薬丸岳のレビュー一覧

  • 刑事の約束

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    「刑事のまなざし」で良くも悪くも印象的だった「オムライス」がまさか絡んでくるとは。
    表題作以外は、暗い気持ちだけじゃない、ほのかなあたたかさや希望や愛が見えて、一作目とは雰囲気が違うな~しみじみと良いな~と思ったけど(不惑はそういう話じゃないけど、なんとも言えない面白さがあった)。表題作が苦しくて苦しくてしょうがない、大人の身勝手な欲望と期待がこどもの心と人生を壊すんだなあと痛感。このレベルではなくてもこういう子はたくさんいるとも思う。
    この子が復讐を叶えたこと、悲しいけど私は肯定したい。もしかしたら数十年後には許せるかもしれないけど、大人にされたことを子どもの間に許せ、というのはエゴでしかないなと思った。

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    2019年05月13日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    各章で主役が替わる。
    話の軸は一緒だけど、目線が替わり少しずつ軸が明確になっていく物語。
    なんで?って思いながら、続きが気になって一気読みしちゃいました。
    なんとも切ないお話。
    エピローグで泣けた。
    いつか伝わって欲しいと思って。
    それだけが救い。

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    2019年05月07日
  • ラストナイト

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    2016年の藥丸岳作品。
    三十二年間、刑務所を出たり入ったりする男・片桐を中心とする物語。ただ、片桐の観点で物語が語られることは無く、片桐の兄貴分のような男、片桐を弁護した青年弁護士、生き別れの片桐の娘、片桐の真の目的のために利用される女、片桐の真の目的を知る男、という五人それぞれの観点で、片桐の人物像が読者に示されるという展開になっています。
    この片桐という男、顔面に豹柄の刺青を入れているというなかなか突飛な設定なので、どうも真面目な気分で読みづらく、その変な感じは最後までありました。それにもかかわらず感動的なラストには、泣かされましたけど。
    片桐の兄貴分のような男・菊池の観点の第一章での、菊池と片桐の関係が、まるでドラマ『傷だらけの天使』のオサムとアキラのようだったので、捨てられた仔犬のような目をしていたアキラと片桐を重ね合わせ、片桐もそんな目をした男なのだろう、とずっと想像し、余計に感動したかもしれません。

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    2019年04月22日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    *顔には刺青、左手は義手。菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、古い友人で刑務所を出所したばかりの片桐達夫が現れた。かつてこの店で傷害事件を起こしてから、自身の妻とも離婚し、32年もの間に何度も犯罪に手を染めてきた男だ。
    獣のような雰囲気は人を怯えさせ、刺青に隠された表情からは本心が全くつかめない――。何故、彼は罪を重ねるのか?*

    壮絶、の一言。よくもこんなストーリーを思い付き、まとめ上げられたこと…すごいとしか言いようがない。

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    2019年05月13日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    復讐というには余りにも悲しい結末。荒木がひかりに本当の事を話す日がくれば少しは報われるのかと思ったけど、片桐にはそれも必要ないんだろうな。
    菊屋での事件がなければ梶原に会わなければと思ってやるせない。

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    2018年05月28日
  • ラストナイト

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    悲しすぎる。
    語り手を変えて同じ時間の話が違う目線で書かれていて面白い。
    梶原がもっと痛い目にあって終わって欲しかった。

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    2018年04月20日
  • 友罪

    購入済み

    考えたことがなかった側面

    考えさせられた。登場人物がみな訳ありだった。

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    2018年03月12日
  • 刑事の約束

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    夏目信人シリーズ3作目。
    前作の事件関係者が出て来るので、1から読むことをオススメします。やっぱり短編が良いですね。

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    2018年03月09日
  • 刑事の約束

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    前回読んだシリーズ第1作と比べて、今回は格段に良かった。どの話も深層には悲しい事実が隠されており、特に表題作は救いようのない絶望感が最後まで解消されなかった。一旦犯した罪は犯人が死んでも償われることはないと思うが、そうだとしてもせめて悔い改めてもらいたい。そうでない悪人がでかい顔をしてのさばっているのがこの国の現実だとしても。

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    2018年01月27日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    薬丸さんらしい重いテーマ。章ごとに別の視点から構成されているので、同じシーンを別の見方ができて面白かった。でも、当の片桐さんの視点はないんだな。そこがよくできているよね。

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    2017年10月19日
  • ラストナイト

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    平凡な男・片桐達夫がある男・梶原史郎と関わったがために
    人生を狂わされ、復讐鬼となる物語。

    すでにまーちさんがレポでも書いているが、
    主人公片桐の執念と意志の強さに驚かされる。
    決意表明ともいうべき、片桐の顔の入れ墨。
    復讐を忘れないためか、人相を替えるためか、
    突然、顔中にヒョウ柄の入れ墨を入れるという
    行為そのものに度肝を抜かれた。

