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「その鏡は嘘をつく」鏡が嘘をつくのではなく、それに映し出された自分の姿を自分自身が嘘をつくのだ。発見された死体が他殺なのか自殺なのか。検事と刑事が少ない手がかりを元に推理を拡げ確信へと繋げて行く。医者を目指す若者と予備校の講師、彼らに一体なにがあったのか!とにかく面白い作品でした。
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夏目刑事シリーズ2作目。長編。
夏目刑事視点はないので、他の登場人物の視点から話が進んでいく。
教育虐待がテーマになっていて、事件の真相は辛いところがあるけれど、それでも命以上に大切なものはない、と話す夏目刑事の優しさに救われる気がする。
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薬丸さんにハマって、100円のを多数買って…その一冊。
シリーズもんやったんや。「夏目シリーズ」。第2弾や。
別に前作知らんでも面白いけど。
殺人事件とかが絡んでくると必然的に警察もんが増える。
こんな風変わりな刑事さんもええな。熱い刑事が好きなら合わんかも。個人的には、飄々としてるけど、凄い実力あって、中身は熱いってのが好み。上の言う事聞かんとか…夏目さんは、後者の部類。なので良い。
ちょっとした事に疑問を持ち、真実を暴く。
ここでは、浅川の部屋。
検事の志藤との対決も見もの。
自殺を他殺とするまでは、同点、それからが…
やねんけど、もう、そんな鋭い感覚が自分にはないから…対決を眺めるだけに…
このシリーズも頑張って読もう!
自分の姿を鏡で見てるか…?髭剃り跡とかの部分的なものしか見てない。
今の自身がどうかをキチンと見て、ちゃんと進んでるが点検が必要かも?
何かこの作品の感想になってないような(ーー;)
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一見なにをしているのかわからない夏目の捜査。小さな疑問から殺人事件の捜査へと繋がっていく。中盤までストーリーを引っ張った志藤検事。この人を主人公にしたものも読みたくなった。被害者は苦労して医者になって名声を得たけど人間としては破綻していて、その破綻の原因はなんだったのかしら。医師の世界の闇の部分が影響したのか。夏目の加害者に向ける優しさ。志藤検事は最後夏目の家庭の事情を知ってどう思ったのかな。またドラマ化されないかなー。椎名桔平の夏目好きだったのになぁ。
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普通に面白いエンターテイメントミステリー。
謎解きも良かったし、検事・志藤のキャラも良かった。
ただ、刑事・夏目信人の続編としては少し物足りなさが残る。
第一作にあった「社会的弱者・マイノリティの哀しさ」が欠けていたからだろうか?
3作目、4作目に期待する。
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「刑事のまなざし」に続く夏目刑事シリーズ第2弾。
前作で夏目刑事の人柄に惹かれファンになり、今回の物語でも行動や想いにブレなく真相を追求する姿が素敵だった。
エリート医師が池袋の一室で遺体で発見された。当初は自殺と考えられたその死を、検事:志藤は些細な疑問点から他殺ではないかと考え始める。
その一方で夏目刑事は、深夜に現場近くで起きた暴行事件を調べていて、別視点から2つの事件の関係性を疑い始める。
志藤検事が夏目刑事をライバル視しているのに対して、夏目刑事は気にせず飄々と我が道を行く感じで捜査をするのが良い。捜査のためとはいえ、女子大学生と友達みたいになれるのも夏目刑事の魅力の1つだと思う。
今回の物語では、お医者さんになるために塾に通ったり浪人して再チャレンジする学生や親、指導する先生が出てきて、それぞれに想いがあって、それを夏目刑事が細部まで汲み取り核心をついていくのがすごい。
跡継ぎのために無理に続けなければならないって他の人からしたら贅沢な悩みかもしれないけれど、本人にとって精神的に相当辛いだろうな…
色々な事情が絡み合っての悲しい事件。けれど、誰かを大切に思う気持ちが人を動かしていることを改めて感じた。
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断定せず、一つのわずかな疑問をコツコツと明らかにしていく夏目に対して、持論や推理に基づき自身で出向き確実に明らかにする志藤。同じように見えてなんだか対照的な二人のやり方が面白かった。
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刑事夏目信人シリーズ、第二弾。
『刑事のまなざし』に次ぐ長編です。
主役は刑事夏目ですが、検事の志藤の活躍もあり、ダブル主役と言えるでしょうか?
鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師。
そして、現場近くで発生した不可解な集団暴行事件。
全く別の2つの事件が、奇妙に絡みあう。
果たして、夏目と志藤は、この謎を解き明かすことが出来るのか?
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痴漢で捕まった医師がのちに自殺したが
検事の見立ては自殺ではなく殺人
再捜査で動き出す
近くで起こった暴行事件も絡んできて
夏目刑事シリーズ第二弾らしいが
検事も刑事もそれぞれに事件を追い
解決に導く
さくっと読めました
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夏目刑事シリーズ第2弾です。問題なくおもしろいけれど、ヴォリュームの割にはそんな複雑なストーリーではありません。最後の取り調べシーンは夏目も志藤検事も個性のあるいい味をだしていた。
やはり夏目刑事シリーズはいいです。どっちがいいかと問われたら短編のぎゅっと詰まって中身が濃い感じが好きかなあ。
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「天使のナイフ」を読んで違う作品も読んでみたいと思っていた。いろいろ雑事に紛れて一気に読み通すことが出来なかったが、やっと終わった。
二冊とも同じ傾向を感じる。人間が持つ善意や、良心に触れる部分が、いい読後感に繋がっている。
エリート医師が殺害された。犯人に近いと思われる予備校生が姿を消した。検事の志藤と刑事の夏目が、真相を追って捜査を始める。
二人の人柄の違いや、異なった立場から、輪郭のはっきりしない事件に向かっていく姿が興味深い。
志藤は直感と鋭い分析力で、犯人を割り出す。理詰めで行くと犯人は逃れられない立場になる。
殺された医師は、今の地位を手に入れるために何をしたか。志藤の挙げた被疑者は間違いがないのか。
殺害された医師の発見のために騒ぎを起こした予備校生の真意は。
病院経営者の両親を持って、恵まれた富裕族の子弟は、病院を継ぐ運命のために、医師を目指して予備校で教育を受ける。全ての子どもが医師に向いているとは限らない。運命と自己の間の葛藤を利用して、殺された医師は何をしたのか。
事件をはさんで志藤と夏目の人格の違いや、事件の背後の人たちの苦しみが、暗いながらも読みきる力になる。
哀切な話もあって解決するが。真実や人生の深みは余り望みすぎてはいけない。
上質のエンターテインメントとして十分書ききれている。素直に感動的なシーンを受け入れて読み通した。
他の作品も読んでみたい。
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夏目信人シリーズの第2弾。始めは新たなシリーズの誕生か?と思わされるぐらい志藤検事が際立っているが、中盤から夏目刑事の真実に辿り着こうとする静かだが、執念の捜査が様々な事実を明らかにしていく...。
人口に比して医師の少ない国なのに、病院数は世界でダントツの1位という特殊な構造によって生み出された問題を問う社会派ミステリー。親族経営、裏口入学、医療過誤、隠蔽...。
他者を想う気持ちに救われる。
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タイプは違うが正義を追求する夏目刑事と志藤検事。異なるストーリーから絡み合ってくるプロットが一気読みさせてくれます。殺害される医師のクズ加減も含めた人物設定が若干現実離れしている感はありますが、流石の薬丸作品です。
平均的に評価が低いようですが、楽しめました。
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夏目信人シリーズ2作目。今度は長編でした。
前作と変わらない時間の流れで、するすると読めました。長編より短編連作の方が向いてるのかなと思いました。
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薬丸岳さんの作品に出てくる人はすごく優しい心を持っている人達な気がする。誰かのために自分を犠牲にしようとしてる、そんな心情が読み手にも痛いくらい伝わってなんとも言えない気持ちになる。読み終わったあとに「どうかみんなが幸せになりますように」と願わずにいられない。
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シリーズ2作目。長編。個人的には長編が好きなので1作目より良かった印象。
夏目刑事は温かいなあ。よく、顔は笑ってるけど目が笑ってない人がいるけど、夏目は逆で、温かいまなざしの中に鋭さが光る、といった感じ。
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幹夫の逃走と須賀の事件がどのように絡んでいるのか。星野ゆかりの自殺未遂の原因はなんなのか。その他、興味深い複数の謎が散漫にならず、おかげで常に興味とモチベーションを維持しながら読み進めることができました。
ただ、結末はある程度納得感のあるものではありましたが、サバ缶をスコップがわりに、というのはちょっと飛躍しすぎかなと。
