薬丸岳のレビュー一覧

  • 逃走

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    タイトル通り疾走感のあるミステリーですぐ読破。

    彼はなぜ投降せず、なにかを探し続けているのかという点について探っていく物語。

    裏のテーマとして兄と妹(兄弟)との関係かな?
    2人のお互いを思う描写に心がほどけたような気がした。

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    2025年07月26日
  • 虚夢

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    実際に類似の事件が起こる度に同じ様な疑問を持ち、悩まされる。刑法三十九条の適用…罪に問えるか問えないか、その判断は正しいのか。
    この作品もスピード感があり一気に読めた。特にラストの展開にはかなり引き込まれた。

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    2025年07月26日
  • 死命

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    ネタバレ

    先が気になって一気読みだった。
    動機が幼少期のトラウマだったのが、やり切れなかった。
    犯人はすでに分かっている中で、殺人衝動の原因を探ることがメインの軸になっていて、面白かった。

    ただ、どんな理由があっても、何の罪もない女の人を次々に殺していったのはやるせない。

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    2025年07月19日
  • 告解

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    薬丸岳さん「告解」
    「告解」、自分は高校の約3年間を米国オレゴン州でホームステイしながらクリスチャンハイスクールに通っていた。クリスチャンではないため学校そのものや英語という言語、その異文化異宗教に戸惑ってばかりだったが、貴重な体験だったしその米国での3年間は精神的に自分の今の財産になっていることが多い。

    その当時、学校や教会に「Confession Room」という場所があった。日本語に訳すと告解室、自分は入ったことはなかったが。
    カトリックでは罪の告解、懺悔することを一つの儀式としている事を学んだ。
    罪を告解することで自分自身と正直に向き合う事ができ、しっかりとした意識を得る事が目的なのだろうと感じた。
    「罪の告白」=「神の赦し」=「利己利他への意識」
    まずこのタイトルを観てその事を思い出した。

    今回の物語はそれがメインテーマにある。
    飲酒運転の末、老女を跳ねてしまい逃走した主人公。罪に対しての罰として懲役刑を処されたがそれが贖罪になるわけではない。
    加害者である主人公翔太の罪の向き合い方と被害者遺族に対しての向き合い方が描かれていく物語。

    まず感想として他人事ではないなという感想。飲酒こそしないが自分の仕事の時間帯や仕入れの都合上、毎日車を使わざるをえない。
    いつかこういう事件を起こしてしまうかもしれない。自分に置き換えながら読み進めるとかなりの感情移入ができてしまい恐ろしさをだいぶ感じた。

    もし自分が死亡事故を起こしてしまったら、被害者や被害者遺族の方々に謝って許してもらいたいと心の片隅では思うだろうが、それ以上の事をしてしまっているため本当の所どうしていいのかわからない。

    自分で自分がどこまでも許せないだろうし、絶対に許されてはいけない人間だと思うに違いない。
    思考が極論を生み自殺まであるかもしれない。結局のところ、自分の罪に対してある一定のラインを超えてしまえば自分で自分のけつを拭けない。

    その事を痛感させられると共に被害者遺族の無念さも相まって罪とは深く重いものだと潜考させられてしまう。

    贖罪って詰まるところ死を持って償う事しかないのではないのだろうか?
    それ以外のものは必ずどこかで妥協して得ている「生」の様な気がする。

    被害者遺族の言い表せない感情の数々に対して罪という一側面方向からの贖罪の言葉なら誠意と届くかもしれないが、他の側面や総合的な感情に関しての償いは絶対に無理だ。そうならば贖罪として核心をそもそもがついていないに違いない。

    なんとも言えないテーマである…
    今の段階では加害者にも被害者にもならない様に気をつけ祈るしかない。

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    2025年07月20日
  • 逃走

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    辛い結末。子供を持つ親の弱みに漬け込んだ詐欺が元凶。どの時代もそういった親心を出しに使う輩が本当に憎い。そしていろんな事情で児童相談所に預けられる子供達。たとえひどい親でもたった一人の親なんだな。文恵をひどい親だと思っていたけど、親心につけ込まれた故だったんだな。なんだか可哀想な一家。せめてこれからは幸せになってほしい、と心から思った。

