薬丸岳のレビュー一覧

  • ガーディアン

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    それぞれが抱えている個人の問題を解決していくガーディアン。
    それに立ち向かうもしくは協力する教師、どちらも相手を思いやる気持ちが強くとても考え深い一冊でした。

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    2025年03月22日
  • 悪党

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    犯罪被害者家族からの依頼を受け、加害者の現況調査にあたる探偵の男
    元警官であり、自身も姉をレイプ事件で殺害された過去を持つ

    被害者家族は、加害者を許すことができるのか
    が、メインテーマ

    依頼人それぞれの事件の悪党が連作短編のように繋がり 主人公は被害者家族と探偵の視線で
    事件を見つめる

    犯罪者を許せる時はあるのか
    更生しない犯罪者を許す必要があるのか
    罪を憎んで人を憎まず そんな理想はあるけれど
    憎むべき犯罪を犯した人を憎むことは許されてもいいのでは

    被害者家族の癒えることのない心の傷
    罪を償った犯罪者は許すべきなのか
    正しい答えはないのだと思うのですが
    この小説の結末は 少し優しすぎ

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    2025年03月19日
  • 刑事の怒り

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    夏目刑事シリーズ
    びっくりするようなどんでん返しやトリックはないけど、その分短時間でさらっと読める短編集
    性犯罪や技能実習生、在宅介護など近年の犯罪のトピックスが盛り込まれていてリアルでした

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    2025年03月15日
  • ガーディアン

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    ネタバレ

    登場人物がたくさんで整理するのが前半は大変だった。でもページをめくるごとに『ガーディアン』のナゾが暴かれていくのは面白かった。
    学校現場で働いていると思うけど、エスパーじゃないから話してくれないとやっぱりわからない。匿名の相談ほど難しいものはない。
    だからこそ、先生たちもガーディアンに強力したわけだが、根本的解決にはならない。その場かぎりの対処法に過ぎないし、さらに被害者を増やしている記述もあった。そこに秋葉が己の芯を曲げることなくガーディアンの必要性について呼びかけていく。最後の文面はどちらとも取れる気がする。結局秋葉は大人だけでは無力としたのか、それともガーディアンから最後の依頼『生徒を守

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    2025年03月14日
  • 刑事のまなざし

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    暇つぶしに読んでみたら、予想より面白かったです。刑事が主人公ですがミステリーというより、事件の背景にある人間のしがらみなどを描いている作品。一つ一つのストーリーが独立しているので読みやすいし、読後感も悪くないです。

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    2025年03月10日
  • 刑事弁護人

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    読者に簡単に善悪を判断させない薬丸さんらしい作品でした。ただ、弁護側と検察側のやり取りで重複する箇所が出てくるのは仕方ないとはいえ、少し助長を感じました。また、西の警察官から弁護士にという設定は良かったのですが、検察官である父との関係が深掘りされていなかったので、モヤモヤが残りました。続編があるなら、またこのコンビの作品を読んでみたいです。

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    2025年03月05日
  • ガーディアン

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    天使のナイフがおもしろかったので、こちらの作品もチェック!
    数年前まで荒れていた学校が今は何の問題もなく平和になった。
    それは生徒しか知らない自警団の存在があるから。
    新人の秋葉先生は、平和だけど何かおかしいと調べはじめる

    ストーリーもエンディングもおもしろかったけど、登場人物が多すぎてメモっておけばよかったと後悔する場面が結構あった!
    学校での問題ってホント難しいだろうなぁ

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    2025年03月04日
  • 友罪【電子特別版】

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    過去に重大な少年犯罪を犯し、顔や名前を変え社会で生きる青年。そうとは知らず彼を迎えた同僚や周囲の人達と知った後のそれぞれの反応。そういう人が確かに社会に存在しているという事実。償いとは。自分だったらを考えずにはいられない。
    語り手が複数いるなか、最後まで青年の視点で語られる章がないので本心を知り得ないところがもどかしくもありました。

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    2025年03月01日
  • 神の子(上)

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    面白かった!
    個人的に感情的にならずクールで賢い主人公にハマって、楽しく読み進められた。
    かなりアウトローな話で自分とは無縁な世界だと思ったが、細かい感情の動きなどの描写でそんな世界にも吸い込まれていった。

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    2025年02月28日
  • ラストナイト

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    主人公は59歳。顔まで刺青がびっしりと彫られ、左手は義手。傷害事件を起こして服役して以来、何度も刑務所を出たり入ったりの生活を送る男…実はこれには胸に秘めた思いがあった。

    古くからの友人、元担当弁護士など主人公を取り巻く5人の視点が各章になっていて、主人公の過去を解き明かしていく。

    『運が悪い』と言ったら、それで全てが当てはまってしまうが、生い立ちから不幸がつきまとう人もいるだろう。お金に目が眩み、誰かを陥れたり、騙されたり…そして『恨み』が生まれ、『復讐心』が芽生える。

    『復讐』をする話って、ドラマや小説に多い。そこには殺人事件が絡んでいたり、ミステリー要素が多分にあるもので、僕も好ん

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    2025年02月27日
  • ブレイクニュース

