【感想・ネタバレ】誓約のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

昔悪人だった主人公が今は家族と幸せな生活を送って、まともに生きているところから物語が始まる。過去のある約束が主人公を苦しめる。
守るべき家族がいる事で窮地に立たされて行く。
壮大な復讐劇…。
愛する家族が殺されたら犯人を赦さないだろうか?考えさせられる作品です。
薬丸岳さんと言えば夏目刑事シリーズ作品が好きですが、犯罪を憎むと言う事に於いてはどの作品も一貫していますね。
非常に良く出来た作品で一気読み必至です。

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

おそらく再読。
読み始めると止まらないのが薬丸岳さん。
誰?誰が?と思いながら次々とページを巡り…本書も堪能!
「罪と償い」の名手ですね。
また「赦し」も薬丸岳さんのキーワードなのも納得。
「人が人を大切に思う気持ち」
「大切な人を精一杯大切にしたいと願う気持ち」
読んでいるとその想いがひしひしと伝わって来ます。
自分は薬丸岳さんの伝えたい事をちゃんと受け取れているかな…
今迄読んだ本ももう一度全部読み直してみたくなりました。

最後のメッセージ…読者に委ねられましたね!
読んだ人の数だけラストがある!
なんかそれもちょっと粋なはからいな気がします。

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2023年03月01日

Posted by ブクログ

約束を果たす様次々に迫ってくる犯人からの脅迫。近くにいる人物を疑ってしまうが坂下との関係性は全く見えない。誰なんだ?この連続だった。
号泣のラスト!と帯にあり、どのようなラストかと思いながら読み続けたが、そう言うことか、、、
今いる家族を愛して大切にする者と、大切にしていた者を奪われた者と、赦されたい者と赦せない者と。薬丸さんは罪や赦しと刑法における社会課題の訴えのイメージが強かったが、人を大切に思う事を綴る作家でもある事がわかった。
因みに解説をいつも楽しみにしているけどこの本の解説は個人的にとても秀逸。

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

薬丸岳さんの作品を読んだのは、「天使のナイフ」以来2作目。
解説にもあるように、少年犯罪や、罪と償いを中心に描く作家だと知った上で購入。


読み始めてから、すぐに魅了され情景が思い浮かぶかのようで、とにかく読みやすかった。
中盤も中弛みすることなく、主人公の頭の回転の良さに感心しつつ、後半には畳み掛けられるようなストーリーで終盤へと続く。

罪と償いという題材だろうと思っていたので、読み終わった後かなり重くなるだろうなぁ...と覚悟していたが、こんなに心が温まるような 大切な人への想いを感じ取られる余韻が残るとは...


薬丸岳を知らない人にも是非読んでもらいたい。
久しぶりに大変面白かった!



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2022年12月04日

Posted by ブクログ

仕事も家庭も順調そうに見えた向井聡のもとに一通の手紙が届く。「あの男たちは刑務所から出ています」その手紙に恐怖を感じる向井。実は向井には人には言えない過去があり…

犯人と罪とその裏に隠された衝撃の真実
薬丸岳さんの小説はいつもラストのラストまで驚かされる!
それでいて罪と贖罪、愛と救いとを考えさせられる。

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2022年11月09日

Posted by ブクログ

家庭も仕事も順風満帆だった主人公向井聡の元に、一通の手紙が届く。向井は過去に犯した罪を回想しながら、送りつけてきた脅迫者に一人立ち向かっていく。
スリリングな展開に時間を忘れて読み進めてしまいました。罪と償いを描く薬丸岳さんの真骨頂のような小説でした。

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2020年11月25日

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ネタバレ

面白かったです。
薬丸岳さんの作品は3作目。『友罪』『Aではない君と』は少年犯罪についての話でした。今作は過去に犯した罪についての話でした。
顔に醜い痣を持って生まれ、家族にも恵まれず、社会を恨み罪を重ねた男。新しい戸籍を手に入れて生まれ変わったように幸せに暮らしていたが、ある日突然過去に犯した罪が自分の幸せを壊し始める。。。
被害者からすれば、刑期を終えたからといって加害者が今は幸せに暮らしていると知ったら心穏やかではいられないだろう。
罪を償うということはどういうことなのか。犯した罪は永遠に赦されることはないのか。。贖罪とは、更生とは。色々なことを考えさせられた。
難しい表現は少なく、ストーリー展開もうまいので読みやすい。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

