薬丸岳のレビュー一覧

  • ハードラック

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    ネタバレ

    途中から何となく犯人は分かったけれど、犯人の犯罪に至るまでの切ない過去に苦しくなる。
    自分ではどうしようもない環境の中で、どうやったら幸せになれたのだろう。

    0
    2020年09月19日
  • ガーディアン

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    ある中学校が荒れていたのに、急に大人しくなったという話です。

    裏に生徒の自警団があり、それができてから大人しくなったという事なのですが。

    集団ゆえ犯罪になることをやっていても、犯罪であると認識するのが鈍くなっていくっていうのがあるのかなぁと思いました。

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    2020年09月11日
  • 友罪【電子特別版】

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    忘れてはならない事件 が ある
    忘れてはならない事実 は ある
    忘れてはならない感情 は ある

    あの事件が起きたのは
    今から23年前の、
    1997年の五月、神戸だった

    戦争に終わりがないように
    陰惨な事件にも 終わりはない

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    2020年08月25日
  • その鏡は嘘をつく

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    痴漢で捕まった医師がのちに自殺したが
    検事の見立ては自殺ではなく殺人
    再捜査で動き出す
    近くで起こった暴行事件も絡んできて
    夏目刑事シリーズ第二弾らしいが
    検事も刑事もそれぞれに事件を追い
    解決に導く
    さくっと読めました

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    2020年08月13日
  • 刑事のまなざし

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    ネタバレ

    薬丸岳さんの話は毎回壮絶!法務技官だった夏目、我が子を傷害された過去を持ち警察官に転職する、理由は我が娘の敵討ちのため、同じ事件を繰り返さないよう予防するため。短編小説の最後の話、夏目はいよいよ娘を傷害した犯人に辿りつく。同窓会に出席した夫婦、夫は幼少時から相当の問題児。夫から虐められた過去を持つ太田が夫婦を脅迫する(妻を1日抱かせろと)。只その夫は夏目の娘を傷害した犯人であり、太田がそれを目撃し、証拠を所持している。太田の復讐に対する夫婦の取った行動はとても意外。夏目の実直な態度は称賛しかない!

    0
    2020年08月11日
  • 刑事のまなざし

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    面白かったです。
    短編を読み進めるにつれ、夏目の人となりや過去が見えてきます。
    はじめは「裏がありそう」と思っていましたが、
    一人一人に平等に真面目に向き合う、一人の娘の父なのだと思いました。

    タイトル通り、夏目の目には不思議な迫力があります。
    穏やかで優しいときもあれば、一転鋭く光るときもあり、心情の変化が現れていて引き込まれます。

    最後、目的を達成したかに見えた夏目ですが
    最後に話した新たな目標は、達成不可能なのでは…
    刑事を続けている限り、夏目の苦しみは消えないのではと少し寂しく切ない感情で終わってしまいました。

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    2020年08月20日
  • 宮辻薬東宮

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    人気のある作家ばかり集めたゾクっとくるホラーミステリーアンソロジー。ホラー苦手な私でも楽しめる内容で良かった。特に好きなのは「ママ・はは」と「わたし・わたし」。

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    2020年08月08日
  • 刑事の約束

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    面白かった
    「刑事のまなざし」「その鏡は嘘をつく」に続く夏目シリーズ第三段
    5編からなる短編集です。
    今までの物語同様、単純な謎解きではなく、人の心の複雑さをあぶりだす人間ドラマとなっています。この手の作品は大好き。
    しかし、第一作、第二作に関連している人物が出てきているようですが、ほぼほぼ前作の内容を覚えておらず、その辺は楽しみ半減でした。残念。

    ■無縁
    DVD販売店で万引きをした少年の物語。
    少年は得体のしれない女性と暮らす戸籍のない子供。
    黙秘を貫く子供の正体は?
    なぜ戸籍がないのか?
    家族とは?深い...

    ■不惑
    ホテルで結婚式のビデオ制作する男の物語。
    同じ場所で開かれた高校の同

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    2020年08月02日
  • その鏡は嘘をつく

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    夏目刑事シリーズ第2弾です。問題なくおもしろいけれど、ヴォリュームの割にはそんな複雑なストーリーではありません。最後の取り調べシーンは夏目も志藤検事も個性のあるいい味をだしていた。
    やはり夏目刑事シリーズはいいです。どっちがいいかと問われたら短編のぎゅっと詰まって中身が濃い感じが好きかなあ。

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    2020年07月22日
  • ラストナイト

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    刑務所への入出所を繰り返す前科5犯の片桐。彼が抱える想いとは。ラストナイトに向かって物語は動き出す。片桐を軸に5人の視点で紡ぎ上げられていく。

    設定や動機の粗さはどうしても目立ってしまい途中までは投げやり気味に読んでいたが、真相に近づいていくと誰かを想い続ける強さ(手法の賛否はともあれ)に胸を打たれた。解説にも記載あるがドラマ化や映画化で非常に冴える作品だろう。

    0
    2020年06月28日
  • ガーディアン

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    中学校を舞台にした、社会派サスペンス。自警組織の粛清によって秩序らしきものをもたらそうとする生徒たちと、それに違和感を感じる生徒たち。その組織の存在に気づき実態を暴こうとする主人公の教師と無関心な教師たち。色々な人物が入り乱れ、名前とプロフィールを覚えながら読むのが大変。とは言いつつ、物語に引き込まれて、一気に読み終えてしまった。やるせない思いが積み重なっていくが、最後は薬丸岳スタイルの温かさに包まれる。薬丸作品の中では最も人気が高いと思う「刑事のまなざし」などのシリーズの夏目刑事が脇役的に出てくるが、彼が登場しただけで安心感が広がる。