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    YouTube配信のネットニュース『ブレイクニュース』の編集とレポーターをし、一千万超えの再生回数を連発する謎の女性:野依美鈴(のよりみすず)。
    テレビや雑誌では描けない真相を追求するためには強引な取材を行い、時にはコンプライアンスにも違反するような番組編集をおこなう。

    小説は短編集だが、それぞれのテーマも8050問題、パパ活、冤罪、ヘイトスピーチ…旬な話題をYouTubeで番組として取り上げて、問題提起する。一歩間違えたら、迷惑系YouTuberである。だが、実際にありそうな内容ばかりだ。
    最後に野依美鈴が何故この『ブレイクニュース』を続けているのかがわかり、解決に向かう途上で小説は終わる

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    2025年02月27日
  • 悪党

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    長編ではなく短編集のようになっていて読みやすいです。
    加害者と被害者の家族がテーマ。残された家族は加害者を許せるのか。
    読みやすいです。

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    2025年02月16日
  • 刑事の約束

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    ネタバレ

    ・終の住処
    「思い出ですよ。ご主人との思い出を嚙み締めながら最後の時間を過ごしたいというのが彼女の希望だったんじゃないですか」

    ・刑事の約束
    「人を憎むことでしか生きられない、人を殺すことでしか生きられない心をなくした人間だっているんだ。ぼくのようにね」



    まさかの連続でした。娘さんが目覚めるのがまさかでしたし、前作の「オムライス」の少年が今度は犯罪者になってしまうのもまさかでした。でも親に殺されそうになったことがある子どもが真っ当な人生を歩めるはずもないと思う。犯罪までは犯さないかもしれないけどずっと人を疑いながら生きていくような人生なんかじゃないかな。母親が子どもの心を殺さなければ今

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    2025年02月13日
  • 友罪

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    ネタバレ

    重く、考えさせられる話。
    自分が益田と同じ立場だったらどうするか。
    刺激しないよう愛想笑いでうわべだけ付き合って、徐々に距離を置くかなぁー…。。

    それにしても益田が偽善者の優柔不断野郎で読んでてイライラした。
    偽善者のふりして結局学も鈴木もいちばん傷つけている。
    こういう人間は嫌いだ。

    ラストは益田の手記で終わるのではなく、それを読んだ鈴木がどうするのか、どう感じたのかとか、その後の益田との再会まで書いてあると私としてはよかった。
    その後が気になる。

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    2025年02月06日
  • 告解

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    罪を犯し償っていこうとしている人が近くにいたら、自分ならどう接するのか正直分かりません。

    社会復帰に寛容であってほしいけれど、身近な出来事になれば綺麗事ではすまないような気がしました。

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    2025年01月26日
  • ラストナイト

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    いろいろな人物の話からひとつになる過程で哀しくなりましたが、一人でも理解してくれる人がいたのならば、最期は救われた気持ちだったのかもしれません。

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    2025年01月19日
  • 虚夢

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    当たり前だけど、明るい内容の話ではない。
    読んでいてずっと重苦しくて仕方なかった。
    でも、三上夫妻、ゆき、藤崎の最後がどうなるのかが気になって時間も忘れて読んでいた。

    クライマックスに近づくに従って明かされてゆく真実に驚かされっぱなしだったが、刑法39条という難しいテーマを分かりやすく取り込んだ作品。

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    2025年01月13日
  • 刑事のまなざし

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    ネタバレ

    娘を襲った事件をきっかけに、法務技官から刑事に転職した夏目を取り巻く短編作品集
    夏目の洞察力はもちろん、大切な人を庇ったり守ったりする各作品の登場人物たちの人情味溢れるお話が魅力的
    自分の欲を最優先してしまった「オムライス」の主人公も人間臭くておもしろい

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    2025年01月13日
  • 友罪【電子特別版】

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    薬丸岳さんの著書は2冊目です。
    益田の煮え切らない言動に少し苛立ちを覚えました最後の手記で納得することが出来ました。重大犯罪を犯した加害者を決して許しはしないが、奪った命の大切さを噛み締めるためにも、加害者にはきちんと生きて欲しいというメッセージを感じ取りました。ただ、実際に自分が加害者と関わることになったら、すぐに縁を切ってしまうだろうなと思います。恐らく世間一般の多くの方も。だからこそ、加害者の更生は本当に難しいことなのだと感じます。

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    2024年12月29日
  • 告解

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    人生を振り返ったときに、あの時もしこうだったら加害者になってしまっていたかもしれないと思うことは人間誰しもあるだろう。
    軽い気持ちで、たまたまが重なり、実際に加害者になってしまうこともあるだろう。
    起こしてしまった罪を消すことは当然できない。
    その罪にどう向き合っていくのか大変考えされられた。
    当人がどれだけ反省しているかは周りはわからない。
    罪に向き合い、正直に、誠実に生きていこうとする姿が描かれているが、自分が被害者遺族の立場であったらどう思うのだろうか。自分だけスッキリすんなとでも思ってしまうかもしれないな。
    誰にでも起こり得る可能性がある題材で、良く考えされられた良作であった。

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    2024年12月13日