逃げても逃げても追いかけてくる過去に、向井が幸せにさえならなければこんな苦しみを味わうこともなかったのにとさえ思わされてしまう理不尽な恨めしさ。周りの優しい人たちが次第に不信感を募らせていくのも苦しい。吐き出してしまうことができるならばどんなに楽か。読む側も向井と同じ感情になっていく。
薬丸岳氏の作品はどれも先が気になって一気読みしてしまうものが多いが、脅迫者の正体が最後まで読めないことや、章が分かれてないのもあっていつも以上にノンストップで進んでいく。

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2024年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々の薬丸岳さん。やっぱり面白くて(面白いってちょっと、語弊があるんだけど)、夢中になって一気読みしてしまいました。
薬丸岳さんは犯罪を犯した人の心の変化(人間的成長)を描くことが多いように思う。
この小説では、過去に犯罪を犯して逃げ回り、素性を隠して結婚し子どももいるバーテンダーの主人公が、過去に自分が犯した罪と向き合わなくてはならなくなる、という設定。
正体不明の何者かから、「あの約束を履行せよ」と迫られ、殺人を犯さなければならなくなる…。
15年前、新しい戸籍と顔を手に入れるためお金が必要だった。犯罪被害に遭い、犯人を激しく憎む女性から、復讐を果たす約束と引き換えにお金をもらった。その女性は死んだはずなのに、犯人が刑務所から出てきたから約束を果たせと要求されるのだ。いったい誰が、あの約束を知り、そんな要求をしてくるのだろう…?
読みながら、けっこう身近な人のはずだと考えていたが、一番信頼し、身近にいた共同経営者だった。実は、主人公が過去に悪いことばかりしていたとき、強盗に入った家の女性の恋人だったのだ。彼女はその事件がきっかけで自殺した。自殺したのは主人公が彼女を強姦したせいだと誤解していたのだが、そこには深い事情が隠されていて(実は強姦していたのは実の父親、強盗に入った主人公は、それを目撃していた)、彼女は忌まわしい事実(息子は実の父との間の子ども)を隠すために、強盗が自分を犯したことにしていた。共同経営者はゆえに、彼を憎しみ続け、復讐の機会を15年も待っていたのだ。
途中まですごく面白かったのだが、この最後のネタバラしが、ページ数が足りなくなって大急ぎで書いたのかな?って感じでした。
だけど、一緒に店をやってきて、主人公が本当に生まれ変わり、悪人ではなくなったと感じて許そうかと思ったこともあったのに、小さなきっかけで「やっぱり更生なんかしてない、強盗に入った日(つまり彼女が深く傷つきその後自殺するきっかけになった日)を覚えていないじゃないか」と思って許せなくなった、というくだりが、薬丸岳さんらしいしかけだと思った。
「悪い人間」が「本当に反省」して「善良な人間」になる、というのは、どういうことなのか、はたして他人に(または本人に)判断できるものなのか、心から反省するとは、どういうことなのか、人は生まれ変われるのか、過去に犯した罪は許される可能性があるのか、そういう問いが、これまでの作品にも散りばめられていたので…。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

妻と娘と幸せな日々を送っている向井の元に届いた手紙。
「あの男たちは刑務所から出ています」…向井は届くはずのない、果たす必要のない約束に怯える。
自分の過去と罪は、誰にも知られるわけにはいかない。
正体不明の相手に怯えながらも、大切な家族を守るために究極の選択を迫られる。

2023.10.15

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2023年10月15日

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ミステリー好きの私にとって、薬丸岳さんの作品は外れが無いんですよね~。私の場合、誰が犯人なのか注意深く読んでいるので、ある程度早い段階で犯人が判ったのですが、「え、まさっか!?」って感じにもなった作品でした。
簡単にストーリーを御説明しますと、妻と可愛い娘を持ち、バーのマスターとして幸せな生活を送る向井聡の元に、「あの男たちは刑務所から出ています」という怪しい手紙が届く。向井は全てを破壊しようとする何者かの存在に怯えながら生活していくのだが、手紙の送り主は向井に対しとんでもない要求をしてくる。。。向井の隠された過去、そして手紙の送り主の正体は!?

