薬丸岳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
初読みの作家さん。
設定は重いけど、こじらせ男子か…と思えるところが端々に感じられる。
傷害致死事件を起こしたような人が周りにいないので、知り合いになり、仲良くなった人の過去にそんな罪を持つ人に対して、どのような感情が湧くかわからないが、府中にあんなに親身になってくれる人がたくさんいるのに、孤独に生きていこうとなるのかな?
親族からも見放され、周りから関わるとろくなことにならないと言われるほど素行が悪かった石倉と付き合い、周りから別れたほうがいいと言われても、自分とつきあったらまっとうな人に変わるんじゃないか、という快彦の母の考えには納得できなかったなー。別れようとしても脅され、ストーカーのよ -
Posted by ブクログ
薬丸岳さんの最近までの最新作
こちらも罪と贖罪がテーマとされている部分は多いのですが、過去作品からすると許すという方向性がはっきりしてきたなと思います。
両親をすでに無くした孤独な弁護士が傷害致死を起こした従兄弟の身元引受人となり、限定的な同居生活が始まる。
頑なに共生を拒んでいた弁護士は、従兄弟の罪の根底にあるものを自ら探り、彼の内面に寄り添っていく。
その罪の自分が犯罪者となり得た要因を知り、犯罪者との境界の曖昧さも読める。
「友罪」から十余年、罪を受け入れる考察から
「籠の中のふたり」では許すことへと変化している。
犯罪小説ではあるけれど、新たな家族、友人としての愛情が込められている。
-
Posted by ブクログ
2017年第70回日本推理作家協会賞(短編部門
「黄昏」を含む夏目シリーズ第4弾
夏目刑事の犯人へも注ぐ優しさが読める短編4編
「黄昏」
高齢の母親の遺体をスーツケースに入れてかくしていた娘。母親の死を隠蔽した理由が切ない。
けれど幼いかな
「生贄」
夏目刑事が錦糸署に移動直後の事件。
公園のトイレで若い男がナイフで刺殺。
二重三重の性犯罪の被害者の苦悶。
夏目の許しの心情も揺らぐ。
「異邦人」
ベトナム人留学生が警察通訳人として同胞の女性の犯罪に夏目と共に関わる。
外国人労働問題を犯罪の根底に。
「刑事の怒り」
疾患や事故で身体が不自由となり呼吸器を必要とする患者が立て続け亡くなる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ殺されて当然の人はいない、と理性では理解できる。しかし、亮介が起こした事件の被害者は、少なくとも殺されたことで悲しむ人がいないどころか、その死を知った全ての人を安心させるような人間。
それでも、「殺された人」となれば、事情を知らない一般人が「殺した人」を恐れるようになるのも普通のことだろう。「人を殺す」ということにはそれほどの重みがあるわけで、なければ平穏な社会生活を維持するのは難しい。
だが、まっとうに生き直そうとする人がやり直せる社会でなければ、息苦しいのも事実。自分のなかの偏見を振り払う難しさは感じるが、人を弾くことに喜びを感じるようにはならないようにしたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
「誓約」読んだ時も戸籍がうんぬん、、だったから
主人公に同じ雰囲気を感じた。
第一章、プリズンブレイク(失敗)
第二章、義手(まさかこんな義手の話だなんて思いもしなかった)
為井が軽いのよ。
次期社長自分じゃなかったの悔しい!起業したい!→面白い合成樹脂!これだ!
までの流れ。かるっ。
いや分かるんだけど、町田の義手と工場の立て直しに繋げるためにそうなったのは分かるけど、デキレースすぎて、だったらもっとさらっと繋げてほしかった。これ何の物語?下町ロケット?となってる時間長すぎた。
そして楓がイライラポイント。
殺人鬼の居候いるのうざい!ボコって!→もしかして犯罪してない?ごめん→工場 -
Posted by ブクログ
この作品を読んで思い出した。
若い時に付き合った彼氏が私だけに語ってくれた。「人を殺したい願望がある」のだと。
イケメンでクラスの人気者で明るい性格の彼の暗い一面を知り、若い私には受け止められず、いつか殺されるのではないかと怖れて、別れたけれど。
事件を起こしてないだけで、彼はいまだにその欲望を抑えて生きているのだと思う。
そんな「人を殺したい願望」がある男性が、末期癌で余命宣告を受けてから、残りの人生を自分の欲望の赴くまま、連続殺人を繰り返していく。
同じく余命宣告を受けた刑事が、その連続殺人鬼を追う。
快楽殺人でありながらも苦悩している描写が多々あり、さすが薬丸岳さんだなと思った。 -
Posted by ブクログ
薬丸さんは、罪と贖罪をテーマにした物が多く見られます
その中でこの「闇の底」は異質に感じました
連続して起こる幼児への性犯罪事件
幼い頃妹を性犯罪者に殺された刑事が追うのは
その幼児性犯罪者を殺してサンソンと名乗る男
サンソンはフランスの死刑執行人の名前
(コミック「イノサン」はまだ続いているでしょうか?サンソン兄妹が美しい描かれてます)
犯罪者を処刑するがごとくのサンソン
読みながら多少違和感はあるものの
多くの人が薬丸さんにしっかりミスリードされてしまうと思う
そして、真犯人は驚きのあの人
この妹を殺された過去をもつ刑事が
事件の後退職するのだが、
彼のこれからの動向が思わせぶりで良