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    2025年07月17日
  • 神の子(上)

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    人間は集団行動を経て、心の痛みや喜びなどを知るんだろうね。面倒だったことが生きていく上で必要なんだ。悪いことをしていたとは言え、ヒロシが不憫でならない。それを少しでも気にかけてくれる大人がいるのが救い。子供は成長していく上で、心ある親や近しい大人が必要なんだな。美香のムロイに対する気持ちはわからなくもないが、彼の奥底にあるモノに早く気づいてほしい、手遅れになる前に。それにしても小杉がものすごく胡散臭い。どっちサイドの人間なんだろう。続きを早く読みたい。

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    2025年07月17日
  • 悪党

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    現実でレイプ事件に関しての理不尽な判決を耳にしてたのでなんだかとてもやりきれない気分になる。被害者遺族は何をもって赦すことができるのか、答えがでない永遠の問い。修一の最後の葛藤が辛すぎる。

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    2025年07月17日
  • 天使のナイフ 新装版

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    薬丸岳作品初めて拝読しましたが、奥深く考えさせられる作品でした、少年犯罪に着眼した作品が多い中本書を選びました、前半は前振りのような展開ですが後半からの展開速度は秀逸で一気読みですし、暴かれていく内容も突飛な展開で仰天の連続です、心理戦もありますがアクションもあり中々の読み応えです。

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    2025年07月15日
  • ガーディアン

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    もう子どもではない、けど幼い正義が作り出した自警団によってかりそめの平和を手にした中学校が舞台
    たくさんの登場人物が出てきて覚えるのが大変だった
    夏目も登場

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    2025年07月13日
  • 刑事弁護人(下)

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    マンションでホストの撲殺死体が発見され
    被疑者は現職婦警
    そして、彼女は男の客であった
    被疑者の女の供述は二転三転する
    その虚偽に隠された真実を弁護人二人は過去に
    遡り究明していく
    作家生活20年という事で新シリーズになりそうですね
    今までの罪と贖罪から少し離れて
    弁護士として罪と弁護の葛藤
    信念と正義と現実の乖離を読ませてくれそうです

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    2025年07月12日
  • 誓約

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    鈍い私にしては珍しく早めに犯人の見当がつくくらい不思議なほど狭い世界での物語でした。負の連鎖は切れないんでしょうね〜被害者がきちんと救われ、加害者がきちんと裁かれる世の中になって欲しいと改めて痛感する物語でした

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    2025年07月12日
  • 刑事の怒り

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    犯罪を犯すに至ってしまう深い心の痛み、苦しさと怒り、隠し通したい真実。夏目刑事の抱く根本には人間としての尊厳への理解と愛があって寄り添って行く、そんな姿勢に好感が持てるシリーズ。シリーズものとしては時間が、さかのぼってしまったようだけど(読む順番が違うのかも)。
    外国人労働者に迫った作品がわりと好きだったが、最後の「刑事怒り」は、一見、自殺幇助とみられた事件を解決していく様は生きていくことの意味を尊ぶ姿勢に貫かれているものだと思った。

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    2025年07月12日
  • ブレイクニュース

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    2025.07.10
    そもそもの疑問。
    こういうキャラクターを主人公に据えるとき、「女性」となることが多いように私には思われる。他の人の感想も聞いてみたい。なぜなら、日本社会では、こういうキャラクターの男性はありえないのが「常識」としての受け止められ方ではないだろうか。そんなことを考えながら読んでいた。

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    2025年07月10日
  • 神の子(下)

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    面白かった。

    並外れた能力を持つ2人。しかし稔という人間を必要とした町田と不要とした室井には決定的な違いがある。 室井が町田の手で稔を殺させようとしたのは自分が持てなかったものを町田が持っていることへの嫉妬のような感情からなのか それとも町田が持っているものへの興味からだったのか…?

