薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夏目信人シリーズ第3弾
娘が暴漢に襲われて、植物状態となってしまった夏目は、法務技官から警官へと転職
警官となった夏目の短編集
「無縁」
R15のDVDを万引して補導された少年
悲しい過去と情愛ある偽物の家庭
哀しいけど少年の未来があるラスト
「不惑」
江戸川乱歩受賞者アンソロジーで既読
恋人を喪った復讐を計画する夏目の同級生
復讐という行為に隠された恋人との本当の関係
短編ですが、復讐を達せず隠されていた心情が表れてくる様子が上手い
「被疑者死亡」
殺人容疑がかかった男の事故死
男が追い込まれた複雑だけど確かな家族への気持
「終の住処」
認知症の女がケアマネを突き落とす
彼女はなぜその行為に
この作品で志藤検事が再登場
夏目刑事と相対してなく小説として珍しい
似た者同士なところが好き
「刑事の約束」
「オムライス」の少年が登場
少年のように母親から粗悪な扱いを受けている少女との関わりの中で夏目と再会
夏目が再び少年犯罪と向き合う作品
そして、娘さんが 反応するようになる
ミステリーと人情と家族を短編の中にぎゅっと
詰め込んできます -
Posted by ブクログ
ネタバレ告解とは、キリスト教の罪の赦しを得るのに必要な儀礼や、告白といった行為のことだそう。
人を殺めた罪の深さは、到底計り知れるものではない。いくら反省し懺悔し悔いたところで、その罪が無くなるわけでもゆるされるわけでもない。
遺族は、けして加害者を許したわけではなく長年その罪を悔い反省し続ける加害者の態度をみて、その反省の態度を認めたにすぎない。
恨み憎み続けることも辛いこと。被害者の息子は、加害者の反省を認めると同時に、恨み憎み続けることを終わらせたんじゃないかな。
罪は悔い改めたところで無くなりはしない。
その悔いた心を一生抱えてどう生きていくのかを考えさせられるお話でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ病が刻一刻と命を蝕んでゆく中、方やその奥底に秘めてきた欲望を開花させ、方やそれを止めるために執念を燃やす。
余命を知ったことで、愛する人から愛される喜びさえも凌駕するほどに膨れ上がる殺人衝動は、幼少期のトラウマ云々というより、『ジキルとハイド』のハイド的というか、ケモノのよう。そして愛する人の死が、愛する人にだけは本性を知られたくない、というただ一片残った人間性や理性をも奪い去り、怪物へと変貌させる。怪物に変貌を遂げた自分は地獄に落ちる、死んでも恋人と同じ世界に行くことはない、だから彼女に自分の本性を知られることはない、と安心しきっていた榊にとって(ここはなんだかロマンチスト)、蒼井の告げた言葉はまさに天啓とも言うべきものだったに違いない。まさに命を賭した蒼井の行動は、榊に、怪物としてではなく、死を恐れる人間として終わりを迎えさせることとなる。それは榊にとって罰であり、同時に救いであったのだと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ202503/上下巻まとめて。なかなかの長編だけど気になって一気読み、これまた流石薬丸岳な作品。面白かった。主人公凛子がヒロインとして完成形ではなく成長途中なとこも良いし、弁護士・西が元刑事という経歴が効いてるキャラなのも良い。展開的には都合良いところもあり、納得しがたいとこ(特に、いくらなんでも、涼香が加納の母親を慮って真実を語らなかったってのは…)もあり。なので、薬丸ミステリにしては若干物足りなさはあるけど、謎解きというよりは、弁護を通して描かれるところを味わう作品。「刑事弁護人」、まさしくなタイトル。『被疑者にとって、彼らの話を聞くことができるのは弁護人しかいない』『被疑者にとって誰も味方はいない』と文中にも出てきたけど、実際の事件でも、自分は何故こんなひどい犯罪おかした人を弁護するんだろうと思ってしまうんだよな…。
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Posted by ブクログ
ネタバレ202503/上下巻まとめて。なかなかの長編だけど気になって一気読み、これまた流石薬丸岳な作品。面白かった。主人公凛子がヒロインとして完成形ではなく成長途中なとこも良いし、弁護士・西が元刑事という経歴が効いてるキャラなのも良い。展開的には都合良いところもあり、納得しがたいとこ(特に、いくらなんでも、涼香が加納の母親を慮って真実を語らなかったってのは…)もあり。なので、薬丸ミステリにしては若干物足りなさはあるけど、謎解きというよりは、弁護を通して描かれるところを味わう作品。「刑事弁護人」、まさしくなタイトル。『被疑者にとって、彼らの話を聞くことができるのは弁護人しかいない』『被疑者にとって誰も味方はいない』と文中にも出てきたけど、実際の事件でも、自分は何故こんなひどい犯罪おかした人を弁護するんだろうと思ってしまうんだよな…。