【感想・ネタバレ】蒼色の大地のレビュー

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Posted by ブクログ

面白かった。悲しい話だが、物語に引き込まれた。幼馴染の3人がたどる数奇な物語だ。螺旋プロジェクトと言われる、連作の中の一つ。次の作品は昭和の時代に移るようだ。明日書店で購入しよう。『コイコワレ』乾ルカさんの作品。
この後、伊坂幸太郎さんの『シーソーモンスター』につながる。
まだまだ楽しみが続く。

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2023年08月09日

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螺旋プロジェクト4作目。この物語の転機になりそうなストーリー。悲しく哀しい争いを続けてきた族同士が初めて交わる。
哀しくも温かいストーリー。
それでも、この争いは続くのか。

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2023年08月02日

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こちら「螺旋プロジェクト」の内の1冊。
圧倒的な世界観!!読み始めてすぐ物語に引き込まれました。
まるで壮大な映画を観ているような感覚。

かつて幼馴染みだった新太郎・鈴兄妹と灯。
耳の大きい山族の兄妹と目の蒼い海族の灯。
三人が国や「種族の争い」に翻弄され、意外な形で再会を果たす…。
“運命の悪戯”としか思えないくらい悲しくて苦しい展開。
どうして人は争うのか。どうしたら争いはなくなるのか…。

『仲良くすればいいのに』

鈴がこぼした一言がとても重い。
種族も国境も越えて手を取り合って生きていけたらーー。
三人の未来に救いがありますようにと、いつの間にか祈るように読んでいました。
歴史をたどっているような気分になったし、今尚争いを繰り返す人間社会への警鐘のようにも思えました。
“#螺旋プロジェクト”としてじゃなくとも、単体で十分に楽しめる作品。
手に汗握る展開で、ページをめくる手が止まらないくらい面白かった!

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2023年04月18日

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ネタバレ

螺旋プロジェクト8冊目。最後!

全体的に時代がどうというのはあんまり気にならなかったな。その時代について知ってるか知らないかで読みやすい読みにくいというのはあったけど。
というわけで今回は明治。
山と海の対立が局地的に異常に激しいことになってた。それぞれのトップ二人がぶっちぎりでやばいだけで、他の人達はそこまででもなかったような… 青鬼が怖いと言うよりは海賊が怖い感じだったし。海龍さんはなんか深い考えがあるのかと思ってたら特にそんなことはなかったぜ!
灯と新太郎はなんかずっと嫌な感じはあるとか言いながら割と普通に会話できてたし。
そして山と海の両方の性質を持つ平蔵が単にバーサーカーになっててよくわからなかった。長老的ポジションいなかったな。どっちかというと坂本とか宗源がそれっぽいポジションだったような。
ということで、山と海の戦いというよりはただただ憎しみ合う人間という、むしろ山族海族ほっぽって、人間って愚かだねというのがずっと起きてた。すれ違いっぱなし。実際灯と鈴と新太郎もずっとすれ違い続け、最後にようやく出会えたのに話はもうクライマックス。
それにしても灯と鈴が癒やしだった。幸せになってほしかったよ…
鈴ー!

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2023年03月09日

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今まで争いしかなかった海族と山族の話にやっと変化が!
これがこの話の先まで続いていくんだろうか…。
続きが楽しみです。

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2023年02月28日

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ネタバレ

螺旋プロジェクトの第4弾。

明治時代の話。

鯨という名前が出てきたり、海老沼という地名が出てきたり。名前以上の意味はなかったように思いますが、螺旋プロジェクトのつながりを感じることが出来て、感動しました。また、源三さんが「もののふの国」のあの人やってビックリ。そういえば、そうだったな、と思いました。

物語は山族が山神と新太郎、鈴。海族が灯、蒼狼と海龍。この登場人物たちの関係が入り乱れていて、今まで読んだ螺旋プロジェクトの感じとはちょっと違う感じでした。

新太郎も灯も、組織(というか一族)の裏切り者になって、海と山の対立っていう運命に逆らい抵抗していたのが印象的でした。この物語の海と山の対立のそもそもの原因は個人的怨嗟やったような感じだったので、組織に見切りをつけたのか、とも感じました。

海と山はぶつかる、っていう宿命だったけど、新太郎と灯は争いを乗り越えた穏やかさを得たような。鈴には生きていて欲しかった。鈴の死以外は明るいエンディングで良かったなと思いました。

この物語での「超越した存在」は、沙羅という幼い女の子なんですが、沙羅は荒れた海を穏やかにしたり、夢に現れて助言したり。全部解っていた感じ。ウェレカセリっぽかった(笑)。

