薬丸岳のレビュー一覧

  • その鏡は嘘をつく

    Posted by ブクログ

    「刑事のまなざし」はずいぶん前に読んだので、かなりうろ覚え。そんな状態で読むにはふさわしくなかったかも。もう一度「刑事のまなざし」を読もうかな。

    嘘を言っているように感じられない(描写されていない)のに、後で撤回、結果としては検事の予想通りで、え?何?やっぱり噓だったの?! と若干イラッとしたが、夏目さんに中和してもらえた。

    0
    2023年05月01日
  • その鏡は嘘をつく

    Posted by ブクログ

    夏目シリーズの第2作目の長編。これは好みの問題だが、この後もシリーズは第3、4と続くが短編集の方が面白いと思う。
    この作品は夏目ともう一人志藤検事が主人公のようなもの。最終的には夏目の深い洞察により真実が明らかになるが、志藤の思い込みもミスディレクションの伏線というには物足りなく、かといって痛快な終わり方でもなく、全体に普通の作品で纏まった感じだ。

    0
    2023年04月04日
  • 闇の底

    Posted by ブクログ

    妹を性犯罪者に殺害された過去を持つ刑事が主人公。
    性犯罪で殺害された子供の事件を追うが、並行して過去に性犯罪で逮捕された男が殺害される事件が起きる。その犯人はサンソンと名乗り、警察やマスコミに殺害現場のビデオを送るのだが…。

    という粗筋。
    「天使のナイフ」の次の作品らしい。ストーリーが入り組んでいることに加え、登場人物が多いため、なかなか全体像が理解できずに何となく読み進めてしまった。構成にひねりを加えようとして煩雑になってしまった感じがする。

    しかし、それでも現在の法制度への憤りや犯罪被害者の悔しさなど、作者の思いが伝わってくる。この作者の作人にはソウルがある気がする。「これが書きたくて小説家になったのだ」という気迫だ。

    二作目なので過渡期の作品なのだろう。三作目を読んでみたい。

    0
    2023年03月23日
  • アノニマス・コール

    Posted by ブクログ

    誘拐モノ。会話主体でテンポよく話が進むのでスイスイ読める。誘拐モノということで、犯人、被害者、警察が登場するが、信用できるはずの人に不審な点があったり、怪しげな人が手助けしてくれそうだったりして一筋縄ではいかない。

    0
    2023年02月25日
  • 刑事弁護人

    Posted by ブクログ

    前半は展開が動かず退屈やったけど、後半から面白くなってきた。ただ、絶賛できるかと言われたらそうでもないかな。重厚な内容ではあったけど。
    弁護士ってそんな綺麗事で動いてないよな。
    真実を明らかにする為に動いてくれたり、被告に耳を傾けて反省を促せる弁護士がおれば、再犯はもっと減るんやと思うけど、そうでもないんやろうな。
    商売としてやってるとしか思えない。
    本を絶賛できないのは凛子に感情移入できなかったのが要因かな。
    綺麗事ばかりで動いてて好きになれなかった。

    0
    2023年02月22日
  • 神の子(下)

    Posted by ブクログ

    現実的に見てしまうとIQ161の描写がちょっと期待はずれで、上下合わせて1100ページもあるのに起承転結の結の部分がちょっと薄い。
    上下に別れてるから上巻を読んで一区切りしてしまい、下巻への期待感は相当高くなって、失速感を感じてしまうのかも。
    1冊として読んだら違う感想になるのかもしれない。
    今まで読んだ本の中でも面白い部類に入るだけにちょい残念。
    読み終わった他の人の感想を読んでみたけど、下巻が弱い感想の理由はすごくよくわかる。
    いや、けど、一気に読めてしまうから良い作品なのかもしれない。

    0
    2023年02月06日
  • 蒼色の大地

    Posted by ブクログ

    螺旋シリーズ4冊目
    海と山の対立が明治という時代背景もあいまって、読みやすかった。いつの時代も、海と山は対立し、一部は惹かれ合う。憎しみと愛情は背中合わせなのか?
    一緒に育ったら、対立しないのか?理解し合えるのか?
    蒼目の海賊と耳の大きい海軍の戦いが鬼仙島周辺で、一般人を巻き込んで、始まろうとしている。

