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YouTubeで大人気のチャンネル『野依美鈴のブレイクニュース』。児童虐待、8050問題、冤罪事件、パパ活の実情などを独自に取材し配信。マスコミの真似事と揶揄され、誹謗中傷も多く、中には訴えられてもおかしくない過激でリスキーな動画もある。それでも野依美鈴の魅力的な風貌も相まって、番組は視聴回数が1千万回を超えることも少なくない。年齢、経歴も不詳で、自称ジャーナリストを名乗る彼女の正体を探るべく、週刊誌記者の真柄は情報を収集し始める。すると意外な過去が見えてきて……。デジタル社会の現代へ警鐘を鳴らす、SNS時代の新たな社会派小説。
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Posted by ブクログ
野依美鈴の本来の目的が隠されたまま、全てを捨てられる覚悟でないと真似できない勢いのメディアの取材と報道が繰り広げられる。ブレイクニュースだからこそ、野依美鈴だからこそ信頼して、情報をリークする人たちも多い。今の日本においてはどのメディアが近しいものとしてあるだろう。
作家として薬丸岳さんもメディアの担い手だが、この本においてはメディアやSNSに対する問題提起が中心だった。メディアとして続くために、その地位を守るために、ビジネスとしてやるために、本来メディアがやるべきこと(求められてること)はなかなか発揮されない。野依美鈴のビジュアルも皮肉だなと思った。
Posted by ブクログ
★4.5です。
ネットメディアで活動するジャーナリストを描いた社会派ミステリー。
旧来のマスコミとは一線を画す独自取材で次々と社会問題をニュース発信する人気YouTuber。彼女の追い求める先にあるものとは・・・
数々の社会問題(8050問題、パパ活、冤罪、ヘイトスピーチ、等々)をネットメディアの可能性・リスクとともに作者独自の視点で切り出していて、単純にいろいろと考えさせられて面白いです。
短編連作の形式もテンポ感が小気味良く、それぞれにスパイスの効いた締めがあって上手いですね。短編であまり満足感を得ることがないのですが、本作は楽しめました。
Posted by ブクログ
実にスカッとする社会派ストーリーです。
現在ではSNS情報は必要不可欠で一人あたりのスマホ使用時間が7時間以上の方もザラに存在し更に海外ではある年齢未満は使用不可にした法案や国自体で情報操作したりと世界的にその使用方法が改善される程必要不可欠なモノになり、その使い方次第で大きな影響力を生み出す、そんな今の時代ならではの現象を上手く物語にし完結に纏めたストーリーになってます。
物語はYouTubeの申し子…とまで囁かれる女性が動画アップしながらも取材で奮闘する流れを…テキパキとこなす一流記者の如き立ち振る舞いで視聴数を上げていく流れを…スピード感ある描写で描かれてますが、その活躍も、ある目的の為…ていう設定が実におもしろい一冊です。
Posted by ブクログ
児童虐待、8050問題、冤罪事件、パパ活など、昨今の問題を誹謗中傷、炎上を恐れず、鋭い切り口で取材・発信し続け人気を誇る、Youtubeチャンネル『ブレイクニュース』。謎に包まれた美貌のYoutuber・野依美鈴の真の目的は。
薬丸さんの作品としてはライトでテンポが良く、ドラマ映えしそうな作品。野依美鈴は長澤まさみあたりかなー。
しみじみ使いこなすためには真偽を見極める力、確固たる自分が求められる世界だな、と。匿名で発信できる場は、いわば自分の真の人間性を映す鏡、と、肝に銘じなければならない。良いように使うか、悪いように使うか、自分を高めるために使うか、貶めるために使うかは自分次第。
Posted by ブクログ
野依美鈴という存在が現代にも必要なのかなと思う。
自分の発言で炎上するのはともかく、第三者が勝手にしたことで炎上する事案も多く、一方の話しか聞かないメディアだったり、何を持ってして解決なのかが未だに決まってない事が世の中に多すぎるなと思った。
時代は令和でも、個人がアップデートされる訳でもなく、パワハラされて育った世代はそれが悪いことだと思ってないし、令和の世代の子達は多様性を認めて欲しいと主張する割に、郷に入りては郷に従えという言葉は無視する。
そういう中で生まれた歪みが炎上となり、見ることができる情報が多すぎて、何を信じるかを選択できる時代というのもややこしいなと思わせられた。
最後の美鈴が声がつまる部分だけはあまり共感できなかった。
土台をしっかり積み上げたのだから、堂々として欲しかったし心から応援したかったなと思った。
匿名性が高い場面での心無い言葉などは多々みかけるが、作中内であったように顔が見えてると思いながら使うように心がけたい。
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