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2022年07月05日

Posted by ブクログ

読みやすいけど読み応えがあった。
復讐したい感情ってどうやって向き合うのが正解なんだろう。
こういう内容の本を読むといつもそう思う。

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

完全に騙された! チョロいぞ私...。
電話等で聡を追い込んでいく脅迫者は何者なのか、グイグイ引き込む筆致は流石!
あぁ、○○の視点で読み返すとまた違う感情が湧いてくる。自分が同じ状況下に置かれたら、ここまで負のエネルギーを保ち続けることができるだろうか...。

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2021年11月07日

Posted by ブクログ

一気読みしてもうた…^^;
因果応報…
やっぱ、若気の至りとか言ってワルさしたら、いずれはそうなるわ〜と思ってしまったけど、まだ、そんな事実が…
 何か、みんなが過去を引きずって、みんなが復讐、復讐…って…
これは、何か起こるわな。
でも、完全な復讐には至れない。みんな、どこかに善意というか、そんな事したらアカンって思ってる気もする。それがコトを余計複雑に…
こんな訳ありな人ばっか集まるか?とは思うけど…
後半に色んな事が、一気に結びつく!
薬丸さんのは、最後は、ええ感じで、まとめてくれるので好き!

やっぱり、守れん約束は、しない方が良い!

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2021年09月18日

Posted by ブクログ

終わり良ければ全て良し、と言うのであれば、まぁまぁおもろいんだけど。途中もけっこう手に汗握る展開でドキドキして最後まで引き込まれるし、いや、そういう感じは良いんだけど。
それ以上に、なんか文体が硬くて。硬派なハードボイルド系、と言えなくもないんだけど、もうちょっと素人っぽいと言うか。うん、なんだか言ってて偉そうだぞ。
と言うわけで、序盤は少々硬さ+展開のたどたどしさにやや引き気味だったけど、段々とのめり込めたし、やっぱり終わり良ければすべて良し、なのだ。

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2020年12月25日

Posted by ブクログ

 過去に罪を犯した者は、終生その罪から逃れることはできないのか。
 本作の主人公は、葬り去ったはずの過去によって、今の順風な生活が壊れ、その過去と強制的に向き合わなければならなくなる。誰が何のために、そんな過去を持ち出したのか。過去の悪事をひた隠しにしてきた上で今の生活があるので、家族にも警察にも相談できず一人苦悩し、向き合う決意をするが…。一気読みのノンストップサスペンス。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

過去に罪を犯し その過去を捨てて自分の大事なものを守ろうとする。
犯人がわかり 人間関係がわかっていく
真実がわかって 家族はこれからどうなるんだろう?その人の過去を受け止められるだろうか?
そんな思いでモヤっとした気持ちになった。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

チョッと辛い気持ちになってしまいました。あまりにも複雑に絡み合って途中で心が重たくなってしまいました。

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2023年10月10日

Posted by ブクログ

初めての、薬丸氏の作品。
現代社会で、この主人公の様に戸籍を、変える。乗っ取る。事は、良く起こり得ているのだろうか。数々の、小説やドラマででてくる手法だが。
そこで、この主人公に対して、共感することが、出来なかったな!

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2023年01月25日

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大切な人ができてから、過去の自分を捨てて、必死に守ろうとする、って当たり前のようですごく難しいことなんだなぁ。そう思わずにはいられなかった。

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2022年12月19日

Posted by ブクログ

 オーナーの落合とレストランバーを共同経営し、愛する妻と娘と幸せな人生を歩んでいた向井聡の元にある日、「あの男たちは刑務所から出ています」という手紙が届く。差出人の名前は坂本伸子。今はもうこの世に存在しない人物からの手紙、そしてあの日してしまった約束を思い出した向井は慄く。

 娘の復讐を代わりに果たすという約束でお金を譲り受けたにも関わらず、相手が癌で死んだことをいいことに、その約束を記憶の彼方に追いやって新しい人生を歩んできた主人公。脅しているのは誰なのかを最後まで追い続けることになるが、正体についてはそんな偶然あるか、という思いが無いわけではない。主人公についても結構ひどいことをやらかしていて、自業自得という言葉が無いわけでもない。それでも、一度罪を犯した人間は幸せになってはいけないのかという問いに、「否」とは言い切れないなぁと思ってしまう話だった。

