薬丸岳のレビュー一覧

  • 刑事の約束

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    夏目信人シリーズ第3弾
    娘が暴漢に襲われて、植物状態となってしまった夏目は、法務技官から警官へと転職
    警官となった夏目の短編集

    「無縁」
    R15のDVDを万引して補導された少年
    悲しい過去と情愛ある偽物の家庭
    哀しいけど少年の未来があるラスト

    「不惑」
    江戸川乱歩受賞者アンソロジーで既読
    恋人を喪った復讐を計画する夏目の同級生
    復讐という行為に隠された恋人との本当の関係
    短編ですが、復讐を達せず隠されていた心情が表れてくる様子が上手い

    「被疑者死亡」
    殺人容疑がかかった男の事故死
    男が追い込まれた複雑だけど確かな家族への気持

    「終の住処」
    認知症の女がケアマネを突き落とす
    彼女はなぜその行為に
    この作品で志藤検事が再登場
    夏目刑事と相対してなく小説として珍しい
    似た者同士なところが好き

    「刑事の約束」
    「オムライス」の少年が登場
    少年のように母親から粗悪な扱いを受けている少女との関わりの中で夏目と再会
    夏目が再び少年犯罪と向き合う作品
    そして、娘さんが 反応するようになる

    ミステリーと人情と家族を短編の中にぎゅっと
    詰め込んできます

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    2025年06月03日
  • ハードラック

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    途中までは、何をやっても報われず恵まれず他人に騙されちゃう不幸な男の人の話だと思っていたが、「なにか大きいことをやろう」と闇サイトで募った仲間と強奪を企てるところくらいからおもしろくなった!
    犯人や真相が全く想像できず全員怪しい状態でテンポよく進むストーリーにのまれた!

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    2025年05月28日
  • 告解

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    ネタバレ

    告解とは、キリスト教の罪の赦しを得るのに必要な儀礼や、告白といった行為のことだそう。

    人を殺めた罪の深さは、到底計り知れるものではない。いくら反省し懺悔し悔いたところで、その罪が無くなるわけでもゆるされるわけでもない。
    遺族は、けして加害者を許したわけではなく長年その罪を悔い反省し続ける加害者の態度をみて、その反省の態度を認めたにすぎない。

    恨み憎み続けることも辛いこと。被害者の息子は、加害者の反省を認めると同時に、恨み憎み続けることを終わらせたんじゃないかな。

    罪は悔い改めたところで無くなりはしない。
    その悔いた心を一生抱えてどう生きていくのかを考えさせられるお話でした。

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    2025年05月26日
  • 友罪

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    ネタバレ

    重い一冊だった。テーマは重厚なのに、人物の悩みや立場が明確なのでスラスラ読めるのが不思議。
    少年事件の本人や被害者ではなく、その後の人生に関わる人の葛藤を描くのは新鮮。
    主に取り巻く4名の視点がどれも重いが考えさせられる。

    Aではない君とと、似た部分もあるが、全然飽きないししっかりと心にくる。

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    2025年05月26日
  • 刑事弁護人(下)

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    「母親」の物語でもあると感じた。
    裁判で負けようが、ある事実を隠すために嘘を積み重ねる。母親の子を思う気持ちはここまで強いのか。

    裁判員から被告人への質問が印象的だった。
    本当のことを知るのと、嘘でも自分の子が性犯罪を犯したのを知らされるのと、どちらが辛いだろうか。

    シリーズ化しても面白そうなコンビだった。

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    2025年05月26日
  • ブレイクニュース

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    ネタバレ

    新しい切り口で良かった!薬丸岳さんは色々な作風があって新鮮に読めた。
    最後のオチがもう少し詳しく書いてくれてもよかった気がする。ちょっと良い話だった。

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    2025年05月26日
  • 罪の境界

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    被害者も加害者も、不幸のオンパレードかつ連鎖で、読んでいてかなり滅入る内容ではありますが、ページをめくる手は止まらなかったです。
    人を殺めるような重大な罪でなくとも、日常生活でちょっとしたラインを踏み越えるだけで向こう側に行ってしまうような罪の境界ってありそうですね。

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    2025年05月25日
  • 刑事のまなざし

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    少年犯罪者の更生に向き合う職から転職した異色の夏目刑事の短編の連作。刑事に似つかわしくない夏目の眼差しは、事件の真相に深く注がれている。罪を犯した者の後悔と恐れ、悲しさも理解しながらも、真実に向き合うこと以外に贖罪はないこと、未来に向かうことは出来ないことを教える。それは少年更生に向き合っていたと同様の人間性への愛情ように思える。
    続編も読んでみたくなりました。

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    2025年05月25日
  • 刑事の約束

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    ネタバレ

    オーディブルにて

    娘さんの目が覚めてよかった。
    10年という歳月を考えると手放しで喜ぶことはできないが
    それでも明るい未来が待っていると信じたい。

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    2025年05月25日
  • ブレイクニュース

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    面白かった。
    audibleで聞いたが朗読も工夫されていてとても良かった。youtubeに本当に「ブレイクニュース」があるのではないかと思わず検索してみたくなるほどリアリティーがある。
    引きこもりや貧困の現状も描かれていて厚みがあった。そして最後に医療過誤。謎解きが最後にあり、読者もスッキリ読み終えることができる。

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    2025年05月23日
  • その鏡は嘘をつく

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    ネタバレ

    オーディブルにて

    被害者がクソすぎて胸糞悪かった。
    結局あの鏡だらけの部屋はそういう行為のためってことでいいんだろうか。

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    2025年05月22日
  • 神の子(下)

