薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
非常に切ないストーリー。
著者の作品は少年法に関わるストーリーを書かれますが、今回は初老の男性。
彼の深層心理が読みきれないままに、関係者の視点を章ごとに切り替えて物語が進む。
そのせいだけではないだろうが、どんどんと惹き込まれていき一気読み。
犯罪者、前科者というとそれだけで人は避けて通る。
そんな彼らにも人生があり、様々な選択肢がある中で判断をしながら人生を歩んでいく。
その判断をどうこういうのは難しい。それが良かったのか?ということは判断してからでないとどうかはわからない。
社会通念上とか世間体とかをベースに判断するとこちらのほうが良かったのでは?ということをアドバイスや指導する人の -
ネタバレ 購入済み
加害者の人生って?
どうして殺人を犯したのか知りたかった。
そこが本文になかったのが残念。
しかし内容はすごく考えさせられた。
犯罪が蔓延する中、隣の人が前科者なんてこともありうる。どう接する?接する事ができる?自問自答しながら読んだ。
でも最後私はスッキリした。
やはり人間と人間の付き合いってもんは愛がなきゃと思った。 -
読み終えるのが惜しい傑作!
本当に丁寧に人間を描く著者の、優しさが詰まった傑作です。これまで少年犯罪の被害者など、つらい境遇が最初から最後まで重苦しく包む作品が多かったのに対して、同じく哀しい過去を抱きながらも、主人公が温かい言葉で事件を解決していく姿を、彼の過去を知った読者は涙なしには追いかけられないでしょう・・・。
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Posted by ブクログ
ネタバレ最後の鈴木に向けた手紙は良かった。泣いた。
正直仲良くなった人が犯罪者でしたって最初から分かってて面白いのかな?この人がどうせその人でしょ〜的な読み方をしてました。
メインテーマとしては『過去とどう付き合っていくか』なのかなと読みながら思いました。
読みながら登場人物たちの"消せない過去"に触れて、そこから葛藤どう向き合うのか、そんなお話でした。
でもすっごく個人的な感想だと益田が軽率すぎてキーっ!!!となりました。鈴木の過去が許せるか許せないかとかは意見が違うと思うし、私も実際どうするか分からないけど、口軽そうな人に写真見せたり、週刊誌の先輩に写真あげちゃったり、、記事 -
Posted by ブクログ
最初に少し読んだ時には、少し風変わりな刑事が実は名探偵で、些細な手がかりを元に、人の心の闇が引き起こす犯罪の真相を解明する連作短編集というものだった。読み終えてみると、あまりの落差に自分でびっくりしてしまう。
読んでいて苦しくなる話が多かった。狡猾で悪い犯人が犯罪を引き起こすのではない。犯罪が人の運命を変え、時にそれが新たな犯罪を引き起こす悲劇。犯罪の奥に見える人の苦しさ、悲しさ。本来なら幸せな人生を送っていたはずの人が、何の罪もないのに絶望の中に叩き込まれ、それでも懸命に生きようとしている姿が見える。そして、それに不器用ではあるけれど誠実に向き合おうとする主人公の刑事の姿が見える。読ん -
Posted by ブクログ
夏目シリーズ。短編5話。
無戸籍児童として生きている少年。
夏目の同級生が同窓会と同じ会場で起こそうとしている事件。
殺人事件の容疑者だった男が逃げた先で事故死したが、その男が守りたかったもの。
88歳の女性がどうしても高齢者住宅でなく、自宅での生活を続けたかった理由。
過去に関わった事件の被害者で夏目が気にかけていた少年との再会とその際に交わした約束。
短編なのに、どれも長く読み続けているように深い。
特に最後の「刑事の約束」は夏目にとって辛く、今後にも続く話だと思う。
そして、各所に登場する検事の志藤や夏目の家族との絡みも読み応えあり。
2025.12.30