「手をつないでみたらいい」って、カンタンだけど解っていないと言えないよなって思いました。

メチャメチャ面白かった。

引き続き、螺旋プロジェクトを楽しみます。

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2023年02月19日

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螺旋プロジェクト3冊目
明治時代の海族と山族の争いは、時代背景もあって正に戦いだった。
当時の社会状況もしっかり描かれていて、単体としてのエンタメ性もしっかりあった。
本能から拒絶する異なる種族の愛と友情が、これまでの3冊の中で一番色濃い作品だった
残りの作品も楽しみ

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2023年02月09日

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「蒼色の大地」で描かれる明治の世では、青い目を持つ海族は「青鬼」と呼ばれ、本土では邪険にされてきた。
虐げられ、本土では生きてゆけず、青鬼が暮らせるのは鬼仙島しかない。
鬼仙島で青鬼は蒼皇と呼ばれ、敬われている。
蒼皇たちは自らを鯨と呼び、海賊となって商船の積み荷を奪い、分け合い、
同じく本土で虐げられてきた罪人たちと共に暮らしている。
そして鬼仙島では、大きな耳を持つ者を犬と呼び、忌み嫌っている。

そんな中、鯨の灯と大きな耳を持つ鈴は、幼い頃の思い出のまま、互いに惹かれ合っていた。
灯がカタツムリを見て言う。
「もし、鈴とふたりきりで生きられるなら…人間じゃなくてこいつらのほうがいい」
この時、灯も鈴も海山族の関係性を知らずに居るのだけど、
取り巻く環境が二人を幸せにさせてくれないだろう事は感じている。
灯は海族であり、鈴は山族なのだ。
愛し合う二人が、二人きりで生きられるなら…という台詞はよくある展開だが、
例え二人きりであっても、人でなくカタツムリでありたいと願う、切ないシーンだ。
灯と鈴に限らず、立場の違いによるなんとも切ないシーンが沢山ある。
そして灯は、大きな耳を持つ者(新太郎)が近付くと気分が悪くなる。

一方、鈴の兄である新太郎は海軍に属している。
海軍の呉鎮守府トップは山神司令長官。
新太郎もまた、自分が山族の血筋をひく者だという認識はないが、青い目を持つ者の傍に行くと何故か気分が悪くなる。
新太郎に期待する上官もまた、大きな耳を持っている。

鯨のトップである海龍は、耳の大きな者たちを「太古の昔から我々蒼皇と反目してきた種族」と灯に説明する。
海軍である新太郎と、鯨である灯。
望まぬともその立場上、出会うならば戦いの場でしかない。
その二人が、大きな流れに巻き込まれながら出会おうとしている…。
緊迫の海上で明らかになる事柄が、そのシーンを盛り上げる。

明治という時代における上下関係は、私達のそれよりも遥かに絶対的だ。
争いを望まぬ者も、上の指示には逆らえない。
同じ人間なのに何故争わなければならないのか?
争いの先には何があるのか?
だけど、その問いが報われるには、灯や鈴、新太郎の人生の尺では足りない。
長い長い歴史を積み重ねた後にその答えは有り、人一人の人生の長さでは、終わりを見ることが出来ないのだ。
彼らは、逆らえぬ権力と我が身に流れる血筋に翻弄され、足掻きながらも、己を貫いてゆく。
最後の最後まで、彼らの生き様が見逃せない。
印象的なラストシーンは、遠い未来の「天使も怪物も眠る夜」にも通ずるものがある。
作中、何度か赤ん坊の鳴き声が聞こえたかのようなシーンがあるが、
それは、まだ見ぬ未来から聞こえてきた声かもしれない。

私は既に螺旋年表のラストである未来「天使も怪物も眠る夜」を読み終えていて、
まだまだ終わりに至らぬ明治を懸命に生きる彼らに胸が痛む。
それは朝井リョウ担当の平成も同じだった。
登場人物たちは己の宿命を背負い、懸命に生きていた。
本当の終わりには至らぬものの、灯たちは彼らなりのラストを迎え、世は次の時代へと移ってゆく。

本作「蒼色の大地」は、桃太郎伝説の鬼ヶ島を思わせる鬼仙島、そこに住む鬼である青鬼(=鯨=蒼皇=海族)、瀬戸内の村上海賊を思わせる鯨、鶴姫伝説の鶴姫のようなお鶴さんなど、
舞台を瀬戸内にスポットを当てて見事に明治の世を描いている。
因みに蒼皇のトップである海龍。
海龍とは、現実の歴史では人ではなく、大日本帝国海軍の特殊潜航艇として実在した。
魚雷もしくは体当たりで攻撃を行う水中特攻兵器なのだそう。