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    ネタバレ

    少年院入所時の知能検査でIQが極めて高いことが判明した主人公町田博史。戸籍を持たない数奇な運命を辿ってきた。己の頭脳だけを頼りに。

    振り込め詐欺に関わり、殺人を犯し、少年院を脱走し、大学生になり、会社経営に携わり、結婚?する。

    これだけだと主人公の、どん底からのサクセスストーリーのように感じるがまったく異なり、読み応えがあり面白かった。
    上下巻の大作であったが珍しく一気読み。
    個人的にはムロイとの対決構図がもっと大きく描かれていればよりのめり込めたのになぁと…。

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    2025年05月22日
  • 闇の底

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    子供目当てで犯罪を犯す輩に制裁(殺人)をするサンソン。ダークヒーロー的なことなのかなーと思ったけど、ストーリーの質は重め
    自分の子供を守るために犯罪者を殺す、、すでに精神的にヤバい気はする
    このままサンソンが捕まってエンディングかと思いきや、そうくるか!!

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    2025年05月20日
  • ラストナイト

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    居酒屋「菊屋」で最初の傷害事件を起こしてから
    32年の間犯罪を繰り返し刑務所を出入りしている男、片桐59歳

    全5章で 各章片桐に関わる人物から彼の人となりと犯罪を連作短編的に
    なぜ彼は顔に刺青まで入れて犯罪を繰り返すのか
    そのミステリの部分は早めにわかってしまったのですが、片桐の態度や言葉の裏には深い想いと
    決心がありました。
    他の方法でも良かったのではと思わずにいられないのですが、小説ですから
    ラストナイトは 片桐の望む夜となりました

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    2025年05月19日
  • 刑事弁護人(上)

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    被疑者の心情とか弁護士の調査の情景からめちゃくちゃ考察してしまう。

    まだ下巻は読んでないけどおもしろいので期待。

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    2025年05月18日
  • 死命

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    ネタバレ

    病が刻一刻と命を蝕んでゆく中、方やその奥底に秘めてきた欲望を開花させ、方やそれを止めるために執念を燃やす。

    余命を知ったことで、愛する人から愛される喜びさえも凌駕するほどに膨れ上がる殺人衝動は、幼少期のトラウマ云々というより、『ジキルとハイド』のハイド的というか、ケモノのよう。そして愛する人の死が、愛する人にだけは本性を知られたくない、というただ一片残った人間性や理性をも奪い去り、怪物へと変貌させる。怪物に変貌を遂げた自分は地獄に落ちる、死んでも恋人と同じ世界に行くことはない、だから彼女に自分の本性を知られることはない、と安心しきっていた榊にとって(ここはなんだかロマンチスト)、蒼井の告げた言葉はまさに天啓とも言うべきものだったに違いない。まさに命を賭した蒼井の行動は、榊に、怪物としてではなく、死を恐れる人間として終わりを迎えさせることとなる。それは榊にとって罰であり、同時に救いであったのだと思う。

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    2025年06月28日
  • 友罪【電子特別版】

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    映画は見てないんですが、このあと見てみようと思います。
    小説を読んでいる間は鈴木寄りの考えになりそうになる。でも毎日のようにNEWSにあがる世間を騒がした事件の犯人Aを思い浮かべれば、現在どんな生活をしているんだろう、どこにいるんだろう、から決して幸せであってくれるなとまで思ってしまう。感情なんて本人との距離によってブレブレになる。

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    2025年05月17日
  • 刑事弁護人(下)

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    ネタバレ

    202503/上下巻まとめて。なかなかの長編だけど気になって一気読み、これまた流石薬丸岳な作品。面白かった。主人公凛子がヒロインとして完成形ではなく成長途中なとこも良いし、弁護士・西が元刑事という経歴が効いてるキャラなのも良い。展開的には都合良いところもあり、納得しがたいとこ(特に、いくらなんでも、涼香が加納の母親を慮って真実を語らなかったってのは…)もあり。なので、薬丸ミステリにしては若干物足りなさはあるけど、謎解きというよりは、弁護を通して描かれるところを味わう作品。「刑事弁護人」、まさしくなタイトル。『被疑者にとって、彼らの話を聞くことができるのは弁護人しかいない』『被疑者にとって誰も味方はいない』と文中にも出てきたけど、実際の事件でも、自分は何故こんなひどい犯罪おかした人を弁護するんだろうと思ってしまうんだよな…。

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    2025年05月16日
  • 刑事弁護人(上)

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    ネタバレ

    202503/上下巻まとめて。なかなかの長編だけど気になって一気読み、これまた流石薬丸岳な作品。面白かった。主人公凛子がヒロインとして完成形ではなく成長途中なとこも良いし、弁護士・西が元刑事という経歴が効いてるキャラなのも良い。展開的には都合良いところもあり、納得しがたいとこ(特に、いくらなんでも、涼香が加納の母親を慮って真実を語らなかったってのは…)もあり。なので、薬丸ミステリにしては若干物足りなさはあるけど、謎解きというよりは、弁護を通して描かれるところを味わう作品。「刑事弁護人」、まさしくなタイトル。『被疑者にとって、彼らの話を聞くことができるのは弁護人しかいない』『被疑者にとって誰も味方はいない』と文中にも出てきたけど、実際の事件でも、自分は何故こんなひどい犯罪おかした人を弁護するんだろうと思ってしまうんだよな…。

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    2025年05月16日
  • 友罪

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    職場で出会った同僚が過去に起こった重大事件の犯人だったら?
    もし主人公と同じ立場になったときに自分がどう行動するか分からない。。
    でもきっとそういう可能性はゼロではないんだろうな
    もしそうなったら、自分は神でもなく裁判官でもなければ、事件に関係すらしないと理解したうえで行動発言したいと思う
    考えさせられるストーリーだった

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    2025年05月16日