薬丸岳のレビュー一覧

  • 友罪

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    大好きな薬丸作品。
    600ページ近くある分厚い文庫本なのに、あっという間に読んでしまった。
    でも内容は重たかった。
    自分を親友と言ってくれる友人が日本を震撼させた大事件の犯人だったら…
    小説として客観的に読んでいるのと実際に自分がその立場になったのとではきっと違う。
    読者の立場だと犯人だった友人のいいところも優しいところも見えるから、葛藤はあるにせよ友達として付き合えそうにもちょっと思えたけど、現実にそうなったら、どう思うのか想像出来ない。
    普段は人を先入観で見ちゃいけないと思ってるけど、実際にそうなってそんな綺麗事が言えるのか…。
    …どう思うのかではなくてどうすべきなのか。
    きっと私には一生

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    2025年05月11日
  • 罪の境界

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    罪の境界という意味を知ったとき腑に落ちた。
    私は、ダメなことかもしれないけど一人一人に感情移入してしまって感情が忙しかった。圭一にも恵子にも省吾にも晃弘にもこれまでの人生があって苦しみや思いがあったことに。もちろんもう1人の被害者の女性やトムの母親にも違う苦しみや思いがあっただろうなと想像した。
    刑務所にいた方がマシな生活を送ってきた圭一。虐待、育児放棄、万引き。そんな生活を送ってきた子供時代と重なるトム。トムみたいな子が本当に存在するんだよなぁと考えたら悲しくなった。
    誰かに優しくされたという記憶が残って大人になった時に思い出してほしいという明香里の゙気持ちがすごいよくわかった。本当にそう思

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    2025年05月10日
  • 罪の境界

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    ジャンルはミステリーとなっていますが、私は無差別通り魔事件の被害者となった明香里が、苦しみもがきながら、見ず知らずの明香里を守るために犠牲になった飯山の最後の言葉を伝えるべき人を探すことで、少しずつ再生していく物語として読みました。
    途中痛々しすぎて、何度も苦しくなりますが読む手は止まりませんでした。
    最後は、犯人の小野寺への判決は明香里にとって納得のいくものではなかったけれども、航平との人生に希望が持てる終わり方なので良かったです。

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    2025年05月06日
  • 刑事弁護人(下)

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    『刑事弁護人 下』。

    ホスト・加納怜治を殺害した被疑者として、逮捕された、元刑事・垂水涼香。
    涼香の弁護人、持月凛子と西大輔は、涼香の供述に虚偽があることに気付く。
    その理由に4年前の涼香の息子・響の死が関わっていることに…

    子どもを殺された親がその加害者を一生許すことはないだろう。
    一方で、怜治が犯した罪は一生消えない。
    怜治から受けた心の傷がまだ消えていない匠海のように。
    怜治の母親はこれをどう思うのか…
    匠海の苦しみは棚に上げて、怜治の死の責任のみを涼香に問うのか…
    もとは響の死に怜治がかかわっていた可能性があることだし、幼い子どもを虐待していたことにあるにもかかわらず…
    結局、因果

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    2025年05月04日
  • 刑事弁護人(上)

