薬丸岳のレビュー一覧

  • 誓約

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    訳ありの過去を持つ主人公が、過去を打ち切る為に交わした復讐代行の約束。16年後妻子にも恵まれ平和に暮らしていた主人公に突然手紙が届く「その約束を守らなければ家族の命を奪う」と。脅迫者は誰か、家族は守れるのか。スリリングな展開に手に汗握るミステリー小説。

    薬丸岳さんは『更生・償い』のテーマの作品が多いが、本作は『恨み・復讐』が全面押し出されている作品だった。
    主人公の過酷な幼少期には同情するが、やや身勝手な言動に感情移入出来なかった。ラストの主人公の涙もモヤっとしたし、昔犯した罪への贖罪が最後まで私は感じ取られなかった。
    『犯罪被害者の家族が加害者になる』という憎しみの連鎖について考えされられる作品。

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    2024年08月05日
  • 神の子(上)

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    18年間戸籍のなかった町田ヒロシ。

    天才的な記憶能力を持つが、心がない。

    色々なことに巻き込まれながら、保護司の家を助けることに。

    どうなるか?政界のフィクサー、謎の室井という人物、室井に雇われた雨宮、ホームレスなど様々な人の思いが交錯する。

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    2024年07月30日
  • 蒼色の大地

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    これまで読んだ螺旋プロジェクト4冊の中で、初めて誰にでもすんなり読める作品のような気がします。
    開国直後の完全には近代文明化されていない日本の中途半端な状況だからこそ、海賊の存在や外国との微妙な緊張感も受け入れやすくて上手い構成だと感じました。
    初めて読んだ作家さんですが、文章が読みやすくてキャラクター造成も良いので、他の作品も読んでみたいです。

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    2024年07月18日
  • 誓約

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    失恋後24作目
    相変わらずのテーマ。面白くてぐいぐい読めるものの、考えさせられる。薬丸岳を読むたびに、毎度同じ感想になる。
    真犯人は誰なのか、犯人を奔走することはできるのか、愛する人は守ることができるのか…ぎゅっと詰まってる一冊。

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    2024年07月15日
  • 刑事弁護人

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    ネタバレ

    読み始めた時期がドラマの「アンチヒーロー」と同時期であったので重なる部分もあると感じながら読んでいきました。
    なぜ嘘をつくのか、誰のためなのか、終盤まで散りばめられたピースがどうはまるのか想像しながら読むことができました。

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    2024年06月21日
  • 蒼色の大地

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    ネタバレ

    螺旋プロジェクトを読む中でこの作家さんを初めて読みました。

    山族と海族の対立による若者3人の運命が、最初から最後まで疾走感をもって描かれていてとても面白かった!
    まだ全時代読みきれていないけれど、1番海と山の対立が明確で、その中に葛藤も感じてよかったです。その中にも「そうだったの?」という伏線回収があり、一気読みできる爽快な読み心地でした。
    この作家さんの他の作品も是非読みたいと心から思いました。

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    2024年06月09日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部さんから始まり、他4人の作家さんたちが繋いでいくアンソロジー。どれも、意思を持っているかのように思える無機物に人生を翻弄されてしまった人たちが出てくるところが共通してたように思う。最後の宮内さんの作品だけ違ったかな。辻村さんの「ママ・はは」は「噛み合わない会話と〜」で読んだことがあったのだけど、今作で宮部さんの作品を受けて書いたものだと分かると理解が深まった気がして良かった。

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    2024年05月16日
  • 友罪【電子特別版】

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    自分だったら‥
    どーしてたかと‥
    考えてしまいました。

    鈴木が最後に手紙を読んでどー思うのか‥
    そこも知りたくなりました。

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    2024年04月30日
  • 刑事の約束

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    ネタバレ

    夏目刑事シリーズの短編集。
    娘さんが!
    そこの展開は予想していなかったのでびっくりした。
    夏目刑事の素晴らしい人柄に尊敬する。

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    2024年02月13日
  • 誓約

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    逃げても逃げても追いかけてくる過去に、向井が幸せにさえならなければこんな苦しみを味わうこともなかったのにとさえ思わされてしまう理不尽な恨めしさ。周りの優しい人たちが次第に不信感を募らせていくのも苦しい。吐き出してしまうことができるならばどんなに楽か。読む側も向井と同じ感情になっていく。
    薬丸岳氏の作品はどれも先が気になって一気読みしてしまうものが多いが、脅迫者の正体が最後まで読めないことや、章が分かれてないのもあっていつも以上にノンストップで進んでいく。

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    2024年01月19日
  • ラストナイト

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    読みやすい。知らぬ間に読み終えてしまった。
    人生の半分を刑務所で過ごし、それにも意味がある。
    犯罪はよくないが、意味がある犯罪。
    主人公に感情移入してしまうようなストーリー。形は間違ってるかもしれないけど…愛を貫き通す…主人公にとってかけがえのない一番幸せな時間。その時間のために人生かけて守りたかった。
    初めて薬丸岳さんの作品を読ませてもらったが、心がなぜかほっとする、温まる。最後の最後、涙なしでは読めない物語

