薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
僕は…この罪とどうやって
向き合っていったらいいのだろう_
いつも少年犯罪を描き続ける薬丸さん
もし犯罪の加害者になってしまったら…
あなたならどうするか…
答えの出ない深〜い問いかけに
心が揺さぶられました
飲酒運転中 衝撃に気づきながらも
恐怖のあまり走りさってしまった大学生の翔太_
翌日 一人の老女の命を
奪ってしまったことを知る…
失うものの大きさに
罪から目を逸らし続ける翔太に
待ち受けていたものとは…
重い十字架をずっっっと背負いながら
果たして翔太は 誰にも打ち明けていない想いを
告白することができるのだろうか…
ラストはうるうるしながら 読みました -
Posted by ブクログ
薬丸岳さんには珍しい学校が舞台の作品。
平穏で晴れやかなラストと思いきや、鳥肌が立つ不穏な4行が待っていた…
中学校に赴任した秋葉は学校内の雰囲気に違和感を持つ。学校に問題行動を起こす生徒がいない、いじめの兆候も窺えない、平和すぎるのである。 しかし、水面下には生徒たちによる自警団ガーディアンの存在があった。
正義の名のもとに『悪』を排除するネットワーク。
ガーディアンは本当に必要なのか、学校に平和をもたらしているのか。
首謀者を見つけ出すと言うよりも、現代社会の問題を取り上げた作品。ガーディアンの存在は本当は無い方が良いと思うが、個人的には必要悪な存在でもある気がした。教師が抱えるもどか -
Posted by ブクログ
少年鑑別所の法務技官から警察官に転職した、刑事・夏目信人が活躍する短編集。
『彼が何故転職したのか』を含めて物語は進んでいく。
刑事といえば、視線が鋭く無骨なイメージがあるが、本書の夏目刑事は物腰がとても柔らかく温かい眼差しの“らしくない刑事”だった。
そんな“らしくない刑事”の魅力は、人間に対する温かいまなざしと犯罪に対する厳しい姿勢。洞察力と観察力の鋭さに、ただただ感心した。夏目刑事の魅力的な人間性で、読後は完全に心を奪われた。
良し悪しは別として、大切な何かを守りたいというのは全編に流れるテーマ。
薬丸岳さんらしい『憎しみの連鎖』『贖罪とは何か』について問う深くて切ない社会派ミステ -
Posted by ブクログ
訳ありの過去を持つ主人公が、過去を打ち切る為に交わした復讐代行の約束。16年後妻子にも恵まれ平和に暮らしていた主人公に突然手紙が届く「その約束を守らなければ家族の命を奪う」と。脅迫者は誰か、家族は守れるのか。スリリングな展開に手に汗握るミステリー小説。
薬丸岳さんは『更生・償い』のテーマの作品が多いが、本作は『恨み・復讐』が全面押し出されている作品だった。
主人公の過酷な幼少期には同情するが、やや身勝手な言動に感情移入出来なかった。ラストの主人公の涙もモヤっとしたし、昔犯した罪への贖罪が最後まで私は感じ取られなかった。
『犯罪被害者の家族が加害者になる』という憎しみの連鎖について考えされられ