薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女児への性犯罪事件が起こる度、女児への性犯罪で捕まったことがある犯罪者が次々に殺害される“犯罪抑止の為の殺人”事件。
犯人は処刑人『サンソン』と名乗る人物。
性犯罪の抑止の為の見せつけ殺人は正義なのか。
深い心理描写と緊張感あふれるストーリー展開が印象的だった。被害者家族の内面の葛藤や、人間の暗い部分を鋭く描いており、読み進めるうちに引き込まれた。
再犯の可能性が高い犯罪者に対しては、司法が十分に機能していないと感じるが、私刑や自らの手で正義を執行することは、さらなる混乱や暴力を生む可能性が高くなる危険も感じた。
このテーマは非常に難しい。正義や復讐、倫理的なジレンマが絡み合っていて、感情 -
Posted by ブクログ
久しぶりの薬丸岳さん!
今回のは、ネットニュース絡み。
いつもよりは、重たくないかも?って言っても軽い訳やない。
39条とか、少年法の方が重い感じは、するけど、ネットもやっぱり重いかなぁ。
ネットって、匿名性を立てに、言いたい放題。
「お前、それ!面と向かって言えるのか!」って言いたい。
実際は、匿名性は、偽りで、特定できるんやけど、
実名使わんと、はち切れるのか?
ただ、あんま何も考えてないのか?
作品では「ブレイクニュース」を立ち上げて、今の時代の事件や社会問題を切る!
テーマは、
「パパ活」
「引きこもり」
「冤罪(嫌疑不十分)」
「ヘイトスピーチ」
「暴露」
「 -
Posted by ブクログ
僕は…この罪とどうやって
向き合っていったらいいのだろう_
いつも少年犯罪を描き続ける薬丸さん
もし犯罪の加害者になってしまったら…
あなたならどうするか…
答えの出ない深〜い問いかけに
心が揺さぶられました
飲酒運転中 衝撃に気づきながらも
恐怖のあまり走りさってしまった大学生の翔太_
翌日 一人の老女の命を
奪ってしまったことを知る…
失うものの大きさに
罪から目を逸らし続ける翔太に
待ち受けていたものとは…
重い十字架をずっっっと背負いながら
果たして翔太は 誰にも打ち明けていない想いを
告白することができるのだろうか…
ラストはうるうるしながら 読みました -
Posted by ブクログ
薬丸岳さんには珍しい学校が舞台の作品。
平穏で晴れやかなラストと思いきや、鳥肌が立つ不穏な4行が待っていた…
中学校に赴任した秋葉は学校内の雰囲気に違和感を持つ。学校に問題行動を起こす生徒がいない、いじめの兆候も窺えない、平和すぎるのである。 しかし、水面下には生徒たちによる自警団ガーディアンの存在があった。
正義の名のもとに『悪』を排除するネットワーク。
ガーディアンは本当に必要なのか、学校に平和をもたらしているのか。
首謀者を見つけ出すと言うよりも、現代社会の問題を取り上げた作品。ガーディアンの存在は本当は無い方が良いと思うが、個人的には必要悪な存在でもある気がした。教師が抱えるもどか -
Posted by ブクログ
少年鑑別所の法務技官から警察官に転職した、刑事・夏目信人が活躍する短編集。
『彼が何故転職したのか』を含めて物語は進んでいく。
刑事といえば、視線が鋭く無骨なイメージがあるが、本書の夏目刑事は物腰がとても柔らかく温かい眼差しの“らしくない刑事”だった。
そんな“らしくない刑事”の魅力は、人間に対する温かいまなざしと犯罪に対する厳しい姿勢。洞察力と観察力の鋭さに、ただただ感心した。夏目刑事の魅力的な人間性で、読後は完全に心を奪われた。
良し悪しは別として、大切な何かを守りたいというのは全編に流れるテーマ。
薬丸岳さんらしい『憎しみの連鎖』『贖罪とは何か』について問う深くて切ない社会派ミステ -
Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻900ページ以上の長編であったが、先が読めない展開で最後まで飽きる事なく読み終えた。
下巻は町田が少年院を出て大学生になり、学生達と起業する。平穏な日々の一方で、得体の知れない闇組織の室井がふたたび町田に接近する。その真意は…
凄く面白かったけど、ラストに並外れた知能指数をもつ室井と町田の頭脳戦を期待していたので、あっさりとした結末は少し残念だった。
自分の頭脳しか信じられなかった町田が、仲間の大切さに気が付き少しづつ人間らしい感情が芽生えていく姿が嬉しかった。特に最後のおにぎりのシーンは本当に心が温かくなり、穏やかな読後感が得られた。 -
Posted by ブクログ
訳ありの過去を持つ主人公が、過去を打ち切る為に交わした復讐代行の約束。16年後妻子にも恵まれ平和に暮らしていた主人公に突然手紙が届く「その約束を守らなければ家族の命を奪う」と。脅迫者は誰か、家族は守れるのか。スリリングな展開に手に汗握るミステリー小説。
薬丸岳さんは『更生・償い』のテーマの作品が多いが、本作は『恨み・復讐』が全面押し出されている作品だった。
主人公の過酷な幼少期には同情するが、やや身勝手な言動に感情移入出来なかった。ラストの主人公の涙もモヤっとしたし、昔犯した罪への贖罪が最後まで私は感じ取られなかった。
『犯罪被害者の家族が加害者になる』という憎しみの連鎖について考えされられ