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    『刑事弁護人 上』。

    マンションの1室で、ホスト・加納怜治の撲殺死体が発見される。容疑者として、現職の警官・垂水涼香が逮捕された。涼香は怜治のホストクラブの客だった。

    持月凛子は、同僚の西大輔とともに、涼香の弁護人となるが、涼香の供述に綻びが…

    凛子にも西にも過去が…
    西は元刑事だった、なぜ弁護士に…

    涼香と怜治の過去につながりがありそうな…
    涼香の息子・響の死に怜治がかかわっているのか…
    怜治の児童虐待の過去は…

    涼香は怜治を本当に殺害したのか…

    まだまだ⁇が多い。
    どうなっていくのか…
    下巻に続く。

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    2025年05月03日
  • Aではない君と

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    初作家さん。

    主人公はバツイチの「吉永」
    ある日、雑木林で少年が殺害されているのが見つかる。警察は行方不明届けが出されている中学生二年男児とみて捜査中…とのニュース。
    別れた妻と暮らす自分の息子の「翼」と同い年だなぁ…なんて思っていた吉永。
    そんな吉永は事件が起こった日、翼からの着信があった。飲み会だったのですぐに出ず、後でかけ直したが翼は出ず…留守電を残したが、その後の返事はなし。大したことない内容だったのだと気に求めずにいたが……
    元嫁からの電話…「翼が逮捕された」

    そう、翼はクラスメイトを呼び出しナイフで殺害していた。
    弁護士にも父親にも母親にも心を開かず、殺人の経緯、動機…何も話さ

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    2025年05月03日
  • 罪の境界

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    フリーライターの溝口は、無差別通り魔事件の加害者を調べるうちに、自分と同じ境遇で育っていることに興味を持ち、事件のノンフィクションを出したいと持ちかける。彼からの出版条件は、自分を捨てた母親を探し出すことだった。
    薬丸岳さんの作品は加害者、被害者のその後が丁寧に書かれている気がします。あと、自分が良く利用する駅名がよく出てくる。勝手に親近感を持っています。

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    2025年05月02日
  • ブレイクニュース

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    オーディブルにて。
    ライトノベルっぽい感じだったら嫌だな〜と思って読んだのだけれど、良い意味で期待を裏切られて面白かった。小気味良い短編集のようで、最終的には令和版の白い巨塔のように巨悪に立ち向かう。YouTubeとマスコミ、ニューメディアとオールドメディア(週刊誌はオールドメディアではないかもしれないが)の比較が面白かった。

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    2025年05月01日
  • 刑事弁護人(上)

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    刑事事件を主に担当する弁護士が主人公のミステリー。

    法治国家だから被告人に弁護士がつくのは仕方ないけど、どうしても被害者より加害者が優遇されているように見えてしまう。

    主人公の父親の話にしても、一般人からすると加害者側の意見に賛同してしまうのではないか。

    主人公が弁護士の職務を清廉なものであると神格化しているような気がするが、公判を通してその一面も変わってくるのか。

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    2025年04月30日
  • 告解

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    被害者家族と加害者、両者の立場で描かれているように見えつつも、本筋は加害者の自立を描いた作品だったかと思います。

    犯罪を犯してしまった人がどういう思いで自分を偽ってしまうのか、その背景が私は1番印象に残っています。

    親、恋人、被害者家族、その他複数の人達との交流でプラスな事もマイナスな事も経験した事によって自分の犯した罪を本当の意味で償う覚悟を持った加害者の彼が、今後どのような人生を歩む事になるのか。

    きっと素晴らしいとは言えずとも、幸せな人生だろうなと期待させる、そんな作品でした。

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    2025年04月27日
  • ブレイクニュース

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    今の時代にありそうなストーリーでおもしろかった
    最初悪役なのかと思ったけど、目的があったのかと分かったくらいからがワクワクした!

    たまに顔出しもせずに辛口コメンテーターみたいなユーチューバーもいるけど、そういう人たちよりは潔いキャラだな

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    2025年04月24日
  • ブレイクニュース

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    最後が物足りなくて⭐︎4つ。
    様々な社会問題を取り上げるYouTuber野依美鈴のブレイクニュース!真実や現状を伝えていく美鈴がかっこよくてスッキリした。各問題が他人事ではない、世の中で本当に起きていることだったので、どんどん引き込まれた。

    SNSの怖さも改めて感じた!
    気をつけよう。。。

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    2025年04月22日
  • 虚夢

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    ネタバレ

    どの視点が患者のものなのか推測しながら進めるのが面白かった。オチも推察できなかったので楽しめた。事件が辛いのが嫌だけど、それがないとこの話し自体がなりたたないので、しょうがない。

