薬丸岳のレビュー一覧

  • 虚夢

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    本当に辛い病気なんだろうなと。当人の気持ちを、わかろうとしても、わかってあげることができない。んー、辛いですね。

    三上さんの漢気、素晴らしい。

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    2024年01月25日
  • 誓約

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    逃げても逃げても追いかけてくる過去に、向井が幸せにさえならなければこんな苦しみを味わうこともなかったのにとさえ思わされてしまう理不尽な恨めしさ。周りの優しい人たちが次第に不信感を募らせていくのも苦しい。吐き出してしまうことができるならばどんなに楽か。読む側も向井と同じ感情になっていく。
    薬丸岳氏の作品はどれも先が気になって一気読みしてしまうものが多いが、脅迫者の正体が最後まで読めないことや、章が分かれてないのもあっていつも以上にノンストップで進んでいく。

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    2024年01月19日
  • ラストナイト

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    読みやすい。知らぬ間に読み終えてしまった。
    人生の半分を刑務所で過ごし、それにも意味がある。
    犯罪はよくないが、意味がある犯罪。
    主人公に感情移入してしまうようなストーリー。形は間違ってるかもしれないけど…愛を貫き通す…主人公にとってかけがえのない一番幸せな時間。その時間のために人生かけて守りたかった。
    初めて薬丸岳さんの作品を読ませてもらったが、心がなぜかほっとする、温まる。最後の最後、涙なしでは読めない物語

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    2023年12月24日
  • 悪党

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    薬丸岳さん!って感じの内容。社会派ミステリーなので考えさせられることが多い。
    犯罪被害者遺族はどうしたら犯人を許せるのか。許せる時なんて来るのだろうか。って自分に置き換えて考えてしまった


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    2023年12月20日
  • 刑事弁護人

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    話が進むにつれて真実は何??って気になってページ数多かったけどすらすら読めちゃった!
    プロとしての信念に心打たれた。。

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    2023年12月16日
  • 誓約

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    ネタバレ

    久々の薬丸岳さん。やっぱり面白くて(面白いってちょっと、語弊があるんだけど)、夢中になって一気読みしてしまいました。
    薬丸岳さんは犯罪を犯した人の心の変化(人間的成長)を描くことが多いように思う。
    この小説では、過去に犯罪を犯して逃げ回り、素性を隠して結婚し子どももいるバーテンダーの主人公が、過去に自分が犯した罪と向き合わなくてはならなくなる、という設定。
    正体不明の何者かから、「あの約束を履行せよ」と迫られ、殺人を犯さなければならなくなる…。
    15年前、新しい戸籍と顔を手に入れるためお金が必要だった。犯罪被害に遭い、犯人を激しく憎む女性から、復讐を果たす約束と引き換えにお金をもらった。その女

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    2023年11月23日
  • 刑事弁護人

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    ネタバレ

    流石、この手の話が得意な薬丸さんですね。重めで話もゆっくり進みますが、重みと痛みを伴ってラストに至ります。

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    2023年11月12日
  • 告解

    匿名

    購入済み

    悲しい話しでした。
    被害者の家族の気持ちと、加害者の目線からの物語を見て、加害者のした事は到底許せる事ではないけれど
    本気で罪を償うという気持ち、辛くとも周りに流されない強い気持ちを持つのが大事なんだと思いました。

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    2023年10月31日
  • 友罪【電子特別版】

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    酒鬼薔薇聖斗の事件をモデルにした、少年Aのその後と彼に携わった人々の物語。

    大なり小なり、誰もが持ち得る「罪」の意識。社会で生きる中で、どう向き合い、どう「償う」べきか。様々な人間模様と生き方の中で、自分だったら、自分の友人だったら、自分の家族だったらと、常に問いかけられ、考えさせられる本だった。

    長編ながら、一気に読み進めたくなる話の展開と最後の締めくくり方に感心させられました。
    人生とは、いつまでも答えを探し求め続ける旅の途中なんだと思います。


    【追伸】
    とても人間味溢れる登場人物ばかりで、薬丸岳さんのお人柄が伺えるようでした。しかし、実際の少年Aはどうだろう…彼の強い自己顕示欲に

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    2023年10月31日
  • 告解

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    一瞬で人生が崩壊する恐怖とか、それを背負う十字架の重さとか、罪と真正面から向き合う葛藤とか
    リアリティには欠けるけどそれでも読み進めてしまう 薬丸先生強烈〜
    結局人との関わりの中でしか、人間前に進めないな、というのが一番先に出た感想

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    2023年10月26日
  • 誓約

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    妻と娘と幸せな日々を送っている向井の元に届いた手紙。
    「あの男たちは刑務所から出ています」…向井は届くはずのない、果たす必要のない約束に怯える。
    自分の過去と罪は、誰にも知られるわけにはいかない。
    正体不明の相手に怯えながらも、大切な家族を守るために究極の選択を迫られる。

