年04月11日
  • 友罪【電子特別版】

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    事件と全く関係のない立場なら犯人が人間らしい生活をしてもいいんじゃないかと思うけど被害者の関係者なら犯人が普通の生活するのは絶対に許さないと思う
    毎日苦しんで苦しんでのたうち回っていてほしい
    笑ったり、楽しい事があるなんて許せない

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    2024年04月09日
  • 刑事弁護人

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    前半の凛子、西のバックヤードの説明的な内容が長かった。
    途中から涼香のウソが分かり、なぜ、何のためのウソなのかを探り始める。
    が、なんとなくの理由は早いうちに分かってしまい、詳細を追っていく感じ。
    弁護士という職業のジレンマをよく捉えた本。

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    2024年04月01日
  • 蒼色の大地

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    螺旋プロジェクト、3作目として読んだ。スケールが大きいのに、スっと読める作品。本当に凄い。海族、山族、因縁の争いをずっと仕掛け続けて来たのが終わったのか?と思ったが、その争いはスケールの大きさ問わず、ずっっと続いてることを再起して(個人間での対立や都内での対立のこと。国同士や銃、武器を使わずとも。)、なんとも言えない気持ちになった。山族と海族はやはり一緒に居ることは出来ないのだろうか。鈴も無くなってしまい、灯も帰ってきた瞬間、新太郎はまた争いに出かける。
    「対立したい」という気持ちがなくても、一緒に時を過ごせる運命には無いのだろうか。

    展開はベタだなと思った。海と山の戦い呑みを背景に書いてい

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    2024年03月31日
  • 悪党

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    探偵事務所で働いている佐伯には姉を殺された過去がある。
    ある時、事務所を訪れた老夫婦から、息子を殺した男が少年院を出たので調査して欲しいという依頼を受ける。
    そして、その後は所長の木暮が犯罪加害者の追跡調査を売りにし始める。
    佐伯は自然と姉を殺した犯人を探し始める。
    家族を殺された遺族は、その犯人を赦すことは出来るのだろうか。
    そして、加害者たちの反省はどういうことで示されるのか…難しいテーマだと思う。

    2024.3.25

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    2024年03月26日
  • 刑事のまなざし

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    薬丸さんの作品を読むのは初めてだが厳しい話を書かれるのは知っていたので心して臨んだ。自分の子供が事件に巻き込まれたのをきっかけに刑事へ転職した夏目を主人公にした短編集。予想通りヘビーな内容が多かった。その中でミステリー的な技巧としてある種の驚きを持ってくる辺りはすごいと感じる。特に推協賞の候補にもなった「オムライス」は別格。ラストに明かされる真相に驚かされるとともに胸が苦しくなる。ここまで迫ってくるかと。

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    2024年03月12日
  • 誓約

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    過去に罪を犯し その過去を捨てて自分の大事なものを守ろうとする。
    犯人がわかり 人間関係がわかっていく
    真実がわかって 家族はこれからどうなるんだろう?その人の過去を受け止められるだろうか?
    そんな思いでモヤっとした気持ちになった。

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    2024年03月11日
  • 虚夢

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    ネタバレ

    佐和子が約4年も精神障害者と思われるように行動していたことに驚いた。
    単純に事件解決して終わりっていう作品なのかと思って手に取ったけれど、物語を通して読んだ人に刑法39条について考えさせる本だった。被害者や加害者、その周囲の人の苦悩がよく書かれていて、現実にあった話を本にしたのではないかと思った。
    今も刑法39条が絡む事件を目にするので多くの人に読んでもらいたい作品だと思った。

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    2024年02月22日
  • 刑事弁護人

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    500P超。分厚い!笑

    面白かった。涼香が真実を話していないことは明らかなのだが、何を隠したいため、何を守りたいためなのかが、なかなか分からず。1つ見えてきても、また1つ疑問が出て来る。興味深く読み進められた。

    しかし、その読みごたえに反し、最後に真実が分かった時に、納得感が薄かったような気がする。
    ただ、私自身は母親になったことがないので、母親の気持ちを察することができない部分があるのかもしれないが。。それを明かさないために、ここまで真実を隠していたのか?と。

    とは言え、この長さの小説を中だるみすることもなく、読み切れたと言うことはすごいな、と。

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    2024年02月19日
  • 逃走

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    ラーメン屋を訪れ、店主を殴り殺してしまった犯人が逃走する。
    逃走中に少しずつ明らかになっていく犯人を取り巻く人たちの過去…
    背景はややベタな感じはするが、複雑に絡み合った真実は読み応えがあった。

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    2024年02月16日
  • その鏡は嘘をつく

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    夏目刑事がいい味出してるなあ。
    シリーズ物と知らずにこちらから読んでしまったので、「刑事のまなざし」も読んでみたい。

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    2024年02月01日
  • 虚夢

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    考えさせられる内容で少し重いストーリーのようにも感じる。どのような結末を迎えるのか期待して読み進めたが、期待を裏切るほどではなかった。なんとなくモヤモヤが残る感じ。

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    2023年12月10日
  • 闇の底

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    自分的には悪くないと思いますが、内容的にちょっと不快に思う人もいるかもしれません。人の闇自分の闇を考えてみたい人にはオススメできます。

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    2023年11月14日
  • その鏡は嘘をつく

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    夏目刑事と志藤検事
    個性的な二人が面白い味を出しているが、事件が複雑過ぎて解決した後もすっきりしない。

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    2023年11月01日