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    2025年04月22日
  • 虚夢

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    刑法三十九条 
    1.心神喪失者の行為は罰しない
    2.心神耗弱者の行為はその刑を減刑する
    今作は、心神喪失者の刑罰の是非を問う

    雪の公園で通り魔的に12人を殺傷した青年
    男は心神喪失の状態を認められ再び街に出る

    主人公の小説家は、この事件で幼い娘を失い
    妻は身体と心に大きな傷を負う

    辛すぎる展開だけど、現実でも時折発生する事件
    犯人の青年
    娘を殺された母親
    青年に惹かれるキャパ嬢
    キャパ嬢に執着する男
    決して人ごとでない心の脆さと
    それによって引き起こされる犯罪をいくつかの
    視点から 刑法三十九への考察
    正しい答えは出せなくても
    娘を殺された母親が残した手紙の心情が一番近いと思った

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    2025年04月20日
  • 死命

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    ネタバレ

    末期がんの無敵の人の猟奇的な事件かと思っていたが、動機に母からの虐待が絡んできたところで、しんいちの苦しみが何十年も続いていたということが初めてわかった。
    殺人衝動と失っていた記憶、死を間近にした人の無敵の行動。
    許されないことなのに、なぜかしんいちを断罪しきれなかった

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    2025年04月18日
  • Aではない君と

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    2016年第37回吉川英治文学新人賞
    デビューから10年程、少年犯罪に向き合ってきた著者のひとつの到達点と紹介されている。
    そして、そこから10年が経ち、より深遠な作品が続き、ここからより深淵な作品が続いていくんだろうと期待させてくれます。

    離婚した妻と暮らしていた14歳の息子が同級生の殺人容疑で逮捕される。息子は、警察にも弁護士にも親にも何も語らない。

    「物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんな事をしたのが考えるのか親だ」
    少年の父親の年老いた父の言葉は、身に積まされる。この少年の両親には、子供を受け止める余裕が無かった。そしてその余裕を持てる親は、今の社会にどれほど居るのかと思う。

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    2025年04月14日
  • 誓約

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    サスペンスとしてかなり面白かった連続で薬丸さんを読んでいるがこれまでで一番良かった。今のところガッカリはなしです!好きな作家さんを見つけて嬉しいです。

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    2025年04月13日
  • 虚夢

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    加害者、被害者の両方の心情がガツンと伝わってくる。

    もし自分が精神に異常をきたして無差別殺人を犯したとして… 今の普通の精神状態の自分なら自分を死刑に処して欲しいと願うだろう。でも刑法では擁護され生かされてしまう。
    責任能力が無いというのは、恐ろしい…

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    2025年04月11日
  • 神の子(下)

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    なかなか読み応えのある本だった。
    上下巻あったけど、あまり長さを感じさせず没頭できたかな。
    無戸籍の少年時代を経て少年院に入った町田とその周りの悪い人達が良くも悪くも年を経て変化していく。
    稔がこれから幸せに暮らせますように。

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    2025年04月11日
  • 刑事弁護人(上)

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    元刑事さんで、今は弁護士!
    確かに変わり種やな。
    何か刑事になる前に、既に司法試験は通ってたみたい。めっちゃ賢いって事か…
    「賢い=仕事できる」にはならんにしても。

    女性警察官が、ホストを瓶で殴り殺すという容疑をかけられ逮捕!
    有名弁護士事務所やけど、若手の女性弁護士が担当!そのに、本刑事の弁護士が…
    被告人の人は「やってない」とか色々言っていた事実が食い違う…
    う〜ん。
    調査のやり直しの予感。
    そこで、殺された被害者の新事実が色々…

    ヒントが傍聴マニアからとは!
    あなどれんな!
    こういうオタク気質の人。
    詳し過ぎ!

    色々と殺された人の事実が…

    小児性愛障害(ペドフィリア)か…

    何か

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    2025年04月13日