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    2020年06月19日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    いつものことながら、めちゃくちゃ読みやすい。すぐに世界に引き込まれてしまう、薬丸さんのうまさよ。
    顔に豹柄の刺青を入れ、刑務所を出たり入ったりの生活を繰り返す片桐という男を巡る、連作短編集。
    はじめに片桐が登場した時は「なんてイヤな人間…絶対近寄りたくない」と顔をしかめていたのに、まさか彼にこんな真実が隠されていたとは。娘に嫌われてでも、妻と娘への愛情のために人生の大半を費やした男。自分の手を切り落とすことも厭わない愛って、どんなものだろう。
    人生のほとんどを復讐に費やし、どんなにか苦しかっただろうか。癒されることのない時間を過ごし続けた男のドラマに、なんともやりきれない気持ちになった。

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    2020年06月03日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    顔にヒョウ柄の刺青を入れ、犯罪を繰り返す男、片桐。第一印象はただの粗暴な男で、現実にいたら嫌悪感しかないタイプ。

    ですが、かつては夫婦でラーメン屋開業を目指す、ごく普通の男だったといいます。どうしてこうなった? と思い始めてからは、ラストまで一気読みでした。

    読後感は、切ないというかやるせないというか…… いちおう復讐は果たせてはいますが、片桐の人生を振り返ると、先ほど書いた感情――切なさ、やるせなさ――がこみあげてくるんですよね。

    変な例えですが、ペットロスに近い状態? 一気読みできたので面白いっちゃあ面白い本なのですけど、妙につらい気分にさせられて落ち込みました。

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    2020年06月01日
  • ハードラック

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    ネタバレ

    切ないラスト。
    ミステリとしてもミスリードが参考になる。
    詳しく書くとネタばんれになるのでかけぬ。
    貧困、犯罪描写のリアリティがすごくある。
    反社の描写も説得力あった。

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    2020年06月01日
  • 刑事の怒り

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    単行本で一度読んでいた。文庫本で再読。
    夏目シリーズ第4弾。錦糸署に異動辞令がでた所から始まる。表題作の『刑事の怒り』は実際にあった事件を思い出しやり切れない思いです。新しい相棒の本上さんもまだ謎を抱えていそうですし、このシリーズはまだまだ読みたいですね。

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    2020年05月14日
  • アノニマス・コール

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    クライマックスは読みごたえ抜群。その時、床屋で順番待ちだったが、奈緒美の言葉に人目も憚らずに号泣。やっぱり『薬丸印』。傑作。

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    2020年04月26日
  • 刑事の怒り

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    ネタバレ

    薬丸さんも好きな作家さんのひとり。
    薬丸さんのミステリーは、胸が締め付けられるテーマも多いけど…
    とても興味深く、惹きつけられます。

    この本は、夏目刑事シリーズ。

    ・刑事のまなざし
    ・その鏡は嘘をつく
    ・刑事の約束

    に続くシリーズ第3弾。

    夏目信人。
    一人娘の絵美が通り魔事件の被害者となり、意識不明となる。
    当時、法務技官だった夏目は、犯人を捕まえたいとの思いから、警察官となった。

    警察小説はちょっと苦手なのですが、このシリーズは別。
    夏目の人間的魅力に惹きつけられる。

    【刑事の怒り】は4編の連作短編集。

    ・黄昏
    ・生贄
    ・異邦人
    ・刑事の怒り

    どの作品も社会問題をテーマにして

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    2020年04月13日
  • 刑事の怒り

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    夏目刑事シリーズ第4弾。
    2話目からは、東池袋署から錦糸署へ異動。初日から遭遇した事件でコンビを組むのは、女性刑事本上。何やらいわくありげな相棒で、今後のコンビぶりに興味あり。
    短編4編はそれぞれ、年金やレイプ、外国人労働者と、現代日本の社会問題を取り上げながら、ミステリーとしての面白さも満たしてくれる。
    表題作では、夏目の娘絵美とシンクロする、身体活動や知的活動ができない患者への対応の問題を扱う。医療過誤か自死か、あるいは事件か、夏目の怒りは著者の怒りでもある。
    ただ、娘絵美が作品ごとに回復しているのを見るのは、次回作への楽しみとなる。

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    2020年04月09日
  • 刑事の怒り

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    ネタバレ

    重い…いつにも増して重い…。休日に読んでいて、重苦しい気分になって、キリのいいところで一時中断した程に。
    連作4篇からなる中編集。なかでも表題作「刑事の怒り」は、サリン事件の被害者が亡くなった直後だけに、彼女のことを考えずにはいられなかった。自分がその立場になった時、それが寝たきりになる側であったら、介護する側であったら。どう願うだろうか、想像もつかない。でも夏目さんが、「生きていたいと思わせてあげられない自分を責める」と考えていたことに、夏目さんの強さを感じた。

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    2020年03月20日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    コンパクトなのにそれを感じさせないストーリー。
    片桐の妻への愛をもっと多くの人に知ってもらいたかった。

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    2020年03月18日