また「刑事のまなざし」に登場した夏目刑事にもうちょっと存在感が欲しかったかも。特に序盤は検察官の志藤に完全に食われてしまってて、夏目刑事再登場の意味がちょっと薄い気がしました(本作オリジナルの登場人物でもよかったのでは、と思ったので)。
と、些細な2点が気になりましたが、全体的には概ね満足した作品でした。
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このシリーズは少年鑑別所の法務技官であった夏目
の人間への深い洞察力により、絡み合った事情から
生まれた悲しい事件が解決される
ネタバレだが誰かへの大事な思いが事件をつくる
エリート医師が謎の一室で遺体となり、志藤検事だ
けが他殺を疑う
並行して夏目刑事がいたずらと思われた暴行事件を
調べ、2つの事件が関連してくる
夏目刑事の風評が広まりつつあり、特別視している
志藤検事という構図であるが、変な邪魔をしてくる
という作品ではない
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「刑事のまなざし」はずいぶん前に読んだので、かなりうろ覚え。そんな状態で読むにはふさわしくなかったかも。もう一度「刑事のまなざし」を読もうかな。
嘘を言っているように感じられない(描写されていない)のに、後で撤回、結果としては検事の予想通りで、え?何?やっぱり噓だったの?! と若干イラッとしたが、夏目さんに中和してもらえた。
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夏目シリーズの第2作目の長編。これは好みの問題だが、この後もシリーズは第3、4と続くが短編集の方が面白いと思う。
この作品は夏目ともう一人志藤検事が主人公のようなもの。最終的には夏目の深い洞察により真実が明らかになるが、志藤の思い込みもミスディレクションの伏線というには物足りなく、かといって痛快な終わり方でもなく、全体に普通の作品で纏まった感じだ。
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面白いミステリーが読みたい!…のに今年は不作。
本作もしかり。
なかなか明らかにならない真実にジワジワと近づいていく感じがくどいというか、中だるみするというか。
そして明らかになった真実もなんというか…大したことないと言うか。
確かに殺害動機となった事件は衝撃的でしたが、全体的にシリアスに重たくしようとしすぎて、逆に読み手の私にはふわふわふわ~と流れていくような感覚。
レビューを真剣に書くほどでもないのでこれでおしまい。
2021年14冊目。
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【彼は何故未来を捨てたのか】
人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。
刑事 夏目シリーズの2作目。
1作目に比べ、物語のペースはゆっくりなものの、人の奥底に隠している秘密まで解き明かしてくれる夏目の鋭さがいい。
今回は刑事 夏目と対象的な検事も登場し、双方から事件が解決されていく様子が面白かった。
この作品もドラマ化しているようなので観てみたい。
こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ
・社会派ミステリーが好きなひと
・医療ミステリーが好きなひと
・少年犯罪がテーマの話が好きなひと
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鏡ばかりの部屋でエリート医師が遺体で発見された。自殺か他殺か。
検事の志藤、東池袋署の夏目刑事。
読み始めはどちらの目線で読めば良いのか分からず、入りにくかったが、それぞれが段々と真実に近づいていく中で引き込まれて、最後の取り調べがとても良かった。
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この作家さんの作品をはじめて読みました。
自殺した(が他殺の疑いがある)医師、
受験戦争から逃げるように失踪した少年、
強盗殺人事件……
それぞれが視点を変えて描かれていきます。
文章は読みやすく、飽きずに最後まで読めました。
2つの事件がつながっていく工程が面白かったです。
結末は意外な真相。
とはいえ、少年が好意を寄せる人を想っての行動が、いまひとつややこしくて腑に落ちませんでしたが……。
ミステリーとしての物語の進み具合は面白かったですが、心情描写がものたりなかったので、☆3つ。
鏡をタイトルにいれるなら、もう少しうまく鏡を使ってほしかったかな。
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この作者の作品はいくつか読んでいて、今までは一気読みだったイメージでしたが、今回のものは話が複雑で登場人物も多く、なかなか読み進めるのが大変でした。しかし話が見えてくると、やはり一気に読めました。ちょっと考えにくい被害者の医師の行動であり、想像していなかった展開でした。
Posted by ブクログ
シリーズ二作目と知らず手に取ったけれど問題なく読めた。行方をくらませた医学部を目指す落ち零れ浪人生と、彼を心配する従妹に依頼された夏目、涼子両刑事、痴漢のでっち上げからの自殺の他殺疑惑を追う志藤検事、裏口入学や医療ミスへの暗い反発とペット等が入り組む。登場人物達より展開ばかりを追う読み方になった。