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2022年10月23日

Posted by ブクログ

なかなか 面白いひねりの内容でした。
登場人物が そんなに多くないので
はじめの方で 犯人?というのは この人かなぁって想像はしたけど その理由は全然わからなかったです。

そういう つながりで こうなったんだぁと
感心しました。

のんびり読もうと思ったけど
いっきに読んじゃっいました~

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2022年06月16日

Posted by ブクログ

薬丸作品の中ではちょっと印象の薄い作品かもしれません。
どんどん読めますし面白いですが、主人公に肩入れできない気持ちになります。
罪、そして罰、誰にとっても他人事ではない。一度犯してしまった罪が許されることはあるのか?どうやって罪を贖ったらよいのか、では、一体その罪を許すのは誰なのか?
他人を大切にできない人間は大抵自分自身を大切にしていないものだなと思う。どん底での行動が自分の本心なのか、それとも環境のせいで悪を働くのか…色々考えさせられます。

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2022年05月22日

Posted by ブクログ

初めて読んだ薬丸岳さんの1冊。
コイツ怪しい…と思いつつも最後まで全然わからなかった。
なかなか複雑で結末まで遠回りだけどどうなるのか気になって気になってとても面白かった。
最後はちょっと泣けた

違う小説も読んでみたいと思えた作家さん

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2022年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハードボイルド系ともいうのかな。
男の復讐劇。

最初の『記念日に乾杯』した時から
落合がメッチャクチャ怪しいと踏んでいたから、オチには驚きはなかった。

公平との繋がりには驚いたけど…

殺された女子高生の犯人二人は、殺されて然るべき人物なので、さっさと殺して欲しかった。
まぁ、それをしたらこの話終わるんだけどねw

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2021年10月24日

Posted by ブクログ

復讐が復讐を呼び起こす
湧き出る罪、嘘 守られる事のない約束
怪しすぎる身内!
gps発見以降は緊迫感とか緊張感は無くなったかな
淡々と真相に向かっていく感じ
坂本伸子の想いが遂げられなかったのが残念
そうせざるを得ない事情があったにせよ散々な罪を犯して人との約束も裏切った主人公には何も共感出来ないのでむしろ破滅的な終わりを迎えてほしかった… スッキリとしないラスト
守れない約束はしないようにという教訓

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2021年08月22日

Posted by ブクログ

向井だけが知らなかっただけで、見えない鎖で繋がっていた仲なんだな。回り回って元に戻ると言うのが面白かった。それぞれが脛に傷を持つ仲。復讐しても何も変わらないと言う達観した公平が大人だった。

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2021年05月28日

Posted by ブクログ

ぼちぼちでしたね。
読みやすく一気に読み終わったが、展開がなんとなくよめてしまったのと、向井の暴走気味の犯人探しに唖然と感じてしまったのと。ただ、最後の展開は救いがあってよい読後感でしたね。

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2021年02月10日

Posted by ブクログ

相変わらずの薬丸印。
しかし、凄い話だなこれ。
この、途切れないスリルと、先が気になる展開は一気読み必至か。
期待を裏切らない作品と言えます。
そして、ラスト。
やはり薬丸印。

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2021年01月31日

Posted by ブクログ

罪を重ねた過去を捨て、新しい戸籍を買い、整形して顔を変え、全くの別人として生き直す。
しかし罪は消せない。
それはきっと本人が一番わかっているはずだ。
因果応報。
いつか自分に返ってくる。
その報いを受けなければ、平穏な生活を壊し、人生を狂わされた被害者は救われる事がない。
たとえ刑罰を受けたとしても、被害者の傷が癒えるわけではない。
自分が幸せになる為に罪を犯してはならない。
幸せとは、誰かを不幸にしたうえで成り立つものではない。

大切な家族を無惨に殺されてしまったら...
法が正しく罰してくれなかったら...
同じだけ苦しんでほしいと思うかもしれない。

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2020年11月05日

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