    終盤 あの様な体になった室井が町田の大切なものをことごとく奪っていった経緯には 自分のもとを去っていった町田の生き方と自分の生き方と両方の先にある結末を最期をむかえる時までに見届けたかったからなのかもしれない…。

    室井にとって自分の能力の根底にあったのは〝怒り〟だったのかもしれないが町田にとってはそうではなかった。

    町田が室井に言った「─自分のことを自分よりも大切に思ってくれてる人がいる。そのことにずっと気づけずにいたおれとあんたは、どちらも人間として劣っていたということさ」という言葉はシンプルだけれど町田の口からでた言葉だと思うととても意味深い。

    エピローグからのラストもとてもよかった。

    内藤さんの新しい就職先には少し笑った。






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    2025年07月09日
  • 逃走

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    2025.07.04
    薬丸節全開の一冊。
    二転三転するストーリー。罪と人間。薬丸ファンにはいい意味でも悪い意味でも予定調和の作品

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    2025年07月04日
  • 刑事のまなざし

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    短編。長編を重すぎると感じる人はこちらおすすめです。自分も著者の長編好きだけど「よし!」とならないと聞けない感じでしたので、これ良かったです。オーディブルのナレーションも聴きやすかった!

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    2025年07月02日
  • 刑事のまなざし

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    異色の刑事、夏目信人が活躍する、七篇を収めた連作ミステリー。物語は夏目以外の人物の視点で語られている。夏目と出逢う人々は、思い通りの人生を生きている幸福な人とは言いがたい。登場人物の内面は絶えず揺れ動いている。どの編も最後は思いがけない結末が。世の中の理不尽さを感じさせられる。しかし夏目の眼差しに少し救われた。

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    2025年07月01日
  • 籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

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    弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るい亮介と交流することで人として成長していく。

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    2025年06月28日
  • 死命

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    オーディブルで聴いたのだが、面白かった。警察小説ではいつも仕事に熱心で家庭を犠牲にしている刑事が出てきて鼻白むのだが、これも同じであるのだが、なんだかあまり白けない。主役の犯罪者はとても異常なのだが、なぜか没入することができる。異常な主人公を取り巻く登場人物がとても魅力的で、共感できるのがこの異常な犯罪小説を救っている。

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    2025年06月28日
  • 悪党

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    悪党
    著者:薬丸 岳

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    **あらすじ**
    乱歩賞作家・薬丸岳が贈る、現代の「罪と罰」。
    復讐はなされなければならないのか!? 犯罪者と犯罪被害者、そして残された家族は、事件の後、どう生きてきたのか? 江戸川乱歩賞デビューの注目の新鋭、渾身の社会派ミステリ!

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    **感想**
    中山七里さんのエッセイで薬丸岳さんの名前を何度か目にし、以前から気になっていた作家でした。中山七里さんの作品は数多く読んできましたが、薬丸岳さんの作品を手に取ったのは本作が初めてです。同じ社会派ミステリーのジャンルに分類される両者ですが、薬丸さんの方がより現実に根ざした重厚なテーマを扱っている印象を受けました。

    本作は、犯罪そのものではなく、事件が終わった“その後”に焦点を当てています。加害者と被害者、その家族が抱える苦しみや葛藤が、静かに、しかし強烈に胸に迫ってきます。とりわけ、罪を償い終えた加害者と、それでも癒えることのない被害者側の心の傷。この二つの「正しさ」が交錯する場面では、読み手としても感情を揺さぶられ、簡単には割り切れない現実を突きつけられます。

    恨みや怒りに縛られて生きることの苦しさと、それでもなお前を向いて生きていこうとする人々の姿。その両方が描かれているからこそ、物語には深みがあり、読後には重くも清冽な余韻が残りました。小説としての完成度も高く、読み応えのある作品ですが、テーマが重い分、読むタイミングには少し覚悟が必要かもしれません。

    薬丸岳さんの作品にはまだ触れたばかりですが、今回の読書体験で非常に引き込まれたので、他の作品にも手を伸ばしてみたいと思います。

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    2025年06月20日