    0
    2023年02月04日
  • 蒼色の大地

    Posted by ブクログ

    螺旋プロジェクト4冊目。
    現状、基本的には文庫の刊行順に読んでいこうかなという方向性。編集者側が何かを意図してこの順で出してるんだろうなと思いつつ。

    この作品は本筋のストーリーが分かりやすかったのでサクサク読めた。

    0
    2023年02月03日
  • 蒼色の大地

    Posted by ブクログ

    螺旋シリーズ4冊目
    今まで読んだ螺旋シリーズの中では一番構成がしっかりしていて、読みやすかった。
    一定のルールに無理やり合わせている感もなく、
    初めて希望を残してのラスト。
    螺旋シリーズの本来のテーマはこの作品中の「手をつないでみる」であってほしいな、と感じました。

    0
    2023年02月02日
  • 蒼色の大地

    Posted by ブクログ

    螺旋プロジェクト(私の中で)3冊目。

    これまでの2冊(死にがいを求めて生きてるの、ウナノハテノガタ)と比べて、非常に分かりやすい作品。海と山の対立がハッキリしていて読み進めやすい。
    映画とかゲームにしやすそうなストーリーでベタな展開ではあるが、それが逆に安心して読める要素かも。
    もう少し心の機微みたいなのをしっかり描いてあると良いなと思ったが、このプロジェクトが当初は連載物だったと知って、それならこのスピード感も納得。さて次はどの螺旋プロジェクトを読もうか。

    0
    2023年02月01日
  • 蒼色の大地

    Posted by ブクログ

    螺旋プロジェクト。
    私が読んだ順番では3つ目。

    まさかその前に読んでいたものが伏線になるだなんて…
    歴史、時代小説ばかり読んできた私にとっては新たな作家との出会い。これがこのプロジェクトの凄さと実感。

    物語は対立という軸は残しつつも差別という視点が加わった。考えてみればその前の時代も差別だったものが差別という描かれ方をしてなかったが故に気が付かなかったのかもしれない。そして、それが時代の変化なのかもしれない。

    螺旋プロジェクトの次の時代を買いました。

    ※評価はすべて3にしています

    0
    2023年01月24日
  • 刑事の怒り

    Posted by ブクログ

    「刑事のまなざし」「その鏡は嘘をつく」「刑事の約束」に続く夏目シリーズ第四段。
    4編からなる短編集です。
    これまた、重いストーリばかり。しかし、この手の話は大好きです。

    ■黄昏
    第70回日本推理作家協会賞受賞作品。
    母親の死体をスーツケースに隠してもっていた娘。
    母親の死を届けなかった理由とは?
    年金詐欺 ?

    ■生贄
    これは辛い物語。
    公園のトイレで起きた殺人事件。
    レイプから身を守ったと主張する女性。
    しかし、その女性の過去、そして、その真相とは..
    最後、もうひとひねりあったところがすごい。

    ■異邦人
    ベトナム人による強盗致傷事件発生。
    しかし、その事件の真相とは?
    外国人労働者に対する社会の「目」がポイント

    ■刑事の怒り
    「生きる」ということを思い直させる物語。
    眼しか動かすことができない状態で、誰かの介護なしに生きることしかできな状態で、「生きること」とは?
    そのような状態に置かれた家族の想いとは?

    「ドクターデスの遺産」を思い出しました、
    しかし、事件の真相は別なところにありました。

    ということで、とってもお勧め。

    過去の事件、登場人物が出てくるので、過去作品と時間を離れず読むことをお勧めします。
    ほとんど忘れてた(笑)

    0
    2022年12月24日
  • 闇の底

    Posted by ブクログ

    【どうやったら子供たちを守れるだろうか】


    子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。卑劣な犯行を、殺人で抑止しようとする処刑人・サンソン。犯人を追う埼玉県警の刑事・長瀬。そして、過去のある事件が2人を結びつけ、前代未聞の劇場型犯罪は新たなる局面を迎える。


    作者の作品は、少年犯罪がテーマのものしか読んでいなかったので、大人の性犯罪をどう裁くかがテーマのこの作品は新鮮で興味深く読んだ。

    大人が子供たちを自らの欲のために利用する。
    あまりにも理不尽な理由に巻き込まれた幼い子供たちを守る為にはどうしたらいいのだろう。
    性犯罪者の刑期の短かさと再犯率の高さに驚いた。

    犯罪を犯したものを厚生へと手助けすることに理解はするものの、プライバシー保護の為、出所者の個人情報は守られており、所在地を追跡しにくいこともこの作品で問題提起されている。
    法の裁きにも限度があり、だから本書で登場する私刑執行人のサンソンのようなものが現れたのだが。