本作には子供たちの間で「海老沼」と呼ばれる黒く濁った沼が描かれる。
子供の頃に鈴は海老沼で溺れ、灯に助けられている。
原始時代を描いた「ウナノハテノガタ」では重要な場所の1つとして「エビヌマ」が描かれている。

お鶴と鈴が口にするラムネ。
ラムネと言えば「天使も怪物も眠る夜」の大切なアイテムだ。

そして螺旋。
作品によっては不穏な空気を煽ったりもするが、「蒼色の大地」では小さなカタツムリとして、灯と鈴の哀しい恋の拠り所となる。

灯目線と新太郎目線で交互に語られ、物語は緊迫感を保ったままテンポ良く進む。
常に先が気になる展開で、サクサク読めた。
螺旋ルールでは何かが壊れる時、対立を巡る会話が始まるとされている。
源三さんが徳利を割ってしまったシーンが開始の合図のように、登場人物たちにもそれぞれの場所で海山の因縁が語られてゆく。
犬のハチが新太郎を見つけてくれるのは、「ウナノハテノガタ」から続く山族の血筋ゆえのこと。
灯の出生についても語られるが、一度の交わりでは争いは治まらないのだなと、血筋の濃さを思う。
彼らの生きる明治時代は、ラストの未来の世までまだまだ遠い。

どの作品でも思うことだけれど、『螺旋プロジェクト』全ての作品が非常に良く出来ていて面白い。
螺旋ならではの他作品との繋りや共通点も上手に織り込まれており楽しめる。
灯、新太郎、鈴の、血筋の運命に抗いながら、あるべき姿で生きようとする様に感動した。
源三さんが語った昔話、平蔵の村正についても、12月21日に発売となる「もののふの国」に詳しく描かれているのだろうか。
発売を待つ3作品が楽しみだし、これからの『螺旋プロジェクト第2弾』も待ち遠しい。

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2022年12月18日

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ネタバレ

螺旋プロジェクトを読む中でこの作家さんを初めて読みました。

山族と海族の対立による若者3人の運命が、最初から最後まで疾走感をもって描かれていてとても面白かった!
まだ全時代読みきれていないけれど、1番海と山の対立が明確で、その中に葛藤も感じてよかったです。その中にも「そうだったの?」という伏線回収があり、一気読みできる爽快な読み心地でした。
この作家さんの他の作品も是非読みたいと心から思いました。

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2024年06月09日

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螺旋プロジェクトを、未来から逆行して読んでいるので(吉田篤弘が大好きだから!)海と山の対立度合いに、もしかして!といまさら気づきました。詳しく書くとネタバレになるので伏せます。

本作には、どうやら前の時代(作家)から引き継いでいる登場人物がいるようです。

時代背景は明治、山縣有明内閣の頃ですが詳しい時代背景が分からなくても、サクサク読めます。
全体の感想としては、ものすごく面白い!でもないけれど、ものすごくつまらない!でもない、中間くらい。
差別や人種間の対立なんかに対する警鐘、教訓は今ひとつ新鮮味にかけるというか、私には刺さりませんでした。

巻末の八作家座談会が素敵でした。

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2023年07月19日

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螺旋プロジェクトの1冊
山の一族も、海の一族も変わりつつある明治時代。最後のまつろわぬものの闘争を描いた伝奇小説。
もののふの国で行先不明の人物も登場。ニクイ演出。

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2023年06月17日

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螺旋プロジェクトの中で、一番最後にホッとした。
ホッとしたとは言ってはいけないくらい、あの人もこの人もいなくなってしまうけど。
全てを乗り越えて、最後にあたたかな気持ちになれた事は読む価値があると思う。

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2023年06月05日

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ネタバレ

螺旋プロジェクト 3作品目
薬丸岳さんの作品は初めてかも

海軍と海賊の対立であるが、実は山族と海族の私的な争いだった。親世代と子供の世代でのモノのとらえかた、考え方の違いがあること、最後には海山一緒に別の敵へと向かって行って争いが絶えないことなど世の中で起きていることと何だか繋がっていそうだなあと感じてしまいました。
著者作品たぶん初読みだったので、どんな感じなのかちょっと不安もありましたが、読みやすく相性良かったです。

次はウナノハテノガタ いきます!

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2023年01月29日

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中央公論の螺旋プロジェクトの一冊!

舞台は明治時代の瀬戸内海!