    2023.10.15

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    2023年10月15日
  • 刑事弁護人

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    ネタバレ

    やるせない気持ち……になる話だった。
    加納がああなってしまったのは子供の頃の酷いいじめと母親も原因であることが分かったけど母親のくだりはちょっと弱かったかな。。
    加納と母親との関係性をもう少し掘り下げて欲しかったかなと。。そこだけがちょっとモヤモヤ。。

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    2023年10月11日
  • 友罪【電子特別版】

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    同日入社した同期が、児童連続殺傷事件の少年犯だったら…話の展開が気になり、一気読み。 この本を読んでいると、そういう罪を犯した者でも、反省し、全うに生きて行こうとするなら、擁護したい気持ちになる反面、どこかでのうのうと生きていると思うと憎悪さえ感じるような、本当に難しく、重いテーマだけど、とても読み応えのあるものでした。

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    2023年10月04日
  • 刑事の怒り

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    安定に面白いです。薬丸岳さんの作品は本当に全部好き。
    重めのストーリーでも夏目さんのあたたかい人柄に救われる気持ちになれます。

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    2023年09月24日
  • ラストナイト

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     薬丸岳さんの作品の中でもかなり好きなものとなりました。犯罪は絶対的ににいけないことだけど、罪を犯すものの悲しさ、支える人の暖かさが、薬丸岳さんの作品にはいつもありますが、これは特にそう感じます。登場人物全員が辛い事と向き合っていますが、最後は少し安心できる終わり方です。「そうきたか、、」というかんじです。

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    2023年09月24日
  • ハードラック

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    大どんでん返し。
    ミステリーと言えば読んでいて一番気持ちが良い瞬間がソレを味わう瞬間。
    本作は序盤から気付かない程度の伏線を少しずつ残していきラストに繋げていくという王道のミステリーだが、ラストまでの繋げ方がとても巧妙なので、普段からミステリーを読んでいる人でも存分に楽しめる一冊となっている。

    主要登場人物は主人公を含め「人生がうまくいかず、日々なんとか食いつないでる」という点で共通している。
    そんな同じ境遇の人間同士が集まって何か大きな事をして一発逆転を狙うというのが冒頭だが、想定を遥かに超える事態に巻き込まれていくというものになっている。

    だが正直なところ、境遇に関しては自業自得な部分

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    2023年08月25日
  • 虚夢

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    ネタバレ

    人は自分の目に映るものだけを信じ、真実だと思い込む。
    それに飲み込まれるもの、利用するもの、惑わされるもの。
    それぞれの視点から心神喪失、刑法39条について描いていて、全く飽きることなく最後まで読めた。

    私だって、自分の目にうつっているのなら、皆がそれを幻だと言おうと信じないだろう。
    またこの物語を読んで、例え親しい人の話が到底理解できなかったとしても、頭ごなしには否定すると更に追い詰めてしまうと感じた。

    佐和子について、あまりにも心神喪失の描写が生々しかったので、最後の手紙で彼女の心情を知った時、驚きとともに少し安心してしまった。

    ゆきについて、私には彼女の苦しみを推し量る事はできない

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    2023年08月15日
  • その鏡は嘘をつく

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    普通に面白いエンターテイメントミステリー。
    謎解きも良かったし、検事・志藤のキャラも良かった。
    ただ、刑事・夏目信人の続編としては少し物足りなさが残る。
    第一作にあった「社会的弱者・マイノリティの哀しさ」が欠けていたからだろうか?
    3作目、4作目に期待する。

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    2023年08月14日
  • 刑事弁護人

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    ミステリーとしてのストーリーとは別に(といっても大いに関連ありだけど)、弁護士というものを考えさせられる一冊。
    わたしも弁護士のことを「金次第」で悪人をも弁護する人々と位置付けているところがあり、昔 通り魔の被告人が無期懲役の判決を受けて控訴しようとした時に説得して納得させた弁護士の話を読んだ時くらいしか憧れの念を抱いたことがない。
    この話の中で語られる弁護士の立場に納得するかはともかく、読んでみれば考えるきっかけになるかも。
    500頁近くあるけど一気読み可能。

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    2023年08月07日
  • 蒼色の大地

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    螺旋プロジェクトを、未来から逆行して読んでいるので(吉田篤弘が大好きだから!)海と山の対立度合いに、もしかして!といまさら気づきました。詳しく書くとネタバレになるので伏せます。

    本作には、どうやら前の時代(作家)から引き継いでいる登場人物がいるようです。

    時代背景は明治、山縣有明内閣の頃ですが詳しい時代背景が分からなくても、サクサク読めます。
    全体の感想としては、ものすごく面白い!でもないけれど、ものすごくつまらない!でもない、中間くらい。
    差別や人種間の対立なんかに対する警鐘、教訓は今ひとつ新鮮味にかけるというか、私には刺さりませんでした。

    巻末の八作家座談会が素敵でした。

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    2023年07月19日