薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
刑法三十九条
1.心神喪失者の行為は罰しない
2.心神耗弱者の行為はその刑を減刑する
今作は、心神喪失者の刑罰の是非を問う
雪の公園で通り魔的に12人を殺傷した青年
男は心神喪失の状態を認められ再び街に出る
主人公の小説家は、この事件で幼い娘を失い
妻は身体と心に大きな傷を負う
辛すぎる展開だけど、現実でも時折発生する事件
犯人の青年
娘を殺された母親
青年に惹かれるキャパ嬢
キャパ嬢に執着する男
決して人ごとでない心の脆さと
それによって引き起こされる犯罪をいくつかの
視点から 刑法三十九への考察
正しい答えは出せなくても
娘を殺された母親が残した手紙の心情が一番近いと思った
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Posted by ブクログ
元刑事さんで、今は弁護士!
確かに変わり種やな。
何か刑事になる前に、既に司法試験は通ってたみたい。めっちゃ賢いって事か…
「賢い=仕事できる」にはならんにしても。
女性警察官が、ホストを瓶で殴り殺すという容疑をかけられ逮捕!
有名弁護士事務所やけど、若手の女性弁護士が担当!そのに、本刑事の弁護士が…
被告人の人は「やってない」とか色々言っていた事実が食い違う…
う〜ん。
調査のやり直しの予感。
そこで、殺された被害者の新事実が色々…
ヒントが傍聴マニアからとは!
あなどれんな!
こういうオタク気質の人。
詳し過ぎ!
色々と殺された人の事実が…
小児性愛障害(ペドフィリア)か…
何か重そうな展開になって来た〜
後半へ続く〜 -
Posted by ブクログ
2018年に映画化
少年Aは、永山瑛太さん、良さそう。
弟さんも好きだったのに残念。
偶然と同じ職場となり、幾つかの出来事を経て
友情らしきものが芽生えるふたりの男。
そのひとりが過去の連続児童殺傷事件の未成年犯罪の少年Aだった。
友人の過去の犯罪を許し受け入れられるか、
というテーマです。
薬丸さんらしく少年Aの罪だけでなく
少年Aが身を寄せた先の人達にも罪を持たせる
少年Aと友人となった男も幾つかの罪を抱える
少年Aを好きになった女は逃げきれない男がいる
そして、自分の息子が犯した事故への懺悔を続ける同僚がいる
未熟だった人間たちの罪の群像劇のようでもあります
少年Aを受け入れるか、罪を憎むかは
その犯罪と自分自身の距離感にもよるかなと思う
息子の事故の償いを続ける男の感覚が一番納得できました -
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薬丸岳『刑事弁護人 下』講談社文庫。
下巻に突入。
下巻でこれだけの伏線やヒントが景気良く盛大にばら撒かれていると、さすがに早々と真相が読めて来る。
複雑に絡まり合った憎しみと悲しみの連鎖。納得出来るようで、腑に落ちない判決。現実の裁判とはこんなものなのだろうか。
弁護士の父親を刺殺された犯罪被害者家族であり、刑事弁護に強い使命感を抱く持月凛子と刑事の職を辞して弁護士となり、犯罪を憎む西大輔がホスト撲殺事件で被疑者となった現職警察官の垂水涼香の弁護人となる。
かつて、葉山文乃の息子である俊太郎が殺害された事件で犯人が遺した物証を発見し、事件後も文乃に寄り添っていた垂水涼香。涼香自身も息子の響を4年前に亡くしており、以来、夫との関係が冷めていたのだ。
凛子と西が被害者の加納怜治の前科を探るうちに涼香から西の弁護士解任が通告される。凛子自身も解任の瀬戸際に立たされるが、加納の前科から加納と涼香との接点が見えて来る。
そして、辿り着いた真相とは。垂水涼香に下される判決は。
今の世の中は直ぐ傍に犯罪が潜んでおり、全く油断出来ない。金銭を狙った特殊詐欺、トクリュウグループによる強盗殺人、ネットを介した犯罪や殺人、ネグレクトや親族殺人。一体、日本はどうなってしまったのかと思う程、危険で歪んだ社会に成り下がってしまった。それに輪をかける政治の腐敗と低賃金、増税、物価高。若者たちが結婚という選択を捨て、少子化が加速するのも理解出来よう。
本体価格750円
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Posted by ブクログ
薬丸岳『刑事弁護人 上』講談社文庫。
薬丸岳にしては珍しく女性が主人公のミステリー小説である。
主人公の女性弁護士が殺人事件で逮捕された女性警察官の被疑者を弁護するというのが大まかなストーリーであるのだが、主人公を始め、登場人物の多くが何かしらの過去を引き摺っており、描かれる事件の真相と結末は全く見えて来ない。
マンションの一室でホストの加納怜治が撲殺され、加納が務めるホストクラブの客で、現職警察官の垂水涼香が被疑者となる。
弁護士の持月凛子は同僚の西大輔と共に、涼香の弁護人となる。凛子は弁護士の父親を刺殺された犯罪被害者家族であり、刑事弁護に使命感を抱いていた。一方、西は元刑事という異色の経歴を持っていたが、警察を辞めた理由は謎に包まれていた。
マンションの加納の部屋で加納から暴行を受けたために抵抗し、殴打しただけで殺害はしていないという涼香の供述は時間の経過と共に少しずつ綻び始め、凛子と西は涼香と加納の過去に注目し、事件の真相に迫ろうとする。
本体価格750円
★★★★ -
Posted by ブクログ
犯罪被害者家族からの依頼を受け、加害者の現況調査にあたる探偵の男
元警官であり、自身も姉をレイプ事件で殺害された過去を持つ
被害者家族は、加害者を許すことができるのか
が、メインテーマ
依頼人それぞれの事件の悪党が連作短編のように繋がり 主人公は被害者家族と探偵の視線で
事件を見つめる
犯罪者を許せる時はあるのか
更生しない犯罪者を許す必要があるのか
罪を憎んで人を憎まず そんな理想はあるけれど
憎むべき犯罪を犯した人を憎むことは許されてもいいのでは
被害者家族の癒えることのない心の傷
罪を償った犯罪者は許すべきなのか
正しい答えはないのだと思うのですが
この小説の結末は 少し優しすぎるのではと
思えたりー
薬丸さん読み始めたばかりなので
これからの作品が楽しみです -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物がたくさんで整理するのが前半は大変だった。でもページをめくるごとに『ガーディアン』のナゾが暴かれていくのは面白かった。
学校現場で働いていると思うけど、エスパーじゃないから話してくれないとやっぱりわからない。匿名の相談ほど難しいものはない。
だからこそ、先生たちもガーディアンに強力したわけだが、根本的解決にはならない。その場かぎりの対処法に過ぎないし、さらに被害者を増やしている記述もあった。そこに秋葉が己の芯を曲げることなくガーディアンの必要性について呼びかけていく。最後の文面はどちらとも取れる気がする。結局秋葉は大人だけでは無力としたのか、それともガーディアンから最後の依頼『生徒を守れ』か。
感想書くの難しい話だった!