プロジェクトお馴染みの山族は大日本帝国海軍!
海族は海賊!?

これまで読んできたどの作品よりも直球的な対立構造となっている。

私達が普段目にする対立構造に怨みつらみが混じる時、本当の正義とは存在しないのかもしれない・・・


族の末裔の灯は故郷で迫害を受け全国を放浪するものの海族特有の目の色のせいで定住の地が無く、彷徨い続けていたところ鬼仙島に辿り着く、そこは海族が崇められる島だった・・・

一方で幼い時に灯に妹を助けられた山族の榎木新太郎は、迫害されて村を出て行った灯に手を差し伸べることが出来なかったことを悔やんでいた、新太郎もそんな村が嫌で父親の死と同時に妹と村を出奔し、紆余曲折の後に、海軍の士官候補生となっていた・・・

新太郎の妹の鈴は幼き日の命の恩人で、兄と同じく手を差し伸べることが出来なかった灯に思いを寄せていた・・・

海族の灯、山族の新太郎と鈴の人生が翻弄される物語

そして舞台は他作品で伏線として貼られまくった鬼仙島・・・


物語は螺旋の如く渦を巻く!

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2022年12月26日

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螺旋シリーズの4作品目。他の作品よりオーソドックスでわかりやすくて読みながら展開が気になっていった本でした。結末は強引な感じはしたかな。

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2022年12月25日

Posted by ブクログ

壮大なスケールと海族と山族の敵対しながらも明るい未来を築こうとする若者達の想いなど恋愛小説、歴史小説などの側面を持っているように感じた。でも鈴には生きていて欲しかった。

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2022年12月24日

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海と山、争う運命にありながら、惹かれ合うこともある。憎悪を抱き、それでも助け合い正しい生き方をしようと奮闘する主人公たち。引力のぶつかり合い、反抗心…。程よい重みもあり、文体や展開も読みやすかったです。

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2024年05月27日

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螺旋プロジェクト、3作目として読んだ。スケールが大きいのに、スっと読める作品。本当に凄い。海族、山族、因縁の争いをずっと仕掛け続けて来たのが終わったのか?と思ったが、その争いはスケールの大きさ問わず、ずっっと続いてることを再起して(個人間での対立や都内での対立のこと。国同士や銃、武器を使わずとも。)、なんとも言えない気持ちになった。山族と海族はやはり一緒に居ることは出来ないのだろうか。鈴も無くなってしまい、灯も帰ってきた瞬間、新太郎はまた争いに出かける。
「対立したい」という気持ちがなくても、一緒に時を過ごせる運命には無いのだろうか。

展開はベタだなと思った。海と山の戦い呑みを背景に書いているからなのだろうけど、そのまんまの海と山の争いだけ。もうひとひねり欲しかったかもという気持ちもあった。
海と山が手助けし合い、国を守るという形になった所もある意味作者の味と捉えた。

薬丸岳さんの作品を初めて読んだ。「明治時代を背景に」だけでここまで練り上げられるのかと感服した。作品内での伏線回収もしっかりされていて凄かった。違う作品も読んでみたいと思った。

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2024年03月31日

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202211/他の螺旋プロジェクトは未読、薬丸岳だから読んでみた。意外な設定・意外な世界観、読みやすく程よいハラドキ感もあり単独で読んでも十分楽しめた。

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2023年10月25日

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「螺旋」プロジェクトの5冊目。4冊目から少し間が空いた。時は明治の物語。

かつて同じ村に住み、沼に落ちたところを救ってくれた灯を探し、鬼仙島にたどり着く鈴。灯は流れ流れて瀬戸内海を根城にする海賊になっており、一方、鈴の兄・新太郎は呉鎮守府の軍人として海賊の討伐に参加させられる。
蒼い目の灯に大きな耳の鈴と新太郎。このプロジェクトを読んでいれば灯と鈴が交わることがないと分かっていながら、三者それぞれの思いと行動が微妙にすれ違い、出会いそうで出会わない、出会ってもすぐに離れ離れになる前半の展開はサクサクと面白く読めた。
ただ、灯の人物像にあまり面白みがなく、後半の鈴や新太郎との交情があまり盛り上がらず、最後はバタバタとあまり際立った見せ場もなくまとまってしまったところは、前半のテンポ良さからするとやや期待外れ。
「海族」vs.「山族」の対立があからさまに描かれる話で、海龍と山神の個人的な因縁みたいな構図になってしまったのはいまいちなのだが、このプロジェクトの底流にある、どうして人は争うのだろう、どうしたら争いはなくなるのだろう、争いなんてなければ良いのに、という思いはよく伝わったと思う。