    サンソンと警察のパートが交互に描かれていて、誰がサンソンなのか予想しながら一気に読んでしまった。

    実際に明日のサンソンが生まれないために、性犯罪者への処罰の厳罰化し、警察が所在を把握できるようにして欲しいと思う。

    犯罪者の再犯と厚生について考えさせられる一冊だ。


    こんなひとにおすすめ.ᐟ.ᐟ
    ・親
    ・社会派ミステリーが好きなひと

    0
    2022年12月19日
  • 闇の底

    Posted by ブクログ

    子どもへの性犯罪は、まさしく闇の底。加害者を決して許せないけど、加害者自身もそういう自分が許せず、自らが恐ろしいということなのでしょう。被害者だけでなく、加害者の心理の奥深くまでを感じます。終わり方がはっきりとした描写があるような、無いような。伏線の回収がしきれていない(読み取れていないだけかも)ところも、『闇の底』はまだまだ継続しているというメッセージのように感じます。素早くて、無駄のない展開で、一気に読んでしまいました。

    0
    2023年02月22日
  • ガーディアン

    Posted by ブクログ

    石原中に赴任した教師・秋葉は、問題を起こす生徒は殆どいないが、長期欠席をする生徒が多いという独特な雰囲気が、今迄赴任した学校と"何か違う"と感じたのも束の間、演劇部に所属していた生徒が突如欠席をするという事を機に、学校内外を調査し始める。調査の中で「ガーディアン」という石原中内の自警団が存在する事を耳にするのだが、その「ガーディアン」の正体とは!?

    0
    2022年10月02日
  • 逃走

    Posted by ブクログ

    なぜ彼は自首せずに逃走するのか。文字通りの作品。
    薬丸岳らしく家族愛が描かれているが、読後が切ない作品。

    0
    2022年09月17日
  • その鏡は嘘をつく

    Posted by ブクログ

    面白いミステリーが読みたい!…のに今年は不作。
    本作もしかり。

    なかなか明らかにならない真実にジワジワと近づいていく感じがくどいというか、中だるみするというか。
    そして明らかになった真実もなんというか…大したことないと言うか。

    確かに殺害動機となった事件は衝撃的でしたが、全体的にシリアスに重たくしようとしすぎて、逆に読み手の私にはふわふわふわ~と流れていくような感覚。

    レビューを真剣に書くほどでもないのでこれでおしまい。

    2021年14冊目。

    0
    2022年09月02日
  • 刑事の怒り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    刑事・夏目信人シリーズ
    自分の娘を通り魔に刺され、娘の意識は戻らない。重度障害者になった娘の事件の犯人に何度も会いに行く…
    まず普通の人にはできないであろう。

    それでも、刑事を続ける夏目。
    こんな刑事がいたら…と思う。

    容疑者はレイプから身を守ったと主張する、生贄という短編。
    このメッセージはとても伝わる。レイプされた後の自分は死んだまま生きていた。
    男性にはわからない感覚かもしれない。



    0
    2022年08月23日
  • 闇の底

    Posted by ブクログ

    犯人は意外な結末だったが、やり切れない読後感が残る作品。
    日本は性犯罪者の出所後の管理についてはやはり欧米より格段に甘いと思う。

    0
    2022年08月08日
  • 刑事の怒り

    Posted by ブクログ

    『こんなに怒りにうち震えても、まだ、人の心を取り戻して欲しいと望まずにはいられない。』

       
    刑事 夏目シリーズの第4作目。
    この作品も社会問題を扱った事件の短編集でどの話も興味深かった。

    表題になっている“刑事の怒り”は、寝たきりの若者が急に亡くなり事件か事故かの両方で捜査するのだが、高齢化社会の昨今、考えさせられるテーマだった。

    介護をする家族や恋人。意思疎通がままならない患者。誰かの手助けがなければ生きられない人の存在価値を、自らも娘が寝たきりである主人公に突きつけることで読者も一緒に考えさせられる。

    “娘がもし死を望んでいたとしたら自分はどうするか“

    この問いに対する主人公の答えを是非読んでみてほしい。


    こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ
    ・社会派ミステリーが好きなひと
    ・スキマ時間で読みたいひと
    ・刑事ものが好きなひと
    ・考えさせられる話が好きなひと

    0
    2022年06月28日