    ・菊池正弘  片桐の恩人でもある菊屋のマスター目線 
    ・中村尚  主人公を救いたい一心の若手弁護士の目線 
    ・松田ひかり 主人公の愛する一人娘の目線 
    ・森口絢子 主人公の仇のヤクザの情婦の目線 
    ・荒木誠二 片桐が身代わりとなって罪をかぶってやった男の目線 

    菊屋で事件を起こして服役し、以来、
    刑務所を出たり入ったりしている片桐。
    目立つ顔の入れ墨のため不気味な雰囲気を漂わせ、
    彼の住んでいた町でも、要注意人物というレッテルを貼られている。
    何回目かの出所をしてから
    彼のラストナイトまでの一連の事件の流れが
    上記の5人の目線から書かれていた。

    それぞれの立場から
    悩みや苦しみもわかるように工夫された構成だった。
    自分の気持ちを最後まで表さなかった片桐だから、
    周りの人々の彼の気持ちを推測する優しさも光る。

    故意に犯してしまう犯罪があれば、
    偶然に犯罪に巻き込まれる場合もある。
    家族を愛しながらも、それがもとでの家族の崩壊。
    下層社会でもがく人々の苦しみが
    ストレートで力強い文体で描かれていた。
    サラリと読める作品だが、
    片桐の切なすぎる人生についての印象がとても強く残る。
    社会のブラックな闇に苦しむ人々を描けば
    薬丸さんはピカイチではないだろうか。

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    2017年11月09日
  • ラストナイト

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    居酒屋「菊屋」を営む菊池のもとに、古くからの友人片桐が突然あらわれた。
    片桐は32年間、妻子と別れ、繰り返し罪を犯し、刑務所を出たり入ったり。
    その風貌は異様。
    顔中に入れ墨、左手は義手。
    片桐が店を訪ねてくるとを常連客は嫌っているが、菊池には拒まない。
    片桐と菊池の関係は…
    片桐はなぜ顔中に入れ墨をいれたのか…
    刑務所を出入りするわけとは…
    切ないラスト。

    薬丸さんのミステリーは面白い。

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    2017年07月26日
  • 友罪

    ネタバレ 購入済み

    加害者の人生って?

    どうして殺人を犯したのか知りたかった。
    そこが本文になかったのが残念。
    しかし内容はすごく考えさせられた。
    犯罪が蔓延する中、隣の人が前科者なんてこともありうる。どう接する?接する事ができる?自問自答しながら読んだ。
    でも最後私はスッキリした。
    やはり人間と人間の付き合いってもんは愛がなきゃと思った。

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    2016年06月20日
  • ハードラック

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    薬丸さんの本はテンポがよく
    内容が面白い!!
    最後まで、犯人が分からず…
    まさか、この人が!!って感じでした。
    二転三転し、真相に。。。
    一気に読み終えた1冊。

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    まさかまさかの
    二度目(笑)
    最後の最後まで
    犯人がわかりませんでした
    さすが!!
    薬丸岳さま

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    2023年03月17日
  • 刑事のまなざし

    読み終えるのが惜しい傑作!

    本当に丁寧に人間を描く著者の、優しさが詰まった傑作です。これまで少年犯罪の被害者など、つらい境遇が最初から最後まで重苦しく包む作品が多かったのに対して、同じく哀しい過去を抱きながらも、主人公が温かい言葉で事件を解決していく姿を、彼の過去を知った読者は涙なしには追いかけられないでしょう・・・。

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    2013年10月07日
  • ブレイクニュース

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    薬丸岳さんの小説の中では評価低めです。
    それでも読みやすい。
    現代の問題提起をする感じは、やはり薬丸岳さんだなと思った。

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    2026年09月28日
  • 刑事弁護人(上)

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    久しぶりの薬丸さんの本だが、しばし積読。
    様々な犯罪被害が分かるようになって、一気読み。
    刑事から弁護士というのも面白い設定。下巻が楽しみ!

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    2026年09月27日
  • 怪物の祈り

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    死刑に向き合う人達のそれぞれの視点から、罪と赦しを描いていく。
    死を恐れない死刑囚に教誨師として生きる希望を与えることで復讐を果たす。こんな復讐があるのかと。迫力が凄い内容だった。

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    2026年09月23日
  • ブレイクニュース

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    報道する側とされる側の描写がわかりやすく、読みやすい作品だった。昔に比べて自由度が増したと思う一方で、生きにくくなったとも感じている。その一つの要因がこれにもでてくる指先殺人でしょうね。

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    2026年09月21日
  • アノニマス・コール

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    娘を誘拐した。姿を消したこどもを探す親にとってこれ以上、恐ろしい言葉はないのではないだろうか。
    犯人の要求は?なぜ元夫は警察に連絡させない?
    疑心暗鬼、誰が味方か敵か、そして信じるのは自分だけ。

    途中までは疾走感あるストーリーでとても面白く読めました。が、段々とちょっとこれは無理筋のような…と不安に。
    最終的には薬丸先生らしくきちんとまとめられているものの、やっぱり、あれとかこれとかちょっと整合性が気になり、悪くない…悪くないのですが…!もう少し納得感が欲しかった。

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    2026年09月20日