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2023年05月27日

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螺旋シリーズ4冊目
海と山の対立が明治という時代背景もあいまって、読みやすかった。いつの時代も、海と山は対立し、一部は惹かれ合う。憎しみと愛情は背中合わせなのか?
一緒に育ったら、対立しないのか?理解し合えるのか?
蒼目の海賊と耳の大きい海軍の戦いが鬼仙島周辺で、一般人を巻き込んで、始まろうとしている。

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2023年02月04日

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螺旋プロジェクト4冊目。
現状、基本的には文庫の刊行順に読んでいこうかなという方向性。編集者側が何かを意図してこの順で出してるんだろうなと思いつつ。

この作品は本筋のストーリーが分かりやすかったのでサクサク読めた。

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2023年02月03日

Posted by ブクログ

螺旋シリーズ4冊目
今まで読んだ螺旋シリーズの中では一番構成がしっかりしていて、読みやすかった。
一定のルールに無理やり合わせている感もなく、
初めて希望を残してのラスト。
螺旋シリーズの本来のテーマはこの作品中の「手をつないでみる」であってほしいな、と感じました。

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2023年02月02日

Posted by ブクログ

螺旋プロジェクト(私の中で)3冊目。

これまでの2冊(死にがいを求めて生きてるの、ウナノハテノガタ)と比べて、非常に分かりやすい作品。海と山の対立がハッキリしていて読み進めやすい。
映画とかゲームにしやすそうなストーリーでベタな展開ではあるが、それが逆に安心して読める要素かも。
もう少し心の機微みたいなのをしっかり描いてあると良いなと思ったが、このプロジェクトが当初は連載物だったと知って、それならこのスピード感も納得。さて次はどの螺旋プロジェクトを読もうか。

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2023年02月01日

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螺旋プロジェクト。
私が読んだ順番では3つ目。

まさかその前に読んでいたものが伏線になるだなんて…
歴史、時代小説ばかり読んできた私にとっては新たな作家との出会い。これがこのプロジェクトの凄さと実感。

物語は対立という軸は残しつつも差別という視点が加わった。考えてみればその前の時代も差別だったものが差別という描かれ方をしてなかったが故に気が付かなかったのかもしれない。そして、それが時代の変化なのかもしれない。

螺旋プロジェクトの次の時代を買いました。

※評価はすべて3にしています

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2023年01月24日

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明治期、瀬戸内を根城にする海賊のお話。冒険譚が苦手なせいかも知れないが、登場人物の名前にも邪魔されて、物語にのめり込めない。この手の話に不慣れな読み手のせいであるのだが、読み進むのに難儀しました。私にはこの手の物語を読むためのリテラシーが欠如しているのかも知れない。週刊の少年漫画誌の誕生とともに、子供時代を送ってきたきましたが、大人たちがどこから読んだらいいのかわからないと言っていたのを思い出します。読み手の訓練不足。

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2022年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

螺旋プロジェクト 明治時代編。
瀬戸内海賊(海族)vs帝国海軍(山族)の争いに巻き込まれていく兄妹と幼馴染の話。螺旋プロジェクト4冊目の中では、最もオーソドックスな仕立ての作品だった。世捨て人が集まる島、許されない恋路、すれ違う二人、実は血縁、対立と和解…。
面白くなかった訳ではないし、次の展開を楽しみに読めたんだけど、どうも鈴のイノセントさ、悲劇のヒロインさが浮いてる感じで、最後まで違和感だった。あと、平蔵がもっと重要な役割かと思いきや、そうでもなかったり。他の作品が突き抜けてるだけに、物足りない感はあった。(悪気はないんです、ごめんなさい)

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2022年12月16日

Posted by ブクログ

螺旋プロジェクト 明治編
物語の主な舞台は、海辺。
山村の村で、青い目ノ少年と、大きな耳を持つ兄妹は、何も知らずに幼児期を過ごす。村で虐げられていた青い目の少年を密かに助けながら。妹は、恋心を抱きながら。
やがて彼らは、それぞれ村を出て成長する。そして、望まざるも、国までも揺るがす山族と海族の争いに巻き込まれていく。
時代設定は、明治ですが、会話等無理せず現代調でわかりやすい。プロジェクトの一環とすれば、この方が受け入れやすいのでは、と思う。
海族が力を持つ海洋で山族がその壊滅を企てる。それを許さずとする山族の良心。部族間の争いが、大きめなので緊迫感がありました。

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2022年12月11日

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