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    2023年12月24日
  • 刑事弁護人

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    話が進むにつれて真実は何??って気になってページ数多かったけどすらすら読めちゃった!
    プロとしての信念に心打たれた。。

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    2023年12月16日
  • 誓約

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    ネタバレ

    久々の薬丸岳さん。やっぱり面白くて(面白いってちょっと、語弊があるんだけど)、夢中になって一気読みしてしまいました。
    薬丸岳さんは犯罪を犯した人の心の変化(人間的成長)を描くことが多いように思う。
    この小説では、過去に犯罪を犯して逃げ回り、素性を隠して結婚し子どももいるバーテンダーの主人公が、過去に自分が犯した罪と向き合わなくてはならなくなる、という設定。
    正体不明の何者かから、「あの約束を履行せよ」と迫られ、殺人を犯さなければならなくなる…。
    15年前、新しい戸籍と顔を手に入れるためお金が必要だった。犯罪被害に遭い、犯人を激しく憎む女性から、復讐を果たす約束と引き換えにお金をもらった。その女性は死んだはずなのに、犯人が刑務所から出てきたから約束を果たせと要求されるのだ。いったい誰が、あの約束を知り、そんな要求をしてくるのだろう…?
    読みながら、けっこう身近な人のはずだと考えていたが、一番信頼し、身近にいた共同経営者だった。実は、主人公が過去に悪いことばかりしていたとき、強盗に入った家の女性の恋人だったのだ。彼女はその事件がきっかけで自殺した。自殺したのは主人公が彼女を強姦したせいだと誤解していたのだが、そこには深い事情が隠されていて(実は強姦していたのは実の父親、強盗に入った主人公は、それを目撃していた)、彼女は忌まわしい事実(息子は実の父との間の子ども)を隠すために、強盗が自分を犯したことにしていた。共同経営者はゆえに、彼を憎しみ続け、復讐の機会を15年も待っていたのだ。
    途中まですごく面白かったのだが、この最後のネタバラしが、ページ数が足りなくなって大急ぎで書いたのかな?って感じでした。
    だけど、一緒に店をやってきて、主人公が本当に生まれ変わり、悪人ではなくなったと感じて許そうかと思ったこともあったのに、小さなきっかけで「やっぱり更生なんかしてない、強盗に入った日(つまり彼女が深く傷つきその後自殺するきっかけになった日)を覚えていないじゃないか」と思って許せなくなった、というくだりが、薬丸岳さんらしいしかけだと思った。
    「悪い人間」が「本当に反省」して「善良な人間」になる、というのは、どういうことなのか、はたして他人に(または本人に)判断できるものなのか、心から反省するとは、どういうことなのか、人は生まれ変われるのか、過去に犯した罪は許される可能性があるのか、そういう問いが、これまでの作品にも散りばめられていたので…。

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    2023年11月23日
  • 刑事弁護人

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    ネタバレ

    流石、この手の話が得意な薬丸さんですね。重めで話もゆっくり進みますが、重みと痛みを伴ってラストに至ります。

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    2023年11月12日
  • 告解

    匿名

    購入済み

    悲しい話しでした。
    被害者の家族の気持ちと、加害者の目線からの物語を見て、加害者のした事は到底許せる事ではないけれど
    本気で罪を償うという気持ち、辛くとも周りに流されない強い気持ちを持つのが大事なんだと思いました。

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    2023年10月31日
  • 告解

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    一瞬で人生が崩壊する恐怖とか、それを背負う十字架の重さとか、罪と真正面から向き合う葛藤とか
    リアリティには欠けるけどそれでも読み進めてしまう 薬丸先生強烈〜
    結局人との関わりの中でしか、人間前に進めないな、というのが一番先に出た感想

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    2023年10月26日
  • 誓約

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    妻と娘と幸せな日々を送っている向井の元に届いた手紙。
    「あの男たちは刑務所から出ています」…向井は届くはずのない、果たす必要のない約束に怯える。
    自分の過去と罪は、誰にも知られるわけにはいかない。
    正体不明の相手に怯えながらも、大切な家族を守るために究極の選択を迫られる。

    2023.10.15

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    2023年10月15日
  • 刑事弁護人

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    ネタバレ

    やるせない気持ち……になる話だった。
    加納がああなってしまったのは子供の頃の酷いいじめと母親も原因であることが分かったけど母親のくだりはちょっと弱かったかな。。
    加納と母親との関係性をもう少し掘り下げて欲しかったかなと。。そこだけがちょっとモヤモヤ。。

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    2023年10月11日
  • 刑事の怒り

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    安定に面白いです。薬丸岳さんの作品は本当に全部好き。
    重めのストーリーでも夏目さんのあたたかい人柄に救われる気持ちになれます。

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    2023年09月24日
  • ラストナイト

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     薬丸岳さんの作品の中でもかなり好きなものとなりました。犯罪は絶対的ににいけないことだけど、罪を犯すものの悲しさ、支える人の暖かさが、薬丸岳さんの作品にはいつもありますが、これは特にそう感じます。登場人物全員が辛い事と向き合っていますが、最後は少し安心できる終わり方です。「そうきたか、、」というかんじです。

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    2023年09月24日